蓬莱山〜森山岳〜比良岳〜烏谷山〜堂満岳〜カラ岳〜釈迦岳
![情報量の目安: S](https://yamareco.info/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
![都道府県](/modules/yamainfo/images/icon_japan_white.png)
- GPS
- 12:30
- 距離
- 27.6km
- 登り
- 2,122m
- 下り
- 2,114m
コースタイム
- 山行
- 11:10
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 12:30
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
復路 - JR湖西線の比良駅より乗車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■登山口〜小女郎峠〜蓬莱山 沢沿いの道を何度か渡渉しつつ進みます。 渡渉ポイントには目印がある場合もあるし、ほぼ分かるはず。 水量が多くなると、通りにくくなりそうになる箇所がありそうな気はします。 道幅がやや狭くなっているトラバース道やガレた道など、下りで利用する際には気を付けたいですね。 最後はやや急な斜面を直登気味に進むと、小女郎峠に到着。 小女郎ヶ池への道も含めて、蓬莱山直下まではほぼ緩やかな道で、最後の登りも問題なし。 ■蓬莱山〜森山岳〜長池〜オトワ池〜汁谷〜木戸峠 森山岳へは笹原の間に見える踏み跡を辿りますが、以前よりも踏み跡が分かりにくいかも。 しばらく進むと樹林帯になります。 踏み跡もあるけれど、進みやすいと思う所を通っても問題なく、程なくして森山岳山頂です。 この先は進行方向に注意が必要で、踏み跡は所々にあったり、なかったり? アップダウンのある地形で、位置特定する材料が少ないと思われ、慣れている人以外はGPS機能のある機器を携帯するのが望ましいでしょう。 付近一帯は池や湿地がいくつもあり、地図に載っていないのも多いようで、頭に入れておきたいですね。 オトワ池から夫婦滝付近までは、途中から沢沿いの道。 夫婦滝付近から汁谷までも沢沿いの道で、渡渉や道幅の狭いトラバース道区間では少し注意が必要でしょうか。 沢沿いの道は増水時には通行困難が予想されるので、予定を組む段階での想定が望ましそう。 汁谷からゲレンデを通り、標識に従うと、木戸峠に到着。 ■木戸峠〜比良岳〜烏谷山〜堂満岳 木戸峠からは緩やかな縦走路を進み、比良岳の標識のある地点から比良岳へピストンしています。 この先は傾斜が急になるので、足下に注意して進みます。 葛川越を経て、急坂を登り返すと、烏谷山山頂。 山頂に標識はなく、進行方向に注意。 烏谷山山頂直下の標識を経て、少し進むと、ピークを辿るルートと巻き道の分岐があります。 荒川峠の先にやや進みにくい所がありますが、すぐ横にバイパスがあります。 南比良峠を経て、分岐にて縦走路を離れ、しばらく歩くと堂満岳山頂です。 ■堂満岳〜金糞峠〜カラ岳〜釈迦岳〜登山口 山頂から引き返して来て、分岐で右折し、東寄りのルートを通って金糞峠へ向かいますが、この道は所々で少し進みにくくなっており、足下に注意しながら進みます。 金糞峠から前山を経て、北比良峠へ。 北比良峠の先は浸食で道が狭くなっている箇所がありますが、通行に問題はなし。 明瞭な道を辿り、カラ岳から釈迦岳へ。 大津ワンゲル道との分岐で右へ進み、この先はやや急な斜面もあり、木の根などで足を引っかけたりしないように注意。 ガレた道でも足下に注意しつつ進み、何だかんだで下り続けると、舗装路と出合います。 この後、一時的に山道に再突入しますが、その先は比良駅まで舗装路歩きです。 全般的に見ると、特に危険な箇所はないものの、注意すべき箇所は所々であり、足下を良く見て慎重に進むようにしたいですね。 進行方向に注意すべき箇所はいくつかあると思われるので、確実に確認できる手段があるのが望ましいでしょうか。 |
写真
感想
昨年の6月10日に2度目の比良山系縦走を行い、ベニドウダンやサラサドウダンを堪能。
昨年はどの花も開花が遅く、どちらも見頃だったのだけど、今年は開花が早めとの印象。
なので、本来なら前の週に出かけたかったのだけど、そちらも前の週に出かけたいと思いつつの山行だったので、どうしようもない。
