鎌倉山〜八丁平〜峰床山〜チセロ山〜三本杉
- GPS
- 08:24
- 距離
- 18.8km
- 登り
- 1,283m
- 下り
- 1,170m
コースタイム
- 山行
- 7:30
- 休憩
- 0:54
- 合計
- 8:24
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
京都バス - 出町柳駅前〜坊村 1000円 京都バス - 大悲山口〜北大路駅前 850円 京都市営地下鉄 - 北大路〜四条 260円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■坊村〜鎌倉山 バス停近くの橋を渡り、少し北にある登山口から入山。 やや急な斜面を少しだけ登り、尾根に乗ります。 地形図では急傾斜ですが、適度なジグザグ道なので、安心して歩行可能。 林道を越える辺りから傾斜は緩みますが、登山口から鎌倉山まではほぼ登りのみです。 標高750m付近で左に進むトラバース道がありますが、道は先で途切れており、進むのは危険を伴うので、尾根道を進み続けて下さい。 基本的には踏み跡ははっきりしており、道迷いの心配も少なそうで、道なりに進むと、鎌倉山山頂です。 ■鎌倉山〜八丁平〜峰床山 支尾根に注意しつつ進む事になりますが、踏み跡はそれなりにはっきりとしているし、目印や標識もあり、意外と道迷いの心配は少なそう。 ただし、現在位置と進行方向の把握をきっちりとできるようにしておく必要はあるでしょう。 今回はオグロ坂峠から八丁平の周回へ向かい、ピストンで戻って来ています。 八丁平は周遊路を歩く形になっており、湿原内への進入は禁止されています。 ■峰床山〜俵坂峠〜チセロ山 山頂からの下り方向は初めてだと少し分かりにくいかも知れません。 右側に谷を見つつ進んで行くと分岐があり、左から順に八丁平方面、フノ坂峠方面、俵坂峠方面となっているはず。 俵坂峠方面へは、地形図には表れていないけど、斜面を少し登ってから進みます。 下って行くと林道が交差しており、すぐ近くの『俵坂歩道』と記された標識の地点から山道へ進みます。 P864を経て、俵坂峠に至ります。 林道に出合って、右折。 林道を進んだ後、『こもれびの森歩道』の標識があり、ここから尾根道へ。 アップダウンのある道で、迷い込みそうな支尾根はあまりなさそうだけど、進行方向に注意しつつ進んで行くと、チセロ山山頂に到着です。 ■チセロ山〜三本杉〜大悲山口バス停 チセロ山山頂からは林道のような幅広の道で、展望所を経て、その先で林道に出合い、右折。 すぐ先に標識があり、折り返すように左折。 道なりに進んで行くと、『三本杉歩道』との標識があり、そこで左折して下りにかかります。 急斜面をジグザグに進むようなルートが設けられており、道幅が狭めのトラバース道を主に進むようなイメージなので、注意して下ります。 傾斜が緩んだ辺りには杉の大木があります。 その後も注意が必要な辺りなどを経て下り終えると、沢に出合います。 程なくして、三本杉が目の前に現れます。 小さな沢を渡ると林道となり、道なりに進むと三本杉への分岐に辿り着き、引き続き林道を進んで行くと、峰定寺の参道前に至ります。 その先は舗装路を歩いて行くと、大悲山口バス停に到着です。 以上、過去のレコの記述を部分的に改変した上で掲載しています。 |
写真
感想
昨年の7月と今年の2月に続いて、今回が3回目となる京都府第2位の高峰の峰床山。
前回からまだ日が浅いのだけど、前回と違って今回は滋賀県側からのアプローチで、ある意味で全く別の山に登るような感覚があります。
という訳で、今回は坊村から登ってイワウチワやイワカガミを観察し、チセロ山を経て三本杉方面へ下り、前回の山行で落としたボールペンの回収も果たそうという感じ。
以下、いつも通りに長文です。
定刻よりも遅れて坊村バス停に到着し、準備を整えてからスタートです。
登山口にてヤマビル対策を施し、暑さを心配しながらの入山です。
急な斜面を登って尾根に乗ると、『城の鼻』という標識があり、花を探しながらジグザグ気味の道を登って行きます。
