記録ID: 1448800
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雪山ハイキング
甲信越
残雪の浅草岳(入叶津からピストン)
2018年04月29日(日) [日帰り]
- GPS
- --:--
- 距離
- 15.8km
- 登り
- 1,180m
- 下り
- 1,164m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 9:30
- 休憩
- 1:40
- 合計
- 11:10
5:40
20分
スタート地点
8:50
9:00
40分
平石山
15:20
15:20
30分
平石山
16:50
ゴール地点
写真を撮りながらののんびりタイムです。
当日は日差しが強く、かなり暑くて水は2L消費しました。
山中で水を得られるところは見当たりませんでした。融雪すればあるかもしれません。残雪は緩んでおり、アイゼンピッケル装備で行きましたが、ピッケルは要らない感じです。アイゼンも軽アイゼンがあれば良さそう。どんどん雪解けが進んでおり、今年のヒメサユリはすこし早いかもしれませんね!
当日は日差しが強く、かなり暑くて水は2L消費しました。
山中で水を得られるところは見当たりませんでした。融雪すればあるかもしれません。残雪は緩んでおり、アイゼンピッケル装備で行きましたが、ピッケルは要らない感じです。アイゼンも軽アイゼンがあれば良さそう。どんどん雪解けが進んでおり、今年のヒメサユリはすこし早いかもしれませんね!
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
残雪で登山者駐車場までは行けず、橋を渡って直ぐの路肩に駐車しました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
駐車地点から登山口までは15分ぐらい。登山口にはトイレとか無いので、只見駅にある公衆トイレがきれい(ウォシュレット付)です。登山口には雪解水の流水あり。 最初の出だしは雪と登山道が交互に現れ、目印がないため、迷いやすいです。この日は地元の方っぽい先行者がお一人いかれたので、その踏み後が初めての私にとっては、命綱でたいへん助かりました。この場を借りて御礼申し上げます。 最初の出だしは、むしろ登山口から上流へR289を忠実に辿り、100mぐらい行って平石山スノーシェードが現れたら、左の斜面に取り付くと、30m程度登って直ぐ登山道に合流できます。(帰路に実際このルート採用)直ぐに沢と堰堤が見えるので、この沢を越えていきます。 その後は残雪と登山道が交互に現れ、沢筋を登ってゆき、右手の尾根へと取り付きますので、取り付き点を見落とさないように!大分夏道が出てきているので、取り付きは比較的わかりやすいです。ほぼ残雪だと目印が少なく、わかりづらいかも。 その後は残雪と夏道のミックスの中、ジグザグに登っていきます。尾根に取り付くと、ほぼ残雪になり赤リボンがところどころあるので、それをたどり広い雪原に出る。小さなデブリもありました。この広い沢をトラバース気味に横切って、尾根をめざすと、一本杉が見えてくるのでそこをめがけ、尾根に上がります。この山神杉地点が沼の平への分岐点です。 この分岐より平石山頂上までがこのコースで一番悪く、迷いやすいエリア。下のほうは夏道と残雪ミックスですが、上へ行くに従い、残雪が増える。かといって全部雪でつながっているかというと、途切れ途切れで、へたに雪渓詰めると薮漕ぎが必至です。なので残雪の上にでると注意深く夏道のつながりを確認しつつ進みます。 夏道はジグザグを切ってあるので、前ばかりでなく、後方も確認しつつ、下のほうは忠実に夏道を繋ぐ。しかし上部は斜度もきつく、ほぼトラバースの連続になるので、夏道たどるのもリスクを伴うため、どこかで踏ん切りつけて大きめの沢地形に出たら、残雪をつめたほうが楽かもしれません。読図とルーファイが求められるエリアですね。ここでさすがに危険を感じ、12本爪アイゼン履きました。 やっとこ尾根の夏道にでたら、傾斜も緩み、そこに沿って登っていけば、平石山へと自然に導かれます。