【晩秋のテン泊】鳳凰三山(青木鉱泉―ドンドコ沢―三山―中道―青木鉱泉)
- GPS
- 28:42
- 距離
- 18.0km
- 登り
- 2,446m
- 下り
- 2,443m
コースタイム
0640青木鉱泉-ドンドコ沢ルート-0835南精進ヶ滝0840-0910鳳凰の滝第2分岐-0920鳳凰の滝0925-0935鳳凰の滝第2分岐-1035白糸の滝- 1100五色の滝分岐-1110五色の滝1115-1125五色の滝分岐-1225鳳凰小屋テント場(テント設営・昼食・昼寝)1420-1500地蔵ヶ岳オベリスク基部・賽の河原1530-1600鳳凰小屋テント場
【2日目】
0614日の出-0620テント場発-0740観音岳0755-0820薬師岳0825-中道ルート-0925小休止0935-1045中道登山口-林道-1120青木鉱泉
天候 | 【1日目】晴れ―曇り(鳳凰小屋)・晴れ(地蔵ヶ岳山頂)―晴れ&強風(鳳凰小屋) 【2日目】晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2011年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
【復路】韮崎IC―八王子JCT(圏央道)―大泉JCT(外環道)―川口JCT(東北道)―鹿沼IC 青木鉱泉駐車場は1日750円。車を止めたら、青木鉱泉の受付でお金を払い、駐車許可証をもらう。それを、フロントガラスから見える場所に置いておく。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
▽1日目 【青木鉱泉〜ドンドコ沢ルート〜鳳凰小屋】 ドンドコ沢ルートは青木鉱泉から地蔵ヶ岳まで、およそ標高差1700mほどの急登です。沢沿いコースで渡渉箇所(普段は難しくありません)が5箇所ほどあり、増水時は通行困難な場合があります。全般的にガレ場の登りが続いて、それなりに厳しいので心してかかって下さい。 序盤はドンドコ沢の河川工事現場の中を抜けていきます。なだらかです。途中に工事従事者用のトイレが2箇所ほどあり、利用可能です。 谷筋のルートに取り付くと、次第に急登になります。ここから鳳凰小屋まで基本的に急坂続きです。一部崩落箇所のトラバースなどありますが、全体的には安全です。 【鳳凰小屋〜地蔵ヶ岳】 鳳凰小屋から地蔵ヶ岳へのルートは取り付きの最初は樹林帯のつづら登り。沢を1本越えると砂礫地帯の登りに入ります。登りは足を取られ歩きづらいですが、下りはかなり楽です。 【オベリスク】 オベリスクは中腹までは簡単に登れますが、最後の二段ほどは少し技術が必要そうです。一番最後の岩だけ、残置ロープがあります。怪我防止のため無理はしないで下さい。 【テント場】 利用料金800円。水は徒歩1分で水場があり、豊富です。テント設営では石は利用不可です。ペグ打ちしてください。テント場自体はとても、平坦で寝心地良かったです。この日は私を含め3張りしかありませんでした。 ▽2日目 【鳳凰小屋〜観音岳】 小屋の水場の沢を越えて取り付きます。いきなり急登で約50分ほど登ると地蔵ヶ岳からのルートと出合います。そこからは稜線歩きです。 【観音岳〜薬師岳】 進行方向に富士山を望みながらの稜線歩きが続きます。 【薬師岳〜中道ルート〜青木鉱泉】 山頂からはしばらくガレ場です。段差が大きいので気をつけて下さい。ガレ場を終えるとすぐに樹林帯の下り。歩きやすい道が続きます。2400mあたりから急坂が続きます。苔むした岩などは滑りやすいので注意。 2050mから熊笹帯を下ります。一見、なだらかで歩きやすそうですが要注意です。針葉樹の落葉の下に隠れた木の根っこや熊笹の茎でとても滑りやすくなっています。