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Yamareco

記録ID: 1323665
全員に公開
ハイキング
奥多摩・高尾

初霜を踏みしめて。展望の陣馬山〜高尾山【稲荷信者登拝記7】

2017年11月21日(火) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 東京都 神奈川県
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GPS
--:--
距離
17.4km
登り
1,055m
下り
1,049m

コースタイム

日帰り
山行
6:40
休憩
3:30
合計
10:10
7:40
80
9:50
10:50
30
11:20
10
11:30
11:50
20
12:10
70
13:20
14:10
40
14:50
20
15:10
15:30
30
16:00
20
16:20
16:40
10
16:50
17:00
10
17:10
20
17:30
10
17:40
10
17:50
京王線 高尾山口駅
藤野からのバスを陣馬登山口で途中下車し、陣馬山を確り登ってから景信山を経由して高尾山まで向かうメジャールート。陣馬の一ノ尾尾根は急登もなく登りやすい。茶屋も多く、途中幾度かある小ピークには巻き道があって体力の温存も可能。ただし、尾根道では展望はほぼ期待できない。

高尾の6号路は混雑を避けるため、時期によっては登りの一方通行になっているので注意。舗装された1号路を避けてしっかりした山道で下山したい場合は、稲荷山コースを選択するといいだろう。
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2017年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
■行き JR中央本線【藤野】→神奈交バス(15分250円)【陣馬山登山口】
■帰り 京王線【高尾山口】直結
7:00の中央本線【藤野】駅。冬の澄んだ朝の光の中で、朝もやが色づいた山々を覆っている。特に期待してはいなかったが、いい天気になりそう。
7:00の中央本線【藤野】駅。冬の澄んだ朝の光の中で、朝もやが色づいた山々を覆っている。特に期待してはいなかったが、いい天気になりそう。
この日、関東には年末並の寒気が流れ込み、なんと駅前のベンチには霜が降りていた。駅前ですでに最大限に着こんでいる。あれ?大丈夫かな…。
この日、関東には年末並の寒気が流れ込み、なんと駅前のベンチには霜が降りていた。駅前ですでに最大限に着こんでいる。あれ?大丈夫かな…。
ターミナルは駅前15秒。平日の陣馬山方面へのバスは午前中に2本のみで、始発の7:25に乗車した。出発前に登山グループが駆け込んできたが、車内はガラガラ。
ターミナルは駅前15秒。平日の陣馬山方面へのバスは午前中に2本のみで、始発の7:25に乗車した。出発前に登山グループが駆け込んできたが、車内はガラガラ。
15分乗って【陣馬山登山口】で下車。ここで降りたのは自分のみで、他の登山客は終点の【和田】へ向かうようだ。和田はここより標高が高く、陣馬山頂までは80分くらいで登れるようだ。
15分乗って【陣馬山登山口】で下車。ここで降りたのは自分のみで、他の登山客は終点の【和田】へ向かうようだ。和田はここより標高が高く、陣馬山頂までは80分くらいで登れるようだ。
郵便局前で一の尾尾根と栃谷尾根へ分岐。山頂までの所要時間は同じ。一ノ尾尾根の方が水平距離が長い分傾斜が緩そうなので、今回は左へ。地図には「一ノ尾尾根」とあったが、これには「一の尾根」と書いてあるぞ。こういうの気になります!
郵便局前で一の尾尾根と栃谷尾根へ分岐。山頂までの所要時間は同じ。一ノ尾尾根の方が水平距離が長い分傾斜が緩そうなので、今回は左へ。地図には「一ノ尾尾根」とあったが、これには「一の尾根」と書いてあるぞ。こういうの気になります!
道路沿いの花が霜に縁取られていて綺麗だ。
道路沿いの花が霜に縁取られていて綺麗だ。
車一台分の車道を登って登山口へとアプローチ。紅葉が目を引くが、視界が悪いので車に気を付けよう。
