常念岳〜蝶ヶ岳パノラマ縦走
- GPS
- 13:00
- 距離
- 18.9km
- 登り
- 2,205m
- 下り
- 2,073m
コースタイム
- 山行
- 12:01
- 休憩
- 0:59
- 合計
- 13:00
天候 | 快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2018年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
現在は森の広場が駐車場となっています。 ここから本来の三股登山口駐車場のあるゲートまでは700m。 三股登山口駐車場には照明の付いた水洗トイレがあります。 ここからさらに登山口まで徒歩約15分。 登山届は登山口に提出箱があります。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
全体的にぬかるんだ場所が多い。 前常念手前、樹林帯を過ぎた所から雪がちらほら。 岩場に付いている雪は滑りやすいので要注意。 常念岳直下は雪で滑りやすく要注意。 蝶ヶ岳へ向かう縦走路、岩場、樹林帯とも所々雪があり。 蝶ヶ岳から三股登山口へ下って2.4km地点くらいまで雪あり。 かなり滑るのでチェーンスパイク、軽アイゼンは必要。 |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
装備
備考 | チェーンスパイク クマ鈴 ラジオ 予備ヘッデン 防水手袋 |
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感想
北アルプスへのアクセスは南アルプスの倍かかる為なかなか足が向かない所。なので今回は一度に二か所回ってしまおうという作戦。だけどこれがなかなか厳しかった。
なんと2日前に初冠雪。前日に雪の状況を山小屋へ確認。常念が10cm、蝶が5cm。新雪だから登るには問題ない、皆さん登っているので・・ということなので決行。
熊目撃情報も出ているのでクマ鈴をつけてスタート。
薄暗い中でも紅葉が綺麗なんだろうなとわかる。
九十九折の急登が続くが、時々合間から見える稜線にワクワク。あれ?結構白いよ?
樹林帯を抜けると雪が少しずつ見えだす。歩きには問題なし。ただぬかるんだ所が多いのでうんざり。
前常念までの岩場は結構な急登。それに赤丸印が少ないので分かり難い。雪は滑るけど、先行者の足跡があるので助かる。ただ信じ切っていると突然足跡が無くなり、ルートミスに気付いて元に戻るということも数回繰り返した。迷っている人も多そうだった。
常念手前の偽ピーク辺りでライチョウとご対面。下りてくる登山者に教えていただいた。ハイマツの中で子がピヨピヨ。なかなか表には出てきてくれないので諦めて登り始めたら、「お母さんがここにいますよ!」と教えていただいたので戻る。なんと目の高さのハイマツの中にお母さん。足が白くてモフモフしていて可愛かった。その後登山道を横切って子の所へ行ったのでさよなら。
三股ルートからは5〜6人しかいなかったけど常念小屋方面からは沢山の登山者。山頂も一杯。写真撮るにも足場が悪いので順番待ち状態。時間が無いのでおにぎりを無理やり押し込んで出発。
下り始めると静かな時間再び。槍も穂高連峰もずっと見えている。むしろ山頂で見るより近い感じ。滑る岩に気を付けながら慎重に下りる。ここは赤丸印がしっかり付いているので迷うことなく進める。しかしこの岩稜帯は次のピークまで続くのでかなり消耗する。
その後は樹林帯に入り、雪が混じった登山道が滑りやすく注意して進む。足の攣り方が激しくなってきたのもこの辺り。
蝶槍は目印になってわかりやすい。手前のピークから一旦標高を下げ、見上げた時は正直着けるか心配になったけど、これが最後のピークだと思ったらあっさり行けた。
蝶槍からはご褒美縦走路。山頂が遠いけどまあいいか。ヒュッテが見えないけど・・
当たり前、山頂もヒュッテもまだまだ先で視力が届かないだけだった。
しかし贅沢過ぎる縦走路。苦労した分に見合うだけの景色に大満足だった。
