台湾 玉山 (麗しの島の気高き高峰)
- GPS
- 15:04
- 距離
- 18.8km
- 登り
- 5,584m
- 下り
- 5,591m
コースタイム
- 山行
- 4:18
- 休憩
- 1:41
- 合計
- 5:59
- 山行
- 6:31
- 休憩
- 2:34
- 合計
- 9:05
2日目も山頂までは休憩を小まめにとりながらゆっくり登ったが、高山病気味のパーティをいつくつか追抜いて、トップで登頂。
下山は台北に早く戻るため、快調に飛ばし、予定より1時間以上早く登山口に到着。1ヵ月半前の富士訓練登山の効果があったようである。
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
崖沿いのトラバースや山頂直下の岩場等難所があるが、立派な歩道や鎖で整備されているため、安全に通行出来ます。 |
その他周辺情報 | 登山前日は東埔温泉付近の彩虹滝への急斜面ハイキングで足慣らし。 登山後は東埔温泉入浴。当初は露天風呂(水着着用)の予定であったが室内の日本式風呂に無料で変更。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
防寒帽
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
食器
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
携帯
時計
タオル
ストック
カメラ
|
---|---|
共同装備 |
ツェルト
虫よけ薬
虫刺され薬
高山病予防。治療薬(ダイアモックス)
|
感想
【準備】
計画開始は1年前、ネットで台湾の旅行会社が玉山登頂ツアーを募集していることを知り、調査する。
時期的には晴天率の高い10月〜11月とし、今年の3月よりペリカントラベルネット台湾店にメールで問い合わせを開始する。
登山許可の外国人枠20名は4ヶ月前(今回の日程では6月末)の受付開始後に数分で埋まってしまうため、それまでに申し込んでおく必要があり、その時点でツアー会社の催行条件の10名が集まっていないと成立しない。
問合せメールの回答が10日後程度と遅いため(下請登山会社への照会時間か?)、集客力のある日本の登山旅行社への変更も検討したが、メンバー6名集まったところで、予定通りペリカントラベルネット台湾店に5月26日に申し込む。
7月4日にペリカントラベルより許可取得の連絡あり。第1希望日は催行人員に達しなかったため第2希望の日程とのことで、早速台北のホテル(前後2泊)と航空券の手配を実施。
催行決定後も、こちらから聞かないと必要装備等の連絡はなく、ツアーの行程表が届いたのが日本出発の10日前とのんびりしており、ネットで過去の旅行記録(ペリカントラベル以外も含む)を参照してみると、通訳が高山病になったり日本語は片言で、ガイドは花の名もしらず雑談ばかりしてた等の情報もあり、心配しながらの準備であった。
【羽田は10月28日出発 現地ツアー29日台北出発】
出発直前には大型台風が日本に上陸し、旅行時期にも次の台風が発生して心配したが、幸運にも飛行機に影響なく旅行を実施することが出来た。
行ってみるとツアー会社の対応は予想に反して素晴らしく、通訳は日本人の熊谷さん、ガイドはベテランの程さんに美人の黄さんと参加者9名にしては充実した顔ぶれ。催行条件の10名に足りないが、通訳を客扱いにしたようである。
登山前日は台北駅からマイクロバスにて途中観光付きで東埔温泉(標高1200m)に14時半頃到着し、足慣らしを兼ねて付近の彩虹滝までかなりの急こう配のハイキングを実施。(若干の高度順化効果あり)
【玉山登山 10月30日、31日】
翌日の登山初日は登山口までツアーバスとシャトルバスで向かい、9時半頃歩行開始し、ゆっくりしたペースで小屋に向かった。大休止以外に急こう配の直前等に小休止を入れた合理的なペース配分で、折にふれ動植物や地質等のガイドもあり中々レベルの高いガイドぶりであった。
天気も素晴らしく、途中ガスのかかる時間帯もあったが、夕方には雲海の夕陽を眺めることが出来た。
森林限界は標高約3600mで日本と1000m程度違う。針葉樹が多いため、紅葉は期待出来そうもないが、見ごたえのある巨木や高山植物等飽きることがない。
すれ違う登山者の笑顔が素晴らしく、中国語や日本語で挨拶を交わし合う。登山に国境無を実感。
排雲山荘には予定通り15時半頃到着し、17時の美味しい夕食の後夕景を鑑賞し、明日の登頂に備え18時半頃就寝。
登山2日目はいよいよ玉山登頂の日。1時45分に起床し、美味しいおかゆと漬物・野菜類、パンの朝食後2時45分に出発。雲一つない星空の下をヘッドランプを頼りに進む。ゆっくり着実に歩き、勾配がきつくなる前に小休止を取る絶妙のペース配分で、高所障害もなく全員快調で先行パーティを追抜いて行く。休憩時にヘッドランプを消すと、満天の星空に天の川もうっすらと望め、流れ星も多発し、幻想的な雰囲気である。