車一台分の車道を登って登山口へとアプローチ。紅葉が目を引くが、視界が悪いので車に気を付けよう。
15分ほど歩くとアンテナ前の広場に着く。人家は絶え、ここからが登山道の始まり。気温は7℃くらい。歩いて体温が上がったので家から着ていたユニクロのライトダウンジャケットを脱ぎ、ベース+ミドルレイヤー+マイクロフリースとする。
15分ほど歩くとアンテナ前の広場に着く。人家は絶え、ここからが登山道の始まり。気温は7℃くらい。歩いて体温が上がったので家から着ていたユニクロのライトダウンジャケットを脱ぎ、ベース+ミドルレイヤー+マイクロフリースとする。
最初は少しゴツゴツした道を登るが、すぐになだらかになる。登山道というよりは森林公園か何かという印象。日当たりもよく気持ちがいい。
最初は少しゴツゴツした道を登るが、すぐになだらかになる。登山道というよりは森林公園か何かという印象。日当たりもよく気持ちがいい。
少し急な箇所もあるが、またすぐになだらかになる。一の尾根は非常に歩き易いコースだ。ベンチもあちこちにあり、ここには雨除けのシートまである。
少し急な箇所もあるが、またすぐになだらかになる。一の尾根は非常に歩き易いコースだ。ベンチもあちこちにあり、ここには雨除けのシートまである。
肌寒いというほどでもないのだけど、どうも鼻水が止まらない。ポケットティッシュをもう一袋使ってしまったぞ。モンベルのニット帽が暑いのでコロンビアの折り畳み式ハットに替えた。
肌寒いというほどでもないのだけど、どうも鼻水が止まらない。ポケットティッシュをもう一袋使ってしまったぞ。モンベルのニット帽が暑いのでコロンビアの折り畳み式ハットに替えた。
1時間ほど歩いて和田分岐に到着。バスで終点まで行った人はこちらから合流することになる。この辺りは標高620。バス停は200なのでもう420登ったことになるが、なだらかな道なので全然そんな印象はない。
1時間ほど歩いて和田分岐に到着。バスで終点まで行った人はこちらから合流することになる。この辺りは標高620。バス停は200なのでもう420登ったことになるが、なだらかな道なので全然そんな印象はない。
キノコが生えそうなベンチで初めての休憩。ここからはひと登りの40分で山頂だ。今回の行動食は定番のナッツとカントリーマアム、カルパス、後半用の即効元気。飴は舐め終わるまでが長く、その間ずっと呼吸が乱れるので嫌いである。
キノコが生えそうなベンチで初めての休憩。ここからはひと登りの40分で山頂だ。今回の行動食は定番のナッツとカントリーマアム、カルパス、後半用の即効元気。飴は舐め終わるまでが長く、その間ずっと呼吸が乱れるので嫌いである。
山頂直下の急な階段。これを超えればもう終わりというのはどこも同じだね。
山頂直下の急な階段。これを超えればもう終わりというのはどこも同じだね。
着いた。例のマーラ様はどこかな?
着いた。例のマーラ様はどこかな?
9:50、陣馬山山頂(857m)着。前回に引き続き雲一つない晴天に恵まれた。山頂は広場になっており、登山道ではほとんど見かけなかった登山客の姿が15人ほどあった。それを相手に愛想のいい茶屋のおじさんが大きな声でしゃべっている。
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9:50、陣馬山山頂(857m)着。前回に引き続き雲一つない晴天に恵まれた。山頂は広場になっており、登山道ではほとんど見かけなかった登山客の姿が15人ほどあった。それを相手に愛想のいい茶屋のおじさんが大きな声でしゃべっている。
ここはかつて武田信玄が陣を敷いたことから陣馬山と名付けられたと言われる。このアブストラクトな馬のモニュメントはそれに因んで設置されたらしいが、どんな権利があって山にこんな不必要なものを置くのかと疑問を呈する人もいるようだ。確かにね。
ここはかつて武田信玄が陣を敷いたことから陣馬山と名付けられたと言われる。このアブストラクトな馬のモニュメントはそれに因んで設置されたらしいが、どんな権利があって山にこんな不必要なものを置くのかと疑問を呈する人もいるようだ。確かにね。
山頂からは300度近い大パノラマ。この角度では見え難いが、南には丹沢。南西に富士山。空気が澄んでいるのではっきりと見える。
