記録ID: 1449325
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
剱・立山
広大なる★剱岳【別山尾根〜平蔵谷】〜動画付き
2018年04月30日(月) ~
2018年05月02日(水)
体力度
6
1~2泊以上が適当
- GPS
- 17:53
- 距離
- 17.5km
- 登り
- 2,348m
- 下り
- 2,355m
コースタイム
1日目
- 山行
- 3:02
- 休憩
- 0:52
- 合計
- 3:54
2日目
- 山行
- 6:48
- 休憩
- 2:03
- 合計
- 8:51
天候 | 4/30 晴れ時々曇り 5/1 曇りのち快晴 5/2 曇り時々晴れ 全日程通して微風 ■服装 ドライレイヤー+メリノウールベースレイヤー 朝方は化繊インサレーションジャケットを重ねた。 ▪就寝 ・4シーズン用 インフレータブルマットのみ ・メリノウールベースレイヤー+インサレーションジャケット+ダウンジャケット ・シュラフ#1 かなり暑かった・・・。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
・東京方面 → 富山(JR北陸新幹線) ・電鉄富山 → 立山(富山地方鉄道) ・立山 → 美女平(ケーブルカー) ・美女平 → 室堂(バス) ■復路 ・室堂 → 美女平(バス) ・美女平 → 立山(ケーブルカー) ・立山 → 電鉄富山(富山地方鉄道) ・富山 → 東京方面(JR北陸新幹線) |
コース状況/ 危険箇所等 |
■ 条例の入山届 5/15以前の積雪期に剱岳のエリアに入山する場合、入山20日以内に指定フォーマットの入山届を提出する必要がある。 日程表の他、各メンバーの積雪期の登山歴、リーダー経験歴、装備として、ロープやアバランチギアの所持の確認、保険加入の有無、救助体制などを記述する。 ■ 平蔵谷の雪崩 前剱東尾根右稜に一軒家大の、不安定な雪のブロックがあり、平蔵谷通行には注意が必要。(5/2時点情報) ■カニのヨコバイは鎖が出ているので、そこを往復する。 ■平蔵谷をくだったほうが楽だが、雪崩のリスクが有る場合、もしくは雪解けが早く通行が難しい場合は、別山尾根から下る。 ただし、前剱雪壁は40-45度くらいある。これは阿弥陀岳の山頂から中岳のコルに下る傾程度の傾斜で(又は西穂高の本峰直下の雪壁くらい)しかもその4-5倍の長さを延々とバックで下っていくことになる。ここを核心部として想定しておく必要がある。 ■県警の人の話だと、GWは凍結の可能性もあるので、場合によってはロープが必要になる場合もあり、また冬の北アや積雪期のバリエーションの経験はあったほうがいいとのこと。 ■今回はステップがあったが、他の山域に比べれば、入る人は圧倒的に少な目で僕らが登った日に登頂したのは6パーティくらい。しばらく雪が降ってなかったので、ステップがたまたま残っていたといったほうが正しく、トレースがないことも想定していたほうがよい。 ------------------------------ ▪この一年の準備について。 ・バリエーションを除く雪山が余裕を持って登れるくらいの技量からスタート。 準備としては .蹇璽廛錙璽を固め、雪上確保に応用する。 ∪禹海離丱螢─璽轡腑鵐襦璽箸侶亳海鮴僂 という2つを考えた。 ・外岩のクライミングもやってみたかったので、クライミングにおけるロープワークを学び、岩場や雪上での確保に応用していくことにした。 ・おおまかなストーリーとしては、外岩クライミングに出る→夏のバリエーションルートに行く→マルチピッチを習う→雪のバリエーションルートに行く→剱岳 という感じで、ゆるやかにステップアップ。 ・ロープワークはジムの講習で学び、自分達でロープを使ったクライミングをすることで固めた。マルチピッチの技術はクライミングのゲレンデで、雪上確保は阿弥陀岳北陵で山岳ガイドさんに教わり、何度か自分達で北陵等を登ることで技術を固めた。 ・それぞれ楽しみつつも、技術的に自然に補完し合うようにしていた。 ※2017年5月から2018年5月までの山行記録をご覧頂くとステップアップや講習の様子がわかります。 |