この上は雪がつながっており、どこを行っても山頂へ行ける感じかな。頂上名前の通り平たく、視界効かないと迷いやすい。地図で方向確かめ進みましょう。 ここから頂上までがこのコースの核心部ですね。ぶなの原生林のなかの緩やかな、たおやかな道が続きます。残雪は2mぐらい。しばらく平坦にブナ林の中を進み、尾根が痩せてくると左手に雪屁が現れ、すだれ岩が見えてきます。ここまで来ると、俄然眺望がよくなりますよ。浅草岳頂上も見晴らせます。雪屁は一部崩落が始まっており、全部をたどる事は出来ない状況。痩せ尾根は一部夏道、雪解けのあとを追うようにカタクリやイワウチワが咲き誇っていました。 痩せ尾根地帯を抜け、すだれ岩を越えると、ようやく浅草岳本峰への登りが始まります。一旦雪の急斜面になって、ブナ林の雪原が続き、どこでも歩けます。やがて背丈が低く、木々も痩せてきて、頂上近しをおもわせる。振り返ると飯豊の山並みも雄大に広がる。やがて右から早坂尾根が見えてきて、そして浅草岳頂上が見えた。がここからが長いです。最後はのっぺりした1本の木々もない雪原をひたすら登る。頂上直下にくると雄大な田子倉湖が見晴らせます。そしてここに来て越後三山や鬼が面山の岩壁もみ晴らせるようになる。右手には守門岳も現れ、オールスター勢ぞろいです。最後の残雪を詰めて夏道にでたところでアイゼン脱ぎました。ここから頂上までは5分ぐらい、緩やかに上下しながら山頂へと導かれます。最後は夏道でした。 復路は往路を忠実に辿ります。ただ暑い一日だと午前中の踏跡は消えてしまいそうです。自信が無ければ、自分で要所に目印をつけておいたほうが安心。 頂上から平石山までは視界が悪くなければ迷いようがないですが、(神仍海らの下降点∧神伉床爾糧根から沢筋へ落ちる下降点沼の平分岐より雪原へ降りた跡、尾根から沢への下降点はしっかり頭に入れて行動しないと、危ないです。目印らしいものはありませんので、迷います。 下りは急斜面ですが、雪は緩んで、かかとが打ち込める状態なので、アイゼン無しで降りました。全体的に危険を感ずる場所は平石山の下降点の道迷いかな。 残雪期の経験豊富な方なら問題ないと思いますが、初めての方は安易に入山しないでもう少し道が明瞭になってからをオススメします。 |
その他周辺情報 | 只見の民宿で下山後はゆっくりしました。良い民宿がいっぱいありますよ。 R252は超展望の優れたドライブコースです。また只見線は言わずと知れた、鉄道マニアのメッカです。すばらしい景観の中を走るので、一度は乗られたら良いかと。 |
写真
撮影機器:
感想
この時期どうしても行きたくなるのが、残雪期の越後の山々です。この時期限定の景色や花々がたまらないですね。快晴の1日のんびり、静かな山旅・花旅を満喫しました。このコースで浅草岳へ登るのは初めてでした。R252が開通とのニュースを知って、これはもう入叶津コースしかない!と即決しました。
一番心配だったのは道迷いです。越後の山は藪がひどいので、すこしでもコースを外すと大変なことになるのは経験済み。なので残雪期の一番の注意点は忠実に夏道を見切って、辿りきれるかという点。雪の回廊のつながりがどこまで続くかの読みとあわせ、初めての場所では注意深く行動せねばなりません。
今回ラッキーだったのは先行の方がお一人いらした事。やはり節目節目で踏み跡の有無が確認できるのは、こんなに心強い事はありませんでした。もちろん最後は自分の判断になりますが、ほぼ自分の決めたルートと同一のルートだったこともあり、その方のおかげで、道迷いもせずに、降りて来られたかなとも感じております。この場を借りて、あらためて御礼申し上げます。
一方でお目当ての残雪の景色と春の花々は申し分ない時期、最高のお天気に恵まれて、すばらしかったです。おまけにカモシカに遭遇したり、下山時遠くの雪渓を渡っていく若いクマも目撃しました。平石山の下山時、沼の平方面でした。
自然が本当に豊かな山域で、それゆえアプローチは長くて遠い奥深い山ですね。今度はヒメサユリの時期や紅葉の時期にまた是非再訪したいです。
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