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山頂からは300度近い大パノラマ。この角度では見え難いが、南には丹沢。南西に富士山。空気が澄んでいるのではっきりと見える。
富士山からさらに西に目をむけると秩父の山々が。乾徳山、甲武信ヶ岳に、先月行った大菩薩嶺。僅かに雪を頂いた南アルプスも覗く。方角的には北岳?
富士山からさらに西に目をむけると秩父の山々が。乾徳山、甲武信ヶ岳に、先月行った大菩薩嶺。僅かに雪を頂いた南アルプスも覗く。方角的には北岳?
北西から北にかけては奥多摩の山々。奥多摩三山の大岳山、御前山が見える。三頭山は見えないか。
北西から北にかけては奥多摩の山々。奥多摩三山の大岳山、御前山が見える。三頭山は見えないか。
そして北東には都内の市街地。ぼんやりと見えるのは筑波山かもしれない。すばらしい展望だ。日差しが暖かいが、やや風があるのでフリースの上からウインドシェルを羽織った。
そして北東には都内の市街地。ぼんやりと見えるのは筑波山かもしれない。すばらしい展望だ。日差しが暖かいが、やや風があるのでフリースの上からウインドシェルを羽織った。
テーブルで一休み。茶屋のおじさん曰く、日の出には多くのカメラマンが来たそうだ。中にはアイゼンのままテーブルの上に乗る者もおり、テーブルが穴だらけになると憤慨していた。今時、猿でも撮れるような風景写真にムキになってどうするの。大判でも使うというならまだわかるが。
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テーブルで一休み。茶屋のおじさん曰く、日の出には多くのカメラマンが来たそうだ。中にはアイゼンのままテーブルの上に乗る者もおり、テーブルが穴だらけになると憤慨していた。今時、猿でも撮れるような風景写真にムキになってどうするの。大判でも使うというならまだわかるが。
山頂付近には大きな霜柱が立っていた。おじさんが言うには「今日が初霜柱」とのこと。勘弁してよ。
山頂付近には大きな霜柱が立っていた。おじさんが言うには「今日が初霜柱」とのこと。勘弁してよ。
ではお勤めを致します。丁度西向きで遥拝にもなる。大神の御前を慎み敬い遥に拝み神奉らん。
ではお勤めを致します。丁度西向きで遥拝にもなる。大神の御前を慎み敬い遥に拝み神奉らん。
10:50。では景信山に向けて出発。まずは明王峠まで40分というところ。
10:50。では景信山に向けて出発。まずは明王峠まで40分というところ。
山頂からはゆるやかな下り。陣馬山というのは大体こんな感じなんだな。鼻水が止まらないのでマスクをつけて歩き始めた。
山頂からはゆるやかな下り。陣馬山というのは大体こんな感じなんだな。鼻水が止まらないのでマスクをつけて歩き始めた。
奈良子峠。ここからは温泉を経由して陣馬山登山口バス亭や藤野駅まで降りられる。下山して温泉というのもいつかやってみたいが、運動後は筋肉を冷やす方がいいんだよな。
奈良子峠。ここからは温泉を経由して陣馬山登山口バス亭や藤野駅まで降りられる。下山して温泉というのもいつかやってみたいが、運動後は筋肉を冷やす方がいいんだよな。
ぴったり40分で明王峠に到着。明るくて気持ちのいい場所だ。
ぴったり40分で明王峠に到着。明るくて気持ちのいい場所だ。
茶屋を彩る紅葉がきれい。なんだか落ち着く場所だ。昔から多くの旅人がここで足を休めてきたんだろうな。南へ下れば2時間弱で相模湖駅に着ける。エスケープルートが非常に豊富なのもこの縦走路の特徴だ。
茶屋を彩る紅葉がきれい。なんだか落ち着く場所だ。昔から多くの旅人がここで足を休めてきたんだろうな。南へ下れば2時間弱で相模湖駅に着ける。エスケープルートが非常に豊富なのもこの縦走路の特徴だ。
西側の展望もあり。ここは気に入った。また来よう。
西側の展望もあり。ここは気に入った。また来よう。
堂所山への尾根道は伐採されており日当たりがいい。このあたりの底沢峠分岐からは、閉鎖されたという陣馬高原キャンプ場を経て陣馬高原下バス亭まで降りられる。
堂所山への尾根道は伐採されており日当たりがいい。このあたりの底沢峠分岐からは、閉鎖されたという陣馬高原キャンプ場を経て陣馬高原下バス亭まで降りられる。
