東尾根〜皆子山〜皆子谷源頭部〜上流部〜西南尾根〜陸地谷北尾根〜滝谷山
![情報量の目安: S](https://yamareco.org/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
![都道府県](/modules/yamainfo/images/icon_japan_white.png)
- GPS
- 09:14
- 距離
- 19.0km
- 登り
- 1,493m
- 下り
- 1,184m
コースタイム
- 山行
- 8:24
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 9:14
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
京都バス - 出町柳駅前〜平 800円 京都バス - 花背峠〜北大路駅前 550円 京都市営地下鉄 - 北大路〜四条 260円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■平バス停〜東尾根〜皆子山山頂 バス停から平の集落内へ入り、正教院の墓地の手前から山道になります。 最初は植林帯でやや急な斜面となっている所もあります。 林道作業用の道もあるようだけど、基本的に尾根を辿れば問題はなく、道間違いの心配は少ないでしょう。 展望のある小ピークを経て、他のルートからの道と合流すると、すぐに山頂です。 ■皆子山山頂〜皆子谷源頭部〜上流部〜西南尾根 西に延びる尾根を進んで行きますが、地形図を見て分かるように支尾根が多いので、進行方向に注意が必要。 今回の山行では、皆子谷の源頭部から小滝のある所まで下っています。 滝を巻く辺りが急斜面で少し注意が必要でしょうか。 皆子谷の左俣についても、源頭部から大きな岩の直下の滝の落ち口まで下っています。 ここまでは特に危険な箇所はないように思いますが、歩く人は少なそうなので、その辺りを認識した上で判断を。 この先は危険そうだと判断し、引き返しています。 尾根分岐から西南尾根へ。 支尾根へ進まないように注意が必要ですが、落葉樹が主体の歩きやすい道が続き、良い雰囲気です。 P889を過ぎると、所々で尾根芯はアセビが多く見られるようになりますが、通行への支障は限定的。 P819の辺りは緩やかな地形となっており、進行方向に注意して下ります。 南西方向に延びる尾根を直線的に下り、方向転換する辺りから植林帯を右側の斜面に見て進み、最後は急斜面になります。 ジグザグの道もあるので、そちらを通るのも可能。 昨年の6月に歩いた際の印象だと、ジグザグの道はアセビなどが繁茂していて通りにくい箇所があり。 尾根の急斜面をそのまま下る場合、低木の間を縫って進むような感じで、落葉の堆積で滑りやすくなっているので注意したいですね。 下り切ると登山口に到着で、そこからは舗装路歩きになります。 ■陸地谷出合〜陸地谷北尾根〜滝谷山〜花背峠バス停 川沿いの舗装路を歩いて行くと、陸地谷の沢との合流地点があり、ここが陸地谷出合です。 陸地谷の沢を渡渉し、陸地谷北尾根に取り付きます。 最初は植林帯の急斜面で、ほぼ踏み跡はないので、進みやすそうな辺りを登ります。 雑木が見られるようになり、尾根がはっきりとしてくる頃には傾斜は少し緩んで来ます。 緩斜面となった後、少し進んで行くと尾根芯はアセビが繁茂しており、通行に支障が出るようになります。 支尾根がとても多く、進行方向へ注意が必要ですが、アセビが多いせいで冬枯れの季節でも見通しが利きにくく、GPSの助けがないと厳しいでしょう。 踏み跡云々はあまり意味がなく、変な方向へ迷い込まないようにしつつ、進みやすい辺りを歩くような感じでしょうか。 昨年の5月に歩いた陸地谷南尾根と比べると、良くも悪くも人の気配が希薄で自然のままとなっており、人を寄せ付けないような雰囲気が色濃いですね。 寄り道するような形でP822を経て、その後もアップダウンのある尾根を進んで行くと、林道に出合います。 陸地谷への降下地点から少しだけ谷を下っていますが、やや歩きにくそうとの印象で、今回は時間もないので、すぐに引き返しています。 少し先で林道を離れて、尾根伝いで滝谷山へ向かっています。 林道に再合流し、杉峠の手前からラインOLコースへ向かってみましたが、歩きやすく目印も豊富なので、舗装路を歩くよりは良さそう。 最後は林道歩きとなり、花背峠バス停へ至ります。 |
写真
この滝があるせいで、この谷は登山ルートになっていないのかも知れませんね。
山頂から離れた位置に登り着いてしまうのもあるんだろうけど。
ここから『山と高原地図』に記載の『大きなトチノキ』へ向かうのが可能ではないかと考えています。
山頂からのルートは登りで使いたいので。
まだ雪の影響で路面の状態も悪いし時間もないので、今回はここまで。
沢の音が聞こえていたので、少し下れば水流があるはず。
感想
朽木方面行きの京都バスの運休期間が明けたので、今回はこれを利用しての山行。
今年は春の訪れが早く、雪融けの進行も同様のようで、模索していた積雪期の皆子山への山行は実現できず。
半ば避けていたような気がしなくもないのだけど?