少し登って行くと、イワウチワがちらほらとあるけど、どれも花弁が落ちた後です。
イワカガミはまだつぼみが見られる程度と思っていたら、一株だけ咲いてくれていました。
その先では、もう少しイワカガミが咲いていて、上の方の群生地への期待が高まります。
林道を横切り、その先はやや傾斜が緩んだ尾根道を進みますが、植林帯が主体なせいか、この辺りはスミレがある程度。
シャクナゲが群生している辺りでは花が咲き始めており、満開まではもう少しという感じ。
程なくしてイワウチワが再び見られるようになるけど、ピークは過ぎている感じ。
でも、所々に見頃の花もあります。
隣接するようにイワカガミの群生もあり、そちらはつぼみが大半ながらも、咲き始めているのもあり、足場に困りながらも頑張って撮影。
イワウチワとイワカガミを同じフレーム内に納めようと探し回るけれど、見つからず。
イワカガミの見頃は次の週末以降かなという感じで、その時は壮観でしょうね。
少し進むと花は全く見られなくなり、何が作用しているのかなと思いながら歩いていると、鎌倉山山頂に到着です。
ピークを過ぎたタムシバが目に入るぐらいで、まだ春の装いにはなっていないとの印象。
鎌倉山から先は支尾根に注意しつつの尾根歩きです。
しかし、踏み跡は十分に視認できるし、目印も目に入るので、あまり問題はないはず。
支尾根が多いという事で、その分だけ谷の源頭部を傍らに見ながら進む事になり、良い雰囲気の地形が所々に広がっていて、誘いかけて来るように感じられます。
ブナなどの新緑が優しい色合いだし、オオカメノキが輝くような白い花を咲かせていたりで、退屈しません。
所々にイワウチワやイワカガミの群生地があり、飽きずに観察し、撮影します。
オグロ坂峠に到着し、今回はまず八丁平へ。
下って行くと、設置待ちのフェンスが置かれており、その先で作業員さんが休憩中です。
雪融けが済み、今後の作業が大変そう。
前回と逆回りで周回しますが、花はスミレぐらいで、木々の芽吹きも地味な感じ。
正直な話、前回以上に肩すかしという感じで、この時期に周遊路を歩いても湿原の良さは特に感じられないと思いました。
それなりの知識があれば、また違うのかも知れないけれど。
周回を終え、オグロ坂峠に戻り、先へ。
トラバース道があるのに気付き、標識に従って進んでみたけど、道はジグザグで下って行く一方なので、早めに引き返します。
前回と同じく尾根を進んで峰床山の山頂へ向かいます。
尾根の木々はすでに青々とした若葉となっているのもあれば、まだ芽吹いていないのもあったりで、この時期ならではという光景なのでしょう。
山頂の手前にもイワウチワの群生があり、ここはまだ見頃の花が多い。
最後に少しだけ急な斜面を登ると、峰床山山頂に到着です。
一連の写真を撮り終えると、少し日陰になっている辺りで昼食です。
食事中に別方面から登って来られた3人組さんは山頂に滞在せずに下って行かれます。
せっかくの山頂なのにと思ってしまいますが、まあ、人それぞれなのです。
食事を終え、山頂のシンボル的な木を撮影し、下山の途に就きます。
下山ルートは2月の山行と同じで、俵坂峠を経てチセロ山に向かい、そこから三本杉へ下り、大悲山口バス停へ。
所々でイワウチワが咲いているはずだし、落としたボールペンを見つけたいのです。
もう3度目となる道なので、余裕を持って下って行くと、期待していた通りイワウチワは咲いており、ピークを少し過ぎてはいるけど、まだ見頃のも少なくない。
特に俵坂峠へと至る辺りはイワウチワの道という感じで、たくさん咲いています。
来年はピーク時に歩いてみたいもんです。
前回と同じくこもれびの森歩道に進み、足下に注意して歩き続けていると、紛失してしまったボールペンを発見。
思わず手に取ってしまいますが、写真を撮っておかねばと思い、こんな感じで落ちていたかなと元の場所に置いて、撮影です。
イワウチワの群生地になっている急斜面を登って小ピークに立ち、のんびりと歩いて行くと、チセロ山山頂に到着です。
