米子沢
- GPS
- 15:57
- 距離
- 12.1km
- 登り
- 1,373m
- 下り
- 1,358m
コースタイム
天候 | 曇りのち霧 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
濡れているスラブで1名転倒、1名滑落 |
その他周辺情報 | 山の宿やまごさんにお世話になりました。 |
写真
感想
またN氏のわがままな希望により、紅葉のきれいな時期に米子沢に行きたいとのことで、10月の中旬という少し寒くなる時期に遠征することになった。神戸からは遠いので、各自1日有休を使って3連休にして前後1日を移動日とした。もっともその前の3連休にいかなかったのは、このときに中央縦走でもしようと思って計画を立てていた自分のわがままで、こちらの計画は雨天予報によりあえなく立ち消えになった。(いつになったら行けるのか・・・)
だが結局のところ、天気が悪くきれいな紅葉は見えなかったし、それどころか大変なことになった。。。4年前の米子沢ーブサノ裏沢継続も大変だったが、今回もえらかった。
金曜日の朝から移動し、夕方にようやく到着。さすがに遠い。しかしここは東京からは近い。朝には車で駐車場はいっぱいだった。天気は昼くらいから少し悪くなる予報。朝から曇っている。なるべく早くに遡行完了したかったがそうはいかなかった。
1.入渓地点
事前に入手したGPSログを頼りに進むが少し行きすぎてしまう。しかしログ通りに行こうとすると藪?の中に入らないといけない。それで少し下の入りやすいところから入渓したが、トポにはない堰堤があり、いきなり堰堤の右岸高巻き。後続のパーティーがすぐに来て、この堰堤の上から入渓していた。ようするにGPSログどおり行くのが正解。しょっぱなから失敗して出だしが悪い。その上は、口の空いた堰堤でここからが本当のスタート
2.入渓地点〜ナメ沢出合
我々は4人パーティーで足も遅い。水もそこそこ冷たい。休憩中に後続のパーティーには余裕で抜かされる。しかしこのパーティーの方とはナメ沢出合で追い越したあとには出会わなかった。引き返したのか、もしくはうちらが高巻き失敗〜懸垂中に抜かされたのか??ナメ沢出合までは難しいところもない。
3.ナメ沢出合〜栂の沢出合
ナメ沢を過ぎると右岸の長めの高巻き。40mの大滝を高巻きから見下ろす。ここら辺から本格的な沢登りになってくる。高巻きが終わったところで後続が続々とくる。3人パーティーが2組。中にはねじり鉢巻きのオールド沢屋スタイルの方もおり、普段の関西の沢では出会わないタイプなので衝撃だった。釜を持つ10m滝は素直に右側の岩裏を通る。先行の強そうなパーティーは直登をトライしていた。その後進むと栂の沢出合
4.栂の沢出合〜日影沢出合
栂の沢出合を過ぎるて最初の核心が5mトイ状。1番手のパーティーは右岸を高巻こうとして高巻きすぎて大変そう。2番手はトイ状のすぐ左を登り後続をお助け紐で確保していた。これが正解だろうが、それでもちょっと難しそう。自分らのパーティーでは、自分がリードするしかない。なかなかうまく離陸できなかったが2回目のトライでなんとか登れる。残りの3人も苦労していたが、お助け紐のおかげでなんとかクリア。4年前に行ったときはこんなに難しかったか?霧で岩が濡れているせいもあるのか?
5.日影沢〜
日影沢からゴルジュの始まり。ここまでは順調だった。先行パーティーがゴルジュ入口の5m滝を高巻いているのも見えた。しかしここでまず第一の失敗をする。道があるようで藪漕ぎになってしまい、うまく進めなくなる。ようするに高巻すぎてしまった。戻ってほんの少し高巻いた地点で沢に降りるところを見つけてトラバース。お助け紐も出した。ここで40分かかってしまう。
次に2段10m?の大きな滝が見えた。ここで最大の第二の失敗をする。第一の失敗のときに時間がかかってしまい先行パーティーはもう見えない。しかも予習をしっかりしていなかったので、どこを登ったらいいのか分からない。自分が偵察で右側を登るが途中で少し難しい。後続が登れるか微妙だったので降りて戻る。あとで調べたら、ここが正解で、このまま進めば問題なかった。少し戻って滝の手前の壁を大きく高巻こうとするも、少し行ったところでまた進退窮まってしまう。結局懸垂下降で元に戻ることになり大幅にロス!再度滝の下に行くと、滝の左側に残置ハーケンがあった。ここをザイルを出して登る。最初の出だしが少しいやらしいがなんとか突破!結局この滝の突破に2時間を費やしてしまった!!
次のゴルジュ出口の7m滝?は滝の右側の草付きをトラバース、濡れてて危なそうなのでザイルを出す。しかしそのためここでも40分を費やしてしまう。その後霧が出て日の当たらないゴルジュの中は寒く、カッパを着る。
その後ゴルジュは抜けて、ピンクテープで巻き道が印されているところに出る。しかしそのまま進むとまた藪漕ぎになってしまった。ここも戻ってトラバースをするがあまり足元が良くない。しかも偵察だけのつもりでお助け紐で行ったので長さが足りず、継ぎ足したりしてここも50分費やしてまった!これが第3の失敗。この時点でもう15:00.天気も悪くなってきてしまい先を急ぐ。
次の2段15m?は左側を高巻く。ザイルを出すか迷ったが残置スリングとハーケンもあり、ザイルを出して登った。上部には支点となるハーケンもあった。ここでようやく滝の部分は終わり、大ナメ帯に入った。時間がかかりすぎているのでスピードアップしたいが岩が濡れているので難しい。そんなときにWさんが10mほど滑り落ちてしまう。幸い滑り台のようなところを落ち、下に小さな釜があったので無傷で済んだが、下で落ちるところを見てるほうはびっくりした。これでみんなびびってしまい、晴れて乾いていれば快適なはずの大ナメ帯が恐怖の大ナメ帯になってしまった。これで進みは余計に遅くなってしまい、途中でお助け紐も2,3回出す。前回は快適な大ナメ帯で一度もお助け紐を出したりはしなかったのに。最後の2段6mは右側を巻く。ここでも念のためにロープを出したが、笛も聞こえず連絡がうまくいかなかったこともあり時間がかかってしまう。ここで30分を費やし17:10、とうとう暗くなってしまいヘッドライトをつける。その後は大きな滝はなくヘッドライトでも問題なく進めた。避難小屋へ向かう分岐も先頭は行き過ぎたが、GPSをみて確認し、よく見るとピンクテープもあり、あまりロスすることもなく進めた。
18:34ようやく避難小屋に到着。小屋には泊まりの方が一名だけ。ほとんどまともに食事もとってなかったので、ここでカップラーメンを食べて休憩し、沢装備からアプローチシューズに履き替える。宿や下山連絡先にも電話が繋がった(Docomoでないとうまく通じない)。寝袋もなく服も濡れているので、ここから頑張って下山。下りのスペシャリストのI氏に先頭を行ってもらい飛ばす。2時間30分で登山口に下山21:40。登山口ではなんと宿のご主人(元救助隊長)が迎えに来てくれていた。宿について風呂に入り食事をとる。食事は期待以上においしかった。相当疲れていたので夜は爆睡。
次の日は道の駅さかえに寄ってリンゴをひと箱買占める。さらに野沢温泉で共同浴場を3箇所はしご。その後妙高から北陸道で帰宅する。
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