石転び雪渓で北股岳(梶川尾根で下山)


- GPS
- 14:41
- 距離
- 20.2km
- 登り
- 1,952m
- 下り
- 1,956m
コースタイム
- 山行
- 7:44
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 7:54
天候 | 15日/晴れ 16日/曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■石転び雪渓の取り付きまではヘツリ、高巻あり滑落注意。 ■梶川尾根は梶川峰から急降下の連続。 |
写真
感想
海の日を絡めた3連休。姫は一人穂高に出かけていった。TONOは土曜日が仕事で2連休。前々から気になっていた石転び雪渓を登ることにした。飯豊山域はまだ未踏の地だし、最初は丸森尾根で上って、梶川尾根で下ろうとも思ったが、年々衰える体力を考えるとここで登っておいた方が良いんじゃないと言うことで。連休で小屋は混みそうだしテント泊装備をザックに詰めた。
初めてで勝手がわからないが迷うことなく天狗平、温身平、砂防ダムと着いた。ここから高巻き、ヘツリで緊張を強いられる。しかも気温が高く汗が尋常ではなく滴り落ちる。沢の渡渉部分で水をがぶ飲み。この後脚の調子が今一つ・・・そしてようやく石転び出合に到着すると、白い竜が青空に昇っていた。素晴らしい景色だ。今までの空気とは一変して、雪渓を渡る風は天然クーラー。さて行こう。ところが大腿が攣りそうになっている。攣らないが攣る1歩手前の様な状態。大量の発汗で塩分が喪失しているところに水分だけ補給したためであろう。とりあえず斜度の緩い出だしはアイゼンは着けずに進む。攣りそう・・休み・・攣りそう・・休みを無数に繰り返しながらも徐々に高度を上げる。途中でアイゼンを着けると足が重くなり立っているだけで攣りそうな状態に。牛歩の如くユックリ歩を進める。落石が無数に落ちていて早く通過したいが両足を攣ったら最後、滑落しそうだ。そしてこの先傾斜はさらに急になっていく。そこに見えている草付きの島までなかなか着かない。ガクガクになりながら何とか草付きに辿り着いた。しばし腰を下ろして休憩するが歩かなくても脚を攣りそう。アイゼンを外して草付き部分を1歩1歩ストックに頼りながら登る。そして斜度45度のトラバース。距離は短く、ステップもできているが、念のためアイゼンを着ける。休んで塩分も補給したせいか攣る感じはだいぶ治まってきた。トラバース後アイゼンを外し夏道を少し登ると最後の雪渓。再びアイゼンを着けて登り切った。そして梅花皮小屋の建つ稜線に出た。正面には大日岳の稜線が長く伸びていた。登り切った。。。これがこの山行のハイライトだった。
さて今回初めての飯豊連峰だったが、歩き始めが標高400mしかなので稜線に出るまでがキツいと感じた。下りの梶川尾根も半端なくキツかった。稜線まで出てしまえば雄大でたおやかな素晴らしい景色が待っていてくれるが、誰でもウェルカムという感じではない。日本三大雪渓の劔沢雪渓、白馬大雪渓、針ノ木雪渓のうち、大雪渓と針ノ木雪渓はテント泊装備で登ったことはある。でもこんなにキツくなかった。白馬大雪渓の入山口の猿倉は標高1,250m、針ノ木雪渓の入山口の扇沢は標高1,433mあり、雪渓に出るまでの登山道はともに整備されている。雪渓自体の規模や最後の斜度はさほど変わりないと感じたが、雪渓に出るまでの困難さが全く異なるのだ。日本三大雪渓に勝るとも劣らない石転び雪渓を抱く飯豊。その稜線はまだほんの一部しか歩いていないが、東北のアルプスと言っても過言ではないのだろう。やはりいつか縦走せねば。(TONO)
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