縦走路は堂所山を外れるが、折角なので寄ってみる。獣道のようなところを分け入る。
縦走路は堂所山を外れるが、折角なので寄ってみる。獣道のようなところを分け入る。
堂所山。訪れる人は少なく、風が木立を揺らす音だけが聞こえる。展望もないので来なくてもいいだろう。北面には北高尾山陵へ出る道がついている。景信山までの道のりはまだ半分だ。
堂所山。訪れる人は少なく、風が木立を揺らす音だけが聞こえる。展望もないので来なくてもいいだろう。北面には北高尾山陵へ出る道がついている。景信山までの道のりはまだ半分だ。
堂所山から縦走路まではこのコース一番の急坂で難所。道とも思えないような木の根の間の斜面を下ってくる自分を、縦走路を歩く人達が不思議そうに見上げていた。ここを登るのは勘弁だ。
堂所山から縦走路まではこのコース一番の急坂で難所。道とも思えないような木の根の間の斜面を下ってくる自分を、縦走路を歩く人達が不思議そうに見上げていた。ここを登るのは勘弁だ。
13:20、景信山(727m)到着。人はまばらで茶屋も営業はしていない。堂所山からは小ピークが連続したが、全てに巻き道がある。
13:20、景信山(727m)到着。人はまばらで茶屋も営業はしていない。堂所山からは小ピークが連続したが、全てに巻き道がある。
北〜東側の展望がすばらしく、都心を一望できる。ここで夜景をみられたらすごいだろうと思うが、あいにく山小屋はなく、近くの陣馬高原キャンプ場も閉鎖されてしまったのでナイトハイクしか方法はない。来年、挑戦してみるのも面白いな。
北〜東側の展望がすばらしく、都心を一望できる。ここで夜景をみられたらすごいだろうと思うが、あいにく山小屋はなく、近くの陣馬高原キャンプ場も閉鎖されてしまったのでナイトハイクしか方法はない。来年、挑戦してみるのも面白いな。
反対側では富士山もちょこんと顔を出している。隙がない。
反対側では富士山もちょこんと顔を出している。隙がない。
東側の崖からは南の丹沢もよく見える。左の三角形の山は大山。その右にあるのが塔ノ岳や丹沢山といった主峰。以前登った山を遠くから眺めるのもいいもんだね。
東側の崖からは南の丹沢もよく見える。左の三角形の山は大山。その右にあるのが塔ノ岳や丹沢山といった主峰。以前登った山を遠くから眺めるのもいいもんだね。
では遅い昼食を。気温は6度ほどで風もあり、ダウンを着てもまだ寒い。頼みのラーメンも食べ始めた時にはもう冷めてしまった。水筒に残った少しばかりのお湯を飲んで体を温めようとするが、あまり効果はない。
では遅い昼食を。気温は6度ほどで風もあり、ダウンを着てもまだ寒い。頼みのラーメンも食べ始めた時にはもう冷めてしまった。水筒に残った少しばかりのお湯を飲んで体を温めようとするが、あまり効果はない。
もう少しのんびりしたかったが、風邪を引きそうなので出発。山頂から岩のゴロゴロした急坂をしばらく下ると、曲がりくねった道に出る。相変わらず鼻水が止まらず、マスクが外せない。
もう少しのんびりしたかったが、風邪を引きそうなので出発。山頂から岩のゴロゴロした急坂をしばらく下ると、曲がりくねった道に出る。相変わらず鼻水が止まらず、マスクが外せない。
旧甲州街道の旧跡、小仏峠。かつては富士参詣の行者がここを通ったという。当たり前だが、ここからあの富士山まで歩いたのか。そういえば、米の一俵(60kg)は成人した男女が無理なく背負えるところから決められた単位だという。近代以前の人の身体能力は現代人とは全くの別物だと思い知らされる。
旧甲州街道の旧跡、小仏峠。かつては富士参詣の行者がここを通ったという。当たり前だが、ここからあの富士山まで歩いたのか。そういえば、米の一俵(60kg)は成人した男女が無理なく背負えるところから決められた単位だという。近代以前の人の身体能力は現代人とは全くの別物だと思い知らされる。
ここには廃業した茶屋の廃墟が残り、実に不気味な雰囲気。これ狙って書いたのか?
ここには廃業した茶屋の廃墟が残り、実に不気味な雰囲気。これ狙って書いたのか?
景信山から1時間、15:10に城山到着。夕日に照らされた紅葉がきれいだ。小仏峠からは急登になり、体力を使ってしまった。城山を巻く道もあったが来てよかったと思う。
