ビビリん坊の東丹沢・キュウハ沢ソロ探検(^▽^; と 戦闘機エンジン慰霊の旅
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- GPS
- 09:29
- 距離
- 18.8km
- 登り
- 1,544m
- 下り
- 1,557m
コースタイム
- 山行
- 8:15
- 休憩
- 1:12
- 合計
- 9:27
天候 | 晴れ だけど 雲が多い |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自宅 〜 一般道 〜 塩水橋 【駐車位置】 塩水橋のヤビツ峠寄りの空きスペース (ここは人気な場所なのに駐車スペースが狭いけど、 前泊する物好きは私だけではなかった) 【復路】 往路とほぼ同じ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【塩水橋〜キュウハ沢】 古い林道。 2年くらい前は崩壊ヶ所があったが、今は問題なし。 本谷林道の終点の100mくらい手前が沢の合流点。 (終点からのオバケ沢遡行は課題) 【キュウハ沢入渓〜第2堰堤】 三角沢ノ頭(寿岳)への作業道から入る。 第1堰堤を高巻きする位置あたりから、キュウハ沢へ向かう道(踏み跡薄い)へ分岐し、緩いV字をトラバースしながら第2堰堤を越えて川底へ降りる。 【〜第4堰堤越え】 第3堰堤は、野バラとアザミ(枯れているが)に注意しながら左岸から越えるが、問題は全くない。 越えた左岸の斜面には遡行するように踏み跡があり、しかも古い赤テープが巻いてあるが、これを行ったのが間違い。途中で岩盤になって切れている(^^;) おそらく、昔は第4堰堤の左岸接合部まで続いていたのだろうね。 一旦、右岸へ渡渉(雨が少ないと沢床に藻がつくのでヌルヌル)。 第4堰堤の落水点の手前で左岸に渡渉(川幅が少し広いが浅い)。 堰堤左岸のガバホールドでちょっと高めの堰堤を登る。 【〜戦闘機エンジン】 慰霊の痕跡とともに、ひっそりと佇んでいる。 今回参考にさせていただいた丹沢の達人たちのブログによれば、昨今、エンジンの一部を切り取って持ち帰るけしからん輩がいるそうだ。 したがって、詳細な場所は記述しない。 (この下流のエンジンは有名なので場所を知るのは容易いが、せめて礼節や鎮魂の気持ちはもって訪れてほしいものだ) 【〜四町四反沢との合流点】 沢がゴルジュ状になり、その奥に滝が見えたら、右岸の急斜面を這い登り高巻きする。 (ここがキュウハ沢の大滝かな?) 尾根筋に乗っかると四町四反沢が見えるので、川下に近い位置から小刻みなジグで下り、四町四反沢を渡渉する。 【〜キュウハ沢の川底〜少しだけ遡行】 合流点の上流側の尾根(竜ヶ馬場東尾根)の取付きから高巻きし、薄い踏み跡から下降する。 その先は主に右岸を遡行したが、やがて小滝がいくつも連なり、両面が岩壁になったゴルジュに近い滝になる。 私のソロでの技能で安全に行けるのはココまでと判断した。 【〜竜ヶ馬場東尾根〜竜ヶ馬場ピーク】 キュウハ沢を尾根の取付きまで引き返し、尾根頭に取り付くと急登をせっせと登る。 原生林は4色に変わっていくのが楽しめる。 樅・馬酔木のグリーンの天井から始まり、 落葉のブナ林は雪を被ったホワイトフォレスト、 ミヤマクマ笹がカラカラ鳴るライトグリーンな山肌、 スズタケが波のようにうねるリーフグリーンの海。 笹族の海を泳ぎ切り、暗い森を抜け、もう一度笹を波に飛沫を散らすと竜ヶ馬場ピークを通る主脈の正規ルートに出る。 【竜ヶ馬場休憩所〜塔ノ岳〜新大日】 みんなが知っている丹沢のスーパーメジャールート。 【〜長尾根〜上ノ丸】 ほぼ下りの静かな尾根。 一般ルートだが、いつ来ても人は少なくて静か。 【〜札掛分岐〜物見峠入口】 ほぼトラバース。 検証の森あたりから下るが、やたらとジグが長い。 マイナーだが危険個所は無い。 【〜塩水橋】 県道70号線を歩く。 |
その他周辺情報 | 【買い物】 登山口近辺は観測設備・林業施設以外は無いもない。 登山口から道路距離17kmの「道の駅きよかわ」は近隣の神奈川県物産を販売しているので、珍しい産物をゲットしてね(^^) 【温泉】 今回は無し。 |
写真
では、行きます!!