という訳で、ほぼ昨年と同じルートを踏襲しつつ、微妙に未踏のルートも歩く予定。
以下、いつも通りに長文です。
蓬莱駅からスタート、既に比良の山並みが見えており、気持ちが高まります。
昨年の山行のメモを持参して来ているので、各所での通過時刻を気にしつつ歩きます。
昨年と同じ位置で咲いている花を眺めては写真を撮ったりしつつ進み、登山口に到着。
ワンちゃんと戯れつつだった昨年と違い、独りさびしくヤマビルや虫除けの対策を施し、小女郎谷を登り始めます。
まずは薬師ノ滝に立ち寄りますが、渡渉の際に足を滑らせ、右足を軽くドボン。
実は新しい登山靴を購入済みで、この靴の滑りやすさを改めて実感。
まあ、靴のせいだけではなく、履いている人の注意不足でもありますが。
もう少し先の沢が広がる地点で目印が多いのに気付き、こんなになかったはずと訝ります。
結局、その後も目印は蓬莱山の山頂まで続く訳ですが。
高度が上がって来ると、イワカガミの葉が見られるようになるけれど、すでに花はなし。
最後は涸れた沢のような道をほぼ直登となり、何度か立ち止まりつつ登ります。
昨年と同様にタニウツギの花に出迎えられながら登って行き、小女郎峠までもう少しの所で振り返ると、琵琶湖が眼下に広がっており、絶景です。
昨年よりも少し余分に時間を要して、小女郎峠に到着です。
稜線に出ると涼しい風が少し吹いており、心地良い。
笹原が広がる中を進み、小女郎ヶ池に到着し、ここでヤマビル対策のスパッツを取り外し。
峠に戻り、縦走路を進んでいる際、景色に目を取られていると、右足を登山道から踏み外してしまいそうになります。
仮に踏み外しても問題はなさそうだったけど、以前にも同様のミスをしており、あまり成長していないのが分かり、この日の大きな反省点。
その先で最初の登山者とすれ違い、程なくして蓬莱山山頂に到着です。
テラスのデッキにて、のんびりと展望を眺めながらのパン休憩にします。
山頂の北側に行き、笹原の中に埋もれ気味の道を探して、ここから森山岳へ向かいます。
歩いている本人には認識できる道を下って行きますが、昨年よりもやや分かりにくい感じ。
目印もあるんだけど、踏み跡を見失ってしまい、タブレットで位置を確認しつつ尾根芯へ向けて軌道修正。
その後は問題はなく、気持ちの良い樹林帯を進み、森山岳山頂に到着です。
昨年の12月の山行では凍えるような風が吹き抜けていたけど、もうすっかり虫の飛び交う季節となり、ハッカ油を再噴射して追い払います。
この先は地形が複雑でどちらへ進むか分かりにくかったり、現在位置の把握も難しく感じるし、踏み跡もあまり当てにできなくなり、一定以上の経験や能力がない人はGPS機能のある機器は必携でしょうか。
まあ、東へ向かえば送電線があるので、迷ったとしても何とかなるんでしょうが。
ある程度の記憶はあるので、それを頼りにしつつ進み、ややこしい所ではタブレットの画面を確認します。
昨年と同じような所でどちらに進むべきかの思案となりますが、今回の方が少しはスムーズに進路を定められたような気がします。
長池を含め、いくつかの池や湿地を見やりつつ進み、オトワ池に到着です。
白滝山の山頂へは向かわず、ニシヤ谷を下って行きます。
あまり好きなルートではないけど、足下に注意して下り、白滝谷との合流点に到着です。
少し下って行き、今回はきちんと滝見台に下り、その辺りから夫婦の滝を鑑賞。
引き返して来て、白滝谷の沢沿いを登って行きます。
もう何度目かになるので安心感があり、所々で足下に気を付けて進みます。
以前にはなかったと思われる倒木が見られ、せっかくの景観が乱されているのが残念。
左岸に移って橋を渡ると林道のような道となり、何かの施設があるし、びわ湖バレイの裏エリアに入っているのが分かります。
心が落ち着かない色合いのクリンソウを見ながら進むと『汁谷』の標識があり、左折。
トレイルランの大会が開催中のようで、数人のランナーがしんどそうに駆けて行きます。
こちらはゲレンデの急斜面の手前で左折し、程なくして木戸峠に到着です。
縦走路のイワカガミも花期を終えたようで、視線を上げて進みます。
ベニドウダンをそこかしこで見かけるようになるけれど、写しやすい位置に咲いているのは多くなく、苦労しつつの撮影を強いられます。
ゆったりとした地形に広がる樹林帯はこれまで通りに素晴らしく、今年は紅葉の時期に歩いてみたいですね。
今回はそのまま縦走路を進み、比良岳の道標のある地点に到着し、ここで昼食です。
食後、比良岳山頂へ向かうと、静かな山頂には人の気配はなし。
