北ノ俣岳(神岡新道〜北ノ俣川・周回ルート)
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- GPS
- 10:40
- 距離
- 29.0km
- 登り
- 2,330m
- 下り
- 2,315m
コースタイム
天候 | 快晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
この時期山の村までは神岡経由でないと入れない。 通常は飛越トンネルから飛越新道というのが定番だが今回は打保起点で旧神岡新道から北ノ俣川へ周回した。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■打保〜尾根取付 ・打保の除雪終了地点から林道歩きとなる。 ・神岡新道沿いに登ろうと考えていたがデブリが多かったため協議の上隣の尾根を登ることになった。 ■尾根取付〜寺地山 ・尾根から1700mくらいまで登り1534mの渡渉点で神岡新道と合流。スノーブリッジが残っている箇所は限られているので注意する。 ・飛越新道と合流後、寺地山まではアップダウンの多い尾根歩きとなる。 ■寺地山〜北ノ俣岳 ・一旦北ノ俣避難小屋まで下ってからはひたすら登りとなる。この日はシュカブラ、カリカリバーンの登りだったがその日によってコンディションは異なる。 ・この時期は一面の広大な雪原が広がっているのでどこでも歩いていける。 ■北ノ俣岳〜北ノ俣避難小屋(スキー滑走) ・風衝地のためシュカブラやアイスバーンで滑りづらかったが想定内。 ・一部パウダーが詰まっている部分もあった。 ■北ノ俣避難小屋〜北ノ俣川1300m地点〜1630m峠越え(スキー滑走&登り返し) ・1300m地点までの谷滑走はデブリやら雪割れで快適な滑走は望めない。臨機応変に尾根や脇腹を滑走していく。 ・1300m地点まで行くと水が出ていてそれ以上下れなくなるので右側の山を1630mまで標高差330m程度登り返す必要がある。なかなかテクニカルな尾根なので技術は必要。 ・1630mの峠を越えたらしばらく癒しの森を滑走し、林道に合流したら後はスタート地点まで消化試合。 |
写真
感想
3月も半ばを過ぎてビッグ山行のシーズンが到来!
しかし日曜日はYSHR先生が講演会のため行けないとのこと。
予報では土曜日が晴れそうだったので名人さんを誘ってご一緒することに。
行き先は名人さんの提案で北ノ俣岳に決定。
飛越トンネルからのルートがオーソドックスだが5年ほど前にYSHR先生と名人さんが行っていた神岡新道のルートをモデルにさせていただこう。
おっとそういえば北海道(今は三重)の珍獣パクも行きたいと言ってたっけ・・・ということで彼も誘って3人でピークを目指すこととなった。
金曜日に仕事を終えてスタート地点となる神岡町打保に向かう。
相変わらず九十九折の山道がえげつない。
晴れ予報だったはずなのに雪もチラついている。
11時前に到着すると名人さんとパク君は到着済み。
3時スタートの約束なのでそのまま車の中で仮眠して翌朝に備えた。
2時半に起床して準備を済ませると予定通り3時に揃ってスタート。
今日は先生がいないのでフライングスタートはない(笑)
GPSと名人さんの記憶を辿って林道を詰めていく。
当初は旧神岡新道をそのまま行こうと考えていたが、谷まで行くとデブリ地獄となりとても快適に歩ける状況ではなかったため協議の結果尾根ルートに変更。
痩せ尾根で少し苦労したが概ね問題なく登ることができた。
一旦1700mまで登ったらシールのまま1534mの渡渉地点まで下降。
その頃には明るくなりはじめ左手には白山の素晴らしいモルゲンロートを眺めることができた。
渡渉点以降は広々とした快適な尾根歩きとなる。
飛越新道と合流してからはアップダウンが多いが夏道と圧倒的に違うのは泥んこがないことだ。
夏の飛越新道は(自分の中で)泥んこ街道と呼ばれ精神的にも体力的にもキツイがこの時期は針葉樹の森の中をどこでも快適に歩くことができる。
寺地山を越えるといよいよ北ノ俣西面の大斜面へ。
夏も無木立で雰囲気の良い斜面だがこの時期は全面が雪で覆われていてまさに天然のスキー場といった感じだ。
ただ風が強いためこの日はシュカブラとアイスバーンのミックス状態だった。
出発前は前日降った雪が融けてダンゴになったら嫌だな〜なんて話をしていたが上部は想像以上に気温が低く厳冬期の名残を感じさせた。
稜線に出るといよいよ北アルプスの巨大円形劇場が目の前に現れる。
北アルプスの展望台としては蝶ヶ岳が好きだが、実はそれ以上に北ノ俣岳が気に入っている。
雲ノ平を取り囲むように薬師、水晶、鷲羽、槍ヶ岳、黒部五郎が屏風のようにそびえる光景は日本のものとは思えないスケール感を演出してくれる。
初めてこれを見たパク君も大喜び。
本州にいる間に見える山全部歩いてね。
山頂で写真を取りまくったら滑走タイム開始。
アイスバーンとシュカブラで滑り辛いがこれも山スキー。
こんな絶景の中を滑走できている!それだけでいいじゃないか。
パク君も今回はカチカチルンゼじゃないので活き活きしている(笑)
北ノ俣避難小屋まで下ったら3人で下山ルートを協議。
寺地山から来たルートを戻るという手もあったがアップダウンも多くて楽しめないかもしれないので北ノ俣川へ下ることになった。
谷は思ったより狭くデブリや雪割れによって臨機応変にルート取りを考える必要があった。
問題が起きれば都度立ち止まってはメンバーで協議する。
1300mまで下ると水が出て進退窮まる状況に。
少し戻って横の斜面へ取付きGPSを確認しながらルートファインディングしながら登り返す。
ここまで来ると気温も急上昇して暑い暑い・・・汗をかきながらの登り返しとなった。
何とか尾根まで登ったらしばらくは快適に疎林を滑走できたが雪割れ激しい沢をどう渡るかで再度協議、何とか林道に合流してホッとした。
最後は名人さんを先頭に林道を滑走して下山。
もう少し軽目の山行を想定していたが結果的には累積標高差2400m、距離29km、トータル10時間を越える総合格闘技、アドベンチャーだった。
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