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Yamareco

記録ID: 161045
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積雪期ピークハント/縦走
比良山系

出逢って意気投合・・・道連れはフランス人!  リトル比良

2012年01月08日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
08:55
距離
9.1km
登り
770m
下り
635m

コースタイム

JR近江高島駅6:48 - 7:08大炊神社 - 7:55白坂 - 9:27岳観音石祠 - 13:00鳥越峰 - 14:00岩阿沙利山 - 14:45鵜川越 - 15:45鹿ヶ瀬バス停
天候 朝のスタート時には雪が舞っていました。
昼前からは見事に晴れて白山方面までくっきり見えるおまけ付き!
過去天気図(気象庁) 2012年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 自家用車
JR北小松駅前に駐車して湖西線で一駅移動、近江高島駅からスタートしました。
コース状況/
危険箇所等
JR北小松駅、近江高島駅の両方とも登山ポストがありました。
リトル比良への登山口になる大炊神社にも登山ポストがあります。

岳山、岩阿沙利山ともに標高も低く無雪期であれば問題ないルートです。
ただこの季節、岳山を越えるあたりからの積雪量が多く、わずかにあったトレースも新雪に埋もれて地図とテープが頼りのトレッキングになります。

鵜川越の峠の道標には北の谷に下りる表示がなかったのですが、地図に従ってテープを辿り、無事にガリバー旅行村に下山することができました。

夜明け前の北小松駅
2012年01月09日 06:55撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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夜明け前の北小松駅
近江高島駅前には大きなガリバー像が!
2012年01月09日 06:55撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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近江高島駅前には大きなガリバー像が!
登山口までは歩いて20分くらいです。
2012年01月09日 06:55撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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登山口までは歩いて20分くらいです。
曇天ですが伊吹山が姿を見せてくれました。
2012年01月09日 06:55撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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曇天ですが伊吹山が姿を見せてくれました。
リトル比良の第1峰、岳山
2012年01月09日 06:55撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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リトル比良の第1峰、岳山
地元が外来者を歓迎してくれているようでうれしくなります。
2012年01月09日 06:55撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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地元が外来者を歓迎してくれているようでうれしくなります。
大きい文字と小さい文字・・・
ここにも書いた方の心遣いが。
2012年01月09日 06:55撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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大きい文字と小さい文字・・・
ここにも書いた方の心遣いが。
登山口となりの大炊神社
2012年01月09日 06:55撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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登山口となりの大炊神社
きれいに管理されています。
朝の空気によく似合います。
2012年01月09日 06:55撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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きれいに管理されています。
朝の空気によく似合います。
昔、神社やお寺は私たちの遊び場でした。
2012年01月09日 06:55撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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昔、神社やお寺は私たちの遊び場でした。
神社前には登山ポスト。
2012年01月09日 06:55撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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神社前には登山ポスト。
鹿よけのゲートを抜けて
2012年01月09日 06:55撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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鹿よけのゲートを抜けて
沢を渡ってスタートです。
2012年01月09日 06:55撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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沢を渡ってスタートです。
何もつけずに靴のままで歩けます。
2012年01月09日 06:55撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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何もつけずに靴のままで歩けます。
神楽石
2012年01月09日 06:55撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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神楽石
2012年01月09日 06:55撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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トレッキングの導入としては申し分なしの雰囲気です。
2012年01月09日 06:55撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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トレッキングの導入としては申し分なしの雰囲気です。
賽の河原?
少し小高くなっているところですが・・・
2012年01月09日 06:55撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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賽の河原?
少し小高くなっているところですが・・・
この実は鳥は食べないのかな?
2012年01月09日 06:55撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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この実は鳥は食べないのかな?
あれは岳山かな・・・
今日歩くリトル比良の1峰です。
2012年01月09日 06:55撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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あれは岳山かな・・・
今日歩くリトル比良の1峰です。
こちらも。
半円形を描くルートです。
2012年01月09日 06:55撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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こちらも。
半円形を描くルートです。
白坂
白い岩が露出している斜面ですが、もちろん雪の下です。
2012年01月09日 06:55撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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白坂
白い岩が露出している斜面ですが、もちろん雪の下です。
この岩は濡れていても滑りません。
2012年01月09日 06:55撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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この岩は濡れていても滑りません。
標高200mから傾斜が少し急になります。
2012年01月09日 06:55撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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標高200mから傾斜が少し急になります。
岳観音
本体は頂上に移されています。
2012年01月09日 06:55撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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岳観音
本体は頂上に移されています。
アイゼンをつけるべきかワカンがいいのか、迷いながら歩いていましたがここでワカンをつけました。
2012年01月09日 06:55撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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アイゼンをつけるべきかワカンがいいのか、迷いながら歩いていましたがここでワカンをつけました。
ワカンを装着したとたんにこの岩登り(泣)
2012年01月09日 06:55撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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ワカンを装着したとたんにこの岩登り(泣)
ここで2度方向を間違えました。
そのたびにここに戻って、道標を観察して方向を探ります。
3度目にテープを見つけました。
2012年01月09日 06:55撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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ここで2度方向を間違えました。
そのたびにここに戻って、道標を観察して方向を探ります。
3度目にテープを見つけました。
目まぐるしくガスが移動していきます。
2012年01月09日 06:55撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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目まぐるしくガスが移動していきます。
獲物の足跡を追う肉食獣の気分に・・・
2012年01月09日 06:55撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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獲物の足跡を追う肉食獣の気分に・・・
時おりこんな日差しや
2012年01月09日 06:55撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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時おりこんな日差しや
青空が広がります
2012年01月09日 06:55撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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青空が広がります
ときどき出てくるこの赤い実が愛らしいアクセントですね♪
2012年01月09日 06:56撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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ときどき出てくるこの赤い実が愛らしいアクセントですね♪
ちょっとかっこよかった葉っぱです。
2012年01月09日 06:55撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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ちょっとかっこよかった葉っぱです。
春の準備もそっと進んでいますよ。
2012年01月09日 06:55撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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春の準備もそっと進んでいますよ。
赤テープを巻きに来た人じゃないですよね。
見ているとなんだか微笑ましい赤いひも。
自分の目印につけたのかも知れませんが、今日一番ほっこりしたこのひもに大賞を進呈します。
2012年01月09日 06:55撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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赤テープを巻きに来た人じゃないですよね。
見ているとなんだか微笑ましい赤いひも。
自分の目印につけたのかも知れませんが、今日一番ほっこりしたこのひもに大賞を進呈します。
岳観音の石の祠
2012年01月09日 06:56撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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岳観音の石の祠
中の観音様にごあいさつ。