気合十分に見えますが、ソロなので内心はビビってます(^▽^;
入口は2年前に登った三角沢ノ頭と同じだけど、第一堰堤を高巻したら、キュウハ沢に沿って行く(^^)
左岸の薄い踏み跡を追ったら、落葉の下から大きな岩盤が露出したと思ったら壁・・・やっとトラバースしたのに、ビビリながら這い戻るのでした(^▽^;
古い赤テープもあったけど、昔は表土でつながってたのだろうね。
ヨタヨタ這い登ってきたけどココまで(>_<)
ココは上がれるけど、その先の滝は左岸を高巻きするしかなさそう。その先は一人だと自信がないので引き返すことにした(~_~;)
いつも林道にしか思えない道なんだけど、交通量は意外と多い。
ほとんど、レジャー客かオフロードバイクかロードバイクだけど(^^;
歩いてた人は、この日、私だけでした( ̄▽ ̄;
装備
個人装備 |
ザック:ガレナ30
靴:ツォロミーブーツ1(バリはチェーンスパイクを装着)
ヘルメット
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感想
12/10(日)は、予てより祈りを捧げたかった丹沢奥地の沢を訪ねました。
丹沢山塊は、古くは武田・北条勢の甲相国境を跨ぐ戦で多くの人々が犠牲になったが、太平洋戦争末期には日米両国の航空機が墜落し、多くの兵士が無念にも若い命を失った“魔の空域”との別名も持つ。
今回は、丹沢の達人たちの記録を参考に、大戦の傷跡を慰霊する山旅をしてみた。
【山行記】
知る人ぞ知るビビりな私。
ヤセ尾根・断崖は尻センサーがキュー反応!
でもなぜか、バリルートが大好きで、
始まりいつも躊躇のドキドキドキ(^▽^;
夏はヒルくんたちの王国。
東丹沢の山域には君子危うきに近寄らず!
でもなぜか、集られても吸われなくて、
冬の今なら安心のスイスイスイ(^O^)
不安定が苦手な小心臓。
滑る沢底・ザレた斜面は過剰なまでの警戒!
でもなぜか、行く先はそんな場所ばかりで、
見下ろすと驚きのムリムリムリ(^▽^;
怖くなると理由探し上手。
這う這うの体で逃げた言い訳は1ダース!
でもなぜか、願望ばかりが募って、
振り返ると羨みのニヤニヤニヤ(^-^)
今回の探検も
胸は躍る暴れんぼー(^O^)♪
脚は踊るビビリンボーダンスヽ(^o^)丿♪
【後記】
当初の計画は、天王寺尾根の山腹にある米軍機のプロペラを訪ね、日米双方の犠牲者を慰霊するつもりだったが、自分の技量ではソロで進めないと判断した地点で転進した。
いずれは、スキルをアップして、一緒に行っていただける人と当初の目的を成就したい。
エンジンのことを知ったのは数年前だが、昨秋に蛭ヶ岳北東尾根VRで、米軍パイロットを偲ぶ小さな小さな慰霊碑を見つけた時から、ここを訪ねたくなった。
英文の碑文は簡潔だが、異国の見知らぬ山で逝った若い士官へ寄せる家族の思いを感じた気がした。
当時の日本兵も米兵も、ただひたすらに純粋な思いで武器を取り、時代や出会いが違っていれば友人なれたであろう相手を自らの意思とは裏腹に殺し合い、あたら若い命を散らしたことに深い悲しみを覚える。
私は、自分の子供たちも然ることながら、あらゆる人々の子孫に、そのような憂き目になってほしくない。
世界の指導者たちが、武力は不幸を招くだけでなく、滅びの日を早めるだけであることを改めて認識し、自らのエゴイズムがどれほどの惨い結果を招くかに気付いてくれる日を信じたい。
私は微力ながらも自分の出来ることとして、平和憲法を国是とすることに誇りを持ち、それを支持し続けていこうと思う。
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