槍穂縦走(上高地〜槍ヶ岳〜大キレット〜奥穂高)

2011年09月17日(土) ~ 2011年09月18日(日)

• GPS: 19:10
• 距離: 33.5km
• 登り: 3,000m
• 下り: 2,982m

コースタイム

【1日目 : 9/17】
　6:13　上高地バスターミナル
　6:17　河童橋
　6:51　明神
　7:32　徳沢園
　8:13〜8:20　横尾
　9:21〜9:36　槍沢ロッヂ
　9:58　ババ平
　10:16　槍沢大曲り
　　　〈道迷い・・・〉
　11:26　天狗原分岐
　13:05〜13:11　槍ヶ岳山荘
　13:27〜13:37　《槍ヶ岳》
　13:51　槍ヶ岳山荘

【2日目 : 9/18】
　5:04　槍ヶ岳山荘
　5:12　飛騨乗越
　5:28〜5:40　《大喰岳》
　6:03　《中岳》
　6:57〜7:01　《南岳》
　7:06〜7:15　南岳小屋
　8:28　A沢のコル
　9:25〜9:45　《北穂高岳》
　11:03〜11:07　《涸沢岳》
　11:18〜11:22　穂高岳山荘
　11:52〜11:57　《奥穂高岳》
　12:46〜12:53　紀美子平
　13:13〜13:16　《前穂高岳》
　13:32〜13:37　紀美子平
　14:57〜15:03　岳沢小屋
　16:31　河童橋
　16:36　上高地バスターミナル

天候

9/17　雨、ガス
9/18　晴

アクセス

利用交通機関：

バス 自家用車

松本IC ― R158 ― 沢渡(市営第2駐車場) ― [バス] ― 上高地BT
【駐車場】
　沢渡地区に多数あり。市営第2駐車場は500円/日。トイレ、更衣室、足湯あり。
【バス】
　市営第2駐車場の東側に沢渡中バス停がある。片道1200円、往復2000円。

コース状況／危険箇所等

【道の状況】
〈上高地〜槍ヶ岳〉
　上高地〜横尾は登山道というより散策路。横尾から少しずつ登り始め、天狗原分岐から槍ヶ岳山荘まではきつい登り。槍沢大曲り〜天狗原分岐の間で道が分かり難く、かなり迷った(けど、他に迷っている人はおらず・・・)。山荘までは危険箇所無し。山荘〜槍ヶ岳は鎖場、梯子あり。雨で手袋だと梯子が滑って若干危険。
〈槍ヶ岳〜南岳小屋〉
　危険箇所無し。ルートは明瞭。アップダウン少なめの快適な縦走路。
　中岳、南岳山頂は縦走路上にあるが、大喰岳山頂はルートから少しだけ左に登った所にあるので、通り過ぎないよう注意。
〈南岳小屋〜北穂高岳:大キレット〉
　鎖場、梯子多く、危険箇所多数あるが、丁寧に歩けば大丈夫。距離はやや長いが、ルートは明瞭で、小休止ポイントも多い。大キレット底からの登り返しがきつい。特に最後の北穂高への登りはきつい。
〈北穂高岳〜奥穂高岳〉
　大キレットより難易度は低いが、度々鎖場等危険箇所あり。ルートは明瞭。大キレットよりもはるかに登山者が多く、すれ違い、追い越しに時間がかかる。
　涸沢岳はルートから左に少し登った所にある。
〈奥穂高岳〜前穂高岳〉
　奥穂高岳〜紀美子平は、時々鎖場はあるがルートは明瞭で危険箇所無し。前穂高岳へは岩場の急斜面だが、距離は短い。
〈紀美子平〜上高地〉
　岳沢小屋までは急な下りで一気に標高を下げる。岳沢小屋からはなだらかな下り。危険箇所無し。
【水場】
　上高地、横尾、槍沢ロッヂ。天狗原分岐〜槍ヶ岳山荘間に3箇所水場(沢)があるが飲用可否不明。稜線上の山小屋で有料(北穂高小屋では200円/ℓ)。

