白馬岳から清水尾根で祖母谷温泉へ

2018年09月19日(水) ~ 2018年09月21日(金)

• GPS: 19:12
• 距離: 27.3km
• 登り: 2,563m
• 下り: 3,181m

コースタイム

1日目

• 山行: 8:06
• 休憩: 0:26
• 合計: 8:32

距離 8.6km 登り 1,788m 下り 298m

6:33 猿倉荘
6:36 猿倉登山口駐車場
7:27 白馬尻荘
7:30 7:35 白馬尻小屋
10:00 10:03 岩室跡
10:49 避難小屋
13:08 13:22 白馬岳頂上宿舎
14:05 白馬山荘
14:31 14:34 白馬岳
14:48 14:49 白馬山荘
15:05 白馬岳頂上宿舎

2日目

• 山行: 9:46
• 休憩: 0:06
• 合計: 9:52

距離 15.9km 登り 575m 下り 2,513m

5:38 白馬岳頂上宿舎
6:34 6:36 旭岳
7:04 裏旭岳
8:04 8:05 清水平
8:23 8:26 清水岳
10:23 不帰岳避難小屋
15:24 祖母谷地獄（河原の温泉）
15:30 祖母谷温泉

3日目

• 山行: 0:36
• 休憩: 0:03
• 合計: 0:39

距離 2.9km 登り 207m 下り 394m

8:49 祖母谷温泉
9:15 名剣温泉
9:23 9:26 欅平駅
9:28 ゴール地点

天候

19日：晴れ
20日：曇りのち雨
21日：雨

アクセス

利用交通機関：

電車 バス タクシー

往路：新宿(高速バス)→白馬八方(タクシー)→猿倉
帰路：欅平駅→宇奈月→黒部宇奈月温泉駅

白馬八方から猿倉までは平日はバスが無くタクシーで3,000円。
3人で相乗りして一人1000円でした。

コース状況／危険箇所等

猿倉から白馬までのルートは、この時期の大雪渓は秋道であること以外特筆すべき事はありません。

●旭岳
明確な登山道はありません。白馬との鞍部から山腹を巻いてゆく登山道を辿ると、南側に延びる尾根を横切る所の岩にペンキで旭岳と書かれており、そのあたりから登り易い所を選んで登ります。踏跡はありますが不明瞭な所も多く、適当にルート取りすると、急な岩とか崩れやすい堆石などの厄介な所に出る事もあるので要注意です。下りも同様です。

●清水岳（しょうずだけ）
山頂へは、「山頂直下」という標柱の後ろのハイマツの間に踏跡があります。山頂はハイマツに覆われているだけで何もありませんが、北側の斜面が開けていて、そちら側は眺めが良いです。

●清水尾根
不帰岳の避難小屋まで概ね問題無しです。避難小屋から百貫山のコルまでは下りだけでなく、小さなアップダウンを繰り返すのが疲れます。
「山と高原地図」に記述のある百貫ノ大下りの下で、3、4本の沢を横切る所は足場の悪い所があります。また、林道に出るまでに何本かの大きな倒木があり、中にはザックを担いだままでは通れないのもありました。

不帰岳の避難小屋は、近くに水場もあって快適な小屋です。白馬岳からだと積極的に使う計画を立てるような距離ではありませんが、何かの時には有用な小屋です。

●その他
白馬岳頂上宿舎テント場代は1,000円。水場とトイレがあります。

その他周辺情報

●祖母谷温泉：
１泊２食で 9,500円（来シーズンからは 10,000円になるそうです。）
天然掛け流しの温泉は２４時間入れ、男女別の露天風呂もあります。
タオルはありませんがシャンプーとボディソープはあります。
食事は普通の山小屋より良いと思います。カジキの昆布締めとかアサリの味噌汁が出て美味かったです。
auの携帯電話は建物の中や入り口の所では圏外でしたが、外に出て屋根のある休息スペースに行くと繋がります。

●有磯 きときと庵：
峡谷鉄道宇奈月駅から電鉄宇奈月温泉駅へ行く途中にある鱒寿しの店。
鱒がたっぷりの「包みますの寿し」は酢がマイルドで、鱒を味わうといった感じでした。注文してから作るので少し時間がかかります。
他に「白えびの押し寿司」や「白えびの天むす」なども売っており、店内で「白えび刺身丼」なども食べられます。