足下には充分気をつけて下さい。 1700mあたりから再び樹林帯の下り。単調なつづら折りの下りが続きます。登山口まで直線距離は短いですがなかなか先に進みません。 中道登山口からは砂利〜舗装の林道歩きになります。青木橋手前に青木鉱泉へ行くショートカットがありますが、増水時はドンドコ沢が渡れないので青木橋を利用して下さい。 【入浴】 青木鉱泉は日帰り入浴1000円です。小振りな浴室、浴槽ですが、清潔で湯加減もよく良いお風呂でした。 【高速道路】 帰りは日曜日の午後。談合坂SAまでは順調でしたが、そこから渋滞にはまりました。午後3時過ぎに談合坂で休憩を済ませて出ると、八王子まで約1時間半かかりました。八王子JCTから圏央道に逃げると、スムースになりましたが、関越道で再び断続的な渋滞。大泉JCTまでだらだら40〜50分ほどかかりました。東北道は登りがかなり混雑していましたが、下りは流れていました。 |
写真
感想
10月の週末は天候不良が多く、消化不良気味だったので鳳凰三山に出かけた。11月中旬とは思えない暖かい登山日和。だけど、初日は強行日程で体調不良のため、かなり苦戦した・・・
泊まり勤務明けで、その日も夜まで仕事をした後、急いで山行準備に取りかかる。バックパックに詰め込んで、深夜の300キロドライブに耐えるため喫茶店でブラックコーヒー。さらにお代わり買って、深夜0時半に宇都宮を出発。途中、蓮田(東北道)と双葉(中央道)で小休止を取りつつ、朝方4時半には青木鉱泉へ到着。小一時間、仮眠を取ろうと運転席を倒して目をつぶってみたが余り眠れず・・・
午前6時に体を起こし、買っておいた焼き塩鯖弁当を食べる。しかし、冷たいお弁当に余り食欲がわかず半分を残して出発。1カ月ぶりの山で、テントや大量の食料(酒とつまみがほとんどw)を積み込んだリュックが膝に負担をかける。序盤は緩やかな登りだったのでよかったが、谷筋で急登に取り付いてから一気に足が動かなくなる。絶不調だ。パワプロで言うところの、真っ青顔のアイコンが忌々しい感じだ。600mほど登ったあたりで、足が上がらなくなり冷や汗が出る。『やばい、睡眠不足にシャリバテだ』
切り株の上に座り込んでおにぎりを口の中で細かくすりつぶしながら食べる。なるべく消化しやすいように、口の中で暖めて胃に流し込むことで少しでも余計な体力消耗を避ける。10分ほどかけておにぎりを食べて再度出発。しばらくはきつかったが20分ほどで少し体力回復した。
しかし、次は左足の太ももの筋肉が痙攣し出す。焦ったが、脱水症状に似ていたので、小休止をとりスポーツ飲料とクエン酸と塩の入った飴をなめたら、痙攣は治まった。このときすでに2100m付近。残り300mで鳳凰小屋なので、ゆっくりゆっくり歩を進めた。
やっとの思いで小屋に着き、テント場利用の手続き。テントをさくさく設営し、昼食を取る。昼は辛ラーメンに野菜を大量に追加して煮込みラーメン。熱いスープで胃が刺激され、やっと順調に胃が動き出す。思い返せば多分、朝の冷たい弁当がいけなかったのだろう。暖かいスープなり飲み物を一緒に飲んでいれば、あそこまで体調は悪くならなかっただろうと思う。昼食後は30分ほど昼寝をする。夜、ほぼ一睡もしていなかったためすぐに寝入った。
昼寝から起きると、靄は晴れておらず、地蔵ヶ岳山頂までのピストンはどうしようか悩んだ。一瞬、風が吹くと透き通った青い空や地蔵だけのオベリスクが目に入り、意を決して出発。ほぼ、空身だったので、身の軽さに驚いた。たぶん、ドラゴンボールで孫悟空がナメック星に行く間に、界王拳の修行をしていた時、重力装置を切った瞬間に同じ気分を味わったことだろうと思う(なんか違う