写真

朝6時過ぎの上高地。準備中の登山客で混み合う中を早々に出発。

雨の中散策路を進むと横尾

少しずつ標高を上げると槍沢ロッヂ。ここで水を補給。

槍沢沿いを行く

槍ヶ岳山荘直下は急なガレ場

立派な槍ヶ岳山荘に到着。途中で道に迷って30分程ロスしたが、ここまで7時間弱。予定では槍ヶ岳ピストンの後で南岳小屋までだったが、悪天候のためここでやめにした。

空荷で槍ヶ岳へピストン。急な岩場を登る。

雨とガスの槍ヶ岳山頂はガラガラ

槍ヶ岳山頂直下の梯子。左は登り用、右は下り用。雨で手袋だと手が滑る。

2日目早朝の槍ヶ岳山荘。5時過ぎに日の出前のガスの中出発。

空が白み始める

大喰岳山頂で御来光

ガスの切れ間の幻想的な空

これから進む縦走路

中岳山頂はガスの中

ガレ場を下る

晴れてきた

振り返ると美しい槍ヶ岳

最高に快適な稜線歩き

雲海の向こうに富士山

雲海

槍ヶ岳〜中岳

南岳山頂

いい景色

これから向かう穂高連峰

南岳小屋で小休止。ここまで2時間。いいペース。

いよいよ大キレットへ。まずは一気に下る。

ガレ場を進む

大キレット底から北穂高岳を見上げる

岩をよじ登る人々

岩に貼りつく先行者

下は切れ落ちてる

次は岩場の急登

難所。見た目ほど大したことはない。

左側は切れ落ちているが、ステップがあるから楽勝

また急登

後ろは絶景

『登れ』分かりやすい指示

難易度は低いが、北穂へのキッツイ登り

あと少しで北穂

北穂へ最後の急登

やっと北穂高小屋到着。南岳小屋から大キレット通過は2時間ちょっと。山頂は小屋の裏にある。ペプシ300円で燃料補給。

今日歩いてきた稜線

北穂高岳山頂

また岩場を進む

ここも下が切れ落ちてる

下の方に涸沢ヒュッテのカラフルなテント

涸沢岳への登りもキツイ

涸沢岳山頂

穂高岳山荘まで下った先に奥穂高岳

奥穂高山荘は立派

ガレ場を登る

奥穂高岳山頂。12時ちょっと前に到着。何とか今日中に上高地を目指す。

前穂高方面へ下り始めると遠くに上高地が見える

紀美子平へなだらかに下る。前方は前穂高岳。

紀美子平で小休止

紀美子平にザックをデポし、時間に余裕がないので岩場の急登を一気に登る。

前穂高岳山頂。登り20分、下り16分、山頂3分。これじゃただ登ったってだけだ。

岳沢小屋へ向かって一気に標高を下げる

樹林帯に入ってから意外と長い。足首が悲鳴を上げ始めた。

岳沢小屋。今度はなっちゃん300円で最後の燃料補給。

前穂を仰ぎ見る

上高地へはなだらかな下り坂。足首とひざが限界に達し、一歩一歩が拷問。ペースが上がらない。

河童橋まで来ると観光客だらけ

16時半過ぎに上高地バスターミナル到着。何とかバスに間に合った。

感想

yhr7

　先週の常念岳〜蝶ヶ岳周遊に続き、2週連続で北アルプス。今回は槍穂高縦走+前穂高岳で3000m峰をまとめて8つ登ることにした。天気予報が微妙だったため、今回はテント泊ではなく初の山小屋利用かつスピード重視で1泊2日予定にした。
　初日は曇予報だったが、1日中雨とガス。あまりの悪天候に南岳小屋までの予定をキャンセルして、槍ヶ岳山荘に宿泊した。初の山小屋はトイレもきれいで快適だったし、何より助かったのは、ずぶ濡れの衣類を乾燥室で乾かせたこと。
　2日目は曇予報に対して晴れたため、大キレットを突破し奥穂高を目指した。大キレットは思ってたより恐怖感もなく、案外楽勝だった。時間次第でもう1泊するか考えたが、かなりいいペースだったため、上高地まで行くことにした。さすがに最後は足首とひざが限界を迎えてペースが落ちたが無事に上高地までたどり着けた。
　槍穂縦走は多くのピークと鎖場等変化に富んでいて飽きることなく非常に楽しめた。