写真

9/19 6:34

平日でバスが無いため猿倉も閑散としています。

9/19 6:53

ここから見える、あのピークが白馬岳の山頂とは思わない人もいるでしょうね。

9/19 7:30

白馬尻

9/19 8:01

雪渓の末端部

9/19 8:21

秋道になっているので雪渓を横に見ながらザレた道を登ります。

9/19 8:21

この辺りは雪渓を歩けそうだけど、万が一踏み抜くとシャレにならないです。

9/19 8:32

ここからようやく雪渓に入ります。

9/19 8:39

いままで幾多の人が、この写真を撮ったことか・・・

9/19 8:43

こんな写真もありがち・・・

9/19 9:16

戸隠方面が気になり画面の中央部に持ってきてしまったけど、もう少しカメラを下に向けて雪渓や登山者を入れた方が良かったと思っています。

9/19 9:16

左の乙妻山から始まり、高妻山の高まりを経てギザギザの戸隠山と西岳、その横に飯縄山が顔を出しています。

9/19 9:26

空が綺麗です。

9/19 9:37

この辺りからバテ始めて・・・

9/19 9:43

この辺りで気力がなくなり・・・

9/19 10:07

岩峰がカッコイイ！などと、自分に言い訳しながら・・・

9/19 10:08

写真ばかり撮って、なかなか進みません。

9/19 11:09

小屋は見えても亀の歩みで、ここから1時間も掛かってしまいました。

9/19 11:09

9/19 11:19

紅葉と言うにはまだ少し早いけど、充分に秋の景色です。

9/19 13:57

今回の目的である旭岳、以前来た時に登るべき山に入りました。

9/19 14:27

前にも来ているし、今日は疲れたからパスしようかと思ったけど、一応、頑張りました。

9/19 14:28

小蓮華山

9/19 14:29

杓子岳と鑓ヶ岳、唐松岳は雲の中

9/19 14:30

9/19 14:30

明日行く予定の旭岳と清水岳を見ながらテントに戻ります。
今日のバテ具合から、翌日の行程が思いやられます。

9/19 15:03

余裕があれば今日中に登ってしまいたかったけど、明日に持ち越し。体調によっては、山頂はパスして祖母谷に下ろうと思っていました。

9/20 5:48

ずっと天気が安定しなかったのと、連休前だからかテント場には余裕がありました。

9/20 5:52

一晩過ごしたら体力も少し回復したけど、天気が心配です。

9/20 6:16

天気が良ければもっと綺麗なのでしょうね。でも、こういう景色も悪くありません。

9/20 6:31

旭岳の山頂まで、もう少し。

9/20 6:36

旭岳からの白馬岳

9/20 6:37

9/20 6:39

多分あそこが山頂、右の岩の方が若干高いけど危険なので行きません。

9/20 7:10

旭岳から縦走路に戻り祖母谷に向かいます。黒部川を取り巻く山々が見えて気持ちの良い道です。

9/20 7:10

旭岳は裏から見ても立派です

9/20 7:12

清水岳の手前にある小旭岳はピークを通らないのが少し残念。
だったら登ればよいのだけど、ハイマツの藪漕ぎがありそうだから登りません。

9/20 8:06

旭岳と杓子岳、鑓ヶ岳

9/20 8:08

これから下る清水尾根
バックは毛勝三山とそれに続く尾根。

9/20 8:08

清水岳

9/20 8:09

鉢ヶ岳と雪倉山

9/20 8:15

ここからは旭岳の存在感が大きく、白馬岳は添え物という感じ。

9/20 8:15

9/20 8:18

池塘もあって良い所です。

9/20 8:26

清水岳の山頂はハイマツに覆われています。

9/20 8:26

朝日岳と雪倉山

9/20 8:26

雪倉山、鉢ヶ岳、小蓮華山
一昨年、あそこを歩いて栂海新道に行きました。

9/20 8:26

白馬岳と旭岳

9/20 8:27

多くの北アルプスの山々が見え、黒部の谷の大きさが実感として分かります。

9/20 8:28

五竜と鹿島槍を拡大

9/20 8:28

立山、剣岳を拡大

9/20 8:31

槍、穂高を拡大すると、その手前に針ノ木岳が重なっています。

9/20 8:45

9/20 8:48

山間を抜け、富山湾にそそぐ黒部川

9/20 8:48

9/20 8:48

広大で深い黒部の谷、というのを感じる景色です。