地蔵山頂ではオベリスクのどこまで登れるかやってみる。花崗岩の岩場にもかかわらず、踏み後がしっかりあり、かなり直近まではすぐに行けた。しかし、のこり一つ登るとオベリスクの基部に辿り着けるといったところで、登頂を断念。2mほどの斜度70〜80度の岩を超えると、残置ロープのあるオベリスクに辿り着けるが、この岩がなかなか登りづらい。登りはよくても、下りるのが怖そうだったのでやめておいた。ブーツじゃなければ、すいすい行けそうだったが。
山頂からはでっかい富士山や北岳、八ヶ岳までくっきり。やはり登って正解。テント場まで下山すると再び霧だったが、それも夜にはすっかり消えて満点の星空が広がった。月明かりが明るく、電気なしで本を読めるくらいだった。
夕食は持参したおでんと缶ビールと日本酒4合、におつまみなどなどなど。もう、あの重たい荷物を背負うのは嫌なのですべて綺麗に消費した。
2日目も写真の通りの快晴。観音岳からは360°のパノラマビュー。稜線歩きは真正面に富士山を据えての空中散歩で最高だった。
下りは中道ルートから青木鉱泉へ。尾根歩きと言うこともあり、比較的歩きやすい。しかし、標高差はやはり1700m近い。登りは大変だろう(ドンドコ沢よりは確実にましだが)。小屋の人もドンドコ沢ルートは余りおすすめしていなかった。この時期、夜叉神峠〜広河原のバスが冬季運休に入ってしまっているので、青木鉱泉からの周回コースで登ったが、御座石鉱泉から来る人も多かった。駐車場が無料だという。
御座石から来る人たちの主なコース取りは、御座石-燕頭山-鳳凰小屋-地蔵ヶ岳or観音岳・薬師岳ピストン-小屋泊-地蔵ヶ岳or観音岳・薬師岳ピストン(前日行っていない方)-御座石へ下山というもので、これも良さそうだった。次回以降の参考にしようと思う。
同じ日に、ドンドコ沢を登りました。
青木鉱泉からしばらく行ったところで追いついたものです。
テン泊装備で、よくあの道を登れましたね〜
俺は、軽いのにかなりきつかったです。
三山まわって、青木鉱泉についたのは、17時でした。
でも、天気が良くて、気持ちよかったですね。
最高でした。
日の出の写真きれいです。
どうも!書き込みありがとうございます
日帰りで三山縦走はなかなか堪えそうですね 登ってしまえば後は稜線歩きなのでよいですが、ドンドコ沢にはほとほとやられました テント装備といっても、無雪期装備なのでホントはあんな体たらくではいけないのですが・・・!鍛え直そうと思いました(笑)
12日は中腹は曇っていましたが、上に抜けると晴れていてよかったですね 10月があまり天気良くなかった分、僕もやっと満足できました!
また、どこかでお会いしたらよろしくお願いします 栃木の山にもぜひ遊びに来て下さい
お疲れさまでした
地蔵岳、下山後の青木鉱泉で一緒になりましたね
ヒマラヤの話、興味深く聞かせてもらいました。
shus725さんのレポート見ていたら、自分が登って辛かったところ、楽しかったところがそのまま書かれていて、びっくりです
またお会いできましたら、夜は砲笋蠅泙靴腓
栃木の山も是非足を運んでみたいです
skier1303さん!見つけて頂きありがとうございます
地蔵岳、青木鉱泉とご一緒できてよかったです
ヤマレコの記録も読ませて頂きましたが、精力的に登られていますね ぜひ、今度どこかでお会いしたら夜は日本酒とおでんでも 笑
しかし、大阪から来られてドンドコ沢を登るとはすごいです 最近、僕は体力が落ち気味で もう少し、普段から運動もしたいものです(今冬にはスキーデビューの予定ですし!)
六甲全山縦走大会はぜひ、頑張って下さいね!記録楽しみにしております
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