真砂沢滑走
- GPS
- 29:43
- 距離
- 24.6km
- 登り
- 2,704m
- 下り
- 2,707m
コースタイム
- 山行
- 6:30
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 7:30
- 山行
- 7:10
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 8:00
天候 | 14日 朝9時過ぎまで雨、午前10時頃から急速に回復して晴れ 15日 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカーの乗車券はweb予約しておくと大変便利 |
コース状況/ 危険箇所等 |
GPSのトラックは、1日目の山崎カールの登りから剱御前小屋までが、バッテリー切れにより手書き入力に成っています。 真砂沢の上部2/5は新雪でリセットされ雪質良好メンツルでしたが、下部3/5は縦溝銀座で沢床には到底降りられず、スキーヤーズライトの斜面をトラバース気味に下降。 剣沢との出会い間近で雪割れ斜面有りでしたが、滑走には影響は少ないと思います。 14日は夜間の冷え込みが無く朝から雪はグズグズ ザラメの超重雪で板が回りませんでした。しかし14日未明の高所ではみぞれ交じりの新雪が降ったようです。 15日は夜間の冷え込み有り、午前中はスーパーザラメ雪 午後からの日当たり良好斜面は緩んでグズグズでした。 |
予約できる山小屋 |
剱澤小屋
|
写真
感想
ゴールデンウィークの真っ最中の5月初めに、立山アルペンロードの往復チケットをweb予約。完全に天気頼みの見切り注文だが、天気が悪ければ前日にキャンセルと言う荒業を使う手も有りだナ。
入山の前日が、これまたひどい天気でして行くのを辞めようかと悩んだほど。しかし14日の午前中から急速に回復しそうな予報に変わったので、自身の日頃の行いを信じながら、14日未明に自宅を出発。
深夜の国道を長距離トラックと共に爆走して、すき家で焼サケ朝定食を食して午前6時半に雨の降りしくる中、立山ケーブルカー駅に到着。
平日ゆへ駐車場はがら空きで、天候の悪さも手伝ってか切符売り場もガラガラ。
web予約なしでも問題なかったかな?・・・でも全く待ち時間なしでスマホの画面に表示したバーコード見せるだけで発券できる便利さはさすがだ。
ハングル語にまみれながら室堂ターミナルに到着したが、下界の立山駅よりも天気の状態は悪い。
荷物を解いてスキーにシールを装着し、建物からいったん外に出たが雨に負けてすぐに建屋内へ避難。待機する事30分近く。
先ほどよりも外が明るくなって来たのを見計らい外へ出た。
バスで一緒になったテレマークスキーヤーと、「やっぱり手始めは一の越ですよね〜?」なんて言いながら、ガスの中を一の越方面目指して進む、赤い旗の竹竿が等間隔で配置してあるお陰で道に迷う事は無い。
一の越の手前の鞍部から進路を右に変え、浄土山の東面カールの真ん中を浄土山目指して直登していく。
この頃には青空全開でひどく眩しいし熱い。気温がやたらに高く雪はグサグサだ。
先日無くしたポモカの黄色いシールに変わって、スーパーファット用のシールを今日のアトミックバンテージ100用にカットし直して来たが、ブラックダイヤモンドのアセンションシールは新しいし、板にピッタリのサイズにカットしたのでとても調子よく登高出来る、山頂までクトー無しで直登してしまったほどだ。
山頂のケルンを撮影してから、少し下った風裏でシールを剥がして滑走モードに変身。
滑りだすと重いザラメ雪が引っ掛かり板が回らない。何時もの様にグダグダで標高を下げ、一の越の下を通り過ぎて山崎カールの下までやって来た。
ろうそく岩が良く見えて、よし!あそこまで行って見ようという気になった。今夜の泊地の剣御前小屋には午後4時くらいに到着できれば良いから、寄り道して行こう。
山崎カールを登り始めると、大きなカールの斜面がかなりの距離が有る事が分かった。しかし黙々と登ってたらろうそく岩に到着してしまった、時間はまだ早い。
どうしようか?雄山神社にでも行って見るか?と欲を出してしまった。
ろうそく岩からはカールが急激に斜度を増すので、スキー板で右手の尾根に逃げて、其処へ板をデポしてツボアシで山頂の神社へお参り。
デポした板を履いて再び滑走モードに変身。シールで登って来て仕舞ったがこんなに急な斜面だったの?