9ヶ月ぶりですね。
2012年01月09日 06:56撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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中の観音様にごあいさつ。

9ヶ月ぶりですね。
この岩の上に立つと高島の平野から湖北をを一望できるのですが、どう見ても足元が危険のため断念します。
2012年01月09日 06:56撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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この岩の上に立つと高島の平野から湖北をを一望できるのですが、どう見ても足元が危険のため断念します。
せっかくだし腕を思いっきり上に伸ばしてカシャッと・・・
2012年01月09日 06:56撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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せっかくだし腕を思いっきり上に伸ばしてカシャッと・・・
次に登る鳥越峰
2012年01月09日 06:56撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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次に登る鳥越峰
トレースはどんどん見えなくなってきます。
2012年01月09日 06:56撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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トレースはどんどん見えなくなってきます。
この季節ならではのアートです。
ここを歩ける特権!
2012年01月09日 06:56撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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この季節ならではのアートです。
ここを歩ける特権!
これもこの時間限定のアートです!
2012年01月09日 06:56撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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これもこの時間限定のアートです!
ひとつの小ピークに立ちました。
来た方向と・・・
2012年01月09日 06:56撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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ひとつの小ピークに立ちました。
来た方向と・・・
行く方向を眺めます。
2012年01月09日 06:56撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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行く方向を眺めます。
もうトレースはすっかり消えています。

テープだけが頼り(苦笑)
2012年01月09日 06:56撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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もうトレースはすっかり消えています。

