初の長期山行。重い荷物に悶絶した雲ノ平周遊(新穂高→黒部五郎岳→太郎平→雲ノ平→高天原温泉→水晶岳→鷲羽岳→笠ヶ岳→新穂高)
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- GPS
- 107:10
- 距離
- 88.7km
- 登り
- 7,047m
- 下り
- 7,039m
コースタイム
2日目 双六小屋6:00-7:00双六岳7:20-8:25三俣蓮華岳8:35-9:45黒部五郎小舎10:25-12:40黒部五郎岳13:20-16:45北ノ俣岳17:00-夕焼撮影で待機含-18:40太郎平小屋泊
3日目 太郎平小屋6:50-8:30薬師沢小屋8:45-10:35アラスカ庭園10:45-11:05祖母岳11:30-11:50雲ノ平小屋12:30-スイス庭園&テン場周遊-13:20雲ノ平小屋13:25-15:20高天原山荘泊(竜晶池&夢の平&温泉堪能)
4日目 高天原山荘6:20-9:00温泉沢の頭9:10-9:55水晶岳10:35-11:55ワリモ岳12:00-12:35鷲羽岳13:20-14:00三俣山荘14:30-撒き道経由-16:20双六小屋テン泊
5日目 双六小屋6:55-7:45弓折分岐7:50-8:45大ノマ岳8:50-10:15抜戸岳10:20-11:30笠ヶ岳山荘11:40-11:50笠ヶ岳12:35-13:40雷鳥岩13:50-14:35水場14:40-16:30槍見館16:30-温泉立ち寄り-18:10鍋平駐車場
天候 | 1日目 晴のち曇 2日目 快晴 3日目 晴のち曇(一瞬雨) 4日目 曇ときどき晴 5日目 晴のち曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■注意すべき登山道 ・新穂高〜鍋平 ちょっと分かりにくく、たくさんの人が迷っていました。 鍋平から入る場合、遊歩道に下手に入らない方が良いです。 ロープウェイ駐車場から遊歩道を歩いているとテープが張ってあり(一般の遊歩道を歩く人が入らないような配慮?)、そこをくぐると登山道になります。 自信がない方は素直に車道を歩くか、ロープウェイを使った方が早いかと‥ 新穂高からは、登山センターの真向かいの斜面を見ると斜面を登れそうなフェンスが開いた場所(排水口)があり、そこに入ると登山道があります。 ・温泉沢(高天原⇔温泉沢の頭) ペンキマークが多く、迷う可能性は低いと思います。 川を渡るポイントも自分のタイミングでOKかと(ペンキに従えば確実です) 登りで使う場合、途中で左の沢筋に入らないように注意。(まず間違えないでしょうが) 沢筋から尾根筋に移る場所もペンキで分かりやすいですし、奥に滝が見えたら左を気にしながら登っているとロープが下がっている場所があり、そこから尾根筋に入ります。 下りで使う場合は左の尾根に入らなければOKです。(こちらも間違う可能性は低いかと‥) ・クリアの谷(笠ヶ岳⇔槍見) 頂上付近〜中盤は浮石多数で要注意。大きな岩もけっこう動きます。 中盤〜登山口は滑りやすい石や木の根があり、草も長い場所があり注意が必要。 また沢筋の登山道で巨大な岩にリボンがついている場所があり、岩を巻くような踏み跡がありますが、基本沢筋が正解です。(写真確認いただくと良いかも) あとは特に迷うような場所はありません。 ・木道全般 霜が降りて凍っているとツルツル滑ります。 ■この登山道の水場(沢ルートは除く) ・鏡平は小屋前 ・双六は小屋の奥 ・黒部五郎小舎は小屋前、ただし私が汲んだとき、不純物が混ざっていました‥ ・黒部五郎カールは上部にも水場があります。おそらく秋でも枯れることはないかと ・黒部五郎⇔太郎平は水場なし ・太郎平小屋は小屋前 ・薬師沢小屋は小屋前 ・雲ノ平山荘は天水(場所未確認) ・雲ノ平の水場はテン場奥 ・高天原は小屋前 ・水晶小屋は9/25で営業終了のため水場なし ・三俣山荘は小屋前 ・笠ヶ岳山荘は小屋前(天水) ・クリアの谷は地図にある水場と沢沿いのみ ■温泉 ・高天原(当然無料) 源泉かけながし、ぬるめ ・新穂高の湯(200円) 源泉かけながし、ぬるめ http://www.okuhida.or.jp/spa/new_hodaka.asp ・ひがくの湯(800円) 源泉かけながし http://travel.biglobe.ne.jp/onsen/spot/21001359.html |
写真
感想
長期連休が取れ、ずっと憧れていた高天原温泉に行ってみようと思いつつ、ついでに周りの百名山を登るルートを考えていました。
当初は三俣から鷲羽水晶を先に周るよう考えていたのですが、高天原山荘に泊まるのが三連休の中日で混みそうだったため、黒部五郎を先に回ることにしました。
ザックは出発時、水1L搭載で24.5kg。モンベルアルパイン60Lの限界パンパン。
食料(カップラーメン4個つき)・着替・防寒具類がかさ張りました‥
■1日目
6時頃に新穂高到着。深山荘駐車場は満車で鍋平駐車場へ‥
・折りたたみ自転車で新穂高へ下る
・一眼を車に忘れたことに気付く(登山届も)
・鍋平への登山道を探してなぜかロープウェイ乗り場へ
・地図を見て新穂高の登山センターに戻って登山道に気付く
・駐車場を求め遊歩道を彷徨い、やっと駐車場発見
・遊歩道に早く入りすぎ、登山道を求め再び彷徨う
・やっと新穂高着、登山スタート(すでにへろへろ)
初日はこれが全てでした。
期待していた鏡平もガスで何も見えず。鏡平で昼食するも日がなく風で寒かったです。
三俣まで行く予定が、すったもんだのおかげで双六でダウン。
前日2時間しか寝てなかったのでテント張ってすぐに落ち‥
夕刻もあまり展望は回復しておりませんでした。
■2日目
初日からテントに霜が張ってテンション下げ。寒い。
荷物が重くペースが上がらない‥。この日の登りはとにかくきつかった‥
人を追い抜いた記憶は双六岳の登りだけ。その後はひたすら抜かれまくり、最鈍の称号を欲しいままに。
三俣蓮華で三俣に降りてテント張ってダラダラしようか真剣に悩みました(ヘボ)
しかしそれだけに、黒部五郎の展望には感動しました。
その後もとにかくダラダラ‥この稜線は時間が遅いこともあってか、あまり人に会わず静か。
ビバークも覚悟し、夕暮れ撮影に耽りました。その後太郎平に向かっていると、なんと最鈍男の前に人が。
沢登り(?)で負傷した方が居たためのようでした(後で小屋で聞いたことによると、山岳警備隊が付き添っていたらしいです)。
自分も頑張らねばと、なんとか小屋着。テントを張る気力もなく(太郎平はテン場が遠いし)、小屋素泊まり。
重い荷物をなんとかしようと重いご飯を優先的に食べ、夜は星空撮影に繰り出してみた。
■3日目
朝寝坊しまくり。しかしこれで体力が回復(?)
