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Yamareco

記録ID: 131197
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
丹沢

檜洞丸

2007年06月02日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
06:00
距離
13.1km
登り
1,284m
下り
1,311m

コースタイム

西丹沢自然教室 08:40
用木沢出合   09:00
犬越路     10:00-10:10
神ノ川分岐   11:30-11:40
檜洞丸     12:10-12:20
板小屋沢ノ頭  13:40-13:45
箒沢公園橋   14:40
天候 晴れ時々曇り。ただし檜洞丸の頂上付近のみ、終始薄いガスの中でした。
過去天気図(気象庁) 2007年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
(行き)
新松田駅 07:20-(富士急バス)-08:35 西丹沢自然教室バス停
(帰り)
箒沢公園橋バス停 14:45-(富士急バス)-15:40 新松田駅
コース状況/
危険箇所等
犬越路から檜洞丸への道には、3箇所ほどクサリ場があります。いずれも短いもので、特別な難しさはありませんが、その前後ではクサリのない所にも小規模の岩場が断続的に現れるなど、気の抜けない場所が続きました。

檜洞丸からは石棚山稜経由で箒沢公園橋に下りましたが、ここは岩混じりの急降下が続き、しかもこの日は濡れた路面が非常に滑りやすく、もう悪路と言っても良いほどの状況でした。
この区間は、少なくとも下り方向に歩くには、余程コンディションの良い日を選ばない限り、楽しんで歩くことなどできないと思われます。

※デジカメを持ち歩くようになる以前のため、写真はありません。
※GPS導入前なので、ルートは推測です。

感想

シロヤシオとミツバツツジがちょうど最盛期を迎えたとあって、新松田駅に着いた時、西丹沢行きのバス停には長蛇の列ができていました。
幸いに臨時便が何本か出されて、そのあとの定刻便で座ることができたので、1時間超を立ったままで揺られることは避けられました。

終点の西丹沢自然教室でバスを降りて、まずは沢に沿って舗装道路を歩きます。
用木沢出合で右折して山道に入ると、すぐに立派な橋で対岸に渡り、その後も木橋で何度も渡り返すようになります。引き続き沢の間近を歩くことが多くて、水の音が清々しい気持ちの良い道です。
ただし、東海自然歩道として良く整備されていて、安心して歩けるのですが、整備が行き届いているだけに人工的な景観になってしまった箇所が少なくなく、山道としての趣にやや欠ける感は否めませんでした。

しばらくは傾斜のほとんどない道で、歩いた距離の割にはいくらも高度が上がっていきません。
ところが、かなり進んだ先で、「犬越路まで0.8km」という道標を見て道が沢から離れると、みるみる傾斜が急になっていきます。
登るにつれて段差の大きな箇所も出てくるようになって、休まずに登り続けるのがややしんどく感じられる道でした。

やがて空が大きく見えてきて、ササの中を掻き分けて進むようになると、そのすぐ上で避難小屋とベンチのある犬越路に到着です。
一応は晴れているものの、薄い雲が低く垂れ込めているため標高の高い山は隠れていて、丹沢の核心部方向はあまりよく見えません。
それでもすぐ近くの大室山がなんとか頂上まで見えているほか、西側の展望もまずまずでした。

犬越路から檜洞丸を目指して歩き始めると、しばらくは尾根道の緩やかな登りが続きます。
かなり歩いたところで、目の前に岩が露出した急斜面が迫って、そこにクサリが下がっていました。
このクサリは直線状には登れず、途中で一度大きく横に振られる形になるほか、前の日に雨でも降っていたのか、それとも霧の影響か、岩が湿っていて滑りやすく、登りにくく感じました。
クサリ場はこのあとさらに2回出てきましたが、この最初の所が一番登りにくかったようです。

クサリ場を越えてすぐの所が小笄だったはずなのですが、標識は無かったようで、そうと気付いたのも通り過ぎてしばらく経ってからでした。
その後に現れた2番目と3番目のクサリは比較的登りやすいものでしたが、クサリのない所でも小規模の岩場などがあって、路面が湿っていることもあって気の抜けない場所が続きます。
さらに進むと今度は短いハシゴを登ります。危険な箇所ではないのですが、足を置くステップが丸い金属棒なので注意しないと滑りやすいのが難点です。せめて角形の形状のものを選択できなかったのでしょうか。