テープだけが頼り(苦笑)
地形が複雑ではないので迷う心配はそれほどしていないのですが、現在位置をピンポイントで示せないのが歯がゆい状況です。
2012年01月09日 06:56撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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地形が複雑ではないので迷う心配はそれほどしていないのですが、現在位置をピンポイントで示せないのが歯がゆい状況です。
ここでこの日初めて人に逢いました。
私のトレースを辿ってこられた運の悪い人です(笑)
2012年01月09日 06:56撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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ここでこの日初めて人に逢いました。
私のトレースを辿ってこられた運の悪い人です(笑)
その運の悪いフランス人のカップル
セバスチャンとサラ
意気投合して同行します。
2012年01月09日 06:56撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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その運の悪いフランス人のカップル
セバスチャンとサラ
意気投合して同行します。
岩阿沙利山頂で
2012年01月09日 06:56撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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岩阿沙利山頂で
ワカンのほうが遅いので先に歩いてもらいます。
2012年01月09日 06:56撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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ワカンのほうが遅いので先に歩いてもらいます。
スノーシューズを履いた二人にはとても追いつけない!
でもその後を歩くのはめちゃ楽です!
2012年01月09日 06:56撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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スノーシューズを履いた二人にはとても追いつけない!
でもその後を歩くのはめちゃ楽です!
残り時間とルートを検討した末に行き先を変更します。
この谷を下って鹿ヶ瀬(ガリバー旅行村)へ。
2012年01月09日 06:56撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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残り時間とルートを検討した末に行き先を変更します。
この谷を下って鹿ヶ瀬(ガリバー旅行村)へ。
急傾斜ではスノーシューは扱いづらい?
2012年01月09日 06:56撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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急傾斜ではスノーシューは扱いづらい?
セバスチャンはカメラが趣味。
2012年01月09日 06:56撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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セバスチャンはカメラが趣味。
雪景色の美しさに感激しきり!
2012年01月09日 06:56撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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雪景色の美しさに感激しきり!
2012年01月09日 06:56撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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もう麓近くまで下りているはずですが、雪の量は半端じゃないです!
2012年01月09日 06:56撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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もう麓近くまで下りているはずですが、雪の量は半端じゃないです!
棚田の畦道です。
2012年01月09日 06:56撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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棚田の畦道です。
里まで下りてきました。
2012年01月09日 06:56撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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里まで下りてきました。
2012年01月09日 06:56撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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白山までくっきり見えています。
2012年01月09日 06:56撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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白山までくっきり見えています。
ガリバー旅行村は3月まで閉村中。
2012年01月09日 06:56撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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ガリバー旅行村は3月まで閉村中。
バスを待つ間、セバスチャンがジャグリングを見せてくれました。
2012年01月09日 06:56撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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バスを待つ間、セバスチャンがジャグリングを見せてくれました。
振り返ると山が見送ってくれています。
2012年01月09日 06:55撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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振り返ると山が見送ってくれています。

感想

雪山を歩き出して1ヶ月、4回のトレッキングを重ねました。
毎回違ったトラブルに見舞われながら運良く無事に下山できています。
いままでどのケースも一歩間違えば事故、遭難に繫がりかねない綱渡りの山行で、さすがにこのあたりで一度休憩を挟もうかと思った次第・・・

雪山でもルートの選び方によってはもっとのんびり散歩気分で歩ける自分向きの山もあるだろうと今回は「楽をしたいルート」が選考基準です(殴)

毎日眺める比良の山々ですが、蓬莱山から釈迦岳の峰は雪の色が濃いのに対してそれより北のリトル比良はまだましです。
昨年4月に歩いたルートをこの時期にもう一度歩くのは悪くない。
歩行距離はあるけど雪が少なければ問題ないと「ふわっと」決定しました。

前回と同じく車をJR北小松駅にデポして近江高島駅からスタート。
山沿いの集落から標識に従って大炊神社に着きました。
朝のしっとりした空気の中で清潔感のある神社が迎えてくれます。
寺と隣り合っているさまは昔の神仏の区別をつけなかった名残のようです。
この国はもともと宗教が違ってもケンカをしなかった文化なんですよね。

登山道に入ってしばらくは雪もわずかで靴のまま歩けます。
標高200mまでは傾斜も緩やかな散策コースです。
鹿の鳴き声を聞きながら歩いていくと目に見えて傾斜か急になるところが200m。
雪の量も少し増えてきました。
案外雪はありそうだと思いながら、まだ深刻には考えずに登っていきます。
歩きながら「この先で装着するのはアイゼンかワカンか?」と考えていますが、道の状況も微妙で雪もさらさらの新雪ではなく、判断がつきかねるままに進んでいます。
標高が上がるにつれて積雪が目立ってきました。(まだ300m位なのに!)
ワカンを履くことにして立ち止まります。
前回の反省から出発前に靴に合わせて調整をしてきた分、スムーズに装着できました。
気をよくして歩き始めたとたんに岩場登りが出てきたりと焦る場面もありながら無事に越えていきます。

風は弱く気温は0度前後です。
体にはあまり負担にならない状況ですが、困った状況が2つ・・・
雪で垂れ下がった枝の下を潜るときに雪の塊が落ちて頭からバサッとかぶります。
ダウンジャケットでは濡れてしまうのでこういう場面には不適切ですね。
冬山用のアウターを持っていないのでまだレインウェアーのほうがよさそうです。
結局ダウンジャケットは脱いでフリースのセーターで歩いていました。
気温が低ければできない選択ですが、今回は平気でしたよ。