9/20 9:07

9/20 9:21

池塘に映る山がもっと格好良いと絵になるのだが・・・
なかなか注文通りの景色はありません。

9/20 9:24

もう少し赤い葉っぱが多ければ・・・

9/20 9:27

パンフォーカスにできないカメラなので、ちょっと剣がピンボケ、赤い色もはっきり出ないのも不満です。

9/20 9:32

9/20 10:17

白馬三山の稜線も、この辺りで見納め

9/20 10:26

不帰岳の避難小屋

9/20 10:27

近くに水場もあって、快適な小屋です。

9/20 11:10

今日歩いてきた旭岳、清水岳の稜線

9/20 13:08

もう少しなのに、雨が強くなってきました。

9/20 13:37

急な梯子は朽ち始めており、ロープが掛けられています。

9/20 15:24

祖母谷地獄、河原から湯気が上がっています。

9/20 15:29

今日中に帰るか、温泉でのんびりするか、少し迷いました。

9/20 15:51

部屋は空いているとの事で宿泊決定。

9/21 8:23

河原の露天風呂は熱くて入れません。
宿でスコップを借りて、川の水が混ざる所に穴を掘れば快適な露天風呂が出来るかも。

9/21 8:29

9/21 8:49

お世話になった祖母谷温泉、良い宿でした。

9/21 9:10

水墨画の世界

9/21 9:16

名剣温泉も気になります。

9/21 9:22

欅平駅が見えてきました。
この辺り、道の上に岩が被っているから人喰い岩なんて呼ばれています。

9/21 9:26

欅平駅

9/21 9:27

昔、下ノ廊下に行った時、ここから登ったの思い出します。いきなり急登でした。

9/21 9:33

トロッコ列車も久しぶり！
今日は天気が悪いけどオープンな普通客車に乗ります。
雨の強いときや、寒いときはリラックス客車の方が快適です。

撮影機器：

PENTAX Optio WG-2 GPS PENTAX

感想

guchi999

数年前に白馬岳に行った時から、隣の旭岳が気になっていました。旭岳だけでは勿体ないから久々に黒部の方まで行く事にしたのが今回の計画で、清水尾根はあまり期待はしてませんでした。
しかし行ってみると北アルプス北部の山々の眺めは良く、雲ノ平並みとまでは言わないけど山深さもあって、穏やかな山稜や池塘の点在する尾根も気に入りました。当初の目的であった旭岳より清水尾根の方が印象に残る感じです。もう完全に「また機会があれば行きたい所」のリストに入りました。
ただ、難点は少し距離が長い事。特に不帰岳の避難小屋から下は景色が開けるところもなく、疲れも出て殊に長く感じました。

いつもは山から下りると風呂にも入らず速攻で帰って来ることが多いのですが、今回は祖母谷温泉に下りた時に、何故だか露天風呂に入っているイメージが湧き、発作的に泊まる事にしました。
そのおかげで温泉を堪能し、翌日はトロッコ列車からの眺めを楽しみ、宇奈月で少しぶらいついたり、富山地方鉄道のローカル感を味わったりと、久々に”山旅”をしたという満足感があります。

コメント

いーぐる

ゆっくり楽しめたみたいですね
guchiさん、こんんちは！
　私も旭岳はチョット気になってます。以前、白馬に行った時に、大雪渓の最後で私を猛スピードで追い越して行ったお兄さんは、私が稜線に出たら、旭岳の方から「ピストンして来ました」って戻って来ましたよ。
　このコース、guchiさん好みの渋い雰囲気で、なかなかいいですね。
降雨前の空って意外に遠望が利くので、後立山、立山・剱、穂高まで、けっこうクッキリ写ってますね。
　祖母谷温泉、ふらっと泊まってしまった感じ、分かるような気がします。

guchi999

Re: ゆっくり楽しめたみたいですね
イーグルさん、今晩は。コメントありがとうございます。

白馬から見える存在感のある旭岳は気になりますよね。
是が非でも登らなければいけない山という訳ではありませんが、余り多くは見かけない方向からの白馬が見られるし、清水尾根を下るときにずっと見えているので、それなりに満足できます。

清水尾根は本当に良いです。尾根の雰囲気もそうですが、剣が徐々に近づいてきで、黒部へ降りるというのが良いのですね。ここはお勧めです。

祖母谷温泉、ふらっと泊まったように書いてますが、実は疲れたから泊まった、というのが真実に近いです。
でも飯も美味かったし、民宿と山小屋の中間という感じで良かったです。