蓮華温泉から朝日岳-雪倉岳-大池周回
- GPS
- 51:20
- 距離
- 31.5km
- 登り
- 2,865m
- 下り
- 2,860m
コースタイム
- 山行
- 7:06
- 休憩
- 1:13
- 合計
- 8:19
- 山行
- 7:35
- 休憩
- 1:58
- 合計
- 9:33
天候 | 快晴-晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
吹き上げのコルまで雪渓多数あり、コル手前の大きなトラバースの雪渓はストックとチェーンスパイクがあれば安心でした。他の雪渓はつぼ足でOK。 水平道、鉱山道はまだ通行止め。 |
その他周辺情報 | 帰りに蓮華温泉で風呂にでもと思いましたが、広場にはたくさんの人で混雑していましたので下って姫川温泉の「くさの湯」にしました。43度の熱いお湯が効きました。おばちゃんが温泉卵をサービス、静かで貸し切りでした。 |
写真
感想
今回の山行は2泊3日、景色や花は最高だったが自分がいけなかった。
ピッケルや12本アイゼンなどで22Kg程、それにカメラ等で結構重くなったが、いつもなら重い荷物もそれほど苦にならないはずなのに、今回はザックを大容量の新しいモノに替えての初めての山行、背面の高さ調整をしなかったせいか重さがほぼ肩に掛かって直ぐに痛くなった。その上いつもは履かないがっちりした登山靴、これが蓮華温泉からの300mの下りで滑りまくり、時間がたつと足の小指が痛み出した。翌日は足の裏が痛くなって休憩のたびに靴を脱いでマッサージをする羽目になった。
初日の五輪高原を越えたあたりから、睡眠不足と暑さもあったのだろう、終始バテぎみの山行になった。
しかし暑さを除けば(これが一番の原因かもしれないが)、この時期の北アルプス北部は雪もたくさん残っていて、花がまさに一斉に咲き出す直前の活力を感じた。春の花の水芭蕉から雪解け後に咲くハクサンコザクラが山行中こんなにずっと見られるとは思わなかったし、初夏の花、ニッコウキスゲの黄色は、遠く新緑と空の青に映え、夏場のお花畑に咲く黄色の花より黄色の絨毯が大きく伸びて見えた。
そこにピンクのナデシコや橙のクルマユリ、白いコバイケイソウの花、ピンクのタカネバラなど春から夏の花が咲き誇り、残雪と深い青空がそれらを引き立てていた。
また五輪高原から朝日岳にかけて、至る所で融雪水や湧き水が流れ、喉の渇きと暑さをいやしてくれた。
朝日小屋のテン場は平らで石も少なく快適だった。なにより人が少なく夜は静かで元気だったら三脚を使って星景撮影をしたかった。
翌日の白馬大池のテン場のいびきの大合唱と比べたら天国のテン場だった。
小屋の名物おばさんから事前にアドバイスをいただいて到着が遅くならないようきつく言われていたが、間に合ってよかった。
今回テン泊だが小屋の食事が有名なので楽しみにしていた。なるほど山小屋での食事とは思えないほど豪華でよかったが、米農家としてはご飯だけは?だった。
テン場では栂海新道に向かうというソロの方やカップルもいたが、あの暑さではさぞ大変だっただろうと思う。
翌日の朝日岳から雪倉岳の登り返しがきついと言っていたが、まさしくその通りだった。景色や花を楽しみながら登るはずが、修験者のようにひたすら苦行に耐えながら登る事になってしまった。昨年の薬師-黒部五郎の時も靴だった。今回も小指と土踏まずが痛くて景色どころではなかった、自分の準備不足だった。
しかしこの区間は登山者の皆さんのレベルは高く、たくさんの方に抜かれてしまった。
雪倉岳に到着してからは休憩ばかりの山行になった。
とにかく暑い、日差しが強く風の当たらない場所では汗が噴き出てくる。
それでも稜線では終始涼しい風が吹いてくれて助かった。
この風に助けられ、へたれの我々はなんとか大池までたどり着くことが出来た。
大池では暑さを逃れて池のほとりの日影で大部分を過ごした。
次々と到着するテン泊者で、設置した傾斜がちのテントのすき間にも張られて通路もも狭く前日のテン場が夢のようだった。
テン場の夜も更けて、いびきの大合唱で何度も目が覚めた。
翌日はのんびり下る予定が2時過ぎから目が覚めて早々の出発となった。
これが結果として良かった。
日が出るとすぐに気温が上がり、むせ返るほどの暑さがやってきた。
下りでも暑い暑いと言いながらの山行になった。
下って来て蓮華温泉の外の蛇口から出る水は、体に溜まった疲労が消し飛ぶくらいに爽快で冷たかった。
天気は最高の山行だった、暑さが通常だったら、それに靴とザックの選択を間違えなければもっと元気に行ってこれたかなと思う。
それでも長いけれど素晴らしい五輪尾根の風景は、しばらく目に焼き付いて忘れそうにない思い出になった。
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