高尾山北北東尾根(非一般道)
- GPS
- 04:20
- 距離
- 7.1km
- 登り
- 550m
- 下り
- 581m
コースタイム
- 山行
- 3:24
- 休憩
- 0:57
- 合計
- 4:21
天候 | 快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰路:高尾山口 |
コース状況/ 危険箇所等 |
一般道は問題なし。 非一般道はおすすめしない。 自分用の記録としてコース状況を記す。地形図にある堰堤は左岸を巻いた。最初は道なき急斜面。現在けものが利用する古い作業道に出る。うっちゃられたクーラーボックス,登山用には見えないポリ容器,廃棄物が多量に散乱する光景は不気味。トレースは背丈の低いけもの専用。ヒトが通るには乗り越えたり迂回したりするため極端に時間と労力がかかる。沢を渡り,右岸のトレースに入ると藪はなく,歩きやすい。堰堤付近でこのトレースに入れたはず(未確認)。 ほどなく沢の出合いに出て,沢に挟まれた,高尾山山頂に突き上げる尾根にとりつく。はじめは灌木の激しい藪を漕ぐが,次第に尾根らしい隙間のある林となり,アオキの枝につかまりながらよじ登る。道はほとんどない。 尾根の途中,明瞭なトラバース道(GPS記録参照)に踏み込んだらイノシシのぬた場に出た。道は一向に登る兆しがないので,引返す。尾根をたどるのが正解。 最後の登りが地図の通り急だが,長くはない。 寄り道も含め,非一般道に何と2時間半を費やした。尾根部分は1時間。 歩数13000。 |
写真
装備
個人装備 |
ヤマレコMap
Charger
アプローチシューズ
パイルソックス
コンプレッションシャツ・タイツ
長袖カッターシャツ
ジーンズ
首掛けタオル
作業手袋
帽子
サングラス
25Lザック
水&湯1.5L
カップ
カップコーヒー
アンパン
カレーパン
塩フランス
傘
カッパ
保険証
カイデン
ツエルト
(合計6.5 kg)
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感想
懸案だった未踏のルート。地図ではきれいな等高線に囲まれ,高尾山山頂へ直接つながる尾根なのにヤマレコのみんなの足跡がしるされていないのでずっと気になっていた。しんどいところもあったが終わって喉のつかえがとれた。1号路とは目と鼻の先なのに,静寂そのものの別天地。
入り口の沢の左岸には,沢沿いの歩きやすい道はない。右岸にはあるが,途中から歩いたので堰堤付近は不明。林道から右岸を見ると,この季節,堰堤脇は灌木や下草が生い茂り,すぐ入れそうには見えなかった。一方,左岸はいきなり下草の少ない植林の斜面が見えたのでつい踏み込んでしまった。しかし傾斜は急で,杉の下枝が積もり,登りにくい。いったん戻り,対岸を調べるべきだった。
尾根はけものたちが自由に通行しており,明瞭なトラバース道にはついつられて道草を食ってしまった。けものたちが歩くのは,山の上を目指すばかりではなく,おいしいものや何か目当てあるからなので,尾根筋以外に生活道路は多い。それに惑わされてはいけないが,明瞭なトレースが目に入るとうっかり踏み込んでしまう。この尾根はただひたすら尾根筋をたどればよいのだ。
踏み込んだトラバース道はもともと人間がつけたものではないかと思う。GPS記録を見ても登り気味にこう配は一定であり,イノシシのオリジナルにしては整いすぎだ(偏見?)。
他にもこの尾根は人がそこそこ歩いているふしがあった。写真に乗せたほかにも,木が覆いかぶさり,背丈の低い獣たち専用の道がいくつもあったが,そのそばには大抵それを迂回する,人も通れるトレースがあった。これは人が歩いていることをにおわせる。穿ちすぎだろうか。
沢筋は水が豊富なので草も灌木もよく茂る。とくに出合いの近辺は湿度が高く,前夜雨が降ったのかと思うくらい下草に露がついており,そこに踏み跡らしき窪みはあったが,カッパを着るのもおっくうなので踏み込まなかった。植物にとっては命の水が空気中からも得られるから生育がよいわけだ。
その近くでは,ナタが欲しかった。タラやバラやキイチゴなどのとげとげ系の藪に,身を没する高さで行く手を阻まれると立ち止まってしまう。草木を傷つけたくはないのだがついナタを思い浮かべる。そういえば私のナタはもう何十年も押し入れで眠ったままだ。
これまで歩いた高尾山の近くのマイナールートのほぼすべてで,尾根らしい尾根には道らしきものがあった。今回の尾根も同様だった。この山域では,迷ったら尾根に出れば通行可能という思いを新たにした。「迷ったら尾根に登り,谷には降りるな」は鉄則。
尾根が歩きやすいのはイノシシが山域全体で活動し,めぐらす生活道路のおかげ。
難渋はしたが,この場所はまた訪れたい。
左岸のけもの道で進退窮まっているときは,脱出・撤退をマジ考えた。進むほうが活路があると感じ,けもの道に沿って沢に降りて可能性を探ろうとしたときに右岸のトレースが目に入ったのはラッキーだった。
次に来るときは入り口から右岸を攻めたい。また,メインの尾根へのとりつき付近の濃い藪の規模がわかったのでそこは迂回できそうだ。出合い上流の東の沢の右岸沿いの明瞭なトレースはけもの道かもしれないが,興味深い。高尾山山頂至近の裏庭への興味は尽きない。
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