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Yamareco

記録ID: 140545
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

鳳凰三山 (ドンドコ沢⇒鳳凰山⇒夜叉神峠) すばらしい眺望!

2011年10月09日(日) ~ 2011年10月10日(月)
 - 拍手
umunaruhodo その他1人
GPS
32:00
距離
17.6km
登り
2,105m
下り
1,819m

コースタイム

10月9日(日)
 11:00 青木鉱泉発
 12:40 南精進の滝
 13:25 鳳凰の滝
 14:20 白糸の滝
 14:55 五色滝
 15:45 鳳凰小屋着 【行動時間 4:45】

10月10日(月)
 5:40 鳳凰小屋発
 6:30 賽の河原手前分岐(7:00発)⊃地蔵岳
 8:15 観音岳
 9:10 薬師岳
 10:05 南御室小屋(10:40発)
 12:15 杖立峠
 13:00 夜叉神峠
 13:50 夜叉神登山口 【行動時間 8:15】
天候 10月9日(日) 曇り時々晴れ後曇り
10月10日(月) 晴れ
過去天気図(気象庁) 2011年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
【往路】韮崎駅よりバス(9:45発)⇒青木鉱泉(10:50着) 
【復路】夜叉神峠より(相乗り)ジャンボタクシー(14:25発)⇒甲府駅(15:15着)
    14:26発のバスを待っていたところ、ジャンボタクシーが客引きに来たので乗ることにした。
【参考HP】
 http://www.minamialps-net.jp/ACCESS/index.htm
コース状況/
危険箇所等
【1日目】
・青木鉱泉に登山ポストあり
・ドンドコ沢コースは、台風の影響で沢自体は荒れていますが、新たにコース表示を
 ペイントしたようで、迷うようなことはありませんでした。
・四つの大きな滝はすべて一見の価値あり。鳳凰の滝が一番登山道から遠いですが、
 それでも往復15分程度でしょう。
・鳳凰小屋は混んでいました。布団1枚に2名でした。
 夕食は3ラウンド目でした。(カレーライス。おいしかったです。)
 朝食は6時からで、弁当を勧められて、そうしましたが、ちょっとイマイチかなぁ?
・夕方以降、外はこの時期、相当寒いです。みなさんダウン着用でしたね。