蝶ヶ岳からの下山はまさかの積雪。初めだけだと思っていたら、登ってくる人からだいぶ続いているので付けた方がいいと聞きチェーンスパイク装着。これでは登ってくるのも大変だっただろうと思う。次にお会いした方達もビックリしていたようで、帰りはどうするんだろうと他人事ながら心配。私はチェンスパなければ下りることが出来なかったと思う。
この山行を計画するにあたって、行動時間が長い事、日暮れが早いことを承知してヘッデン使用もやむを得ないと考えていた。夏のシーズン中では水不足が心配なので
実行するなら秋と決めていたから。
スタートが遅くなり、どこかで短縮できればと思っていたけどそう甘くはなかった。
雪の付いた岩とそれが溶けて濡れた岩がよく滑り苦労した。
蝶槍14時半の時点でヘッデン覚悟。後はその距離をできるだけ短くしたいところ。
しかしチェンスパ付けての下山は、安定しているものの油断できないので慎重となる。雪が無くなったのを確認して外す。まだ明るいうちで良かった。と同時に暗闇に対応するためヘッデン装着、ラジオを準備、ドリンクの残量確認。明るいうちに軽くなった足で急ぎ足。事前の情報どおり、このコースは整備が行き届いて暗闇でも歩き易く下山に選んで正解だった。ヘッデンの明かりだけでこれだけスムーズに歩けるとは自分でも驚き。視野が狭いせいか、下山が苦手な私は恐怖を感じる事が無くむしろ昼間より速く感じたのは気のせいだろうか。
こんな時間に下山とはいろいろと言われそうだけど、これはこれでいい経験ができたと思っている。まあ無事に下りてこれたから言えることだけど。
これから先、想定外の出来事が起こって暗闇登山になってしまう事もあるかもしれない。その時に冷静に対応できるかどうかは経験の有無でかなり違いがあると思う。これ、準備できてなかったらかなりメンタルに影響するかと。
足元というか道をよく見ているから不思議とコースを外さない、寒い時期は自分の吐く息が白く視界に影響する、等発見もあり。
今季最後のアルプスは贅沢な縦走路を味わいつつ、最高にキツイ山行になった。
10/21の朝は起きたら富士山が真っ白でした。
もう高い山は雪なんですね?この周回コースを日帰りで回るとは恐れいりました。しかも前日は車中泊ですか?寝不足と疲れで帰りの運転は大丈夫でしたか?大変だったでしょうけど景色はほんとうに素晴らしいですよね。暗い道も良い経験をしたとのポジティブな向上心に感心しました。
私は9/19-9/20 常念小屋泊でのんびり常念岳だけ行ってきました。
頂上でヤマレコユ−ザ−のchi-sukeさんとお会いしてよかったです。
とても気にいったので 又行けたらいいなと思っていますが・・・
コメントありがとうございます♪
車中泊はできないタイプです。1時に家を出ました。前日は3時間半くらい爆睡できたので意外と平気でした。ただ4時間の運転は疲れますね。山より厳しい(笑)。
常念岳だけでもかなりタフな山ですよね。
北アの山小屋は混むので泊りたくないんです。そしてテン泊装備ならここの縦走は無理だったと思います。なので日帰りしかなかったんですよ。
chi-sukeさんのレコは時々拝見しますが凄い方ですよね。超人過ぎて参考にならないです(笑)。
chatraさん、こんばんは。
遅コメで失礼します。
9月の早川尾根、今回の常念と、(早川尾根は私がだいぶ後ですが)前後して同じような山域を歩かれているので、勝手に親近感を覚えてしまいました。
今回私はボロボロだったので日帰りは難しいと思いますが、chatraさんのこのルートを来季1泊で歩いてみたいです。
次のレコも楽しみにしております♪
コメントありがとうございます!
そうなんですよね、同じお山で嬉しくなっちゃいました。
kaiganeさんの過去のレコを見ると私の行きたい所が一杯詰まっていて、おまけにかなりの健脚ぶり!憧れて勝手にフォローさせていただきました。
実ははじめてkaiganeさんのレコを見つけたのは『笊ヶ岳』でした。今年行きたかったのですが今回の歩きっぷりからするとまだまだ自分には早いなと反省です。
kaiganeさんなら常念〜蝶日帰りは問題なく行けると思いますが、1泊で余韻に浸った方がより贅沢な気分を味わえると思います。来季楽しみにしています。
これからもレコ参考にさせてください。よろしくお願いします。
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