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Yamareco

記録ID: 1609022
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

鳳凰三山縦走〜千頭星山〜御所山周回

2018年10月07日(日) ~ 2018年10月08日(月)
 - 拍手
GPS
--:--
距離
20.1km
登り
2,413m
下り
2,413m

コースタイム

1日目
山行
3:45
休憩
0:00
合計
3:45
8:30
225
12:15
2日目
山行
13:10
休憩
0:50
合計
14:00
3:10
350
9:00
9:00
30
9:30
9:30
10
9:40
10:20
30
10:50
11:00
20
11:20
11:20
140
13:40
13:40
110
15:30
15:30
100
17:10
17:10
0
17:10
ゴール地点
天候 7日晴 夏日
8日晴のちガス
過去天気図(気象庁) 2018年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
青木鉱泉 駐車場1日750円
コース状況/
危険箇所等
《青木鉱泉〜鳳凰小屋》
ドンドコ沢コース
鳳凰小屋まで標高差約1500mの急登をひたすら登る。
南精進ヶ滝〜五色ノ滝あたりが特にキツい。
鳳凰山のコースの中では見所が多いので大変でも人気があるコース。
鳳凰小屋は水が豊富でテン場は狭い。
混雑時には場所や張り方を指定されることもある。
今回は隣接するテントとぴったり付けて、ペグと前室の使用は不可でした。

《鳳凰小屋〜オベリスク〜薬師岳小屋》
オベリスクまでは蟻地獄のような砂地の急登。
ここを登ればようやく眺望が広がる。
オベリスクのクチバシ部分(最後の難関)はお助けロープが設置されて登りやすくなっていた。
憧れの先端部に立つ姿を何度と見た。
…と言っても初歩的なクライミング技術と勇気が必要。
地蔵岳から観音〜薬師岳へは見渡す限り素晴らしい眺望が広がる。
最高の稜線歩きだ。

《苺平〜千頭星山〜御所山〜青木鉱泉》
超マイナーな周回ルート
薬師から夜叉神峠方面へ下る途中、苺平で目立たない分岐路がある。
道は細く、なかなかの急坂。
あまり踏まれてない為、地面はフカフカしていて気持ちいいが坂ではスリップしやすい。
倒木だらけで大崩落部では登山道が既に崩れ落ちて木の枝に捕まって飛び越えた。
マーキングはしっかりしている。
荒れている場所も多く岩場とは違った難易度を感じる。

千頭星山頂上まで行くと笹原が広がっていて歩きやすく、やっとまともな道に出てこられたという安堵感。
が、それはほんのひと時。
甘利山への分岐を御所山方面(青木鉱泉)へ進むと歩きやすかった笹原がやがて藪漕ぎと変わる。
それだけなら良かったが獣道と混在し踏み跡の信用性はなくなる。
相変わらずマーキングは各所あるが、この辺りから偽テープに翻弄される。
道しるべとして追ってきたピンクテープ、赤スプレーのマーキングが徐々に深い藪の中へと導かれる。
行き先はしっかり見えてるのになんだか遭難してる気分にさえさせられる。
踏み跡すらなく、胸から頭の高さくらいの笹薮の急坂を下りにしばらく誘導され、あまりにもおかしいのでGPSを使うと谷の方へ大きく外れていた…
ここまでの道が道じゃないだけに尾根へ戻るのも相当苦労した。
尾根に戻ってもやはり登山道という登山道はなく、獣道が張り巡らされてる。
今更、本当にあるかどうかわからない登山道を探すより獣道を上手く利用して進んだ方が楽であった。
進むべき方向がわからなかったり間違っていれば遭難してしまうだろうが、どんなルートでもゴールを捉えていれば気力と体力で道は切り開ける。
GPSが手軽に携帯できているこの時代には本当に救われているとも思う。

御所山から青木鉱泉までの下りは距離がほんの短いのに標高差約800mと最後に超ドSなルートだった。
ドンドコ沢が緩やかに感じる。
相変わらず偽テープに尾根を直進させられ、引き返し、急坂はマーキングが見当たらなくなった。
GPSでは道を外れてないはずだが、1,400m付近まで降りてくるまで一度もテープや印を見ることはなく、道なき道(急斜面)を高度を下げていった。
徐々に近づく川の流れる音が旅の終わりを告げた…
やっと帰ってこられた…

最後の最後に待ち構えていた難問は
先日の台風で増水した沢の渡渉だった…。

2日目の工程は鳳凰小屋を3:00に出発してから下山は17:00頃。
それでも予想よりは早く下山できました。

華やかな山や稜線歩きも好きですが、やはり困難な道を越えてこれた時の達成感や充実感は大きいです。
いざという時にも経験を積んでおかないといけないですしね。
その他周辺情報 白山温泉 日帰り一般 600円
青木や御座石からの帰りでは寄りやすい温泉です。
大浴場と露天の2つのみ。
行きのSAで熟睡してしまい青木鉱泉8:30スタート…
駐車場めっちゃ混んでたけどテン場大丈夫か?💦
行きのSAで熟睡してしまい青木鉱泉8:30スタート…
駐車場めっちゃ混んでたけどテン場大丈夫か?💦
南精進ヶ滝
水量が多く迫力があります
2
南精進ヶ滝
水量が多く迫力があります
紅葉もいい感じ
今がピークらしいです。
今までで1番人が多かった気がする。
2018年10月07日 12:12撮影 by  iPhone 8 Plus, Apple
4
10/7 12:12
今がピークらしいです。
今までで1番人が多かった気がする。
五色ノ滝と紅葉
見事な滝
接近。
水しぶきによる風圧でビショビショ
2
接近。
水しぶきによる風圧でビショビショ
12時過ぎに到着
出発が遅れてハイペースで登ってきた甲斐あってテン場はまだ張るスペースに余裕があった。