雪山は来年に持ち越しとして、早春の皆子山の雰囲気を感じ取るべくルートを設定し、下山後に陸地谷北尾根へ向かいます。
以下、いつも通りに長文です。
バスは空席が残る状況で、平バス停では合計4人が下車、僕以外の人達は権現山方面へ向かわれたようで、まあ、こんなもんだろうという感じ。
集落内を歩き、正教院の墓地の手前から入山。
植林帯の尾根を登って行き、一息ついて振り返ると、権現山の山頂の辺りは白くなっており、霧氷なのかなという感じ。
やや急な辺りにはロープがあり、この辺りから地面にはうっすらと雪が残っています。
傾斜が緩むと尾根は植林帯と雑木の境となり、その先ではほぼ落葉樹になり、良い雰囲気。
その後は植林帯が中心の地味な道が続き、P837を経て、P941に到着。
展望のある小ピークを過ぎて少し進むと、他のルートと合流し、程なくして皆子山山頂に到着です。
山頂から北に延びる尾根には残雪があり、その先には武奈ヶ岳が見えています。
上を見上げると、数本の木の枝には少し霧氷が見られ、融けかけているのかキラキラと光っていて、青空に映えて美しい。
ゆっくりと雰囲気を楽しみ終えて、西に延びる尾根へ向かいます。
道に雪はほとんどなく、春の訪れが早いのを実感させられますね。
皆子谷の源頭部に辿り着くと、少し残雪があるけれど、ほぼ地面が露出しています。
一面の雪の皆子谷の源頭部を歩いてみたいのだけど、また来年でしょうか。
今回も風景を堪能しながらゆっくりと下り、前回までよりも標高を下げて行くと水の湧き出し口があり、その先の沢はそこはかとなく春の雰囲気で、良い感じです。
その先には滝があるようで、斜面が急になっているので注意して巻いて行くと、滝の正面に辿り着きます。
水量は少なく弱々しいけど、5mぐらいの高さがあり、小さな虹が見えています。
ネコノメソウが咲いており、日光を浴びて輝いています。
さらに下っても大丈夫そうだけど、今回はここまでとし、引き返します。
復路でも皆子谷源頭部のゆったりとした風景に見入り、癒されます。
尾根に戻り、進行方向に注意しながら進みますが、辺りの雰囲気が良く、自然と歩調ものんびりしがちになってしまいます。
P926を経て、西南尾根との分岐点に到着。
ここから目の前の皆子谷の左俣へ下って行きます。
『皆子谷の左俣』というのは僕が勝手にそう呼んでいるだけで、実際にどのような名称が付いているのかは分かりません。
こちらの谷の源頭部も谷の中央にはほとんど木がなく、開放感のある風景が広がっています。
雪はほぼ全く見られず、春の訪れを待つばかり。
のんびりと写真を撮りながら下って行くと、少し先から雰囲気が変わって来ます。
こちらも水の湧き出し口があり、その先の沢は晴れているおかげもあり、とても良い雰囲気。
傾斜は緩やかで、危険そうになるまで下ってみます。
しばらく下って行くと大きな岩があり、左へ回り込みます。
その先は滝となっているようで、落ち口だけが見えていて、支谷の水流も滝になっています。
滝の姿を見てみたいけど、高巻きで進むのは危険そうな感じなので、ここで引き返します。
復路では練習も兼ねて、なるべく沢の中を石伝いに進むようにします。
足下に注意していると、ニリンソウのような葉が芽吹いていたり、ネコノメソウの仲間が所々に咲いているのが目に入ります。
幸福感に包まれて歩き、源頭部の方へ戻って来て、良さそうな場所があったので、絶景を楽しみながらの昼食にします。
食事中に尾根道の辺りをふと見ると人の姿があり、谷へ下りる気配はなく、西南尾根方面へ向かわれたよう。
食事後、ゆったりと源頭部を登り、最後まで風景を堪能し、尾根分岐に戻ります。
西南尾根へ向かう前に、次回以降のためにツボクリ谷の支谷を少しだけチェック。
チェック後、西南尾根を進んで行きます。
P889までは冬枯れの広葉樹林帯という感じで、良い雰囲気で歩きやすい道が続きます。
