記録ID: 1355992
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積雪期ピークハント/縦走
日高山脈
日高山脈_北部横断
2017年12月29日(金) ~
2018年01月07日(日)


- GPS
- --:--
- 距離
- 86.0km
- 登り
- 4,173m
- 下り
- 3,919m
コースタイム
D1(12/29) 晴れ時々雪
泉第二バス停(09:30) - 新冠ダム(15:10) - 二十八号沢出合(16:10)
日高本線と代行バスを乗り継いで新冠まで移動。新冠からコミュニティバスに乗り込み、泉第二バス停付近に降ろしてもらう。徒歩15分程で林道ゲート。序盤はアイスバーンで何度かコケる。途中からは圧雪路面になり快調だが、荷物が重く肩が痛い上に、淡々と林道を歩くだけなので精神的に疲れる。新冠ダムの先の二十八号沢あたりで退避所を整地して幕営。
D2(12/30) 快晴
二十八号沢出合(05:25) - イドンナップ山荘(08:50) - いこい橋(10:20) - 大理石沢出合(13:45)
どこまで除雪されているか不確定なので暗い内に出発。圧雪路面なので快調だが、除雪は奥新冠発電所で終わる。膝下程度のラッセルで進むが、いこい橋を過ぎてからは踏み抜きが酷くなり、スノーシューに換装。この日の目的地である大理石沢出合には14時前に着いたが、林道歩きでウンザリしていたので、尾根取付の偵察だけ済ませて幕営。
D3(12/31) 快晴
大理石沢出合(05:50) - ルイベツ岳(11:15) - 1507手前(15:05)
雪が締まっている内にルイベツ岳に上がりたかったので早めに出発。尾根の取付の急斜面を藪を漕いで這い上がる。尾根に上がると藪の無い安定した雪面でシューが快調で、膝下程度のラッセルでルイベツ岳着。山頂は展望抜群で北日高の主なピークが見渡せるが、目指す日高幌尻は桁違いの貫禄を見せている。
携帯の電波も入ったので、天気図など取得。低気圧の通過が確実なので、1507の手前の樹林帯まで進んでイグルー建設。
D4(1/1) 吹雪
1507手前(07:45) - 1930付近(11:45)
夜中から吹雪。停滞も考えたが、明るくなってからイグルーを這い出てみると、視界があるので進むことにする。
風の切れ間を狙って進むが、1930の辺りからは視界が極端に悪い。北カール側の雪庇を踏み抜くとマズイので行動を中止し、吹き溜まりを掘りブロックを積んで幕営。
D5(1/2) 雪のち吹雪
1930付近(07:00) - 日高幌尻岳(07:15) - 戸蔦別岳(11:00) - 1803東のコル(15:05)
視界は良くないが、風は弱いので進む。幌尻山頂は、展望皆無なので、標柱を掘り出し早々に立ち去る。トッタベツとの間の雪稜は新雪でラッセルがきつく進まないが、トッタベツへの登りはカリカリでアイゼンがよく効き、あっけなく山頂。
国境稜線に出ると、風が強く吹雪の様相。風の合間を狙って標高を落とすと、今度は大量の新雪が待っている。ツボだと腰まで沈むのでシューに換装。1803で15時を過ぎたので、東側のコルを掘って幕営。
D6(1/3) 吹雪
1803東のコル(07:50) - 1753手前(15:45)
雪が降り続き、夜間に2回除雪。停滞するか悩むも、一応視界があるので出発。
元日からの降雪でラッセルが異常にきつい上、両面雪庇で油断ならない。尾根が細くなったのでアイゼンに変えて進むと、腰どころか胸まで潜る。どうにかシューで歩ける所まで進んで換装したが、それでも股下まで沈む。一日中、新雪と戯れた後、1753の手前に幕営可能な場所を見つけて飛びつく。夕方から雪は止み、帯広の灯が見えた。
D7(1/4) 晴れ
1753手前(07:10) - 神威岳(09:20) - 1604(15:25)
貴重な好天なので、夜明け前に出発したかったが、この日もシュラフの乾燥に時間がかかり7時過ぎに出発。天気は最高だが、雪庇とラッセルが延々と続くので、思うように進まない。エサオマン手前の1604への登りは、深い新雪の急斜面なのでシューが雪の中で滑って登れない。ツボ足になり、雪を掘ったり灌木を掴みながらの腰上ラッセル。登りきった所より上は森林限界なので、ここで幕営。
