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Yamareco

記録ID: 1295077
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲信越

《筑摩山地》初雪北アルプス眺望・林城【鉢伏山、高ボッチ、塩尻峠】岡谷駅

2017年10月26日(木) [日帰り]
 - 拍手
体力度
6
1~2泊以上が適当
GPS
12:22
距離
34.5km
登り
1,698m
下り
1,524m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
11:43
休憩
0:52
合計
12:35
距離 34.5km 登り 1,704m 下り 1,551m
5:32
48
スタート地点
6:20
6:26
33
6:59
7:03
118
9:01
74
10:15
10:16
77
11:33
11:37
25
12:02
12:23
20
12:43
38
13:21
38
13:59
19
14:18
14:30
39
15:09
22
15:31
15:32
80
16:52
11
17:03
17:06
61
18:07
ゴール地点来々軒
自宅から山越えで岡谷駅まで12時間。初冠雪の北アルプスを愛でる長距離ハイキング
天候 濃霧雲海、快晴
過去天気図(気象庁) 2017年10月の天気図
アクセス 自宅から岡谷駅まで徒歩
濃霧の盆地。家から暗闇を歩き、惣社の神社前
2017年10月26日 05:45撮影 by  iPhone 6, Apple
10/26 5:45
濃霧の盆地。家から暗闇を歩き、惣社の神社前
薄川、濃霧。本当はこのあたりに林城山のはず
2017年10月26日 06:04撮影 by  iPhone 6, Apple
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10/26 6:04
薄川、濃霧。本当はこのあたりに林城山のはず
西側は霧が晴れた。常念も真っ白
2017年10月26日 06:09撮影 by  iPhone 6, Apple
10/26 6:09
西側は霧が晴れた。常念も真っ白
常念と槍。松本に帰ってきたなあ。
2017年10月26日 06:10撮影 by  iPhone 6, Apple
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10/26 6:10
常念と槍。松本に帰ってきたなあ。
林城山の下半分、一ノ門あたりまでしか姿見えず。霧。
2017年10月26日 06:14撮影 by  iPhone 6, Apple
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10/26 6:14
林城山の下半分、一ノ門あたりまでしか姿見えず。霧。
乗鞍から鹿島槍まで輝いてます。薄川の水、まだ多し。
2017年10月26日 06:19撮影 by  iPhone 6, Apple
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10/26 6:19
乗鞍から鹿島槍まで輝いてます。薄川の水、まだ多し。
林城100m上がった眺望の良いところ。
2017年10月26日 06:25撮影 by  iPhone 6, Apple
10/26 6:25
林城100m上がった眺望の良いところ。
三の曲輪
2017年10月26日 06:52撮影 by  iPhone 6, Apple
10/26 6:52
三の曲輪
縄張り図
2017年10月26日 06:59撮影 by  iPhone 6, Apple
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10/26 6:59
縄張り図
本丸の土塁
2017年10月26日 06:59撮影 by  iPhone 6, Apple
10/26 6:59
本丸の土塁
車道に出るとときどき視界が利くところがある。
2017年10月26日 08:10撮影 by  iPhone 6, Apple
10/26 8:10
車道に出るとときどき視界が利くところがある。
鹿島槍周辺
2017年10月26日 08:11撮影 by  iPhone 6, Apple
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10/26 8:11
鹿島槍周辺
常念周辺
2017年10月26日 08:11撮影 by  iPhone 6, Apple
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10/26 8:11
常念周辺
松とコナラ、ミズナラ
2017年10月26日 08:32撮影 by  iPhone 6, Apple
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10/26 8:32
松とコナラ、ミズナラ
林道幅の作業道。長く補修なし。
2017年10月26日 08:32撮影 by  iPhone 6, Apple
10/26 8:32
林道幅の作業道。長く補修なし。
送電線の刈り分けから美ヶ原
2017年10月26日 09:12撮影 by  iPhone 6, Apple
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10/26 9:12
送電線の刈り分けから美ヶ原
カラマツの森
2017年10月26日 09:57撮影 by  iPhone 6, Apple
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10/26 9:57