【2日目】
・地蔵岳の登りの途中から森林限界を抜けます。ザレた道は歩きにくいですが、足幅を
 狭くして登りましょう。
・オベリスクの頂上に何人か登っていました。頂上直下までは誰でも行けるでしょうが、
 その先は危険そうです。
・薬師岳を超えると森林の中に入ります。天気は良いが、暑くはなく、秋に歩くにはイイ
 道ですね。
・薬師小屋に水場はありませんが、南御室小屋には南アルプスの天然水が豊富です。
青木鉱泉です
2011年10月09日 10:55撮影 by  DSC-TX10 , SONY
10/9 10:55
青木鉱泉です
登山道
2011年10月09日 12:35撮影 by  DSC-TX10 , SONY
10/9 12:35
登山道
南精進の滝
2011年10月09日 12:52撮影 by  DSC-TX10 , SONY
10/9 12:52
南精進の滝
鳳凰の滝
2011年10月09日 13:30撮影 by  DSC-TX10 , SONY
10/9 13:30
鳳凰の滝
白糸の滝
2011年10月09日 14:22撮影 by  DSC-TX10 , SONY
10/9 14:22
白糸の滝
登山道
2011年10月09日 14:33撮影 by  DSC-TX10 , SONY
10/9 14:33
登山道
五色滝
2011年10月09日 14:56撮影 by  DSC-TX10 , SONY
10/9 14:56
五色滝
2011年10月09日 15:00撮影 by  DSC-TX10 , SONY
10/9 15:00
道が平たんになると、土が白っぽくなります。
2011年10月09日 15:32撮影 by  DSC-TX10 , SONY
10/9 15:32
道が平たんになると、土が白っぽくなります。
鳳凰小屋に到着。混んでます。
2011年10月09日 16:06撮影 by  DSC-TX10 , SONY
10/9 16:06
鳳凰小屋に到着。混んでます。
【2日目】
オベリスクが見えてきました。
2011年10月10日 06:18撮影 by  Canon EOS Kiss X3, Canon
10/10 6:18
【2日目】
オベリスクが見えてきました。
2011年10月10日 06:19撮影 by  Canon EOS Kiss X3, Canon
10/10 6:19
2011年10月10日 06:26撮影 by  Canon EOS Kiss X3, Canon
10/10 6:26
2011年10月10日 06:28撮影 by  Canon EOS Kiss X3, Canon
10/10 6:28
仙丈ヶ岳
2011年10月10日 06:31撮影 by  Canon EOS Kiss X3, Canon
10/10 6:31
仙丈ヶ岳
2011年10月10日 06:32撮影 by  Canon EOS Kiss X3, Canon
10/10 6:32
オベリスクを登ります。
2011年10月10日 06:37撮影 by  DSC-TX10 , SONY
10/10 6:37
オベリスクを登ります。
オベリスクの頂上直下です。危ないのでここまでにしました。
2011年10月10日 06:40撮影 by  Canon EOS Kiss X3, Canon
10/10 6:40
オベリスクの頂上直下です。危ないのでここまでにしました。
オベリスクより八ヶ岳です。
2011年10月10日 06:42撮影 by  Canon EOS Kiss X3, Canon
1
10/10 6:42
オベリスクより八ヶ岳です。
地蔵岳より甲斐駒
2011年10月10日 06:42撮影 by  Canon EOS Kiss X3, Canon
1
10/10 6:42
地蔵岳より甲斐駒
オベリスクの頂上に登っている若者です。
かわいい彼女(か奥さん)を連れていました。
2011年10月10日 06:47撮影 by  DSC-TX10 , SONY
10/10 6:47
オベリスクの頂上に登っている若者です。
かわいい彼女(か奥さん)を連れていました。
賽の河原です。
2011年10月10日 07:01撮影 by  Canon EOS Kiss X3, Canon
10/10 7:01
賽の河原です。
お地蔵さんと甲斐駒
2011年10月10日 07:01撮影 by  Canon EOS Kiss X3, Canon
10/10 7:01
お地蔵さんと甲斐駒
賽の河原とオベリスク
2011年10月10日 07:05撮影 by  Canon EOS Kiss X3, Canon
2
10/10 7:05
賽の河原とオベリスク
2011年10月10日 07:06撮影 by  Canon EOS Kiss X3, Canon
10/10 7:06
白根三山
2011年10月10日 07:13撮影 by  Canon EOS Kiss X3, Canon
10/10 7:13
白根三山
観音岳
2011年10月10日 07:21撮影 by  Canon EOS Kiss X3, Canon
10/10 7:21
観音岳
2011年10月10日 07:44撮影 by  DSC-TX10 , SONY
10/10 7:44
2011年10月10日 07:48撮影 by  Canon EOS Kiss X3, Canon
10/10 7:48
2011年10月10日 07:48撮影 by  Canon EOS Kiss X3, Canon
10/10 7:48
2011年10月10日 07:53撮影 by  DSC-TX10 , SONY
10/10 7:53
白い世界