落石避難トンネル(風口)でストックをデポし、小休憩の後最後の急斜面を登ると待望の頂上に到着し、メンバーと握手を交わす。
山頂は雲一つなく無風のため寒さも気にならず、360度の展望を望みつつガイドの振る舞う紅茶で体を温めながら夜明けを待つ。
後続の登山者も続々到着し、5時57分に感動的なご来光を拝むことが出来た。山頂標識で20分程度の順番待ちの後、記念撮影(個人、団体)の後下山する。周囲は徐々に明るくなり、登坂時は気付かなかった岩場の急坂を雄大な景色を楽しみながら山荘へ向かう。
山荘で麺の軽食を味わった後、置いてあった荷物をパッキングして登山口へ向かう。
全員の体調が良く、足並みも揃っているため、予定より1時間以上早く11時50分に登山口に到着し、バスにて東埔温泉に向かい、日本式温泉(当初の水着着用露天風呂から変更)で汗を流し、19時半(当初予定は22時)に台北駅で解散。
出発前は色々心配したが、絶好の天気のもと、親切で優秀なガイド・通訳・気の良い同行メンバーに恵まれ、生涯記憶に残りそうな素晴らしい山行となった。
【データ】
・登山2日目の昼食:ツアーの案内では2時頃の朝食以後は13時半頃の駐車場まで食事がないため、行動食・昼食各自持参とのことであったが、登頂後に排雲山荘で麺が出たため(8時頃)、行動食は殆ど食べずに残った。
・登山時の飲料水:登山1日目は自分で持参(1.5Lで余った:昼食時はガイドから紅茶の提供有)2日目は前日沸かしたお湯を冷ましたものをを1L程度ガイドから提供。さらに山頂ではガイドより紅茶提供(お湯は食堂の給湯器を利用可:かなり熱いので水筒代わりに日本から蓋付のコーヒー空缶350cc持参)
・トイレ:排雲山荘は水洗トイレ(ペーパーは持参で使用後はゴミ箱に処分可)、登山道途中の2ヶ所のトイレは未使用のため状況不明。少は繁みで実施可能(黙認?:ペーパーも見かけた)
・気温:今回は無風で全く寒くなかった。
11月1日の平年値は最高11℃、最低2℃程度
玉山気温
http://www2m.biglobe.ne.jp/ZenTech/world/infomation/kion/yushan.htm
玉山天気予報:
http://www.cwb.gov.tw/V7/forecast/entertainment/other/D080.htm
・登山地図:日本の山と高原地図に似たものがあった。
ホームページから購入を試みたが、在庫なしとのことで、台北の友に入手してもらった。(台北の登山用品店で入手可か?)
http://www.sunriver.com.tw/takayama/guidemap2015.htm
http://www.sunriver.com.tw/takayama/hm02.htm
・現地ツアー会社:ペリカントラベルネット台湾店(約8万円)
・登山ツアー会社(ペリカントラベル下請):野訊国際登山旅行社
*この会社自体もツアーを募集していて、安価(約2万5千円)であるが、申し込むには中国語でのメールのやり取りが必要で、台湾人登山者に交じっての登山となりハードルが高く、外国人枠でない一般抽選のため登山許可の当選確率も低い。
http://www.yx.com.tw/
日本語のホームページのある現地旅行会社
(未使用のため内容・費用等不明):
http://satistour.com/tour.php?mode=cate&cate=2
玉山登頂、おめでとうございます!!
以前、私の玉山レコにコメントをいただいた者です。
(登頂から3週間経っていましたね。今さらのコメントでごめんなさい。)
天気も良く、無事に登頂できてなによりです!
準備期間中、ツアー会社とのやりとりは不安だったようですが、
現地での対応がよかったのは嬉しい限りですね!
日本人の通訳の方がいてくださるのは心強いですし、
台湾人の熱〜いおもてなしもあったのではないでしょうか!?
これはきっとまた台湾山行に行きたくなったに違いないのでしょう!?
(ちなみに私も今自分の記録を読み返してしまい、感動が甦ってます…)
そして今回の登頂を糧に、これからもステキな山歩きを続けてくださいね!
wildwind様
コメントありがとうございました。
事前に閲覧させて頂いた記録や、アドバイスも大変参考になりました。
同行した仲間との反省会(飲み会?)で、次はキナバル山等の意見も出ましたが、個人的には雪山や玉山縦走にも興味があります。帰国してから気づいたのですが、千元札に玉山が印刷されています。北側から見た方が格好良いですね!
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