カラマツの森
ミズナラの黄葉
2017年10月26日 10:13撮影 by  iPhone 6, Apple
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10/26 10:13
ミズナラの黄葉
カラマツメインになってくるとそろそろ樹林限界か
2017年10月26日 11:02撮影 by  iPhone 6, Apple
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10/26 11:02
カラマツメインになってくるとそろそろ樹林限界か
カラマツと笹の林床
2017年10月26日 11:05撮影 by  iPhone 6, Apple
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10/26 11:05
カラマツと笹の林床
森林限界に躍り出た
2017年10月26日 11:26撮影 by  iPhone 6, Apple
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10/26 11:26
森林限界に躍り出た
穂高と槍。盆地の底からは見えない峨々たる山脈
2017年10月26日 11:27撮影 by  iPhone 6, Apple
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10/26 11:27
穂高と槍。盆地の底からは見えない峨々たる山脈
林城から登って来た人には値打ちのある頂上。
2017年10月26日 11:32撮影 by  iPhone 6, Apple
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10/26 11:32
林城から登って来た人には値打ちのある頂上。
武石峰と王ヶ鼻、王ヶ頭
2017年10月26日 11:33撮影 by  iPhone 6, Apple
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10/26 11:33
武石峰と王ヶ鼻、王ヶ頭
鉢盛山と乗鞍岳
2017年10月26日 11:33撮影 by  iPhone 6, Apple
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10/26 11:33
鉢盛山と乗鞍岳
白い山並み白馬連峰まで
2017年10月26日 11:37撮影 by  iPhone 6, Apple
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10/26 11:37
白い山並み白馬連峰まで
鹿島槍あたり
2017年10月26日 11:44撮影 by  iPhone 6, Apple
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10/26 11:44
鹿島槍あたり
美ヶ原と茶臼山、扉峠
2017年10月26日 11:45撮影 by  iPhone 6, Apple
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10/26 11:45
美ヶ原と茶臼山、扉峠
鉢伏山的景観。右の端は越後の火打ケ岳と妙高
2017年10月26日 11:45撮影 by  iPhone 6, Apple
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10/26 11:45
鉢伏山的景観。右の端は越後の火打ケ岳と妙高
最高店の標識
2017年10月26日 12:02撮影 by  iPhone 6, Apple
10/26 12:02
最高店の標識
山頂の祠
2017年10月26日 12:05撮影 by  iPhone 6, Apple
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10/26 12:05
山頂の祠
山頂展望台、懐かしい。高校生の時ここでラーメンかじった。
2017年10月26日 12:07撮影 by  iPhone 6, Apple
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10/26 12:07
山頂展望台、懐かしい。高校生の時ここでラーメンかじった。
富士山、南アルプス、諏訪湖、伊那谷
2017年10月26日 12:08撮影 by  iPhone 6, Apple
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10/26 12:08
富士山、南アルプス、諏訪湖、伊那谷
御嶽山、鉢盛山、乗鞍岳
2017年10月26日 12:09撮影 by  iPhone 6, Apple
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10/26 12:09
御嶽山、鉢盛山、乗鞍岳
鉢伏山山頂の展望台。
2017年10月26日 12:21撮影 by  iPhone 6, Apple
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10/26 12:21
鉢伏山山頂の展望台。
戸谷峰、袴腰、武石峰、王ヶ鼻。遠くは頸城三山。
このあたり次回巡りたい。
2017年10月26日 12:38撮影 by  iPhone 6, Apple
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10/26 12:38