2011年10月10日 07:54撮影 by  Canon EOS Kiss X3, Canon
10/10 7:54
白い世界
北岳と間ノ岳
2011年10月10日 08:02撮影 by  Canon EOS Kiss X3, Canon
10/10 8:02
北岳と間ノ岳
2011年10月10日 08:10撮影 by  Canon EOS Kiss X3, Canon
10/10 8:10
八ヶ岳です。
2011年10月10日 08:10撮影 by  Canon EOS Kiss X3, Canon
1
10/10 8:10
八ヶ岳です。
観音岳頂上と北岳
2011年10月10日 08:15撮影 by  DSC-TX10 , SONY
10/10 8:15
観音岳頂上と北岳
富士山と薬師岳
2011年10月10日 08:15撮影 by  Canon EOS Kiss X3, Canon
1
10/10 8:15
富士山と薬師岳
薬師岳と富士山
2011年10月10日 08:23撮影 by  Canon EOS Kiss X3, Canon
10/10 8:23
薬師岳と富士山
観音だけより白根三山
2011年10月10日 08:24撮影 by  Canon EOS Kiss X3, Canon
10/10 8:24
観音だけより白根三山
観音岳付近より北岳と間ノ岳
2011年10月10日 08:24撮影 by  Canon EOS Kiss X3, Canon
10/10 8:24
観音岳付近より北岳と間ノ岳
2011年10月10日 08:45撮影 by  DSC-TX10 , SONY
10/10 8:45
薬師岳頂上付近
2011年10月10日 09:10撮影 by  Canon EOS Kiss X3, Canon
10/10 9:10
薬師岳頂上付近
薬師岳頂上です。
2011年10月10日 09:14撮影 by  Canon EOS Kiss X3, Canon
10/10 9:14
薬師岳頂上です。
2011年10月10日 09:17撮影 by  Canon EOS Kiss X3, Canon
10/10 9:17
2011年10月10日 09:18撮影 by  Canon EOS Kiss X3, Canon
10/10 9:18
2011年10月10日 09:19撮影 by  Canon EOS Kiss X3, Canon
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10/10 9:19
2011年10月10日 09:20撮影 by  Canon EOS Kiss X3, Canon
10/10 9:20
仙丈ヶ岳
2011年10月10日 09:22撮影 by  Canon EOS Kiss X3, Canon
10/10 9:22
仙丈ヶ岳
2011年10月10日 09:23撮影 by  Canon EOS Kiss X3, Canon
10/10 9:23
薬師岳小屋
2011年10月10日 09:26撮影 by  Canon EOS Kiss X3, Canon
10/10 9:26
薬師岳小屋
2011年10月10日 09:32撮影 by  DSC-TX10 , SONY
10/10 9:32
北岳バットレス
2011年10月10日 09:33撮影 by  DSC-TX10 , SONY
1
10/10 9:33
北岳バットレス
ガマ岩
2011年10月10日 09:43撮影 by  DSC-TX10 , SONY
10/10 9:43
ガマ岩
南御室小屋です。南アルプスの天然水が豊富です。
2011年10月10日 10:12撮影 by  Canon EOS Kiss X3, Canon
10/10 10:12
南御室小屋です。南アルプスの天然水が豊富です。
薬師岳小屋からは森の中を歩きます。
2011年10月10日 10:59撮影 by  DSC-TX10 , SONY
10/10 10:59
薬師岳小屋からは森の中を歩きます。
2011年10月10日 11:36撮影 by  Canon EOS Kiss X3, Canon
10/10 11:36
秋ですね。
2011年10月10日 11:36撮影 by  Canon EOS Kiss X3, Canon
10/10 11:36
秋ですね。
2011年10月10日 11:37撮影 by  Canon EOS Kiss X3, Canon
10/10 11:37
2011年10月10日 11:37撮影 by  Canon EOS Kiss X3, Canon
10/10 11:37
2011年10月10日 11:43撮影 by  DSC-TX10 , SONY
10/10 11:43
夜叉神峠に到着。空気がもやってきました。
2011年10月10日 13:03撮影 by  DSC-TX10 , SONY
10/10 13:03
夜叉神峠に到着。空気がもやってきました。
北岳の上を飛行機が飛んでいきます。
2011年10月10日 13:09撮影 by  Canon EOS Kiss X3, Canon
10/10 13:09
北岳の上を飛行機が飛んでいきます。
夜叉神峠小屋です。
2011年10月10日 13:09撮影 by  Canon EOS Kiss X3, Canon
10/10 13:09
夜叉神峠小屋です。
夜叉神峠の登山口に着きました。
缶ビール350円。
2011年10月10日 13:50撮影 by  Canon EOS Kiss X3, Canon
10/10 13:50
夜叉神峠の登山口に着きました。
缶ビール350円。