P889を過ぎると、アセビなどで尾根芯は少し進みにくくなるけど、あまり問題なし。
この区間にイワカガミかイワウチワがあるはずなんだけど、今回は目に入らず、がっくり。
なだらかな起伏が広がるP819を通過し、真っ直ぐに延びる気持ちの良い尾根を快調に下り、方向転換後はやや地味な道となり、最後は急斜面の下り道。
ジグザグ道の印象が悪いので、滑りやすそうな尾根をそのまま下り、予想通りにずるりと滑ってしまうのだけど、まあ、大して問題はなく、修道院村の横の登山口に到着です。
ここからは舗装路歩きです。
20分ほど歩いて、陸地谷出合に到着。
昨年の5月には、ここから陸地谷南尾根へ進みましたが、今回は陸地谷北尾根へ向かいます。
まずは陸地谷の沢を渡渉するのだけど、2月に来た際よりも水量が多く、ドボンの恐怖が頭をよぎりますが、トレッキングポールを使って何とか渡渉。
沢沿いを少し登ってみるつもりだったのだけど、水量が多く、今回は諦めます。
一難去ったら、また一難で、次は結構な急斜面が待ち構えています。
踏み跡はほぼないので、ここが良さそうかなという感じで登って行きますが、植林帯で一定の間隔で木があり、これを利用して行くと順調に高度を上げられ、急斜面による恐怖感も軽減できます。
順調に進んで行き、緩傾斜となった少し先ぐらいから尾根芯はアセビが繁茂するようになり、これに対処しての歩行となり、進みづらい。
藪の中のP759を経て、ややこしく方向転換する主尾根を惑わされながらも進んで行きます。
そんなに歩く機会がなさそうだと判断し、P763へ寄り道しますが、支尾根は主尾根以上にアセビなどの繁茂で歩きにくく、泣きながら進みます。
P763は予想通りの雰囲気でプレートを探すような余裕はなく、少し息を整えるのみで引き返します。
復路はできるだけアセビを避けるようにし、進路の選び方での違いを少し実感。
その後も苦労が続いたけど、次第に歩きやすさが増して来たはずで、P822の辺りはまずまず良い感じ。
P822に到着し、主尾根に戻らなければならないのに、そのまま進んでしまいそうになり、思っている以上に疲れているのに気付きます。
その後も支尾根に注意しつつアップダウンのある尾根道を歩き続け、ふらふらになりながらも何とか林道に出合います。
ここから滝谷山へのルートを色々と想定していたのだけど、結局は想定外の尾根を進む事にし、あっさりと到着。
昨年の5月に陸地谷南尾根を歩いて辿り着いた時のような充実感ではないけど、今回も苦労の末の到着なので、別の意味で印象に残るものがありますね。
あまり語られる事は多くない山だけど、まだ奥深さを秘めているように思うのです。
尾根伝いに下って林道に再合流し、しばらく歩いてから今回も展望台により、その少し先から気になっていたラインOLコースに進みます。
『花背山の家』が整備している道のようで、目印が豊富で歩きやすくなっており、舗装路を歩いて行くよりは良さそう。
目印や標識に従って進み、林道に出合った地点でコースを外れ、すぐに花背峠バス停に到着し、この日も無事にゴールです。
前半の皆子山での楽しい気分とは対照的に、後半の陸地谷北尾根は厳しい行程になり、心身共に疲れる山行になりました。
全く得るものがなかったわけではなく、京都北山の実態の一端を実際に感じられたのは間違いなく、この山域への理解度がまた少し深まったはず。
陸地谷を挟んで対峙している陸地谷南尾根を早いうちに歩き直したいとの思いが募りました。
皆子山に関しては、京都府最高峰に相応しい山だとの思いが強まり、また別のアプローチで歩いてみたいですね。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
暫く滋賀のお山など歩いておられたので
ここで皆子山とは思いませんでした。
こんばんは、vgさん。
皆子山の早春の様子、私も楽しませて頂きました。
もう、ネコノメソウが咲いているんですね!