これまではピークハンターさんのプレートを探す余裕がなかったので、今回はじっくりと探します。
ケルンのある辺りにはないようで、少し先へ進んで行きますが、見当たらず。
ふと振り返って見ると、ポツンという感じでプレートが架かっています。
どうしてこの木を選んだのかなという感じですね。
これにて任務完了という感じで、この先は下り基調の道を進みます。
P826の辺りはこれまでにチェックしていた通りにイワウチワがたくさんあり、ほぼ見頃ぐらいで、この日一番の良い状態の花を咲かせています。
この先の道は足下に注意が必要で、つまずかないように下ります。
傾斜の緩んだ辺りの巨木に今回も圧倒され、その先のP761に寄り道すべく尾根を直進。
タヌキの溜め糞らしきのがあり、写真を撮りますが、マニア向けなので掲載はせず。
P761に着くと、予想外にもピークハンターさんのプレートがあり、思わぬ収穫です。
引き返して来て、通常のルートに進み、今度はレアなプレートと対面し、ここからはグングンと下って行きます。
下り終えると沢に出合い、ニリンソウが少しだけ咲いています。
ヤマビルがいそうなゾーンかなと思いながら少し進むと、三本杉が目に飛び込んで来ます。
高さ日本一との事ですが、美しさも特筆したいですね。
時間的に逆光になってしまい、写真の出来はあまり良くないかな?
この先は林道歩きとなり、林道終点の橋を渡ると、左側に観光トイレがあります。
後はバス停までは舗装路となり、色々な花が咲いており退屈する事なく歩いて行きます。
バス停の少し手前ぐらいからはイカリソウが大量に咲いており、そこまで咲かなくてもと言いたいぐらい。
大悲山口バス停に到着し、今回も無事にゴールです。
楽しみにしていたイワウチワやイワカガミを満喫した山行となりました。
ただ、八丁平は期待していたほどには良さを感じられなかったし、花の撮影で時間を取られたせいで未踏のルートを歩く時間がなくなってしまい、やや消化不良かな。
色々なルートがあるので、また色々と考えた上で再挑戦したいですね。
そろそろ暑さ対策が必要な時期になって来たとの印象で、この日はカップ麺用の湯を除くと、3000mlのドリンクを用意し、帰宅までに約2000mlを消費。
今後は気温の上昇に伴ってもう少し多めに用意しておくと安心かな。
荷物の重さがまた身に堪える時期になって来ますね。
また、早くもヤマビルの活動が始まっているようで、この日は対策を施しましたが、姿は見かけず。
引き続き注意しておきたいですね。
コメント
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鎌倉山のイワカガミ情報、ありがとうございます。
GWに八丁平と思っているので、やっぱそのルートかなと思いました。
イワウチワもまだまだその辺りは見ごろだったのですね。
少し惜しかったと思うのはこの前P826に寄らなかった事ですね。
ちょうど林道から下降点辺りもきれいに咲いていたのに
そこまで頭が回りませんでした
だけど、ボールペンも見つかって良かったですね。
勿体ないとかより、
自然の中に人工物を落としてしまった、
ゴミにしてしまった事が気になるのですよ
GWの前半か後半かで違いはありそうだけど、つぼみの具合もまちまちだったし、十分に咲いていてくれそうかな。
その頃には八丁平の芽吹きももう少し進行しているのかな?
今回はぐるっと回っただけになってしまいました。
イワウチワはたくさん咲いていましたよ。
くたびれているのも多かったけど、見頃のもたくさんありました。
標高だけでなくて、雪がいつまで残っていたかとかも影響しているんでしょうね。
P826の辺りは良い感じでした。
これまでに通った時に葉っぱがたくさんあるのはチェックしていて、絶対にここで見たいと思っていたので、それが叶って良かった。
heheさんも見たのかと思っていましたが、またの機会ですね。
花期は短いので、また来年に向けて群生地探しっていう感じでしょうか。
忘れてしまわないように、見つけたらレコに写真を載せておくのも重要です?