景信山から1時間、15:10に城山到着。夕日に照らされた紅葉がきれいだ。小仏峠からは急登になり、体力を使ってしまった。城山を巻く道もあったが来てよかったと思う。
ここの茶屋には数匹の猫が住み付いている。首輪はしていないので野良猫なのだろうが、こんな山中に野良猫っているのか?ヤマネコか。オヤツを食べていると物欲しげに寄ってくる。
ここの茶屋には数匹の猫が住み付いている。首輪はしていないので野良猫なのだろうが、こんな山中に野良猫っているのか?ヤマネコか。オヤツを食べていると物欲しげに寄ってくる。
もうすっかり夕日だ。今回はもみじ台で日没を見てから高尾の下りで初のナイトハイクを経験するつもりで来たので、焦ることもなくゆっくりと出発。この時期の日没は16:30頃だ。
もうすっかり夕日だ。今回はもみじ台で日没を見てから高尾の下りで初のナイトハイクを経験するつもりで来たので、焦ることもなくゆっくりと出発。この時期の日没は16:30頃だ。
ここから高尾山頂の見晴らし台までは1時間。陣馬山から堂所山、景信山、城山、そして高尾山とほぼ1時間毎にチェックポイントが存在しているのもこの縦走路のいい所だ。
ここから高尾山頂の見晴らし台までは1時間。陣馬山から堂所山、景信山、城山、そして高尾山とほぼ1時間毎にチェックポイントが存在しているのもこの縦走路のいい所だ。
城山からは一転、整備された木道が続く。登山者やトレイルランナーで賑わうこの道も、この時間ではもう人影はない。
城山からは一転、整備された木道が続く。登山者やトレイルランナーで賑わうこの道も、この時間ではもう人影はない。
一丁平近くの富士見台園地。だいぶ日が沈んできた。日没予定時刻まではあと30分あるが、もみじ台へ向かって間に合うか?それともここで日没を待った方がいいのだろうか。迷う。
一丁平近くの富士見台園地。だいぶ日が沈んできた。日没予定時刻まではあと30分あるが、もみじ台へ向かって間に合うか?それともここで日没を待った方がいいのだろうか。迷う。
休憩所には誰かが用意してくれた山の夕ご飯があった。
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休憩所には誰かが用意してくれた山の夕ご飯があった。
少し逡巡したが出発。ペースを上げる。人影のない一丁平を通り抜ける。5月に来た時はここでしばらく休憩し新緑を楽しんだ。この時期もいいもんだな。
少し逡巡したが出発。ペースを上げる。人影のない一丁平を通り抜ける。5月に来た時はここでしばらく休憩し新緑を楽しんだ。この時期もいいもんだな。
空が暗くなってきた。日没まで間がない。
空が暗くなってきた。日没まで間がない。
もみじ台前の上が見えない長い階段。辛いがのんびりも出来ない。ここでこんな難所があるとは…下ったことしかないので忘れていた…。
もみじ台前の上が見えない長い階段。辛いがのんびりも出来ない。ここでこんな難所があるとは…下ったことしかないので忘れていた…。
16:20、もみじ台着。残りの体力を絞りきってしまった…。燃えるような紅葉が見事だけどそれどころじゃない。
16:20、もみじ台着。残りの体力を絞りきってしまった…。燃えるような紅葉が見事だけどそれどころじゃない。
ギリギリ間に合った。この日は一日中雲一つない快晴だったが、夕暮れは雲があった方が見応えがあるのかもな、なんて思いながら見ていた。
ギリギリ間に合った。この日は一日中雲一つない快晴だったが、夕暮れは雲があった方が見応えがあるのかもな、なんて思いながら見ていた。
日が沈み、夜がやってくる。山で迎える日暮れもいいもんだね。茶屋の従業員が帰っていく音を最後に静寂が訪れた。一休みしてからヘッドライトの準備をし、帽子をニット帽に変えた。では帰ろう。
日が沈み、夜がやってくる。山で迎える日暮れもいいもんだね。茶屋の従業員が帰っていく音を最後に静寂が訪れた。一休みしてからヘッドライトの準備をし、帽子をニット帽に変えた。では帰ろう。
こんな時間から奥高尾へ向かう手ぶらのコート姿の人とすれ違うが、エベレストでもあるまいし、人間そう簡単に死ぬわけでもない。実は天狗かもしれないし。
