鵜の子谷〜小塩山〜南の谷〜大原野森林公園西尾根ルート〜ポンポン山〜釈迦岳
- GPS
- 10:32
- 距離
- 23.6km
- 登り
- 1,110m
- 下り
- 1,274m
コースタイム
- 山行
- 7:56
- 休憩
- 2:36
- 合計
- 10:32
天候 | 晴れ/曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■峠西口バス停〜鵜の子谷〜小塩山 峠西口バス停は国道9号線にあり、歩道はなく狭い路肩を歩かなくてはならず、注意が必要。 亀岡方面に下って行くと旧道があるので、そちらへ。 旧道は国道と出合い、国道を少し進んで橋を渡った地点が鵜の子谷の入口で、ここからは林道を進みます。 しばらくは整備された道ですが、橋を渡った辺りから所々に障害物があり、少し歩きにくくなります。 沢の合流地点からは山道となり、ここで渡渉して右俣へ進みます。 踏み跡はあり、これを辿りますが、倒木や繁茂した灌木などで見にくくなる事もあるし、踏み跡自体が薄くなって見失ってしまう事もあります。 その際には沢の中を進む場合もあるし、周囲を見渡して進む方向を定めれば何とかなる感じでしょうか。 さらに進むと再び沢の合流地点があり、ここは左俣へ進みます。 右側にNの谷、炭の谷を順次見て進むと、沢の合流地点があり、ここは右俣へ進みます。 程なくして最後の分岐があり、右俣へ進むと池の谷の保護エリアのネットに出合い、扉の開け閉めをして中に入ります。 同様にして保護エリア外に出て少し進むと舗装路に出合い、すぐそこの標識のある地点から山道に入ります。 炭の谷やNの谷の保護エリアで観察して先に進むと、再び舗装路に出合い、道なりに進むと分岐があり、左は淳和天皇陵への参道で、右は御陵の谷の保護エリアに通じています。 小塩山山頂は天皇陵の裏側になります。 なお、鵜の子谷には特に危険な箇所はありませんが、進みにくい箇所や慎重に進むべき箇所があります。 また、所々でルートを見つけながら進む必要があり、以上の点から歩き慣れていない初級者が単独で歩くのは避けるべきでしょう。 ■小塩山〜南の谷〜大原野森林公園森の案内所 小塩山山頂から少し東に進んだ位置から車道をショートカットして進む天皇陵道を下ります。 右側に目立たない標識のある地点で右折、少し進むと斜面が崩落している箇所があり、ロープに沿って迂回します。 落葉などで少し滑りやすくなっているので、注意しましょう。 関電の標識がある地点で左折し、すぐそこの地点から南の谷へ降下開始しますが、この取り付きは分かりにくいかもです。 少し下った後、左に方向転換し、以降は沢沿いの道となり、所々で渡渉をしつつ進みます。 特に危険な谷ではないけれど、一般の登山道ではないので、それを認識した上で歩くかどうかの判断を。 下り終えると尾根ルートと合流し、すぐに小塩山登山口に着きます。 目の前に大原野森林公園の入口があり、少し歩くと森の案内所です。 ■森の案内所〜大原野森林公園西尾根ルート〜ポンポン山 西尾根ルートの道は明瞭で、標識も豊富です。 やや急な斜面の区間があり、ロープが張られているけど、登りでは問題ないでしょう。 リョウブの丘などを経て進むと出灰からの道と合流し、すぐ先の階段を登ると、ポンポン山山頂に到着です。 ■ポンポン山〜釈迦岳〜善峯寺バス停 ポンポン山から釈迦岳へは標識もあり、道も明瞭。 分岐にて標識に従って進み、善峯寺方面へ。 ザレ気味な所があったり、木の根が露出していたり、足元に注意をしておきたい道かな。 善峯寺を俯瞰する展望所を経て、最後は高度感のあるトラバース道となり、登山口に到着です。 舗装路を下って行くと善峯寺の参道入口があり、バス停はすぐそこです。 以上、過去のレコの記述を部分的に改変した上で掲載しています。 |
その他周辺情報 | トイレ - 大原野森林公園の森の案内所、善峯寺バス停 |
写真
感想
カタクリの咲く頃、にわかに賑わう小塩山。
養生中の谷を除くと、現在は4つの谷が保護エリアとなっています。
それらの谷が下流で合流し、鵜の子谷となります。