ボールペンは地味な色だし、木の枝が散乱しているし、イワウチワに目を奪われがちだし、かなり厳しいかなと思ったけど、何とか見つかりました。
そう、自然の力で分解されない物を放置してしまうのが嫌なんですよね。
放置されているゴミに憤慨しておきながら、自分も同じ行為をしてしまっている訳で、回収できて本当に良かったです。
とは言え、落としたままのボールペンはまだあるので、また探しに行かないと。
とりあえず落とさないように対策は取ったので、今後は大丈夫だと思いたい。
私のチセロ山への山行のコメント、有難うございます。お互い失くしものが再入手した喜びを共有したいと思います。私の場合、自分では見つけられなかったので、情け無い限りですが・・・前回、車のキーを失くした時、それとなく慰めて下さったことも感謝です。
そういえば私が前日に通ったチセロ谷林道も、ちしょろ谷山の反対側ですが、見たことがないようなイカリソウの大群でした。
次の北山への山行がしばらく先になってしまうので、無理矢理仕事を休みたくなってしまいます。いずれにせよ近々、後半に歩かれたルートを私も辿ってプレート検定の二級に挑戦したいと思います。ちなみに峰床山の西稜からの周回を予定しておりますので、heheさんの八丁平のレコに期待。
今回はどちらもうまく見つかってくれて良かったですね。
もう落とさないようにしましょう。
イカリソウは怖いぐらいにたくさん咲いていて、環境がかなり生育に適しているのかなという感じでした。
きっと同じぐらいの大群なんでしょうね。
この時期は色々と行きたい山が多く、体がいくつか欲しくなりますよね。
とりあえずは天候に恵まれるように願うぐらいしかできないのだけども。
西稜から峰床山だと、P823を経るルートでしょうか?
歩き応えのある尾根で、傾斜が緩んだ辺りからの巨木が印象に残っています。
無雪期だと、どんな感じなのか気になります。
落ち着いて探せば、チセロ山のプレートは見つかるはずです。
まさにそうです。p823を通るルートで、杉の巨木群が目当てでもありました。積雪期も気になっていたのですが、このまま夏のシーズンを迎えてしまうと、秋か冬に訪れることになるかもしれません。登ったらまたご報告させて下さい。
こちらのレポートを参考に、大悲山口から坊村まで歩きました。有難うございます(チセロ山は行きそびれてしまいましたが、時間的にはそれでよかったかと思っています)。今後ともよろしくお願いします。
見覚えのあるルートを歩かれているなと思いながらレコを見させてもらっていました。
電池切れになりつつの時間帯で、眠い目をこすりながらでしたが。
坊村バス停と大悲山口バス停の間を、三本杉を経由して歩くとなると、自ずとルートは限られてくるはず。
今回は逆向きに歩かれたので、違う難しさがありそう。
バスに乗り損なったケースを想定すると、どうしても東から西へ向かうルートになってしまいます。
峰定寺を参拝してみたいとの思いはあるけど、下山後はそれどころじゃないし、登る前は後の事が心配だし、かなりハードルが高い。
山村都市交流の森をのんびり歩くぐらいの山行だと、参拝もできそうかな?
山村都市交流の森の辺りは林道が通っていたりで、意外とややこしいように感じます。
昨年の11月に初めてチセロ山へ行った際には、僕も道間違いをしましたし。
八丁平に関しては、湿原の雰囲気を間近に感じられる所が多くなく、本当の良さを理解するには何らかの要素が必要なのかも知れません。
積雪期にはネットが取り払われるようなので、その頃に歩いてみたいけど、バス利用だと難易度は高そう。
何度か歩いて自分なりのコースタイムを把握しておくと、ちょっとは安心して歩く事ができるかも。
今回は単独行とは違う難しさがあったかと思います。
暑い中、お疲れ様でした。
そうですね。雪が降ったら、と感じました。
峰定寺については、登って下りるだけですから、40分くらいあれば帰ってこれます。ただし、閉門時間が早いので、その段階で急ぐ必要が生じることと、登拝した後で時間を持てあましそうな気は致します。
またいろいろと参考にさせて下さい。
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