縦走路に戻り、少し先の大岩から急な斜面を降下して行きます。
下り切ると葛川越で、昨年はその少し先に咲き残りのイワカガミが一輪だけあったのだけど、今回は残念ながら見つからず。
地形図の印象以上にしんどい道を登って行くと、サラサドウダンが咲いているものの、すでにたくさん落花しており、ピークを過ぎているよう。
急斜面なおかげか、好展望の広がる場所があり、息を整えつつ撮影。
倒れ込むようにして、烏谷山山頂に到着です。
ここからの展望も素晴らしく、絶景ですね。
山頂に咲くアカモノもピークを過ぎているようで、ちょっと残念。
山頂からは進路に注意して、引き続き縦走路を進みます。
ベニドウダンやサラサドウダンを見つつ進み、荒川峠を経て、南比良峠に到着です。
過去の山行ではショートカットできる尾根から堂満岳山頂へアプローチしたけど、今回は縦走路をそのまま進み、一般的なルートで向かいます。
分岐にて縦走路から逸れると、シャクナゲはすっかり葉だけになっており、それならばという感じでベニドウダンがたわわに花を咲かせています。
道なりに進み、堂満岳山頂に到着です。
山名板の写真は出来が良くなく、展望写真のみの掲載とします。
引き返して来て、分岐にて右折。
それなりに注意を要するルートだけど、気を付けるべき点は分かっているので、対処能力を測る目安にすべく進んで行きます。
縦走路に再合流し、程なくして金糞峠に到着です。
引き続き縦走路を進みますが、なかなか撮影しやすい位置に良い状態のサラサドウダンは咲いておらず、ストレスを感じ始めます。
7人組ぐらいの大学生かなという団体さんとすれ違い、挨拶を交わします。
その数分後でしょうか、道のすぐ近くにいるシカの赤ちゃんを発見。
近寄っても、動かずにじっとしています。
母親はおらず、逃げて行ったような気配もなかったのです。
先日のyjinさんのレコの記憶が新しく、長居は無用と思い、すぐに立ち去ります。
後になって写真を見つつ思いを巡らせてみると、生まれ立てではなさそうなので、もしかすると、立ち上がる事ができずに母親が育児を放棄した可能性が高いのかな?
あるいは、生まれて間もない時期には、母親が近くにいない場合、逃げずにじっと危険が去るのを待つのかも?
いずれにしても、縦走路のすぐ近くなだけに、疑問だらけです。
日頃はシカの食害云々と書いているけど、個々のシカ自体はかわいらしく、特に赤ちゃんは愛らしさがいっぱいで、無事に育って欲しいなと思ってしまいます。
シカの赤ちゃんで頭の中が占められたまま進み、前山のテント泊の方達にご挨拶して、北比良峠に到着です。
学生さんらしき大団体が賑やかに撮影中で、他にもテント泊の方達がおられるよう。
展望写真を撮り、サラサドウダンを発見して撮影するも、出来は悪くて不採用。
その先の斜面が崩壊している地点はまだ通行に問題はなく、普通に通過。
カラ岳を通過すると、サラサドウダンが多く見られるようになり、低い位置にも咲いており、微風に揺られる花を頑張って撮影。
白いサラサドウダンなどもあり、ここまで来て良かったと思わせてくれます。
時間が遅くなりつつあり、後ろ髪を引かれるような気分で進み、釈迦岳山頂に到着です。
少しだけ体を休めます。
昨年の6月と同じルートで下山を始めると、少し離れた位置にたわわ過ぎるぐらいに咲いているサラサドウダンがあり、驚かされます。
すぐに低い位置で咲いているサラサドウダンが目に入り、この日一番の見頃と思わせる状態なので、トップ写真にすべく何枚も撮影。
途中までは少し残念な状態だったけど、最後はしっかりと堪能させてもらい、満足です。
その後は存在感のある木を目にしつつ進み、足下にも注意して下って行きます。
他のルートと順次合流し、やや単調な道を丁寧に歩き、何とか登山口かなという地点に到着し、ここからは舗装路歩き。
イン谷口のバス停を過ぎた辺りで再び山道となり、その後の舗装路では電車の発車時刻を気にしながらの早歩き。
最後は少し駆けて行き、いつものように振り返りで比良の山並みを撮影。
比良駅に到着し、この日もほぼ無事に歩き切ってのゴールです。
1年前の自分を追いかけるような山行となり、反省点はありつつも、たくさんの花を堪能して、楽しませてもらいました。
今回は霞みも軽めだったので、縦走路からの展望の素晴らしさを改めて実感しました。
来年もまた同じ時期に歩きたいですね。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する