南アルプス最深部、光岳!
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- GPS
- 32:00
- 距離
- 23.7km
- 登り
- 2,268m
- 下り
- 2,262m
コースタイム
天候 | 曇り時々晴れ。途中、雹が降りました。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
易老岳から先はルートが不明瞭(夏道が雪の下)。迷いやすい。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ハードシェル
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
防寒着
雨具
ゲイター
毛帽子
靴
ザック
ザックカバー
サブザック
アイゼン
行動食
調理用食材
調味料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
ヘッドランプ
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
シェラフ
|
---|---|
備考 | 牛乳パックのまな板 |
感想
<モモ夫>
GW後半は2泊3日で南アルプスの光岳、聖岳の周回縦走を計画した。易老渡〜光岳〜聖岳〜易老渡というルートだ。途中、冬期解放されている小屋を利用する。
天気予報もまずまずで温度も高めになると思えた。ただ、この時期周回している人のレポはないし、どちらか一方だけというレポはあっても数は少ないため行くには早すぎるか、とやや不安もあった。しかし、先日行った富士山ですら最近の暑さで積雪量も少なかったことから、南アルプス南方に位置するこの2座も残雪量は少ないのではないか(すなわち踏破できるのでは)という見込みでアタックすることにした。
前泊地は国道152号線の上島トンネル南方にある「梨元ていしゃば」という今は使われていない森林鉄道の跡地を利用した。他のクルマやバイクも素通りするような場所なので静かに車中泊ができた。
翌朝、芝沢ゲートへの狭い道を、時折路上に散乱する落石を交わしながらクルマを走らせた。クルマはすでに10台ほど停まっていた。
このゲートから易老渡までの約5kmは通常徒歩で行くことになる。しかし自転車は可能なので、持参した自転車で登山口まで30分ほどで到着。すでに自転車が3台デポされていた。
登り始めから急坂で平坦路がほとんどなくひたすら登り続ける。しかも樹林帯の中なので展望は望めない。
易老岳100m下辺りから残雪が目立ち始めたがキックステップで進んでいけた。
易老岳まではピンクテープがあるので迷うことなく辿り着けるが、ここから光岳までが問題だった。夏道ならテープがなくても道ができているので辿れば先へ進める。しかしこの時期は残雪が夏道を覆っているためテープが頼りになる。ところが、そのテープもほとんど見当たらない(標識もない)。時折テープを発見するがその次を見つけるのに右往左往。
ならば、スマホに入れたGPSを利用した地図アプリで確認しようとしたら寒さのために電池が「0%」表示!これでは使い物にならので紙地図とコンパスを用いて進むべき方角を確認して進むことにした。
三吉ガレというところに出た。通常易老岳から30分程度らしいが、1時間ほどかかってしまった。この辺りは雪もなく夏道も露出していたが、再び樹林帯に入ると残雪で見えなくなった。
ルート探しで次の三吉平にも1時間ほどかかってしまった。
ここから先は、谷筋(雪渓)を後は登っていくだけだった。この斜面からはさすがにノーアイゼンではきつくなってきたのでアイゼンを装着。それも6本爪の軽アイゼンだ。12本の方が良かったかどうかは何とも言えない。結果的には問題なく進めたので。
静高平からセンジヶ原を抜けるとようやく光岳小屋が見えてきた。出発してから9時間。ルート探しで時間がかかりすぎた。
この日の光岳小屋の利用者は僕らを含め9人(ペア3、ソロ3)だった。小屋は2階建てだったが全員1階を利用した。トイレも解放されていたが、トイレにも雪が積もり、使うのも大変だった。
日没まで時間があるので光岳頂上へ行くことにした。
しかし、この頂上への道もわかりにくい。途中道標があっただけで、頂上と思しき方向へ行くしかなかった。
こんなに容易でなかった登頂はない。すぐそばにある展望台からテカリ石を見るだけにして小屋に引き返した。ただ、来た道を引き返すだけなのにルートがずれてしまい、また時間がかかってしまった。
小屋で食事をしようと思ったらバーナーがない(ガス缶はある)。昨日の準備でバーナーをどうしたかの記憶がない。探してみたが、見当たらない。明日は聖岳に行くのはやめて下りることにした(このあと、他の登山者にバーナーを貸していただき、何とか温かいものを食べることができた。感謝の一言に尽きます)。
翌朝天気は晴れているが昨日から吹く風は収まらなかった。
三吉ガレまでは昨日の記憶をもとにスムースに行くことができた。昨日と違って露出している夏道を見つけてはそれを辿りながら進んでいったのだが、やはり残雪が増えてくると道がわからなくなり、尾根を外れ北西側斜面で迷ってしまった。地図で方角を見定め、稜線に戻るとテープを発見、夏道にも出ることができた。標識発見と思ったらそこは易老岳だった。易老岳手前まで来ていたのにどこでどう間違えたのかはわからないが、易老岳〜三吉ガレ間は往きも戻りもルートに悩まされた。
易老岳から登山口までは難なく戻ることができた。出発して5時間30分。デポした自転車で戻ること20分、芝沢ゲートに到着、帰路に就いた。
*帰ってから、ザックを整理していたら、バーナーが出てきた。ザックの隅々まできちんと見ていなかったってことだ。仮にバーナーが見つかっていても、ルート探しもそうだが装備も不十分なところがあったため、聖岳には向かわなかった。結果的にはこれでよかったと思う。
最後に
・この時期服装には迷う。易老岳までは暑くてもここから先は風が吹けば寒い(実際風は強かった)。アウターはレインウェアで対応できたが、インナーは夏用のドライ系ではなく、冬用インナーでないと夜はツラい。
でもその判断は、上の状況がわからないと難しい。実際4日ほど前に登った富士山の時は晴天、ほぼ無風で冬用インナーを上下着用していたが、逆に暑くなったので、今回は不要だろうという予測で夏用のインナーにしたが、逆にダメだった。耐えられなかったわけではないが、インナーとしてはベストではなかった。
・GPSは電波を捕捉すれば役立つが、寒さと電池の関係を考えると専用品にするか予備バッテリは必要だ。今回iPhoneにアプリを入れてGPSを利用したが、電池の持ちはすこぶる悪かった。
・12本爪アイゼン+ピッケルの装備でなくても6本爪軽アイゼン+ストックで対応できた。雪質もやや固いものの日中は緩い。
・最後に装備の確認は油断せずにすること。今回のバーナーのように無意識でザックに入れているとあるかどうかわからないため、無いと思い込むとあきらめてしまいその後に支障をきたす。
勉強になった山行だった。
72座目お疲れさまでした! 当初は聖岳も計画されていたのですね。あの寒さと強風ではなかなか厳しかったでしょう。
無理をせず、お互い百座めざして楽しみましょう!
次は、夏休みでしょうか。
せっかく行くので楽しまないともったいないですね!
ついつい欲張ってしまいます。。。
ありがとうございます!^^
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