山頂西側のあの拡がり、やはり素晴らしい〜♪
あ、OLコースってたぶんオリエンテーリングの略だと思います。
それと、花背の鉄塔は夕日を浴びるときれい!
これ、同感です!
今週も大変お疲れ様でした。
色々と行きたい山はあるのだけど、朽木方面行きの京都バスの運休期間が明けたので、今回はその範囲で検討して、皆子山を選んでみました。
峰床山から眺めていた時にも呼ばれているような気がしていましたし。
京都の山と捉えがちだけど、皆子山は滋賀の山でもあるんですよね。
雰囲気が良いのは間違いなく京都側だと思いますが。
で、実際に行ってみると、皆子山を選んで正解だったかなという感じで、晴天に恵まれた中、皆子谷源頭部をのんびりと歩くのは何とも贅沢な気分でした。
今回は沢を下ってみましたが、とても雰囲気が良くて、またすぐにでも行きたいぐらい。
ネコノメソウは日光を浴びて色鮮やかに輝いていました。
なるほど、オリエンテーリングの略なんですね。
ウィキペディアを見てみましたが、どうしてORではなくて、OLなのかが分かりました。
写真にあるコントロールが確かにコース上にありました。
花脊の鉄塔、何だかほんのりと熱を帯びていると言うか、艶っぽいと言うか。
この日も山行の終わりに出迎えてもらったような気分でした。
皆子山、やっぱり良いお山でした。
もう少し花が多ければと思うのだけど、この日も何頭かシカを見かけたし、食害の影響があるんでしょうね。
先程は小生のレコを訪れて下さったようで、有難うございます。皆子山の西側の尾根筋はずっと気になっておりました。魅力的なお写真の数々を拝見して、次に京都の北山で目指すはこの山域だと決意を固くしました。とても詳細に書かれた山行記録も非常に参考になります。チセロ山から三本杉も魅力的ですね。
少し前から京都北山のレコをアップして下さっているので、興味深く見させてもらっています。
愛宕山界隈を除くと、僕が京都北山を歩くようになったのは2016年の暮れぐらいで、まだまだ探りながら歩いている感じです。
言葉ではうまく表現できないけど、惹きつけられるものがあるんですよね。
皆子山の山頂の西側はとても魅力的な空間が広がっており、支尾根がいくつもあって、それに付随する谷が独特な風景を形作っています。
落葉樹が主体の木々も程良くあって、歩いていて本当に気持ちが良いですね。
皆子山に登っても、あの辺りまで足を延ばさない人が多いようで、もったいないなと思っています。
チセロ山の辺りは整備の手が入っていますが、意外と自然も保たれているのかなという印象です。
まだ一部しか歩いていないので、またプランを練って歩いてみたいですね。
三本杉のすごさは言葉では表現不可ですよね、とにかく実際に見るしかない感じです。
レコは細かく書き過ぎかなとは思うのだけど、後になって読み返した時に色々と記憶が呼び覚まされたりもするので、半ば自分のためだったりもします。
見て下さった方の参考になれば、何よりです。
車の鍵をなくされたのは、ショックだったと思います。
程度は全く違うけど、僕もここ最近、色々と落し物をしてしまって落ち込んでいるので、多少なりとも気持ちは分かります。
では、今後もよろしくお願いします。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する