記録ID: 1579690
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沢登り
丹沢
東沢 ヤビキ沢左俣右沢 沢登り講習
2018年09月09日(日) [日帰り]
- GPS
- --:--
- 距離
- 7.2km
- 登り
- 947m
- 下り
- 943m
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・今日はビジターセンター周辺が満車だったのでウエルキャンプ場駐車場へ。 ¥540(詰めて停めてほしいとのこと)料金は管理棟受付だが、朝は9時から らしいので下山時でもOKとのこと。 ・トイレ、登山届は西丹沢ビジターセンターへ |
コース状況/ 危険箇所等 |
ヤビキ沢左俣右沢 ・つつじ新道を登りゴーラ(強羅)沢出合で対岸から東沢へ合わさるゴーロ帯の ゴーラ沢へ入るとすぐに堰堤2基。 1基目は堰堤近くの右から壁の基部を登り落ち口へ。2基目は左手前から巻いて 落ち口の少し先に下りる。 少し間をあけて3基目の堰堤。左隅を登る。 ・標高850mでゴーラ沢とヤビキ沢の二俣。水量比は1:1。 右のヤビキ沢へ進むと少しでこの沢前半のハイライトナメ帯が始まる。 1つ目のナメ帯は短いが2つ目は快適なナメが続き癒し系だ。 このナメ帯、7月頃まではまだ苔が雨で流されていないことが多くヌメリが残るが 大雨のあとの夏後期からはヌメリも取れて楽しい。 ・標高990mで変形三俣状。右俣と中俣は大量の押出しゴーロで通常は涸れている。 左俣は水もあり2段10mの滝が架かる。 この滝は左の浮石多いガレ沢を30mほど登って右の尾根に弱点を見極め取り付く。 滝落ち口の20mほど上部を高巻きそれほど苦も無く沢に戻れる。 次の2条8m滝は右流芯近くを登って越す。(掘次 ・小滝を2つほど巻き越すと、沢床と左手から冷たい湧き水帯。この湧き水がこの沢 の水源と言ってよい。通常ここから上流は水涸れとなる。 ・4m涸棚を左から登ると1100m二俣。 一般的には左沢の棚を登るが、今日はグレードの高い右沢へ。 すぐに中央に台座岩がある15m棚だが下からは5mくらいにしか見えない。 中央の台座に立ちややグズったスタンスを確認し、左足を左岩に一旦ハイステップ で上げ、右足を狭い凹角のスタンスに上げて左岩にバランスでせり上がる。 ちょこっとクライミングムーブが必要で検次カム#1〜2が使える。 ここで苦労するならばその先の大棚は登れない。 ・小棚を越えるとすぐに25m大棚。中央の乾い花崗岩壁を登り、左壁にトラバース するが、トラバースに入る前に左壁のリスにショートハーケンを打った方がよい。 (もちろん最後の人が回収し残置はしないようにしましょう) 中盤はホールドは豊富だが、最後の数mはこの棚の核心部となる。 中央からCSの右凹角に右足をステミング状態で入れ、ここに体重移動するのだが ちょっとリーチが必要でなかなかバランシーだ。体幹力がないと×。 カム#1〜2が使える。(検棔 ロープスケールは約35m。ビレイポイントとなる木はほとんどないので、5m上の 岩に長スリングを架けてアンカードビレイとする。 ・次の中央クラック状8m棚はやはり中央に台座があるが、左壁が出っ張っている クラックなのでジャミングも厳しいし垂直のためレイバックもかなり厳しいだろう。 左右とも少し大きめに巻け、落ち口3m上に戻る。 ・あとはゴーロの沢床となり、詰めは崩壊した土ザレとなるので、適当な弱点から 右側の尾根に上がり登り続けると植生保護柵が張られている。 柵と柵の間を抜けて少し下りると登山道である石棚山稜に出られる。 左俣右沢 遡行グレード 2級 遡行図は拙著『丹沢の谷200ルート』(山と溪谷社2017年発刊)P254〜255に 出ておりますのでまだの方は是非ご購入ください。 マウントファーム登山学校(日本登山インストラクターズ協会公認) http://mt-farm.info/ |
写真
感想
9/9 受講者さん3人を連れて西丹沢/ヤビキ沢左俣右沢へ。
一般的なヤビキ沢は左沢へ行きますが、右沢へ進むと少々バランシーかつクライミングムーブを要求される高い棚が連続していてグレードは左沢より俄然高くなってきます。
今日の皆さんはフォローながら見事なクライミングでNiceJob!
下山も石棚沢・ヤビキ沢中間尾根をしっかり読図ナビでき予定通り終了しました。
右沢を登り出すと上部から人の声。
「まさかこんなマイナー沢に登っている人いるんかい?」と
思ったら棚を懸垂してくる4人。
何と昔から勝手知ったるWさん。
皆さん拙著『丹沢の谷200ルート』を見て来たらしい。
右沢の棚を登ってから下降して左沢へ登っていきました。
過日の台風の影響で水量は普段の倍近くありましたが、遡行およびクライミングには影響なくよかったー。
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