チビリながらカールを滑走し、緊張で写真を撮るのも忘れる始末。私が雄山神社の社務所裏から滑走するには、あと2年はかかりそう。
雷鳥沢キャンプ場脇でシールを貼り直し、雷鳥坂をハイクアップ。この時間からだと剱御前小屋に午後4時までに到着はちょっときついな〜。
この時、GPSのバッテリー切れに気が付いた、しかも予備のバッテリーも忘れてしまった。どうしよう??地図が無いと初めての真砂沢に行くのは躊躇われる。
バッテリーは有る方のご厚意で何とか調達でき、おかげで翌日の真砂沢滑走に不安は無くなった。
小舎へは結局4時25分に剣御前小屋に到着。
「晩御飯は5時ですよ」と言われて、遅くなった到着を反省。
15日(火曜日)
午前6時半の朝ご飯をたらふく食べて、すぐに出発。
しかし、5分歩いた所で忘れ物に気づいて小屋へUターン。
今朝は少し冷え込んだおかげで雪が硬く締まって居るし、別山までの登山道は霜柱が至る所に有りザクザク音を立てた。
別山に着く頃には雪も緩み始め、霜柱のザクザク音も無くなって来た、急がなくちゃ!!
あんまりゆっくりしてると東向きの真砂沢の雪が腐ってしまう、そうなる前に早くコルまで行かなくちゃ。
別山と真砂岳のコルからエントリー予定だが、もう少し高い所でも良いかなと様子を見るが、御免なさい私の様なビビリには最低鞍部からしか滑走は無理でした。
程よく緩んだザラメ斜面を小さくターンを刻んでゆっくり下りる。
今日は余裕が有って、写真を撮るのを忘れずに居た。おりこうさんだった。
劔沢との出会いは何処かな??と、標高を落とすうちに知らぬ間に出会いに到着。
あれれ?あっけなく終わって仕舞いましたよ真砂沢。もう少し長くても良いじゃない??
ここから、剣御前小屋まで標高差1000mの登りがもれなく付いて来るグリコのキャラメルよりお得な真砂沢滑走だ。
時刻は午前9時、僅か30分少々で終わって仕舞った真砂沢だがお楽しみはてんこ盛り。
覚悟を決めて黙々と歩く。
山行記録では4時間かかると書いて有る事が多く、自分もその覚悟で臨むしかない。
劔沢小屋が見えた時はホッとしたと同時に、4時間は掛からないなと言う安堵感を得た。
調子に乗って剣沢の野営場管理小屋で風を避けながら少し早い昼御飯。いつものコンビニローソンの5個入りあんパン100円だ。よく飽きもしないで喰うもんだ。
劔沢の小舎からは40分ほどで剣御前小舎に到着。
デポした荷物を受け取ってパッキングしなおして、雷鳥坂のエントリーポイントまでスキーをザックに取り付けて降る。
雪の繋がった急斜面でスキーを履いて滑走モードに変身。
だが、2日間の山行で脚はボロボロ、雷鳥坂を下るのは修行に感じた。20分も掛けて降り切り雷鳥沢キャンプ場脇でシールを貼りなおしてから、ブル道をとぼとぼ歩いて室堂ターミナルへ。
相変わらずハングル語の飛び交う中をビニール袋に入れたスキーとストックを持ってバス乗り場に並んだ。
今回も楽しい山行に成った、3年前には御山谷を滑るのさへ怖かった私が、昨年は一の越からタンボ平経由で黒部平へと行けたし、今年は浄土山山頂から滑走し、山崎カールも途中から滑れた。
なにより真砂沢の滑走に単独で行けたことは大きな自信に成った。
あと何回滑れるかな?今シーズン・・ってまだ行く気でいますよ。
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