残雪の火打山に登る
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- GPS
- 10:52
- 距離
- 17.9km
- 登り
- 1,306m
- 下り
- 1,294m
コースタイム
天候 | 曇り後晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
十二曲りの先までは、完全な夏道だが、富士見平につながる樹林帯から残雪が多くなり、夏道が消えるため、赤テープやGPSを活用して高谷池ヒュッテを目指した。夏道が消えているため、この時期だけのルートで登った。道が分からなくなり、途中で引き返す方もいたようなので、この域に登った事のある経験者またはGPS機器の援助を受けるのがベター。 高谷池ヒュッテから天狗の庭までは、残雪に覆われており、ここもガスっている際は、ルートファインディングが必須。尾根道は、ライチョウ平&火打山山頂直下を除いて夏道が出ている。軽アイゼンがあると安心。12本爪やピッケルまでの必要は無いように思った。 |
写真
感想
M山岳会の仲間9人と6月9日に火打山に登ってきた。前日杉ノ原高原のペンションに宿泊し、山菜取りや手打ちうどんを作ってまったりとした1日を過ごした翌日、4時半起床、5時過ぎにスタート、笹ヶ峰登山口で登山を準備をして5:42に出発した。
ブナの樹林帯の中の木道を進み、6:33に黒沢橋、ここで前日作ったおにぎりを食べながら小休止。黒沢橋からしばらく進むと、十二曲り、この区間の登山路脇には、シラネアオイやサンカヨウ、イワカガミ等の高山植物が登場し、写真撮影が忙しくなった。十二曲りを通過し、大きな岩がある急な登りを過ぎてシラビソの樹林帯になると、登山路は残雪に隠れてしまった。樹林帯の中のピンクのテープを探しながら、進み、樹林帯がまばらになる辺りで、夏道のコースから外れていることに気づいた。ピンクのテープは有る冬専用のルートを進んでいた。ここからは、富士見平の分岐を通らないショートカットルートをGPSで現在位置を確認しながら、登り、火打山が見える場所で夏道と合流した。ここから黒沢岳の裾をトラバースする形で夏道を進んだが、雨雲が拡がったため、合羽を装着しすすんだ。途中から夏道が雪の下に隠れてしまったため、またショートカットで高谷池ヒュッテを目指して進み、9:22に高谷池ヒュッテに到達した。ヒュッテに着くと、雨は心配しないで済むようになって、時折日差しが差すようになった。
この時期、高谷池の湖面は残雪に覆われてハチの巣状になっていた。ここから湖面を縦断する形で天狗の庭を目指した。天狗の庭の池塘は、1/3程度は水面が現われていたが、残りは残雪に覆われていた。天狗の庭の高山植物は、まだ目覚め前のようだったが、新芽の中でハクサンコザクラの一群の花が目に飛び込んできた。天狗の庭の雪解け水が流れ込む湖面には、白いカラーの可憐な水芭蕉が咲き始めていた。また、残雪帯の上を進むとサンショウウオが雪詰めの状態で幾つも見つかった。
尾根道にでると、雪が消えミネザクラの花びらが敷き詰められる登山道になった。ここから先は、花盛りでシラネアオイ、サンカヨウ、イワカガミ等が登りの疲れを癒してくれた。
ライチョウ平を過ぎたあたりの木道の階段辺りを登っていると、雷鳥と遭遇した。雷鳥は、我々の登る道案内をしてくれるように、登山路を駆けのぼり、やがて雪の斜面に消えて行った。山頂直下の急な雪面の手前で軽アイゼンをつけていると、遠くで雷鳥が我々を見つめていた。
急斜面を登り、11:32に火打山の山頂に到達した。当初の天気予報では、強風で曇り時々雨とされ、強風を覚悟していたが、天気の回復が早く、風も強くなく、山頂にいる間に上空に青空が見え始めた。これまで妙高山や高妻山はガスの中だったが、徐々に山の形が見えるようになった。しかし、下山の予定があるため、断腸の思いで12:03に下山を開始した。天狗の庭まで下ってくると、高妻山や天狗原山、金山がクッキリと見えるようになり、かすかに白馬岳の一部も雲の切れ目から姿が見えた。天狗の庭では、逆さ火打山を見ることが出来、天候の回復に感謝した。
高谷池ヒュッテに13:13に到達し、小休止した後、登ってきた道をたどって下山を開始した。富士見平の雪原では、ツボ足によるシュプールスキーを楽しんで下山したところ、かなりルートから外れてしまい、最後は大きく西にルート変更をした。この際もGPSが役にたった。
雪原歩きで疲れたため、途中更に3回程小休止を取って下り、16:22に笹ヶ峰登山口に下山した。この頃になると、また天気が悪くなり、時雨始めた。
今回の火打山登山は、この時期特有の残雪の登山となり、ルートファインディングの難しさを体験でき有意義だった。また、当初の天気予報がうれしい方にはずれ、青空に聳える火打山や逆さ火打山を楽しむことができた。また、シラネアオイやサンカヨウ等の高山植物や雷鳥にも会え、印象に残る山行だった。
天候にも恵まれ、種々山菜、天麩羅、手打ちうどんと蕎麦、山海の美味満喫の火打山登山 おめでとうございました。羨ましい〜(^^) 長い行程 日帰りで、相変わらず皆様タフですね!(^^)
今回は、直前に梅雨入りとなり、初日が曇り時々晴れ、翌日は曇り時々雨の予報になっていたにもかかわらず、2日目徐々に天候が回復し、素晴らしい残雪をいただく逆さ火打山を眺めることが出来ました。
また、大勢でわいわいがやがや山菜取りを楽しんだり、天ぷらや手打ちうどん&手打ちそば作りを楽しむことが出来ました。やはり、大勢の仲間と一緒の山登りは楽しいですね。今度は、是非Sailsnowさんともご一緒したいですね!!
