やっぱり破線はそれなりの理由がある…寄〜雨山峠〜臼ヶ岳南尾根〜檜洞丸〜ツツジ新道
- GPS
- 08:55
- 距離
- 19.5km
- 登り
- 2,285m
- 下り
- 2,007m
コースタイム
6:55新松田-7:23寄バス停(登山届提出等)
寄バス停7:27-(0:27)-7:54水源管理棟(トイレ休憩1回)-(1:33)-9:27雨山峠-(0:26)-9:53雨山橋-(0:16)-10:09ユーシンロッジ(トイレ休憩)10:15-(2:02)-12:17臼ヶ岳-(青ヶ岳山荘で20分くらい話し込む、トイレ休憩)-(1:47)-14:04檜洞丸14:20-(1:49)-16:09西丹沢自然教室
計 8時間42分(休憩含む)
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
http://www.sotetsu.co.jp/train/time/ (新松田でトイレ、コインロッカーに荷物預け、コンビニで飲み物とお菓子の調達をしてちょうどいい時間) 新松田 6:55発富士急バス 寄行き http://www.fujikyu.co.jp/syonan/rosenbus.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
【危険箇所等】 寄〜雨山峠 以前より迷うポイントの整備がされているようでした 徒渉地点で水没しないように… 歩行に困るような倒木等はなし 雨山峠〜ユーシンロッジ 徐々に荒れてきている印象 片斜面のトラバースが多くなってきている 秋は落葉でより滑りやすいので注意 水場のホースがなくなっていた ユーシンロッジ〜臼ヶ岳 ほとんどバリエーションと思って良い ところどころに踏み痕があるが、多くは鹿 頂上付近で沢からの踏み痕が合流してようやく踏み痕らしくなっていた 手がないと上れない地点が数カ所あり 印が乏しく、また、尾根の形状から迷いやすい。下りでは推奨できない 臼ヶ岳〜檜洞丸 ガレ場のそばを通るので慎重に 一カ所、足場が落ちてしまった橋がある 心配ならば上に回り込むルートをとることも可能 檜洞丸〜西丹沢自然教室 いくつか倒木あるも困らない ゴーラ沢出会いで徒渉するが、橋はなし 滑って水没注意… 【登山届ポスト】 寄バス停、水源管理棟にあり 【下山後の温泉】 弘法の里湯を利用(鶴巻温泉) 2時間1000円 http://navi.city.hadano.kanagawa.jp/kankou/satoyu/index.html 【飲食店】 西丹沢自然教室にはない 新松田周辺にいくつかあり |
写真
感想
夏からゴタゴタしてトレーニングもできておらず、心肺能力というより筋力低下を感じた岩手山…
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-145412.html
能力不足の自覚もしたけれど、歩けるかもという勇気ももらいました
さて、一日丸々空いている休日…
せっかくだから、長く歩きたい
そうなるときっと下山したら運転も嫌になること請け合いなので、公共交通機関利用で紅葉時期だから、西丹沢!
ブナがきれいだろう…ブナ…臼ヶ岳南尾根 (朝日向尾根) !