こんな時間から奥高尾へ向かう手ぶらのコート姿の人とすれ違うが、エベレストでもあるまいし、人間そう簡単に死ぬわけでもない。実は天狗かもしれないし。
もみじ台から10分、16:50の高尾山頂には観光客がまだ大勢いた。ここでは登山装備をしている方が珍しい。
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もみじ台から10分、16:50の高尾山頂には観光客がまだ大勢いた。ここでは登山装備をしている方が珍しい。
ああ〜暖かい飲み物だ…。もみじ台前の階段で疲れ果てていたが、ここで暖かいお茶を飲んでいたら割と元気になった。登山を始めてから本当に体力がついた。
ああ〜暖かい飲み物だ…。もみじ台前の階段で疲れ果てていたが、ここで暖かいお茶を飲んでいたら割と元気になった。登山を始めてから本当に体力がついた。
高尾山頂からの夜景。予定では稲荷山コースで夜間登山を経験するつもりだったが、かなり疲労して集中力もなくなっていたのでケーブルカーで下山することにした。最終は17:45だったか。仮に間に合わなくても、1号路には街灯があるので下山に何の問題もないのである。さすが観光地。
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高尾山頂からの夜景。予定では稲荷山コースで夜間登山を経験するつもりだったが、かなり疲労して集中力もなくなっていたのでケーブルカーで下山することにした。最終は17:45だったか。仮に間に合わなくても、1号路には街灯があるので下山に何の問題もないのである。さすが観光地。
薬王院から麓までには街灯があるが、山頂から薬王院までは完全な暗闇の中になる。ヘッドライトを点灯して初めての夜山。足元も見えない闇の中を懐中電灯も持たずに山頂へ向かう人達と何度もすれ違う。
薬王院から麓までには街灯があるが、山頂から薬王院までは完全な暗闇の中になる。ヘッドライトを点灯して初めての夜山。足元も見えない闇の中を懐中電灯も持たずに山頂へ向かう人達と何度もすれ違う。
薬王院に着いた。もうライトはいらない。夜のお寺も味わいがあるな。ヘッドライトを着けていることを忘れてニット帽を脱ぎ、ライトを叩き落としてしまった。幸い故障はないが、やはり集中力が切れている。こちらに来て正解かも。
薬王院に着いた。もうライトはいらない。夜のお寺も味わいがあるな。ヘッドライトを着けていることを忘れてニット帽を脱ぎ、ライトを叩き落としてしまった。幸い故障はないが、やはり集中力が切れている。こちらに来て正解かも。
参道は明るく、通行に支障はない。日は沈んだが、このあたりは10℃くらいはあってもう寒くはない。
参道は明るく、通行に支障はない。日は沈んだが、このあたりは10℃くらいはあってもう寒くはない。
ケーブルカー高尾駅に到着。ダイヤは細かく、あまり待つこともなく乗れる。
ケーブルカー高尾駅に到着。ダイヤは細かく、あまり待つこともなく乗れる。
17:40、高尾山下山。陣馬山登山口バス亭を降りてからピッタリ10時間。今日は本当に長い1日で色々なことがあり、楽しい道のりでした。満足。
17:40、高尾山下山。陣馬山登山口バス亭を降りてからピッタリ10時間。今日は本当に長い1日で色々なことがあり、楽しい道のりでした。満足。
土産物屋で登山バッジを買い、京王線【高尾山口】へ。ここからは地元へ直通だ。ではおやすみなさい。
土産物屋で登山バッジを買い、京王線【高尾山口】へ。ここからは地元へ直通だ。ではおやすみなさい。
陣馬景信高尾の山の神様、ありがとうございました。
陣馬景信高尾の山の神様、ありがとうございました。
【今回のウェア1】ベースとして使ったウール混の速乾長袖Tシャツ(ユニクロ)。防臭抗菌機能もあって機能性はいいが、肝心の保温性はそこそこかな。やっぱりジオライン買おう。
【今回のウェア1】ベースとして使ったウール混の速乾長袖Tシャツ(ユニクロ)。防臭抗菌機能もあって機能性はいいが、肝心の保温性はそこそこかな。やっぱりジオライン買おう。
【ウェア2】ミドルレイヤーの厚手の速乾ハーフジップ長袖Tシャツ(ユニクロ)。これは暖かく、ストレッチも効いていて着心地が◎。今年はユニクロとワークマンがスポーツ系に力を入れているので、アウトドアで使えるウェアが安価に手に入るようになった。