戸谷峰、袴腰、武石峰、王ヶ鼻。遠くは頸城三山。
このあたり次回巡りたい。
山頂北面。
2017年10月26日 12:39撮影 by  iPhone 6, Apple
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10/26 12:39
山頂北面。
高ボッチ。意外と近いぞ。遠くは中央アルプス、宝剣のとんがりも視認できる。右奥は天竜が刻んだ伊那谷
2017年10月26日 12:51撮影 by  iPhone 6, Apple
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10/26 12:51
高ボッチ。意外と近いぞ。遠くは中央アルプス、宝剣のとんがりも視認できる。右奥は天竜が刻んだ伊那谷
車道より鉢伏山ドームを仰ぐ
2017年10月26日 12:53撮影 by  iPhone 6, Apple
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10/26 12:53
車道より鉢伏山ドームを仰ぐ
高ボッチへの道から鉢伏山南面
2017年10月26日 14:08撮影 by  iPhone 6, Apple
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10/26 14:08
高ボッチへの道から鉢伏山南面
高ボッチ最高点へ
2017年10月26日 14:14撮影 by  iPhone 6, Apple
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10/26 14:14
高ボッチ最高点へ
高ボッチより北アルプス
2017年10月26日 14:15撮影 by  iPhone 6, Apple
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10/26 14:15
高ボッチより北アルプス
高ボッチ最高点
2017年10月26日 14:19撮影 by  iPhone 6, Apple
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10/26 14:19
高ボッチ最高点
高ボッチより諏訪湖富士山南アルプス
2017年10月26日 14:19撮影 by  iPhone 6, Apple
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10/26 14:19
高ボッチより諏訪湖富士山南アルプス
高ボッチより鉢伏山。杉の植林パッチ
2017年10月26日 14:20撮影 by  iPhone 6, Apple
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10/26 14:20
高ボッチより鉢伏山。杉の植林パッチ
高ボッチの電波塔
2017年10月26日 14:20撮影 by  iPhone 6, Apple
10/26 14:20
高ボッチの電波塔
高ボッチ牧場と鉢盛山。むかし小学生の時この風景を見た覚えあり。
2017年10月26日 14:41撮影 by  iPhone 6, Apple
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10/26 14:41
高ボッチ牧場と鉢盛山。むかし小学生の時この風景を見た覚えあり。
倒木だらけの沢。道は不明
2017年10月26日 16:26撮影 by  iPhone 6, Apple
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10/26 16:26
倒木だらけの沢。道は不明
道に帰還
2017年10月26日 16:31撮影 by  iPhone 6, Apple
10/26 16:31
道に帰還
最後の夕日を浴びて
2017年10月26日 16:32撮影 by  iPhone 6, Apple
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10/26 16:32
最後の夕日を浴びて
塩尻峠少し上の史跡群。疲れていたので素通り
2017年10月26日 16:52撮影 by  iPhone 6, Apple
10/26 16:52
塩尻峠少し上の史跡群。疲れていたので素通り
自動車の塩尻峠。凄い交通量
2017年10月26日 17:04撮影 by  iPhone 6, Apple
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10/26 17:04
自動車の塩尻峠。凄い交通量
塩尻峠らしき標識
2017年10月26日 17:06撮影 by  iPhone 6, Apple
10/26 17:06
塩尻峠らしき標識
ちらほら灯りの諏訪湖岸(あまりよく映ってない)
2017年10月26日 17:09撮影 by  iPhone 6, Apple
10/26 17:09
ちらほら灯りの諏訪湖岸(あまりよく映ってない)
岡谷駅前の来々軒でラーメンをがっつく
2017年10月26日 18:13撮影 by  iPhone 6, Apple
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10/26 18:13
岡谷駅前の来々軒でラーメンをがっつく
来々軒チャイナ
2017年10月26日 18:23撮影 by  iPhone 6, Apple
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10/26 18:23
来々軒チャイナ
撮影機器:

装備

個人装備
地下足袋+脚絆 焚き火セット ノコギリ 弁当 水筒 軍手 ラテルネ 地図磁石 防寒具 雨具
共同装備
ツエルト

感想

33年ぶりに帰郷して、盆地周りを全部歩いてみたい。南東を占める鉢伏山脈をイッキに歩きたい。昨日の雨で北アルプスは真っ白になった。
鉢伏山には過去に三回登っている。小学校6年のキャンプ、高校一年の秋、同級生と。高校二年の大晦日、山頂でテント泊。
ヤマレコマップをログ用にと使ったが、今回はついつい助けてもらう場面が二回あった。ひとつは、まだ土地勘のない住宅街を霧の立ち込める未明に目指す山麓まで歩くのに。田畑をむりやり住宅街にしたこの一帯は、GPSのお世話になるしか無かった。もう一つは錯綜する車道林道作業道の細かい地図読みで。現在位置表示(過程無しの正解)は要らないけど、行程30キロ行程の地図をA3三枚にアップめに印刷はしてきたが、細かい表示はやはり読み取れない。ヤマレコマップはド・アップにできるのですっきりわかる。それに、地理院地形図に無い皆の足跡の道が導いてくれた。深い山では不要だが、里山では頼らざるを得ない。葛藤。
家を出て、暗い住宅街をさまよい、取り付きにつく頃には銀嶺の北アルプスが鴇色に輝いていた。松本に帰ったんだなあと思う時。
林城は前にじっくり堪能したので足早に先へ。標高1000あたりで車の音がしておどろく。こんなところまで来ている。1050で車道に合流してからはその脇の稜線に忠実な旧林道とパラで登っている。旧林道のほうは整備はしていないが幅は作業者が通れるだけある。車道はつまらないので、旧林道を選んで登っていく。高遠山も宮入山もいつの間にか過ぎていた。前鉢伏が近づくとカラマツが増え、樹間に白い山並みがチラリチラリ見えてくると樹林限界になった。盆地の底では見えない穂高と槍が本性を剥き出しにしている。頸城の山も、浅間山も、北ア、乗鞍、御岳、中ア南ア、八ヶ岳。白い。どの山も全部登った。こっから見える白い山で登っていない山は無い。
鉢伏山の小屋まで車道が通じていて車で来た人も10人ほど見かける。初雪の北アルプスを知っていて登ってきたとお見受け。
大草原の山頂を目指しながら昔のことを思い出す。大晦日にテントを張ったのはこのあたりだとか。武ちゃんがきんとん持ってきたなとか。山頂の古めかしい展望台はまだあった。高校の時サルタと牛伏寺から登って来てラーメン食べようとして火がつかず、ここでかじったんだよね。
富士山と諏訪湖がぐっと見える。天竜川が穿った伊那谷が、ここからは一直線に見える角度だ。今度冬の晴れた日に、伊那谷のどこからでも鉢伏山を探そう。
時間読みより大幅にかかってしまった。単純に標高差だけでなく、水平距離があるからか。それでも今日中に塩尻峠に行けるだろうか。
車道を避けるショートカットを巧みに繋いで牛伏寺ルート分岐まで。その後はほぼ車道沿いに高ボッチへ。高ボッチは小学6年でキャンプに来たはず。児童集会で、夏のキャンプは鉢伏山にするか高ボッチにするかと延々議論した末、隣同士だから両方行くということになった。位置関係も知らずに議論していたのだ。高ボッチの牧場と池のほとりに牛が居たのを覚えている。それを見たのは雑魚寝式の山小屋の小さな窓だったが、そんな施設はもうなかった。広い駐車場の更地があった。
高ボッチから塩尻方面に下山するエスケープ、本数少ない塩尻市のバスの最終便の時間との兼ね合いで少し考えたが、ここから塩尻に下ってもあまり所要時間は変わらなそう。但し、塩尻峠への道は不明瞭という話だったので少々不安ではあった。でも諏訪湖はすぐ近くに見えた。なあんだ、恵庭岳から見た支笏湖並みの近さじゃん!
高ボッチから東山への道はほぼ廃道状態だが、磁石で地図さえ読めれば問題なし。とはいえ林道作業道が錯綜して地図読みはハイレベル。東山からの尾根ルートも倒木でほとんど踏み跡は無し。忠実に地形図で辿ると道が時々でてくる感じ。1170の東の沢に入る辺りも倒木が凄く道は何度も失う。僅かな残照が森を照らす頃、ようやく車道に行き着いて下山の目処が着いて安堵する。時間読みを大幅にオーヴァーしたけど、明るいうちに塩尻峠に着く見込みは途中からあった。
1550年、武田信玄がこの峠で信濃府中(松本)林城の守護大名、小笠原長時を破り、以降信濃は30年間武田の占領を受けた。トラックが轟々通る心休まらぬ峠だ。
諏訪湖岸にちらほら明かりがついた。空気が澄んでいれば正面に富士山なんだけど。峠から岡谷駅へは暗くなった直滑降ルートを下り、駅前の来々軒でラーメン。縮れ細麺が身に沁みた。12.5時間歩いた34.5キロ、汽車でたったの30分で松本へ。。

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