小塩山を何度も歩いている身でもあり、この谷を知っておきたいとの事で、昨年の7月末に歩いてみました。
暑さでフラフラになりながらも何とか登り切ったのだけど、夏よりも春に歩く方が良さそうかなというのが実感でした。
そろそろカタクリが開花し始めている時期でもあり、保護エリア外である鵜の子谷でカタクリの花を見つけるべく、再び現地へ向かう事にしました。
翌週の山行に向けて、保護エリアのカタクリの開花状況の下見も兼ねています。
峠西口バス停からスタートし、まずは国道9号線を亀岡方面へ進みます。
歩道はなく、狭い路肩を歩かなくてはならず、車を気にしつつ足早に進むと程なくして旧道があり、そちらへ。
国道に合流してすぐに鵜の子谷への入口があり、「入らないで下さい」系の看板があるのだけど、前回で安全に通行可能なのを確認しており、今回もごめんなさいとの事で進入します。
しばらく林道を歩いて行くと橋があり、前回はその先が草木の繁茂でかなり通りづらくなっていたのだけど、この日はあまり苦労する事なく進みます。
この辺りから花をちらほらと見かけるようになり、この先へ期待がふくらみます。
沢の合流地点で渡渉となるのだけど、前回にはなかった丸太橋があり、それを渡って右俣へ。
沢の水量は少ないだろうと予想していたけど、前回と同じぐらいという印象で、この後は何度となく渡渉して行きます。
どういうルートか分かっているので、前回と違って心に余裕があり、ほぼ記憶通りの道を順調に進み、沢の合流地点で左俣へ。
この辺りから渓相が落ち着いて来て、カタクリが見られそうな雰囲気になって来るので、探しながら歩きます。
ニリンソウらしき葉はそこかしこにあり、カタクリの葉も所々に見られるようになります。
Nの谷との出合に着き、花は見つからないかなと諦めかけていた時、やっとの事でひっそりと咲くカタクリの花を発見!
まだ咲き始めなのか、花弁は反り返っておらず、遠慮がちに佇んでいるように見えます。
その後も探し続けたけど、結局、これ以降は見つからず。
前回と同様にできるだけ沢の中を歩くようにして進んで行くと、またもやオフロードバイクのエンジン音が聞こえて来ます。
しかし、それも少しだけで、なぜかそれ以降は聞こえて来ず。
滑滝の横を注意して登り、細くなった沢を辿って行くと、池の谷の保護エリアに到着し、ネットを開閉して中へ入ります。
ここは他のエリアよりも地味な感じで、カタクリも少なめかな。
保護エリアを出て、舗装路を歩くと、すぐに府道出合に到着です。
府道出合から山道を登って行くと炭の谷の保護エリアがあり、そちらへ。
係員の方がいらっしゃるだけで、まだ他に観察者はおらず、しばしの会話の後、エリア内へ。
写真41にある通り、樹木が随分と減っており、1月に来た際には伐採したのだと思っていたけど、昨年の秋の台風による被害が大きかったようです。
日光が多く入るようになったせいもあってか、カタクリの開花は進んでおり、見頃に近そう。
最後にギフチョウを運良く撮影して、次はNの谷へ。
こちらは台風による被害はあまりなかったようで、以前のままという感じ。
炭の谷よりは開花は少し遅れているようで、次の週末でも大丈夫そう。
こちらでも楽しく観察して、色々な花を撮影し、エリアの外で昼食。
保護の取り組みに協力するため、入会の手続きもさせてもらいました。
御陵の谷の保護エリアでも係員の方のみで、お話をした後、観察です。
係員さんの情報通り、発芽から間もない実生がたくさんあり、何年も先の話だけど、かなりの数の花を咲かせてくれそう。
観察後にも山のお話しをさせてもらい、エリア外からも見て周り、小塩山の保護エリアでの観察は終了。
小塩山の山頂を踏み、下山です。
南の谷を通っての下山で、ここでもカタクリの花を探しながら進みます。
すぐには見つからなかったけど、所々で咲いており、最初に見つけた花は踏まれそうな位置にあるので、周りを石で防御。
咲いているのは昨年よりもやや少ないかもだけど、時期が少し違うし、比較は難しそう。
葉っぱの数は明らかに昨年よりも多く、所々で足の置き場に注意が必要なぐらい。
このまま食害が少なければ、数年後には花で彩られた谷になってくれるかも?