その他周辺情報 | ▪ミクリガ池温泉 日帰り温泉700円。9:00〜 観光客向けに整備された施設であり、中も綺麗で快適。 お湯は白濁している。 レストランも併設されており、食事ができる。 ■海の神山の神 本店 地物を中心に旬の食材にこだわり、相性の良い調理法で本格的な会席料理。 浜直送のお造りなど、海の幸・山の幸を日替りで30品以上。 樽生ビールや、富山の地酒など種類豊富なお酒がある。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
装備
MYアイテム |
cajaroa
重量:6.99kg
|
---|---|
個人装備 |
ドライレイヤー
ベースレイヤー
ハードシェル
インサレーションジャケット
ダウンジャケット
タイツ
ズボン
ゲイター
靴下
インナーグローブx2
アウターグローブx2
ネックゲイター
ニット帽
バラクラバ
サングラス
ゴーグル
雪山用登山靴
アイゼン
ピッケル
ストック
ヘッドランプ
ビーコン
スコップ
ゾンデ
ザック
地図
コンパス
時計(高度計)
スマートフォンGPS
予備電池
計画書
筆記用具
保険証
カメラ
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
テルモス
水筒
銀マット
インフレータブルマット
シュラフ#1
象足
ダウンパンツ
安全環付きカラビナx2
120cmスリングx2
カラビナ
ATC
ハーネス
|
共同装備 |
テント
ポール
竹ペグ
テントシート
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ツェルト
スコップ
ガス
バーナー
コッフェル
カップ
50mダブルロープ
|
備考 | 予備日を1日、設けた。(利用せずに下山) |
感想
昨年のGWに、残雪の剱への山行を計画したのだが、準備不足のため中止。立山三山の周回という計画に切り替えた。
その立山周回の最後に立ち寄った別山から、剱を眼前に見たとき、来年こそは登ろうと決める。
コンディションが悪い場合に備え、雪山バリエーションの経験もあったほうが良いと聞いていたので、去年始めた外岩クライミングを基礎として雪上での確保を習い、雪山のバリエーションが登れるようにステップアップ。準備を整えてあらためて臨んだ。
八ヶ岳に馴染んだ僕らにとって、立山、剱は、なんとも広大で、大きな迫力を感じる存在。
登る前に剱沢から剱岳の全貌を見ているときには、畏怖と大きなプレッシャーを感じたが、いざ登ってみると、程よい挑戦感があり、気持ちのよいものであった。
一つ反省点があって、情報収集がうまくできなかったことがある。室堂に4/30に掲示板で確認したときにはなかった平蔵谷の雪崩のリスク情報が、帰りの5/2に見たときに掲示されており、山小屋等でうまく情報をキャッチできなかった可能性があったこと。
雪山シーズンの締めくくりとして、来年につながる良い山行となった。来年は自由にフィールドを広げていけそうな気がした。
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cajaroaさん、maamさん、おはようございます!
『剱岳』にはいつ登れるかと毎日考える程、いつか必ず登りたいと思っていますが、先越されてしまいました(*^^*)
数年前雄山に登って剱岳を眺めながらその姿に圧倒され、「私にも登れるのだろうか?」と思いつつ早数年が経過。
私は、積雪期の登山は到底無理なので、紅葉の時期に登れたらなぁ〜と願いつつ、やはり立山は遠いのでなかなか実行に移せないでいます。
記録を拝見してたら物凄く登りたくなりました
Ak0211さんこんばんは!
剱岳自体、夏に登ったことがあったのですが、そのときは裏剱の方を回って、水平歩道を抜ける縦走がメインだったので、今回、同じ山(ほぼ同じルート)でありながら、「いつか登りたい」という特別な存在でした。
山頂から見て次はあの山に登るって、ストーリーとしていいものですよね。僕らの場合、人のすすめや、その逆もあったりでいろいろ紆余曲折していましたが、別山から見たことに背中を後押しされてきた感じはあります。
紅葉の季節の立山はいったことはありませんが、ポスターとかを見ると随分きれいそう。立山へのアプローチは長いですが、それ自体「旅」でした。ぜひ登ってきてください!