しばらく続いた急登を一旦登り切った形になるのが大笄ですが、そこにも道標はなく、地形図との照合でも自信が持てないままに通り過ぎてしまいます。
でも、そこから下り始めるとすぐ先が神ノ川への分岐点だったので、さきほどの地点が大笄だったことはほぼ間違いないでしょう。

神ノ川への分岐点を過ぎて少し登った所が熊笹ノ峰で、ハッキリとしたピークでしたが、そこでも道標は見ませんでした。
このあたりから、満開のツツジがちらほら見られるようになってきます。そしてやせたザレ気味の尾根に入ると、いよいよ道の左右が満開のシロヤシオとミツバツツジの見事な群落で埋め尽くされました。
ここまでの苦しい登りを忘れて見入ってしまう華やかさで、カメラを構えた写真家の姿も多く見られました。

ツツジの間を縫って、さらに登り続けていくと、檜洞丸に到着です。
その一帯では花は見られず、展望もほとんどありませんが、ブナに囲まれた落ち着いた雰囲気の頂上です。
ちょうど昼どきに当たってしまい、やたらと人が多かったのですが、地面にレジャーシートを広げているグループが多かったためか奇跡的にベンチに空いている一角が見つかって、腰掛けて休憩できました。

檜洞丸を後にして、まず始めはツツジ新道を下ります。植生保護のため木道が整備された道で、さすがにこの区間ではすれ違う人が多かったです。
こちらでもツツジが見られますが、やはり犬越路ルートの頂上直前の一帯のほうが断然見事でした。

すぐにツツジ新道を見送って左に折れ、続いて今度はユーシンへの道を左に見送ります。石棚山稜に入ると、会う人の数がめっきり減った感じでした。
木道はこのあたりまで続いていましたが、この先もコースを外れないようにトレイルの左右がロープで囲まれた道が続いて、断続的に木道も登場しました。

何故かピーク上ではなく、しばらく下った先の鞍部に標識が立っていたテシロノ頭を過ぎると、小刻みなアップダウンが続くようになって、かなり体力を消耗します。
次に見る標識は現在地を石棚山としていましたが、この標識もピークには立っておらず、見掛けたのは下り斜面の途中でした。

穴ノ平橋への分岐点を過ぎると、急降下が始まります。岩や石が多々露出する急斜面なので、普段から要注意なのだと思われますが、この日は路面が湿っていて、その岩や石がことごとく滑るので、足を置く1歩1歩に神経を遣います。
また急降下の合間には、登り返しも何度も出てきて、中には段差の大きな箇所も少なくなく、歩きにくい上に精神的にも疲れるコースとなっていました。

しばらく続いたアップダウンの区間をあらかた抜けて、ほぼ下り一辺倒に変わった長い急斜面で、ついに石の上に置こうとした足が滑って転倒してしまいます。
これまでも、その場で尻餅をつく程度の転び方はあったものの、今回は右手の肘付近に擦過傷ができていて、軽微なものでしたがこれが山での初めての怪我となりました。

これ以降は、さらに細心の注意を払って下りますが、滑りやすい石混じりの急斜面は延々と続きます。
一旦登り返して、現在地が板小屋沢ノ頭と書かれた標識の前を通過しますが、右手にはずっと高い地点があったので、実際のピークは大きく巻いてしまっているようでした。
登り返しはそれが最後で、残すのは下りだけ。再度の転倒は避けたいので、ゆっくりと慎重に下りていくものの、本当にいつまで経っても滑りやすい道の様子は全く変わりません。
このコースは、道が完全に乾いているコンディションの日でも選ばない限りは、少なくとも下り方向では楽しんで歩くことなどできないと思われます。特にこの日は、もう悪路と言っても良い程の状況に大いに気疲れしました。

その後、滑落防止の長いクサリが張られた箇所を3回通過すると、やがて地面からは石が消えて土の道になっていきます。
急な道の滑りやすさは相変わらずですが、下が土であれば、滑っても尻餅をつくだけなので、かなり気が楽になりました。
そして水音が聞こえるようになると、ほどなく沢の脇に出て、ここでようやく長い長い滑りやすい道からは解放されました。

あとは沢の脇の雑木林の中を歩き、下流のほうで1度対岸に渡ります(対岸に立つ道標が見つからないと迷う可能性あり)。
そして最後に橋を渡って車道に出れば、箒沢公園橋のバス停は目の前でした。

詳細な記録のページ
http://cellist.my.coocan.jp/yama/mt2007_04_06/mt2007_04_06.html#20070602

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