もうひとつは手袋。
これも防水の必要を感じて手に入れた手袋でしたが、ゴアテックスではなく透湿性がないのでなかでびしょびしょに濡れてしまいます。
(雪ではなく汗です)
この対処法はまだ調べてみないといけません。
道具を扱う技術はまだまだです・・・

山頂にいらっしゃる観音様に再会の挨拶をして先に進みますが、このあたりから積雪量が増え、数日前のトレースが消えてしまっていつものラッセルが始まります。
地形は迷うほどの複雑さでもないのですが、ペースが落ちているのが気にかかります。
もう昼時に近いのですがこの先の歩行距離はまだ大分残っています。
昼食は次のピークまでいってからと決めて進みますが、立ち止まって一息つく回数が増えていきます。

稜線から外れていないのはわかっていますが地形図上で今ここにいると一点を示せないのがまだ私の弱いところです。
この遅くなっているペースでどこまで行けるのか?
次のピーク「岩阿沙利山」まではどれくらい?

少し立ち止まって現在位置を知ろうと回りを見渡していると、こちらに向かってくる2つの人影があります。
遠目にお互いを見とめて「こんにちは〜!」と声を掛け合います。
近づいてきた方は外国人のカップルです。
ルートを知っていたら教えてもらおうと聞いたら、わからない(!)との返事・・・
私の足跡を辿って歩いてきたそうです・・・よりによって私ですか!
男性がGPSを持っていて見せてもらうとあら不思議!
たちどころに地形図上で現在位置が特定できました(喜)
あとは地形の確認もできて方向も定まり、めでたく再スタートです。
2人はスノーシューを履いていて私とはペースが全く違うので先に行ってもらいます。
この尾根を下ることと赤テープを探すことを伝えると先に歩いては行くのですが、すぐに私を待っていてくれています。
この先のルートが不安だから一緒に行きたいと言ってくれた2人に内心こちらが感謝しながら3人で歩きます。
日本に来て2年でここまでコミュニケーションできる語学力に脱帽しながら歩いています。

しかしこのあたりで私のエネルギーが底をつきかけていました。
昼食を取り損ねていることで、チョコレートやキャンディーで気をを紛らせていましたが限界です。
時間を見ると悠長に食事の準備をする場合じゃなくて、さあどうするかと・・・
2人も時間は気になっていたようで、下山ルートを変更しようと言ってきました。
北小松までの予定を変更してこの先の谷を下ると鹿ヶ瀬のガリバー旅行村に出られます。
そこから近江高島までのバスが走っているとはサラからのびっくり情報!
よく調べています!
地形図には道の表示はないのですが、山と高原地図には出ているのでそれを頼りに谷を下ります。
道標もなかったのですが、幸いテープを見つけながらルートを確定できたので無事に下りることができました。

2人とも若いのに山の経験はありそうで、サラはモンブランにも登ったそうです。
赤坂山にも去年登っていたり、伊吹山を見ながら「あそこは車で登れる山だ」とか、本当によく知っていましたよ。
セバスチャンはヤマレコのサイトに興味を持って検索方法を教えて欲しいと言ってくれて、別れ際にメモを渡しました。
もうすぐフランス人ユーザーが現れるかも知れませんよ!

近江高島の駅から私は北小松で下車、2人は堅田で新快速に乗り換える予定で車中でお別れでした。
サラが「出逢ったおかげで引き返さずに先に進むことができました。ありがとう」と言ってくれました。
実は不安だったのはこちらのほうで、その言葉はそのまま返さなきゃいけないですよね。

こちらの山に来るときは誘ってくださいな、とアドレスも伝えて握手で別れましたが、思いがけない出会いと交流に感激した一日でした。

毎度毎度の反省は山ほどありながら、こんなご褒美もあるんですよね!