玄倉林道も開いて、エスケープ出来るようになったし
エアリア計算で11時間弱…の八掛け9時間…寄発7時半で16時半…行ける
ツツジ新道は何度も通っていて夜間歩行でもなんとか出来る(よい子はまねしちゃいけません)
以前から気になっていた尾根、ようやく訪れることができるのか
気軽に決めたものの、正直真剣にならざるをえません
不安材料もあるのだから、準備はちゃんと
前日にはカーボローディングのつもりでほぼ炭水化物の食事にシフト
気合いを入れます
バスを降りると単独ばかりの同好の士が早速歩き出します
同じくらいのペースで進み、いつものように寄から雨山峠を目指します
渡渉は丸木橋ありの二カ所は問題なく通過…
なかった一カ所で…滑って左足がボチャン! あーあ…
でも、寒くもないのでちょっとぐちゃぐちゃしますが放置します(爆)
少しだけだけれどテープが増えた気がします
以前迷った場所も少しだけどわかりやすくなっていました
そして休みも取らずに雨山峠からユーシンへ…ここまでで会ったのは…
一緒のバスの3人と、峠で休んでいた2人と追い越した3人
一人は雨山へもう一人は同じくユーシンへ…後はわからず
ユーシンへの道は、だんだんと荒れてきている印象でした
小石が多い片斜面のトラバースは水平ではなく、落ち葉も乗ると滑りやすいので気をつかいます
いくつかの橋が減りました…これから林道が開通してどうなっていくのでしょうか
とてもすてきな道なので、あまり大荒れにならずに維持できるといいのですが
ユーシンロッジは紅葉の山に囲まれてかわりなく静かに建っていました
ここからがスタートです
気合いを入れてコンパスを握り地図をにらんで出発します
しかし、いきなり踏み跡が分かりません
仕方ないので鹿の獣道を使わせてもらいます
尾根に上がると踏み跡が見えました
しかし…ほとんどが鹿です
人間の分は落ち葉の下で隠れてしまっているようです
というか、隠れる程度の踏み跡なのでしょう
登りですので取り付きを間違わなければ登れるはず、言い聞かせてがんばります
足下は柔らかく、ところどころ木の根っこをつかみながら這い上がらなくてはなりません
これはどう考えてみても、一般登山道にはなれません
そういえば標識そのものがありませんし、テープもまばら
傾斜がゆるむたび、尾根を見るたび、何度となく地図とコンパスを取り出して、高度計を見て確認します
…
地図読み講習を思い出してきました
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-60912.html
レベル的には余り変わらないです…踏み跡の程度、時々やせ尾根、足場の悪さ…
下りだったら間違えそうな尾根もあります
違うのは懸垂下降は必要ないこと、やせ尾根の数があまりないこと
斜面の弱点はどこなのかを考えながら登らなくてはなりません
ブナの斜面に入ると…さすがです
台風の影響はあまりない様子
新たな倒木はほとんどありませんでした
そして、紅葉が出迎えてくれました
きれいなグラデーションの葉っぱ
冬に向けてみな準備をしていました
立ち止まれば、静寂の時が訪れ得難い時間が流れていました
息をあげながら、さらに急坂を詰めていきます
人の気配は全くといって良い程なく、熊の出没ポイントでもあるので(といっても、東北の山のような、濃密な雰囲気はありませんでしたが…)熊鈴とコールを繰り返していました
1195mのピークまでのぼると、沢からの合流があるのかわずかに踏み跡が見える
行く手には、これから登る臼ヶ岳がそびえる
こんなに高かったかと記憶をたどる
正直…地味な山だ
蛭ヶ岳と檜洞丸の間に立ち、実はかなりのピークなのに
ほぼ最深部のためにひっそりとしている
実際主稜を歩いたときには強くは意識しなかったピーク
とにかく主稜に12時過ぎまでには出たい、そうすれば見通しが付く
標高と体調をみればなんとか届きそう
もう一回、身体を叱咤激励して一旦下り、登りに取りかかる
登りやすいとは到底言えない尾根を慎重に登っていく
木々はだんだん葉を散らし、見晴らしのよい斜面となって鹿柵が盛大に出てくるとそこは臼ヶ岳の山頂
一人の登山者が休憩中で挨拶を交わしてそのまま主稜に入る
道を外すことのない安心感と共に、目的を達成したことの喜びが湧いてくる
思い始めて一年かかってしまったが、ようやく来られた
だが、
と自分に言い聞かせる
ここは最深部
一番小屋にも登山口にも遠い場所
のんびりしていてる場合でも、気を緩める場所でもないのだから
疲れた脚をなだめすかしながらアップダウンをこなす
一度歩いた道だが
少し荒れている気もする
台風のための倒木も時々
整備のための階段が逆に歩きにくくしている所もある
一人の女性とすれ違い