【ウェア2】ミドルレイヤーの厚手の速乾ハーフジップ長袖Tシャツ(ユニクロ)。これは暖かく、ストレッチも効いていて着心地が◎。今年はユニクロとワークマンがスポーツ系に力を入れているので、アウトドアで使えるウェアが安価に手に入るようになった。
【ウェア3】マイクロフリースジャケット(ユニクロ)。数年前に買ったもので、最近のラインナップにはない。自分は冷え性なので、もう少し厚手のものでもよかったか。以上のユニクロカルテット終始着ていた。
【ウェア3】マイクロフリースジャケット(ユニクロ)。数年前に買ったもので、最近のラインナップにはない。自分は冷え性なので、もう少し厚手のものでもよかったか。以上のユニクロカルテット終始着ていた。
【ウェア4】3シーズン用の中厚手のストレッチパンツ(バーグハウス)。好日で常時処分価格なのを買った。裏地は汗でべたつかないようにザラザラとした感触になっているが、サポーターやタイツがひっかかることもない。文句なし。
【ウェア4】3シーズン用の中厚手のストレッチパンツ(バーグハウス)。好日で常時処分価格なのを買った。裏地は汗でべたつかないようにザラザラとした感触になっているが、サポーターやタイツがひっかかることもない。文句なし。
【ウェア5】寒気が来るというのでモンベルに駆け込んで買ってきたジオラインL.Wタイツ。とても暖かく、下半身はこれとバーグの中厚手で寒さを感じることはなかった。ただ、ウエストサイズを合わせたら足がブカブカ。モンベルは中高齢者向けだからな…。
【ウェア5】寒気が来るというのでモンベルに駆け込んで買ってきたジオラインL.Wタイツ。とても暖かく、下半身はこれとバーグの中厚手で寒さを感じることはなかった。ただ、ウエストサイズを合わせたら足がブカブカ。モンベルは中高齢者向けだからな…。
【ウェア6】ライトダウンジャケット(ユニクロ)。ここ数年冬の部屋着にしているものでくたびれている。今季のものとは違ってフードがある。今回の山行では力不足だった。景信山からの下りなど、寒くてこれを着て行動した時間も。
【ウェア6】ライトダウンジャケット(ユニクロ)。ここ数年冬の部屋着にしているものでくたびれている。今季のものとは違ってフードがある。今回の山行では力不足だった。景信山からの下りなど、寒くてこれを着て行動した時間も。
【ウェア7】ウインドシェル(マーモット)。陣馬の登り以外ではフリースの上から大体これを羽織っていた。とくに軽量でもなくストレッチ性もない普通のウインドシェル。
【ウェア7】ウインドシェル(マーモット)。陣馬の登り以外ではフリースの上から大体これを羽織っていた。とくに軽量でもなくストレッチ性もない普通のウインドシェル。
【ウェア8】普段使いしている裏フリースの手袋。登り始めは使ったが、それ以外は手汗をかいてしまい余り使わなかった。これは積雪がある時に使うと丁度いいのかも。ふむ。
【ウェア8】普段使いしている裏フリースの手袋。登り始めは使ったが、それ以外は手汗をかいてしまい余り使わなかった。これは積雪がある時に使うと丁度いいのかも。ふむ。
【ウェア9】生まれて初めて買ったニット帽(モンベル)。ウール製でとても暖かく、休憩時や下山時、帰宅途中に重宝した。これはいいね。普段使いもしよう。裏面に山模様があり、登山モードにチェンジできる。
【ウェア9】生まれて初めて買ったニット帽(モンベル)。ウール製でとても暖かく、休憩時や下山時、帰宅途中に重宝した。これはいいね。普段使いもしよう。裏面に山模様があり、登山モードにチェンジできる。
【ウェア10】秋冬用のフリースハット(コロンビア)。行動中はニット帽では暑いので主にこれを使用。陣馬山頂などの日当たりの良い所でも役に立った。使わない時は裏側のポケットに畳んで収納できて携帯にも便利だが、ツバに芯がないので強風下では役に立たないという欠点がある。うーん。
【ウェア10】秋冬用のフリースハット(コロンビア)。行動中はニット帽では暑いので主にこれを使用。陣馬山頂などの日当たりの良い所でも役に立った。使わない時は裏側のポケットに畳んで収納できて携帯にも便利だが、ツバに芯がないので強風下では役に立たないという欠点がある。うーん。
麓の土産物屋で購入。
麓の土産物屋で購入。