D8(1/5) 雪時々吹雪
1604(07:10) - エサオマントッタベツ岳(10:25) - 札内JCT(11:30) - 1733(15:35)
弱い冬型。一応視界はあるので進む。森林限界を超えてもラッセル。冬型で西風が引っ切り無しに吹いてるのに、全く締まりがない雪で嫌になる。1700mくらいから尾根が痩せてくるので、アイゼンに替えたところ股ラッセル。森林限界を越えてもラッセルから開放されない。
エサオマンの肩の直下まで登ると、ようやくカリカリの斜面になるのでアイゼンが快調。このまま締まった雪面が続く事を祈ったが、エサオマンを越えると再度ラッセル大会。夕方までに札内岳に行きたかったが、1733峰からの札内岳への登り返しを見て断念。適当な場所を掘って幕営。
D9(1/6) 雪時々止む
1733(07:10) - 札内岳(09:10) - 1655(12:40) - 五の沢出合(16:05)
十勝幌尻岳まで行きたかったが、このペースでは時間切れは明白なので、札内岳の北東尾根を下る。
スノーシューを滑らせて快適に下るが、1655峰への登り返しは深い新雪。シューでは登れずツボで腰上ラッセル。1655の先は雪庇が出ている上、樹木が覆いかぶりアスレチック状態。北東尾根を末端まで歩くのは避け、ピリカペタヌの五ノ沢出合に降りる支尾根に逃げるが、こっちは藪がうるさい。特に1269への下降は、急斜面の藪尾根で、藪に積もった雪の踏み抜きが多く死にたくなる。1269を過ぎると快調になり、沢を目掛けてシューを滑らせて駆け下りた。
D10(1/7) 曇り時々晴れ
五の沢出合(08:30) - 最終人家(12:00)
安全地帯を下山するだけなので消化試合。ダラダラと脛程度のラッセルをしていると、単独行のスキーのトレース。ありがたく利用させていただく。その先、幌尻橋で猟師の方と出会う。短い言葉を交わしただけだが、10日ぶりの会話が何となくうれしい。何人かスキーヤーが十勝幌尻に入っているそうで、完璧なトレースを辿って最終人家。ここから先は除雪があるのでタクシーを呼んだ。
泉第二バス停(09:30) - 新冠ダム(15:10) - 二十八号沢出合(16:10)
日高本線と代行バスを乗り継いで新冠まで移動。新冠からコミュニティバスに乗り込み、泉第二バス停付近に降ろしてもらう。徒歩15分程で林道ゲート。序盤はアイスバーンで何度かコケる。途中からは圧雪路面になり快調だが、荷物が重く肩が痛い上に、淡々と林道を歩くだけなので精神的に疲れる。新冠ダムの先の二十八号沢あたりで退避所を整地して幕営。
D2(12/30) 快晴
二十八号沢出合(05:25) - イドンナップ山荘(08:50) - いこい橋(10:20) - 大理石沢出合(13:45)
どこまで除雪されているか不確定なので暗い内に出発。圧雪路面なので快調だが、除雪は奥新冠発電所で終わる。膝下程度のラッセルで進むが、いこい橋を過ぎてからは踏み抜きが酷くなり、スノーシューに換装。この日の目的地である大理石沢出合には14時前に着いたが、林道歩きでウンザリしていたので、尾根取付の偵察だけ済ませて幕営。
D3(12/31) 快晴
大理石沢出合(05:50) - ルイベツ岳(11:15) - 1507手前(15:05)
雪が締まっている内にルイベツ岳に上がりたかったので早めに出発。尾根の取付の急斜面を藪を漕いで這い上がる。尾根に上がると藪の無い安定した雪面でシューが快調で、膝下程度のラッセルでルイベツ岳着。山頂は展望抜群で北日高の主なピークが見渡せるが、目指す日高幌尻は桁違いの貫禄を見せている。
携帯の電波も入ったので、天気図など取得。低気圧の通過が確実なので、1507の手前の樹林帯まで進んでイグルー建設。
D4(1/1) 吹雪
1507手前(07:45) - 1930付近(11:45)
夜中から吹雪。停滞も考えたが、明るくなってからイグルーを這い出てみると、視界があるので進むことにする。
風の切れ間を狙って進むが、1930の辺りからは視界が極端に悪い。北カール側の雪庇を踏み抜くとマズイので行動を中止し、吹き溜まりを掘りブロックを積んで幕営。
D5(1/2) 雪のち吹雪
1930付近(07:00) - 日高幌尻岳(07:15) - 戸蔦別岳(11:00) - 1803東のコル(15:05)