感想

【観音岳からの眺望(ビデオ)】
 http://www.youtube.com/user/umunaruhodo?feature=mhee





10月9日(日)
 11:00 青木鉱泉発⇒
 15:45 鳳凰小屋着 【行動時間 4:45】

 韮崎駅からマイクロバスにて青木鉱泉へ。乗客は8名、うち3名は御座石鉱泉で
降りました。
 青木鉱泉には、予定を少し遅れて10:50に到着。トイレ、水場、登山ポストがあ
ります。さあ、出発です。少し歩くと左岸の登山道は斜面の崩壊のため修復工事中で、
いったん右岸に渡り、大きな砂防ダムの下を渡って、再び左岸に戻ります。ここから、
登山道は九十九折になってはいますが、一挙に急になります。天気は良いのですが、
上のほうは雲の中です。途中で休んで、S君購入の私の大好物、木村屋(千葉市)の
大福餅を食べます。一緒のバスだった単独のおじさん、単独のお姉さん、自家用車で
来たらしい単独のおじさんらが通って行きます。やがて、「南精進の滝」の標識があ
り、下へ降りていく道を進み、岩場を乗越して滝壺のところへ行ってみましたが、元
に戻ってさらに登ると 労せずして滝を見物できる場所がありました。ガクッリです
が見事な滝です。少し休んでパンを食べます。13時近いですから、お腹もすきます。
 再び歩き始めます。急登はこれでもかと続きます。やがて、「鳳凰の滝」の標識が
あり、滝方面の道は上に登って行きます。降りてきた登山者に「この道を登って滝を
見に行くと、また、ここに戻ってこなくてはならないのでしょうかね?」と聞くと、
「たぶん、そうだと思いますよ」とのことで、滝見物をあきらめ、右の登山道を進み
ます。すると、2〜3分で、再び左へ行くと鳳凰の滝との分岐が出てきて「滝までは
5分」とあるので、ザックを置いて見に行くことにしました。5分では無理でした
(往復15分程度)が、左右から大きな滝が流れ落ちていて、実に立派な滝です。
 この後も急登が続きます。だんだん疲れてきて、これでは5時間半では小屋に着か
ないなぁと思い始めます。白糸の滝、その先の五色の滝も見物します。いずれの滝も
見事です。五色の滝から鳳凰小屋までは、コースタイムで1時間です。長かった急登が
終わり、道は傾斜を緩めます。沢状の道は白っぽい色になり、もうすぐ鳳凰小屋です。
 鳳凰小屋には、結局、コースタイムよりやや早く15時45分に到着できました。
小屋の前は人でいっぱいです。小屋に行くとかわいい女の子が受付をしています。
1泊2食で8000円。「朝食は6時からになるので、お弁当をお勧めしています」との
こと。はいはい、かわいい君の言うとおりにしますよ。案内されて2階に行き、布団
を指定されました。布団1枚に2人との状況です。まあ、この人数ではやむを得ない
でしょう。昨日は布団2枚に3人だったようです。
 外に出て、缶ビール(小600円)で乾杯。場所がないので水場隣の板を引いたところ
に座り込みます。隣のカップルは、テント泊らしく、おいしそうなシチュー?を作って
食べていました。気温が低いので、相棒が寒いと言いだし、小屋の中に入ります。
相棒はシュラフに入ってしまい、暇な私は、隣になったアラフォー?女性二人と会話。
広島出身の二人は同じ会社らしいのですが、現在の勤務地が大阪と東京とのこと。
大阪の方は、以前、千葉県の茂原市にいたことがあるというので、話がはずみます。
昨日は広河原に他のメンバーとテント泊。本日、東京の女性と待ち合わせて地蔵岳に
登り、鳳凰小屋まで降りてきたとのこと。明日は、直接観音岳へ登り、夜叉神峠登山口
に下山するとのことでした。二人は16時半からの第一ラウンドの夕食を食べたとのこ
と。時計を見るともうすぐ18時。我々も第三ラウンドにありつくべく、寝床を離れま
した。 なんとか、第三ラウンドに入り込み、狭い食堂でカレーライスにありつきます。
お腹がすいていたこともあったとは思いますが、大変、おいしくいただき、お代わりを
しました。部屋に戻って、あとは寝るだけ。狭いので、隣の人と頭と足を交互にすべく、
枕の位置を変えて、寝袋に潜り込みます。狭くて、寝返りが打ちずらいのと他人のいび
きで、寝苦しい一夜になりましたが、翌日、その苦労は完全にむくわれることになり
ます。