小屋の周りもいい感じに紅葉
(おんぼろな小屋は水場)
12時過ぎに到着
出発が遅れてハイペースで登ってきた甲斐あってテン場はまだ張るスペースに余裕があった。

小屋の周りもいい感じに紅葉
(おんぼろな小屋は水場)
秋の山の日照時間は短く、あっという間に日没
秋の山の日照時間は短く、あっという間に日没
1:30起床
ダラダラ飯作って、テント畳んで3:10出発

今回はこれがお目当て。
星空とオベリスク。
2018年10月08日 04:06撮影 by  NIKON D5300, NIKON CORPORATION
3
10/8 4:06
1:30起床
ダラダラ飯作って、テント畳んで3:10出発

今回はこれがお目当て。
星空とオベリスク。
小さいけど流れ星も捕らえた!
2018年10月08日 04:41撮影 by  NIKON D5300, NIKON CORPORATION
5
10/8 4:41
小さいけど流れ星も捕らえた!
お地蔵さまの見つめる先からお月様
2018年10月08日 04:38撮影 by  NIKON D5300, NIKON CORPORATION
3
10/8 4:38
お地蔵さまの見つめる先からお月様
街の灯りもほんのり見えました
2018年10月08日 04:47撮影 by  NIKON D5300, NIKON CORPORATION
1
10/8 4:47
街の灯りもほんのり見えました
月を追うように地平線が赤くなる
2018年10月08日 05:14撮影 by  NIKON D5300, NIKON CORPORATION
10/8 5:14
月を追うように地平線が赤くなる
天空ビーチには徐々に人が集まってきた
天空ビーチには徐々に人が集まってきた
いよいよ日の出
雲海が神々しい
甲斐駒もセクシーに
2
甲斐駒もセクシーに
凛々しい
2018年10月08日 07:58撮影 by  NIKON D5300, NIKON CORPORATION
1
10/8 7:58
凛々しい
クチバシにクライマー
2018年10月08日 06:20撮影 by  NIKON D5300, NIKON CORPORATION
3
10/8 6:20
クチバシにクライマー
雲海に包まれたオベリスクもまた良いですね
2018年10月08日 08:57撮影 by  NIKON D5300, NIKON CORPORATION
3
10/8 8:57
雲海に包まれたオベリスクもまた良いですね
いいなぁ
俺もこうやって撮ってもらいたい
2018年10月08日 08:57撮影 by  NIKON D5300, NIKON CORPORATION
3
10/8 8:57
いいなぁ
俺もこうやって撮ってもらいたい
花崗岩がボロボロで腰が引けてる
1
花崗岩がボロボロで腰が引けてる
ここから先は写真映えしないマイナールート
ここから先は写真映えしないマイナールート
久しぶりにまともな道

久しぶりにまともな道

ガッスガス
何度倒木を越えたことか…
何度倒木を越えたことか…
千頭星山山頂。
眺望なし。
千頭星山山頂。
眺望なし。
甘利山と御所山の分岐。
甘利山と御所山の分岐。
ここにきて藪漕ぎの始まり
ここにきて藪漕ぎの始まり
マーキングはたしかにあるのだけれど…
マーキングはたしかにあるのだけれど…
良くて獣道
踏み跡はなし
良くて獣道
踏み跡はなし
御所山頂上。
眺望なし。
御所山頂上。
眺望なし。
日没は近い。
なんとな真っ暗になる前に下山できそう!
日没は近い。
なんとな真っ暗になる前に下山できそう!
下山あるある
人工物にホッとする
下山あるある
人工物にホッとする
水量が多くなって渡れない…
最後の難関は渡渉2回
水量が多くなって渡れない…
最後の難関は渡渉2回

感想

今回で9回目の鳳凰山。
この山は自分にとって特別な山。
何かの区切りに登ることが多い。

毎回裏切ることのない絶景と天候との相性。
今回は9回目という事で苦行ルートも盛り込んで赤線繋ぎをすることにした。

ルート状況に細かく書きすぎたせいでここに書く事が無くなった…。

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コメント

こんな周回があったとは
さすが鳳凰ツウのrawchさん。地図眺めててもこんなルートは思いつきもしませんでした。
藪漕ぎやらルーファイやら。ワイルドですね。
うちの相方が好きそうなコース取りです(笑)。

そして感想の最後の一文に爆笑でした。お疲れ様でした!
2018/10/16 22:10
Re: こんな周回があったとは
自分もこのルートがあったの最近気づきました。
サバイバル感あって悪くなかったです!笑

ズボラな性格なので久々にマメに記録してみたらコレです…笑
いずれ本当に誰も踏み込んでないルートも歩きたいです。
2018/10/20 9:05
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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体力レベル
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