うおお!すげえ!
cajaroaさん、maamさん、こんにちは!
すげえ、剣岳だ!
しかもお二人で!
この間の西穂高岳に続き、素敵すぎます✨
昨年のレコをずっと拝見していたので、お二人が登頂されたときはどんなに感無量だったことか、、と思うと勝手にムネアツになってました。
昨年のぼった唐松岳からは、剣岳がよく見えました。
春霞の中にくっきり浮かんでいた剣岳は、地理的には近いはずなのに、遠く遠く、、無骨で人を受け付けない場所という印象を受けました。
cajaroaさん、maamさんのレコからいつも感銘を受けていることがあります。
それは、お二人の山行は冒険ではなく、目指す場所が実力で登れる場所になっているところです。
凄いところなのに、安心感があって余裕すら感じてしまう。
普段からの準備やトレーニングは相当シビアにこなしているのでは?!と感じます。
かっこいい✨し、山を楽しむためにも、そうありたいです。
※そろそろボルダリング再開して、感覚取り戻さなくてはと思ってます🍀
山はいつまでも待ってくれると信じてボチボチやってきます✌✨
いつか、おやっ!とcajaroaさんmaamさんにバッタリして、カツを入れていただくのがひそかな夢です✨
本当におつかれさまでした!
登頂おめでとうございます😍
mochaさんこんばんは
準備やトレーニングにシビアというより、「リスクはゼロに近づける」という点ではシビアだったかも。
準備やトレーニングは、それぞれが趣味として楽しめて、そして技術的に補完し合うようにしていました。山にのぼると体力が鍛えられるとか、クライミングをするとロープを使って確保の練習にするとか、、、
ただ、ここ一年はステップアップが必要とかんがえていたので、
外岩クライミングに出る→夏のバリエーションルートに行く→マルチピッチを習う→雪のバリエーションルートに行く→剱岳
というストーリーで、スロープを緩やかに上がるようにしていました。
※とはいえ、クライミングは練習そのものがクライミング行為なのと、そればっかりやってるとテント泊登山に必要な筋力が激減するので、一ヶ月前くらいから簡単な筋トレはやってました。
復帰にかかられるようで、なによりです。
Mochaさんのレコも拝見していて、安心感を感じますし、考えを練られているところはすごいなと思っています。レコを楽しみにしています。
※サングラス買われたのですね。Flat jacketかっこいい!オークリーって種類多いので、選定も大変だったでしょうね。あまり頭になかったので、今度お店で掛けてみようかな。
cajaroaさん、maamさん、こんばんは、
なんと、凄いですね。
残雪期に剣岳に登るなんて考えたことも、発想にも無かったです。
着実に準備して、様々な点を見極めて、そして北稜に行って剣岳に登って、真似したいものです。
それにしても、雪の時期の剣岳は様相がだいぶ違うんですね。
橋が必要ないなんて。ヨコバイも登りで使うとは。それに、ステップが出来ちゃうほど人が登っているんですね。全く知りませんでした。
白いライチョウも見たいし、調べようかな…。
takatanさんこんばんは
もともとの発端はK野さんのススメなんです。赤岳の初心者講習を受けたとき、奥穂高を目指したいんですと言ったら、それより剱行ったほうがいいと。
夏の剱にも行ったこともなく、やっぱりすごいところというイメージがあるので、積雪の剱なんて、何かの冗談じゃないのかと思ったのですが、次の年の北稜の講習で、つっこんで聞いてみると、
・GWより5月下旬から6月上旬がいいこと。(関東からでも一泊二日で行ける。ちなみに剣山荘と剣沢小屋は7月までしまっているので、小屋泊の場合、剱御前小屋を利用することになります。)
・カニのヨコバイは鎖が出ているので、そこを往復すること。
・できれば平蔵谷をくだったほうがいいこと。雪崩のリスクが有る場合、もしくは雪解けが早く通行が難しい場合は、別山尾根から下ること。ただし、前剱雪壁は40-45度くらいあって、阿弥陀岳の山頂から中岳のコルに下る傾斜(西穂高の本峰直下の雪壁くらい?)であり、しかもその4-5倍の長さをバックで下っていくことになる。
ただ、県警の人と相談すると、GWは凍結の可能性もあるので、場合によってはロープを使う場合もあることと、冬の北アや、積雪期のバリエーションの経験はあったほうがいいとのことで、一年見送りました。
今回はステップがありましたが、他の山域に比べれば、入る人は圧倒的に少な目で僕らが登った日に登頂したのは6パーティくらいです。しばらく雪が降ってなかったので、ステップがたまたま残っていたといったほうが正しく、トレースがないことも想定していたほうがいいと思います。
ヤマレコは情報が少ないですね、ミキヤツのサイトの山行報告にも載っています。
色々準備する必要はあるかと思いますが、ぜひ挑戦してみてください!
