知られざる展望絶景峰 無黒山
- GPS
- --:--
- 距離
- 6.8km
- 登り
- 569m
- 下り
- 565m
コースタイム
- 山行
- 6:10
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 7:10
天候 | 極上の快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
清水集落の手前、地形図568.8mの地点が幅広く除雪され、十数台停められます。 右前方には『山の宿 天雲』があります。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
除雪された『天雲』の建屋内を通らせていただき、登川とロクロ沢を橋で渡ります。 尾根は特に危険個所はありませんが、全体的にやや急。 (登山口からの標高差=約500m弱) 1000m少々の山で、陽当たりの良い南面斜面なので雪解けが早く、時機を失すると藪漕ぎを強いられると思います。 登山中はずっとワカンとWストックでした。スノーシューでは小回りが利きにくく、アイゼンでは沈み過ぎ、ピッケルが要るような急斜面はごく一部でした。 |
写真
感想
前日の天気予報は関東甲信越が晴れマーク一色で、気温も上がる予報。
休日でも駐車料金無料の尾瀬戸倉スキー場から大行山(1771.7m)へ行く予定で、前日に群馬県警へ登山届を電子申請していました。
ところが、当日未明に目が覚めた時、「そうだ、無黒山へ行こう!」という気持ちになり、急遽変更。
無黒山(1049.7m)は昨年3月12日にも行ったのですが、無黒山東峰ともいうべき三角点峰の東側にある1050m峰の直下に張り出した雪庇崩れの雪壁を越えられず、登頂を断念していました。
昨年、上りでは地形図に794m地点のある尾根が歩きやすそうに思われました。
実際にこの尾根に上がってみると、途中から左側(西側)に雪庇崩れの雪壁があり、全く想定外の状況でした。
場所によってはストックのバスケットで壁を崩し、踏み固めて階段状にして乗り越えた所がありました(せいぜい1.5m程度の壁が限度)。
標高820付近から上では雪庇跡はありませんでした。
この南北上の尾根最高点(コンターラインで990m)にも雪壁があり、登れない高さでしたが、ルートはここから西に変わりますので南東側直下を巻き、途中の雪壁の弱層を崩して雪稜に這い上がりました。
以後、概ね歩きやすい稜線で、雪庇崩落の前ぶれのクラックもなく、極端な急斜面もなく、東峰から三角点峰までも軽快な足取りでした。
三角点峰に立つと、更に西側150mほど先に北側の展望が良さそうなピーク(標高1040m台)が見え、カメラのみ持って行ってみました。
東西に長〜い稜線には三角点峰を含め、四つのピークがありますが、この1040mPからは越後平野が広大に広がっていました。
さらに驚いたことには、このPと三角点峰P間のみ単独行と思われるスノーシューの跡が残っていました。
ネットに記録を投稿しない人はとても多いでしょうが、この足跡の主はどこから上ってどこへ下ったのだろうか?想像に余念が尽きませんでした。
下山ルートは前もっては決めていませんでしたが、来た道を戻るのは大きく遠回りとなりますので考えていませんでした。
三角点峰からの下りで、尾根が南東から東方向に変わる付近に雪壁の切れ目があり、ここから南東尾根を平坦地まで下りました。
午後の気温の上昇で雪面は腐り気味でしたが、ワカンは適度な深さに沈み込み、山岳風景を楽しみながらの下りでした。
上りでは肌シャツ一枚に上着だけで良いほどの快晴、無風、高温の山日和でした。
展望の良さはある程度ネットの情報から得ていましたが、これほどまでに絶景とは全く予想外でした。
百聞(ネットで得た情報)は一見に如かず、を如実に痛感することしきりでした。
コメント
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こんばんは。
takayama2さんほど、数多くの山を歩かれていると、行かれる山は一般的には知られていない山になるんですね。
それにしても素晴らしい景色ですね!
行かれる方も少なく、調べるのが大変なのでは?
それにしても新潟には1000mそこそこの山でも積雪期に登ると、これほどの絶景が得られる山があるのだから驚きです。
私は、ある程度名の知れた積雪期限定の山から力量にあった計画で登っていこうと思ってます。
展望の良い山に共通して言えることは、山頂が常緑樹に覆われていないことです。
西上州も標高の割に好展望の岩山が多いですが、豪雪地域以外の山では山麓にカラマツが植林されている山が多く、林道や作業道が奥まで伸びています。
登山地図(山と高原地図)は頻繁に眺めています。
同じ山に何度も登るより、一度も登ったことのない山に、「あの山はどんな山なのだろう?」とか「あの山の頂上からは何が見えるのだろう?」とか、好奇心をくすぐられます。
山登りは自分自身に課した道楽であり、自己満足なら結果オーライだと思います。
山について調べる際は、『激藪の隙間より』か『等高線の狭間から』を拝見します。
知りたい山のほとんどは記録されており、とても参考になります。
残雪期は12ヶ月のうち僅か2ヶ月ほどであり、荒れれば冬に逆戻りなので、限られた日数しか行けません。なので、好展望でありながら、一般的には知られていない山も多いです。
身体の内外に不具合があり、もう行けなくなってしまった山々が心残りです。
コメント、ありがとうございました。
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