花を探しながらゆっくりと下り、最後に何とかニリンソウの花も見つけられ、満足感と共に登山口に到着。
森の案内所にてパン休憩とし、事務所の番をされている方に竃ヶ谷に立ち入る際の届け出について話を伺ってみます。
やはり当日の届け出も可能なようで、書類も見せてもらいました。
この日は時間の余裕はなく、竃ヶ谷へは向かわず、西尾根ルートを進みます。
たくさん咲いているタムシバの撮影を何度も試みるも、どれも出来は良くなく、疲労度が増して来ます。
西尾根ルートのお気に入りの場所やリョウブの丘を経て、出灰からの道と合流し、ポンポン山山頂に到着です。
少しだけ体を休め、山頂から少し下った所にあるカタクリの保護エリアへ。
小塩山の保護エリアよりも開花は遅れているようで、見頃は次の週末以降かなという感じ。
昨年の印象だと、小塩山よりも花が多いぐらいで、意外と穴場なのかも?
釈迦岳を経て、善峯寺方面へ下ります。
最後の分岐からのルートは久しぶりで、下るのは初めて。
展望所から善峯寺を見やると、桜などの花が咲き競うかのようで、昼間は観光客で賑わったんでしょうね。
そこから尾根伝いに下る道があるのを知り、そちらも気になったけど、通常のルートを進みます。
最後は高度感のあるトラバース道となり、ビクビクしながら歩き、何とか登山口に到着です。
舗装路を下って行き、善峯寺バス停に到着。
最終のバスはとっくに出た後なので、この後は長い舗装路歩きとなり、西向日駅にて今回も無事にゴールです。
今回はカタクリの保護エリアの下見を兼ねての山行で、カタクリは予想通りかそれ以上に開花が進んでおり、次の週末ぐらいが見頃でしょうか。
ポンポン山はもう少し遅めかな。
鵜の子谷や南の谷では少ないながらもカタクリの花を見つけられ、一安心。
ただ、炭の谷の係員の方が話されていたように、昔はもっと咲いていたはずで、今のままだと昔のような光景が戻って来るのは限りなく難しそう。
南の谷では昨年よりもカタクリの葉を多く見かけたので、少し希望があるかも知れず、今後も引き続き観察したいですね。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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さすが今年はカタクリも開花が早かったようで…、
でも、まだ人出も少なかったようで良かったですね。
南の谷レポートもありがとうございます。
最後にニリンソウに出逢えてよかった!
私もまた機会を見つけて…と思います。
直接、竈ヶ谷の件も確認されたのですね
やっぱり、あそこは谷に入るだけでも許可がいるって事なんですよね?
それにしてもいつもながらのロングコース
お疲れ様でした。
桜の開花が早かっただけに、カタクリも同様かなと思っていたけど、実際にその通りでした。
去年はどの花も開花が遅かった事もあり、4月16日に小塩山のカタクリの観察に出かけており、少なくとも10日ぐらいは早く季節が進んでいるような印象ですね。
例年ぐらいの感覚で出かけるつもりの人が多かったのか、人は少なかったです。
山頂から引き返して来る時に大人数の団体さんとすれ違ったので、タイミング的にも運が良かったようです?
ニリンソウの葉っぱはいっぱいあるのだけど、花はあれだけしか見つからなかったです。
もうしばらくすると、もっと咲いてくれるのかな?
カタクリの葉も増えているように感じたし、花がたくさんの谷になって欲しいですね。
竃ヶ谷の事も確認してみましたが、詳細ははっきりとしません。
事前の届け出をしていなくても、当日に現地での届け出でOKとの事を再確認できただけという感じです。
委託された地元の方だと思われるのだけど、細かい事までは把握されていないのかなという印象で、谷で管理の作業されている方に確認するのが良さそう。
いずれ行ってみるつもりなので、運が良ければ確認してみます。
霊仙山を歩いてから間がなかったので、いつもより西尾根ルートの登りがきつく感じました。
まだ階段の登りがちょっとしんどいぐらいです。
まあ、どちらの山行も楽しかったので、これぐらいは我慢しないと。
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