cajaroaさん、maamさん、おはようございます☀(変な時間に目覚めてしまい、眠れなくなったmachagonであります…(~_~;)
おお〜、残雪期の劔とは!(◎_◎;)
流石であります👍👍👍
これはもう、相当の玄人中の玄人のみに許された山行ですね❣️
景色も素晴らしいですが、凄い斜度で、一歩も許されない緊張感…でも、先の方がコメントされているように、実力がシッカリ裏付けされているので安心感と余裕すら感じられます
これは、見習うべきですね
…そうですか、ボルダリングばかりだと、筋力落ちちゃうんですね…確かにテント装備って重いですよね…久々にワタクシも先日やり、ただいま激しく筋肉痛です…(~_~;)…一応筋トレしてるのに…鍛え方が足りないのかーf^_^;
そして、可愛らしいライチョウ💕
西穂の薄皮饅頭、そして劔はまだシッカリ大福ちゃん💕
静止の画像でも充分カワイイですが、動画だと❣️(*≧∀≦*)💕👍👍👍
ヤマメシも相変わらず凝ってて、美味しそう(*゚▽゚*)
この時期の劔は、20日前に登山計画書提出で許可を得ないといけないんですね、知りませんでした‼️
machagonさんこんにちは
なんか、最近玄人にこだわられるようですが、何かのブームですか?(笑)、困難を知恵を使って超えるのが面白いのと、剱岳の壮大さ。ダイフク、メシ。充分っしょ!(笑)
そういえば、misuzuさんが(お弟子さんと相互フォローしているのと、妙義のレコがとても面白いのでよく拝見する)熊倉行かれてましたね。そのうち行こうかと思ってましたが、クライマー視点なので、ようやく聖尾根の様相がつかめました。
例のルンゼはIII級程度と見積もられてましたが、阿弥陀北稜と同程度。僕らは普段V〜VI級くらいをリードしており、IIIは、まず落ちないですが、それでも未知のかべならロープ出します。machagon さん、だいぶ無茶してましたね。
テント泊は月に1~2回コンスタントにやってないとなかなか筋力を維持できない感じがします。スクワットなどはしていましたが、ちょっと足らなかったかなー。
ホントにホンマに広大で美しい剣周辺です。しんどくてキケンで、体力も
いっぱいかかるけど、それだけ魅力ありますなあ
私はトシだし、膝も痛んでいるからもう行けないけど、雪山好きでした。
こんな中でのブテチゲ味わってみたいです。
pahottiさんこんにちは
一面に広がる雪原と、そびえる峻険な剱岳は本当に素晴らしかったです。雪原を歩いているだけで感動的でした。素晴らしいですよね。
僕らもいつまで雪山を続けていられるかわかりませんが、続けていきたいです。
今年の夏はpahottiさんのように、クライミングに専念しようと思っています。まだまだですが、なんとかイレブンは目指したいなぁとおもってます。
残雪の山は尾根と谷で岩と雪のメリハリが美しく映えますよね。僕も雪のあるうちに、とようやく来週末には行けそうです。あとはお天気だけ…。カジャさん達の好天は良かったですな〜
wakatakeya さんこんばんは
雪は少ないといいますが、たしかに去年より少ない印象はあるものの、とても感動的でした。
時間に縛られる計画でもなかったので、立ち止まっては景色を眺めていました。最高です。
予備日を用意してましたが、次の日から崩れてきたので使うまでもなかったです。ギリギリセーフ。
来週末。いよいよですね。好天をキャッチできることをお祈りしてます。
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