10月10日(月)
 5:40 鳳凰小屋発⇒6:40 地蔵岳⇒8:15 観音岳⇒9:10 薬師岳⇒
 13:50 夜叉神登山口 【行動時間 8:15】

 まだ、真っ暗な時間から、多くの人が起き出しています。隣の女性2人も早々と
いなくなりました。時計を見るとまだ5時前です。起きて外のトイレ(きれいですが、
個室が4つのみ)に行くと、すごい行列。あきらめて、小屋に戻り、朝食の弁当を食
べ、予定より早く出発することにしました。
 外に出てみるとまだ薄暗いですが、天気は良さそうです。手袋をはめて5時40分に
出発します。しばらく松の森の中を進むと、雲の中から太陽が上がってきます。
やがて、森林限界を抜けるとオベリスクが見えてきました。登山道はザレて滑りやす
いですが、一歩一歩確実に登ります。景色が良くなってきたので、ザックから秘密兵
器の(女房が所有権を有する)キャノンの一眼レフを取り出し、パシャパシャとシャ
ッターを切りまくります。
 賽の河原との分岐に着き、ザックをデポしてオベリスクに向かいます。さて、稜線
の向こう側の景色はどうなっているのでしょうか? 期待感いっぱいで歩きも早くな
ります。そして、小さなお地蔵さんの向こうは、大パノラマが広がっていました。
「ワォー、やったー」。すばらしい景色。甲斐駒ヶ岳がまずこんにちはと飛び込んで
きます。仙丈ヶ岳もおはようさんです。
 感動の中、オベリスクに向かいます。岩場に変わる所にかわいい女性がいて、「写
真撮りましょうか?」と聞かれたので、当然お願いしました。「上には登らないの
ですか?」と聞くと「(もちろん)登りません」とのこと。彼氏は上に行ってしま
ったようです。頂上のザイルが垂れ下がっているところの下までは、特に危なくも
なく登れますが、最後はちょっと危なさそうです。おじさん(私は)テッペンまで
登るのはあきらめます。そのかわり、八ヶ岳や白根三山、そして富士山が呼んでい
ます。お返しにシャッターを押しまくります。
 昨日の夕方、外にて隣でシチューを食べていたカップルの男性が頂上を目指して
登って行きます。若いということはすばらしい。私も彼女がいたら、かっこよく登
っていたことでしょうが、残念ながら私の連れは中年のサラリーマンなので、お願
いされても登りません(笑)。
 分岐に戻って、ザックを背負って出発です。賽の河原にはお地蔵さんがたくさん並
んでいます。その向こうには甲斐駒と仙丈ヶ岳。白と緑と青の世界です。
別のカップルに広河原方面への道を聞かれました。持っている2万5千分の一の地図
で的確?に教えてあげます。そして、赤抜沢ノ頭に向けて登ります。振り返るとオベ
リスクが手を振っているようです。写真を撮ります。絵になります。とにかく「白と
青」がファインダーの中で踊っています。赤抜沢ノ頭では、昨日の登りで抜きつ抜か
れつになったおじさんがたたずんでいました。白根三山をバックにシャッターを押し
てもらいます。空気が澄んでいるのが感じられます。おじさんは中道を下るそうです。
おじさん、お気をつけて!
 さて、我々は次に観音岳を目指しますが、シャッターを切りまくるので、カメさん
の歩みになってしまいます。カメラを持たないS君には先に行ってもらいます。富士
山もきれいですし、白根三山も甲斐駒もオベリスクも実にきれいです。風も弱く、
暑くもなく寒くもなく、景色を眺めたり、写真を撮ったり、実に楽しい時間です。
 観音岳頂上は大勢の人がいます。ここでも写真を撮り、ビデオも撮りました。
少し下って、コーヒーと大福餅のティータイムです。今日はサザエの「十勝大福」です。
大展望の中でのお茶は最高です。
 次は薬師岳です。ここは本当に白一色の別世界です。登山者の数は減りましたが、
写真を撮ったり、たたずんだり、もの思いにふけったり、ただ昼寝している人など、
みなさん非日常を満喫しているようです。
 さて、この先は森林帯に入ります。大変名残惜しいですが、また、あとで白根三山
の景色は見られそうなので、楽しみにして下ります。小さな薬師岳小屋の前を通過し
て、完全に森の中に入り込みます。途中、ガマ岩などを見ながら林の中を進み、1時
間ほどで開けた場所にある南御室小屋に到着です。水を汲んで、カップラーメンと
たらみのフルーツゼリーを食します。これがまたうまいのです。
やがて、女性が二人やってきました。よく見ると鳳凰小屋で隣同士になったアラフォ
ー?の二人です。「やっぱり早いですねー」「いえいえそうでもないですよ。何時の
バスに乗るのですか?」「5時ころの最終バスに間に合えばいいと思って、ゆっくり
下ります」とのこと。また、いつか会えるといいですね。
 ちょっぴり軽くなったザックを背負い直し、先を進みます。ここからはいったん
登りになります。南アルプス特有の苔の中の林を歩きます。30分ほどで苺平を通
過します。緩やかな下りが続きます。途中で、白根三山方面が開けている所に至り、
休憩してまた写真を撮ります。やがて、杖立峠を経て、夜叉神峠に到着です。ここ
には親子連れのハイカーなどが楽しそうにしています。空気は もやってきて、き
れいな写真は撮れませんが、白根三山がきれいに見えます。飛行機が北岳の上空を
飛んでいきます。空の上からの景色もきっと最高でしょう。
 賞味期限が切れて固くなった「おはぎ」を食べて、あとは夜叉神峠登山口へ下る
だけです。いよいよ、今回の山行も終わりです。名残惜しいですが、登山口でビー
ルを飲むのも楽しみです。よく整備された道を下り、疲れてはいましたが、40分
ほどで登山口に到着しました。
 体を拭いて、Tシャツを着替えて、缶ビールを買って飲みます。フーッうまい!
 バスを待っていると、ジャンボタクシーが甲府駅まで行くというので、それに乗っ
て鳳凰三山を後にしたのでした。

 天気予報とおりの素晴らしい天気。おまけに午前中は空気も澄んでいて、写真を
300枚以上撮りました。
 鳳凰三山はすばらしい景色。白砂青松。また甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳、白根三山、
八ヶ岳、富士山と360度の展望を満喫できました。
 やはり、登山は天気が良いと最高です。やめられませんね!

【写 真】
大きな写真を一部「フォト蔵」にアップしています。
 http://photozou.jp/photo/list/283447/4628807

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