檜洞丸に近づいて一人、10人近い若い集団、そしてもう一人とすれ違う
青ヶ岳山荘で主と少しお話ができた
丹沢は奥深いこと…冬の訪れのこと…
山を愛する人がここにもいる
山頂に上がると、賑やかな若者集団が大はしゃぎ中
元気なものだ
私はさすがにくたびれて、ベンチに腰掛けてパンを食べる
だが、思いの外からだが受け付けない
ピーナツなどの方がよかった
シャリバテするわけでもないので残すことにした
そういえば、青ヶ岳山荘に来るまで、休憩らしい休憩を取らずに歩き通せた
のんびりと山の空気を楽しんで、といきたいが日没までの時間もあるので
少し休んで出発した
ゴーラ沢の出合に下りたときには、少し日の力が落ち始めていた
渡渉で再び足をぬらし、そのまま行こうかとも考えたが
少し前に抜いた男女のペアが来るのを待ちながら靴下を絞ることにした
そういえば、濡れた足だったがまめにもならずよくがんばってくれたものだ
やはり足に合っているのだなと実感しきり
絞り終えて、靴紐を入念に締めたところで彼らが下りてきた
私が見えたはずだから、どの方向に登山道が延びているかはテープを見なくても分かったはずだ
暗くなってくると、どこに続くのかわかりにくい地点だ
少し暗くなり始めたなだらかな道をスピードを上げながら下山した
山の向こうに日は隠れていたが
日没には間に合った
西丹沢自然教室に着くとすぐにバスがやってきて数分の後に出発となった
やはりくたびれていたのだ
靴紐を緩めて、上着を羽織ったら
あっという間に眠くなってしまった
ふと気づけばあたりはすっかり暗くなり、新松田にバスが近づいていた
komadori山こんばんは。
komadoriさんのサングラススタイルはいつもカッコイイと思ってみています。
今回は2枚の自分撮りですね。相変わらずカッコイイ!
このコースで18Kmはすごいと思います。
途中からは、誰にも会わなさそうなコースですね。
気になっていた尾根
縦走おめでとうございます
今週行きたいと思っていましたが
写真で拝見でき、嬉しいです
新緑とシロヤシオの季節の再訪を
期待しております
雨山峠からの紅葉と富士山綺麗ですね
昨年同じ時期、峠でお会いした者です。
nightsさんへ
ほめられるとちょっと恥ずかしいですね(笑)
この尾根のミソは、上がった先が登山口から遠いというプレッシャーですね
アップダウンはたいしたことないんですが、精神的に慣れないときついですね
ま、ビバーク覚悟なら大したことないのかもしれませんが(爆)
kazikaさんへ
わ、わ、わ
ちょうど朝日向尾根に興味が向いた時です!
きっとまた行きます
今日も、表の大通りをいこうとおもって、結局静かな方に向かってしまいました
komadoriさん、おはようございます。
この尾根、ほんとに歩く人は殆どいないですよね。クモの巣がはっていて、嫌いな人はそれだけでも歩けないかもです。
この日の短い時期、初めてなのにバス便での挑戦は、ちょっと不安だった気持ち、よく判ります。臼ヶ岳に着くまでが、長くて時間が読めないですよね。
3年前に似たコースを歩きましたが、恐かったので車にしました。komadoriさん、勇気ある挑戦ですね。それだけ自分の足の速さに自信が有るのですね
静かでよい、といえばよいんですが…
蜘蛛の巣の引っかかり具合は、六甲よりましでした
日が短いのはプレッシャーになりました
ただ…
単なる急登は比較的得意系なので、まあ、何とかなるかと想像はしていました
(実際、コースタイムから一番時間を稼いでます )
あとは、やはり主稜を歩いたことがあること、
ツツジ新道の存在が大きかったです
もちろん、ヘッドランプの電池は新品にしておきました
komadoriさん、はじめまして。こんばんは。
縦走の無事達成、おめでとうございます。
komadoriさんの翌日、私たちは隣の尾根を歩いたのですが、komadoriさんのコメント通り、
鹿の踏み跡が妙にはっきりしていて、何度も誘い込まれそうになりました。
途中でkomadoriさんのコメントを思い出し、「これ、鹿の踏み跡だよ!komadoriさんがコメントしてた」と
同行した夫に言ったところ、「もっと早く言ってよ〜」と思い切りダメ出しされました...。
ありがとうございます
じつは、弁当沢の頭、そちらも候補にあがってました
いいネーミングで惹かれます
熊木沢の出合の渡渉の情報も有り難いです
あれだと雨の後などは撤退も余儀なくされかねないですね…
本当に鹿の踏み跡ってはっきりしてますね
細い足でしっかり踏み込んでくれてました
良い脚力だなぁ…
とゼイゼイしながら考えてました
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