記録ID: 1640665
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沢登り
丹沢
早戸川水系 水沢 伊勢沢左俣
2018年11月04日(日) [日帰り]
kamog
その他2人
- GPS
- --:--
- 距離
- 11.8km
- 登り
- 988m
- 下り
- 971m
天候 | 雨のちガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・5〜6台駐車可(釣り解禁期間は釣り師車で混んでいることもある) ・トイレ、登山届ポストなし(事前に神奈川県警オンライン提出済み) |
コース状況/ 危険箇所等 |
■水沢 伊勢沢左俣 沢登り屋さんは「伊勢沢」と聞けば神ノ川を思い浮かべるであろう。 渓流釣り師さんはこの水沢の伊勢沢を想起する方も多いと思う。 出合から右俣は昨年の記録を参考にしていただくとして、さて左俣。 地形図を見れば一目瞭然だが標高840m〜1000m間の等高線が滅茶混んでいる。 その通りに割と大物の涸棚が連続していて驚かされる。 1000mより上流は小棚が時々あるくらいで平凡な渓相となる。 遡行グレード 2級(今回のルート取りで)※初心者は不可 …参綾戸遒ら奥野林道の水沢橋を渡った右手に5〜6台停められるスペース。 すぐ先で林道が2つに分かれている。左側が奥野林道で右が伊勢沢林道。 どちらも一般者通行不可のゲートがある。 右側の水平に伸びる伊勢沢林道を延々終点まで歩く。 もし伊勢沢を出合から入る場合は、前回は音見沢橋から沢へ下りて主に右岸側を 下ってから入渓した。伊勢沢に入って少しで6m程度の滝らしい滝があり、右から 巻き越した。あとは小滝のみである。漁解禁期間は釣り師の入渓が多いので邪魔に ならないよう注意。(釣り師は一番先に入った人を追い越して上流に行かないと いう暗黙のルールがある) △気萄Fは左俣に絞っての遡行なので、伊勢沢林道終点から左岸側の上がるように 伸びる植林径路を使う。平凡な渓相を左に右に時には沢床を歩く。水はもう涸れて いる。 沢が西南西から西、そして西北西に緩やかに向きを変えると805m辺りで左から 涸れた沢が入ってくるが、これは左俣ではない。 左俣の出合はもう一本上流で、伊勢沢の沢床を歩いていくと、左手奥に左側が 岩小屋状の壁と右側が2段6mのスラブ棚がある。これが左俣。 2段6m棚は壁の左側から簡単に巻き上がることもできるし、スラブ棚の右寄りを カチ拾ってクライミングもできる。(検次砲泙臣から左側の岩穴を潜って登る こともできる。(掘棔 上部が大岩2個ある3m棚を容易に越えて少し、870m辺りで幅が30mほどで 下部が岩屋状にハングした15m棚が出てくる。 この棚は結構立っていてホールドもシワシワ状で細かく登れない。 左側からスラブ壁を回避するよう、くの字状に巻く。落ち口よりも5mほど上に 出るので、落ち口方向に木を伝ってザレを下り、沢床に戻る。 けβΔ10m程度のハング壁となり、2m、4m、4m、4m棚(いずれも供棔砲 越えると落ち口左に被った岩があるトイ状20m棚。 トイの中を快適にクライミングする。ホールドは硬く安定している。 落ち口2mの乗越しがややバランシーだ。(掘棔 イ気蕕望棚を越えくの字状2段5m棚を登ると、眼前に幅広30m棚が登場。 右上するように上がって棚右側に生えた木にランニングを取って落ち口に抜ける。 (検次 右上する時に下のビレイヤーはリード者の落石要注意。 なお右上してから水平バンドを左へ行き中央を登るルート取りもありそうだが、 下から見るよりも現実の方が悪いのでやはり先述したルート取りがよいと思う。 高巻く場合は右側裏からで落ち口4m真上に出て沢に戻れる。 Δ修慮紊2m程度の小棚が少しで平凡な渓相となる。 明瞭な二俣は、1030m(右の北西へ)、1075m(右の西方向へ)、1090m (左の西南西方向へ)、そして1115m(左の南西側へ)と進んだ。 次第にズルズルの土ザレとなり詰めは少しハング気味に崩壊した土ザレ場で 左側の尾根に取り付き登れば明瞭な尾根に出る。 ただこの尾根はまだ支尾根なので右側の南西方向へ少し登れば、本日下降予定で ある黍殻山(きびがらやま)東尾根(仮称)1205m小ピークへ。 У亞婿嚇貳根(仮称) 核心部は植生保護柵が張ってあり柵の右に進む1150m小ピークから植林帯の急な 太った斜面である南東方向へ下りる。 50〜60m下ると平坦な尾根となって棚上ノ頭(伊勢沢ノ頭 1101m)。 新しい白標柱に1101と書かれていた。 そこから東南東方向に尾根をひたすら下ると平坦なセクションとなり845mコル。 登り返して進めばガタクリ峰(860m 手作り標識あり)となる。 また一旦下って再び多少岩稜混じりの尾根を登り返せば870m大沢ノ頭(折れた 太木だけで特に標識などはない)。 さらに下って少し登り返すと水無ノ頭(813m 特に標識なし)となる。 ここから東南東へ下ると尾根上に岩壁がある。(755m辺り) この壁は下りてみると6m程度で何だかボルダリングの課題を作れそうだった。 なお岩壁は左側(北側)斜面に巻くように僅かな踏み跡が付いている。 755mからは北東方向へ急斜面を下る。降り立ったコルは645mで、右手(南側) には奥野林道が見えているので、植林内を下りれば護岸堤もなく奥野林道へ 降り立てた。 奥野林道を東方向にどんどん進んで行けば林道は馬ノ背と呼ばれる尾根上に乗る ようになって、さらに下っていけば車を置いたゲート前に戻れる。 ■マウントファーム登山学校 http://mt-farm.info/ ※丹沢限定沢登り記録(by kamog)ページもあります。 |
写真
感想
今日の沢仕事はお流れになってしまったので、久しぶりに同人メンバーでかねてから行きたかった伊勢沢左俣。
伊勢沢というと殆どの人が神ノ川の伊勢沢を彷彿すると思いますが、こちらは早戸川の水沢の伊勢沢。
右俣は昨年ソロ遡行済みだけれど左俣は地形図見てわかる通り只物ではない。記録も丹沢の沢では有名なHP「マシラの部屋」のマシラさんくらいしか見たことがない。
水がないと沢ではない!という方には向かないが、結構大物で渋い涸棚の連続!
こりゃ期待を裏切らずなかなか楽しいさぁ〜。
下降は黍殻山東尾根(仮称)をガタクリ峰、奥野林道経由で初めて足跡を残してきました。
小雨でしたけどヒルちゃんの眠っている今が遡行適期ですよー。
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