薬師沢までそこそこ軽快に降り、雲ノ平への急登もまぁまぁのペースで上がることができた気が。
憧れの雲ノ平をゆっくり堪能。奥日本庭園は最高でした。
雲ノ平小屋で味噌煮込みを作って食べてスイス庭園へ。
今回の山行の一番の目的地、高天原が見えテンションが上がり、行くぞ!と決意。
しかし、テン場で水を汲んでいると突然雨が‥祖父岳は諦め急いで小屋へ。
一時的な雨だったのかすぐに止むも、念のため小屋の方に天気を伺うと、親切にも天気チャンネル(?)をつけてくれました。
山荘に入ると、建て直ししたばかりなのか、すごく綺麗でおしゃれな小屋でした。
天気予報は一日中曇マークで(「さっきまであった雨マークは消えました」と小屋の方)、高天原行きを決意。
山荘を発ち、雨量計や長い梯子などを経て、高天原着。この時点では6名と予想どおり宿泊者は少なそう。
まったり温泉に浸かるのも良いですがせっかく来たので竜晶池と夢の平にも足を伸ばしました。
念願の温泉は程よい温度で最高でした。ビール持ってくれば良かった。でもモルツは好きじゃないんです。
登山を始めて初のご飯つき小屋泊にしましたが‥時間も有効に使え、夜も暖かくて最高でした。
高いお金を払う甲斐はあるのかな‥まぁ貧乏人には厳しいですが。
ちなみに後から続々と登山者の方が来られ、最終的には宿泊者は20名くらい居たような気がします。
■4日目
前日に温泉沢を下ってきた人と温泉で居合わせ少し話を聞けたので、温泉沢ルートを採用し、水晶岳へ。
周りを探せば視界にだいたいペンキマークがあり、ほとんど迷うことはありませんでした。
沢から尾根に入るポイントさえ間違えなければ、左岸と右岸を渡るポイントはある程度問題ないかと。
ただ沢筋を誤らないように‥左の沢に入る人は居ないと思いますけど。
尾根筋は聞いたとおり強烈な勾配でしたが、気合で温泉沢の頭に到達。
3日間、ずっと印象的だった水晶岳の岩峰へ。撒き道などけっこうアップダウンがあり苦労しましたがついに山頂へ!
山頂はガスったり晴れたり。風も少し寒いためか頂上にとどまる人は少なく、ほどなく独り占め。
カップラーメンで温まりました。続いて鷲羽岳へ。
こちらもアップダウンがかなりあり苦労しましたが、ちょうど無人の山頂へ。
実はこの鷲羽岳で50名山達成。というかやっと半分。
カップラーメンも水晶で食べてからあまり時間が経っていませんでしたが、すんなり完食。
三俣へ下り、黒部源流碑を見てテン泊するか、双六に戻って最後に笠ヶ岳に行くか悩んでいると、ちょうど昨日温泉で一緒だった方々が。雲ノ平経由で来られてたみたいです。
せっかくカップラーメンを4個つめてきたし、双六小屋へ向かいます。
すると今回の山行で初めて雷鳥に遭遇。4匹登山道を横切る姿を、遠くから全開ズームで撮らせていただきました(^^)
その後撒き道で双六小屋へ。巻き道のわりには意外とアップダウンがあり疲れました。
テントを張り、小屋でおでんを注文し、ビールで50名山達成の祝杯。
■5日目
携帯充電器(電池式)のトラブルで充電できず、携帯が二つとも死んでしまい、目覚ましがセットできず。
自然に目覚めるしかなく‥5:30起き。色々手間取り7時前にやっと出発。
笠に行くにはちょっとキツいかなーと意識的に早めに歩きます。
しかし最低ラインと思っていた10時半までに抜戸岳をクリアでき、笠ヶ岳に向かいます。
最後の笠ヶ岳の登りでやっぱり死にかけましたが、無事山荘に到達!
すると高天原で夕食をご一緒した方が居られました。
新道かクリア谷、どちらでで下るか悩んでましたが、クリア谷のアドバイスをいただけました。
山頂に到着すると、ちょうどガスってきましたが、抜戸で晴れた景色が見れてましたし、これまでの4日間でこの周りの山域は堪能していたので十分だと思いました。
山頂で51個目のカップラーメンを食べているとクリアの谷を登ってくる人が居て、さらに情報をいただき、クリアの谷で下山することに決定。
序盤はスイスイ進み雷鳥岩(じゃない方?)に登ったりする余裕がありましたが、水場からの長さはかなり精神的に疲れました。
さらに、登山口から駐車場まで戻る道程がまた辛かった‥温泉に入って、駐車場に着くころには真っ暗に。
ということで初の4泊5日という長い山行となりましたが、今回の山行で思ったこと‥(いつも思うことですが今回は特に痛感)
・登山口のそばの駐車場を確保
・しんどくてもシャッタースピードが遅くなる時間は三脚を使おう
・朝早くから動く
・軽量化は大切
・小屋泊飯つきは時間/体力がとても楽
・車に忘れ物をしない(アホ)
何回もやらかしてるような気がしますが、今後の糧にしたいと思います。
コメント
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