急速な雪解け・宝川♨〜ナルミズ沢・朝日岳滑降
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- GPS
- 56:00
- 距離
- 30.6km
- 登り
- 2,606m
- 下り
- 2,598m
コースタイム
- 山行
- 3:22
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 3:42
- 山行
- 6:33
- 休憩
- 2:32
- 合計
- 9:05
- 山行
- 2:26
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 2:36
天候 | 4/4 晴れのち雪 /5 晴れのち曇り /6 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
利根川を渡る前の広い砂利スペースに駐車させていただきました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
急速な雪解けで林道終点からの尾根取り付きで、ブッシュの露出がひどくなっていました。 |
写真
感想
3月中はブーツの修理部品が3週間も届かず、折角天気が良かったにもかかわらず一つも山に行かなかった。バックル一つ取り寄せるのにこんなかかるか?さらに子供が春休みだというのをすっかり忘れており、月末に連休を取っていたが、娘二人を連れて家族スキーになってしまった。
うーん、今年は間が悪い…というか、家族優先は普通のことか…
4月頭も継続して天気がよさそうだったことから、ようやく泊りスキーに出かけられた。かねてから行きたいと思っており、3月中に勝負したかったナルミズ沢周辺。たまたま同じコースの日帰り記録を目にし、車を奥利根橋を渡る手前に駐車することに。林道はまるっきり雪がなく、トンネルを抜けた先でやっとスキーを履けた。その先も強引にスキーを履いたまま越えたところもあったが、何度か脱ぐことになる。今年は1月は多く降ったものの、2月は雨ばかりだったそうで雪が少なめだったそうだ。
さらにこの暑さ。板幽沢出合では雪代による増水で、沢から噴き出すような水流が認められた。やや不安がよぎった。
ショートカットには条件が悪く、そのまま林道を進み、結構上部でようやくワープ可能となる。林道終点の角柱を発見し、北側の傾斜の緩い杉林から小尾根に取り付こうとしたが、ブッシュがひどくRFに時間がかかる。この感じでは下りが不安だ。雨ヶ立山西側の小尾根は雪付き良ければ、この緩傾斜から適当に登れるだろう。1250m付近で顕著な尾根に合流するが、ここで熊の親子を目撃!150m程先を結構速いスピードで歩いており、尾根の反対側へ消えていった。春を感じる瞬間だった。
今日は寒冷前線が通過らしく、ここまではいい天気だったが、この先から風が出てきて急に雲も広がってきた。ガスも出てきたので1460付近の斜面をL字に切って幕営する。あっという間にホワイトアウト、山の天気はわからないものだ。いつも通り寝坊したため、それがなければ予定通りナルミズ沢まで入ることができたのに。
深夜雪が降ったものの天気は超回復しド快晴。1610を目指す。この尾根は小Pが多くあり、その頂上部は笹薮が露出し、下部のブッシュもひどく、快適に滑り出せるところを探すのに時間がかかった。何とか地形図の崖記号西側の沢沿いから滑り始めた。尾根左側の雪庇に気を付けて滑ると、念願かなって積雪期の完全に埋まっているナルミズ沢に到着。昨夜の雪で霧氷やら着氷によって木々が芸術的になっている。まずは大烏帽子を目指す。二俣を越え奥ノ二俣まで来ると、一面にどこからでも登れそうな斜面が広がる。左俣側の斜面も気分よさげだ。右俣側から国境尾根に取り付き大烏帽子のピークに到着する。ピークは少し奥まったところだ。風もやみいい眺めが広がり、越後側は雲海が立ち込めている。まずは二俣まで滑降するが、新雪がstop雪となってなかなか不快だ。もう数時間できっと手ごろなザラメになるのではと期待しつつ、左俣の左を詰めて朝日岳に登った。頂上は雪が消えていたが、その周りの草原は雪の中。湯檜曽源頭はもう滑ることはできない感じだ。
帰りの登りで使えそうな対岸の尾根を物色しつつ、さらに翌日条件が良ければ滑ろうと思っているウツボギ沢出合までのルートも物色。不思議と各支尾根北側の雪付きが悪く、下部では亀裂が広くなっている。この感じだとウツボギ沢下部は流れが出てしまっている感じだ。大石沢を滑ろうとも思ったが、こちらも亀裂が多くもう少し早い時期なら良かっただろう。登ってきた斜面をザラメ部分を選びながら滑り、二俣に戻る。結構いい斜面だった。
もう一本滑りたいと思っていたため、大石・ウツボギを分ける尾根を滑るか、先ほど目をつけておいた斜面に滑ろうか…風・雲が出てきたので後者の斜面を選択する。今までの晴れが嘘のようにどんよりしてくる。今晩は温暖前線が通過らしい。1回の山行で両方を体験するのもなかなかない。さすがにほとんどザラメに変わっており、沢中の小ピョコに到着。その東側の尾根を登り始める。樹林がまばらでいい斜面だったが、雪が緩い。なぜこの尾根を滑らなかったんだろうか?登りの途中から大石沢出合を見ると、本流の滝つぼは埋まっていなかった。
稜線は生暖かい強風、朝日の稜線は雲の中。ベースに戻ると昨日積んだブロックは、ガウディの建築物のように穴だらけになっていた。さらに風はまるで昨日と逆の南東風、この時点からおよそ1時間かけてブロック積みしたおかげで夜は快適だった。
最終日の朝はもうどんよりで、稜線は見えるもののいつ降ってきてもおかしくない感じに見えたので、ウツボギ沢はあきらめ撤退することに。2日もたつと帰りのブッシュもさらにひどく、天場付近から南に延びる沢はすっきりのきれいな斜面だったが、この雪の緩さのため尾根を選択して、何とかブッシュをかわしながら林道終点に到着。林道ではさらに雪付きが悪く、理水試験場から先はほとんどシートラとなった。トレランシューズを持ってくればよかった…
貸し切り湯テルメからアジマへ行くが駐車場が満杯、どら焼き買って帰宅の途に就いた。
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