視界は良くないが、風は弱いので進む。幌尻山頂は、展望皆無なので、標柱を掘り出し早々に立ち去る。トッタベツとの間の雪稜は新雪でラッセルがきつく進まないが、トッタベツへの登りはカリカリでアイゼンがよく効き、あっけなく山頂。
国境稜線に出ると、風が強く吹雪の様相。風の合間を狙って標高を落とすと、今度は大量の新雪が待っている。ツボだと腰まで沈むのでシューに換装。1803で15時を過ぎたので、東側のコルを掘って幕営。
D6(1/3) 吹雪
1803東のコル(07:50) - 1753手前(15:45)
雪が降り続き、夜間に2回除雪。停滞するか悩むも、一応視界があるので出発。
元日からの降雪でラッセルが異常にきつい上、両面雪庇で油断ならない。尾根が細くなったのでアイゼンに変えて進むと、腰どころか胸まで潜る。どうにかシューで歩ける所まで進んで換装したが、それでも股下まで沈む。一日中、新雪と戯れた後、1753の手前に幕営可能な場所を見つけて飛びつく。夕方から雪は止み、帯広の灯が見えた。
D7(1/4) 晴れ
1753手前(07:10) - 神威岳(09:20) - 1604(15:25)
貴重な好天なので、夜明け前に出発したかったが、この日もシュラフの乾燥に時間がかかり7時過ぎに出発。天気は最高だが、雪庇とラッセルが延々と続くので、思うように進まない。エサオマン手前の1604への登りは、深い新雪の急斜面なのでシューが雪の中で滑って登れない。ツボ足になり、雪を掘ったり灌木を掴みながらの腰上ラッセル。登りきった所より上は森林限界なので、ここで幕営。
D8(1/5) 雪時々吹雪
1604(07:10) - エサオマントッタベツ岳(10:25) - 札内JCT(11:30) - 1733(15:35)
弱い冬型。一応視界はあるので進む。森林限界を超えてもラッセル。冬型で西風が引っ切り無しに吹いてるのに、全く締まりがない雪で嫌になる。1700mくらいから尾根が痩せてくるので、アイゼンに替えたところ股ラッセル。森林限界を越えてもラッセルから開放されない。
エサオマンの肩の直下まで登ると、ようやくカリカリの斜面になるのでアイゼンが快調。このまま締まった雪面が続く事を祈ったが、エサオマンを越えると再度ラッセル大会。夕方までに札内岳に行きたかったが、1733峰からの札内岳への登り返しを見て断念。適当な場所を掘って幕営。
D9(1/6) 雪時々止む
1733(07:10) - 札内岳(09:10) - 1655(12:40) - 五の沢出合(16:05)
十勝幌尻岳まで行きたかったが、このペースでは時間切れは明白なので、札内岳の北東尾根を下る。
スノーシューを滑らせて快適に下るが、1655峰への登り返しは深い新雪。シューでは登れずツボで腰上ラッセル。1655の先は雪庇が出ている上、樹木が覆いかぶりアスレチック状態。北東尾根を末端まで歩くのは避け、ピリカペタヌの五ノ沢出合に降りる支尾根に逃げるが、こっちは藪がうるさい。特に1269への下降は、急斜面の藪尾根で、藪に積もった雪の踏み抜きが多く死にたくなる。1269を過ぎると快調になり、沢を目掛けてシューを滑らせて駆け下りた。
D10(1/7) 曇り時々晴れ
五の沢出合(08:30) - 最終人家(12:00)
安全地帯を下山するだけなので消化試合。ダラダラと脛程度のラッセルをしていると、単独行のスキーのトレース。ありがたく利用させていただく。その先、幌尻橋で猟師の方と出会う。短い言葉を交わしただけだが、10日ぶりの会話が何となくうれしい。何人かスキーヤーが十勝幌尻に入っているそうで、完璧なトレースを辿って最終人家。ここから先は除雪があるのでタクシーを呼んだ。
天候 | 29日:晴れ時々雪 30日:快晴 31日:快晴 01日:吹雪 02日:雪時々吹雪 03日:吹雪 04日:晴れ 05日:雪時々吹雪 06日:雪時々止む 07日:曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
飛行機
新千歳空港〜新冠:JRと代行バス 新冠〜泉第二:新冠町コミュニティバス 復路: 最終人家〜帯広市街:タクシー (大正交通。1万円弱) |
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