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コメント

ゲスト
monsieurさん、こんにちは
雪山トレッキングも回数重ねてきましたね。
手袋はなんだかんだ言っても、ウールが安心です。
予備とオーバーグローブ、薄手、厚手いろいろ試して合う物を探して下さい。
スキーやスノーボードの手袋も使えます。
そろそろ伊吹あたり行ってみては。

フランス人のお二人がヤマレコ見てくれると良いですね
伊吹にも登ってもらいたいものです。
2012/1/9 12:48
todokitiさん、ありがとうございます!
今日あの2人からメール が届きました。
またご一緒できそうです

伊吹 にもそろそろとは思っているのですが、防寒グッズの貧弱さがネックになってなかなか二の足を踏んでいる状態です。

手袋はもう少し研究してみますよ
ウールか・・・
安物買いは結局損ですね
2012/1/9 13:10
monsieurさん こんばんは!
フランス人の方とお知り合いになれるなんて!
 登山ならではですね、普通に街中を歩いていただけではありえない出会いだと思います。

 でも うれしいハプニングやら うれしい誤算があって羨ましいですねぇ
 私なんかここ最近困った誤算ばかりです。 
年末にmonsieurさんが登頂された「霊仙山」へ行って参りました
 結果8合目手前で時間切れでした 
 よかったら見てやってください。

 
2012/1/9 17:16
yuconさん、ありがとうございます!
歩いていて困ったハプニングもけっこうあるものですよ
でも喜ぶ方がずっと楽です。

外国の方はよく見かけますね。
あんな状況でしたから道連れになるのは自然(?)な成り行きでしたが

霊仙山行かれたんですね
先月より雪が多そうですね・・・
レコにお邪魔しますよ
2012/1/9 21:45
登山の楽しさを改めて感じました。
厳冬の風景のなか、ともに薄い(全くない)
道を協力しながら歩けるって、登山は
瞬時に、国籍などの範疇を超えて、一期一会の
素敵な出会いをもたらしてくれるんだと感じました。

雪山を楽しむ気持ちと、テクニック(技術的な要素)
を着実にご自分に取り込まれてるようで
うらやましく思いました。

僕は、雑多な私事などで、しばらく山に
登れない日々が続きそうですが、
monsieurさんはじめ皆様の
素敵なレコを楽しみに
せめて『冬山への憧れ』は持ち続けたいです。
2012/1/9 23:27
komakiさん、ありがとうございます!
雪山を楽しむ気持ち・・・はともかくも、テクニックについては所詮独学です

自分でできる限りの考えを巡らせて対処するのですが、現場に出るたびに失敗だらけで上達は亀の歩みですよ

経験者か先生に習うのが早道なのは承知しているのですが、小さいステップを重ねることを楽しんでしまっているので急がずやりますよ

komakiさんはしばらくのブランクですか
山はいつ登ってもそのときのいい顔を見せてくれますよ
早く山に再会できますように
2012/1/10 19:26
monsieurさん、こんばんは!
山行お疲れ様でした〜

フランス人のお二人と会われたのですね〜 happy01 なんだか嬉しいですね!
ヤマレコのユーザー名monsieurさんなので、フランスとゆかりがあるのだろうなぁと
思っていましたが、バッチリですね

うちの父さんにもフランスの方で山登りする人がいるそうだよ、
と伝えたら、彼らだけで日本で山登りとは、なかなかやるなぁと感心していました

グッドタイミングでヤマレコの英語版もできたことだし、外国の方にもたくさん日本の山の良さを知ってもらえると良いですね
2012/1/11 0:56
slowlifeさん、ありがとうございます!
monsieurと呼ばれるようになって、実はもう30年も経っていたりするんです
フランスとは何の関係もないところからのきっかけでしたが・・・

あの2人とは何度か のやり取りをしています。
2月にどこか登ろうという話になっています
スノーシューの2人にワカンでどうついていこうか?
ちょっと気がかりではあります
2012/1/11 17:48
monsieurさん、こんばんは!
>ワカンを装着したとたんにこの岩登り(泣)
思わず私が苦笑い
私もワカンを購入したので、こういう場面が訪れるのだろうなと思いました。

素敵な出会いがありましたネ
地形図を見て進む、それに付いていく、GPSで位置特定、高原の地図でバスがあるルートを進む。
それぞれに持っていたものを合わせて、さらにプラスになって楽しい山行になりましたね。

再開は来月ですか  私まで楽しみになってます
2012/1/12 22:43
GPSをはじめて見たのですが・・・
pippiさん、こんばんは
ワカン買ったんですね!
歩き方の練習からですね
私も先日好日山荘に行って歩き方を教えてもらいましたよ。
2度歩いているので教えられたことが納得できた気がします。

セバスチャンが持っていたGPS、すごいものですね
本当に数秒で地形図の上で現在位置が特定できたんです。
道を探してうろうろなんてことがもうなくなるのかな?

地形図からそこまでの情報を引き出すのがやりたいもので、もうしばらくは地形図とコンパスが手放せません
2012/1/13 17:43
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