装備

MYアイテム
inaritozan
重量:-kg
個人装備
長袖シャツ タイツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 予備靴ひも ザック ザックカバー 昼ご飯 行動食 飲料 ライター ヘッドランプ 予備電池 ファーストエイドキット 常備薬 ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ストック カメラ
備考 飲料1.3L。高尾山山頂で350mlのお茶を購入。

感想

登山1年目のラストは陣馬山から高尾までの縦走とした。登山を始めた当初から考えていたが、行動時間が長めなので経験を積むまで見送っていたプラン。

今回の登拝以外の目的は以下。

1・秋のレイヤリングを経験
2・15kmのロングコースに挑戦
3・落日を見た後、ヘッドランプを初使用しての夜山歩き
4・お湯を持参してカップラーメンを食べてみよう


1は未達成。
秋山のつもりで向かった先月の大菩薩嶺では季節外れの20℃超えという陽気に迎えられ、レイヤリングの経験を積むことが出来なかった。今回こそは…と思ったら今度は折り悪く真冬並みの寒気が流れ込み山中は5〜7℃と一気に冷え込んだ。くう。

各山頂での休憩中は持参した衣類を全て着込んでもまだ寒く、体温を上げるために休憩を切り上げて歩き出す羽目に。ダウンジャケットを着たまま行動した場面もあり、晩秋の難しさを教えられた。鼻水が止まらずマスクをして歩いた。レイヤリングも何もあったものじゃなく、ほとんどの衣類をずっと着っぱなしで、一番上のダウンとウインドシェルをたまに替えただけ。

2は達成。陣馬までは出遅れたものの、あまりもたつかず総じていいペースで踏破できた。体力がついている。

3も未達成。ヘッドライトを持参し、勝手知る高尾で始めての夜間登山を経験するつもりだったが、疲労があったのでケーブルカーで下山することにした。来年、暖かくなってから景信山に夜景を見にくるのもいいかも知れないな。


陣馬山は1000mもないと思って舐めていたが、非常に展望がよく大パノラマが楽しめるお勧めの山。景信山も都心が一望でき、もし山小屋があれば関東の夜景名所に数えられたと思うほどのロケーション。陣馬・景信・高尾とそれぞれの山に特色があって飽きずに歩ける。


【満足度 ★★★★4】近場でこれだけの登山ができるなら文句はない。高尾山域はこれからも山道具の試用やトレーニングに何度も訪れることになりそう。

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