初日の魅力的なステージはだれのプロデュースですか?? その方に大花丸!!T先輩でないことはわかってるんですがwwww。MATUSANかAZ仙人あたりかな??
二日目も花博士が大活躍ですね!!いや〜私には見分けができないですね
耳にしたことがある名前が多いんですが、実物と繋がらないんです。唯一岩カガミだけです。その他は 赤い花とか白い花とかの仕分けさえわからないんですよ!! 厳しい登攀の後に 傍らに咲く花さして これが〜草だよ!!なんて解説出来たら、ガイドになれちゃうんですがねwwww。
これからMATUSANの大活躍できる季節です。頑張ってください!!そういえば 花の百名山もあったような・・・??
レコの中に出てくるGPSは山専用の物ですか❓ スマホでやってるんですか 教えてください!!
mmakiraさん、久しぶりに山行報告をあげることができました。今回の山菜取り&蕎麦&うどん打ちの企画提案者は、M山岳会のNさんです。具体的な企画作成&実行は、Nさんからの特命事項でした。
今回の山行では、mmakiraさんからいろいろな花の紹介をしてほしいとの要請がありましたので、めぼしい花を紹介させていただきました。残雪がこれだけあった割には、いろいろな花に巡り合え、花に癒される山行でした。
また、今回の雪原歩きでは、GPSが大活躍しました。これは、スマホ利用によるヤマレコアプリです。今回下山時に私とアップルちゃんがGPSを持ってルート確認をしておりましたが、後続のメンバーは、この機能を持っていなかったため、夏道への合流に難儀しました。これは、メンバー構成上の反省事項でした。山レコアプリは、他の人の歩行ルートが表示され、自分の現在位置と比較することにより、ルート修正ができるため、この時期の登山では大変役に立ちます。是非、使ってみて下さい!!
了解しました。先ごろ携帯を変えることになり、スマホにと思いましたが、小さいことと電池の持ち具合を考え ガラケイにしましたwwww。こういったところは誰かに似て融通がきかないんですwwww。よって、ヤマレコアプリは× です。残念 でも困りそうなときはアップルさん誘えばいいんですよねwww。
花はとっても綺麗で かわいらしいので 名前を覚えたいんですが すぐ忘れてしまいます。名前だけは けっこう覚えてるんですが、なぜか実物とマッチングできないんです・・トホホ!! でも大好きな岩登りも 登り終わるとルート忘れちゃうことも多いので 不思議はないのかもしれません、老人性痴呆かな??
でもMATUSANの花紀行 きれいな花をたくさん紹介してください。たくさん見てるうちに いわかがみ みたいに頭に焼き付く花が増えるかもしれませんのでwwww。
とても魅力的な山行でした。写真見ながら思い出に浸ってます。
今回、サンカヨウという花を初めて知りました。
この花は不思議で透明になるんですね。
今度は透明になったところを見てみたいです!
Teruterubozさん、お疲れ様でした。
皆でワイワイガヤガヤ登るといつの間にか、難所も乗り越えてしまいますね。皆さんの歌声や賑やかな声に励まされ、楽しい山行になりました。
下りは、シュプール靴スキーの楽しさに、ついつい夏道を大きく外れてしまったことは、反省点でした。でも、楽しかったですね。また、一緒に登れる日を楽しみにしております。
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