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Yamareco

記録ID: 1640789
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜

北ア・五竜岳(道の駅・白馬よりテン泊ピストン)

2018年11月03日(土) ~ 2018年11月04日(日)
 - 拍手
GPS
18:34
距離
26.7km
登り
2,496m
下り
2,468m

コースタイム

■2018/11/03(土)
06:35 道の駅「白馬」出発
07:04 エスカルプラザ
09:02 白馬五竜アルプス平
09:26 地蔵の頭 09:35
10:46 小遠見山 11:03
11:27 中遠見山
12:17 大遠見(山頂標識ではありません)
13:13 西遠見(山頂標識ではありません)
13:35 西遠見山(GPS)
15:23 白岳
15:32 遠見尾根分岐
15:39 五竜山荘(テン泊)

■2018/11/04(日)
06:10 御来光
06:17 五竜山荘テン場出発
07:34 五竜岳頂上 07:56
08:56 五竜山荘テン場(テント解体) 09:26
09:36 遠見尾根分岐
09:47 白岳
11:17 西遠見
11:52 大遠見
12:43 中遠見山
13:03 小遠見山巻き道
13:56 地蔵の頭
14:08 白馬五竜アルプス平
15:20 エスカルプラザ
15:46 道の駅「白馬」帰着

■小遠見山より雪が出始め、大遠見より先は雪山です。夏山のCTでは対応できませんので注意してください。
天候 ■11/03 午前中快晴、午後ガス、出発時(1℃)、遠見尾根(10℃)、テン場(2〜5℃)、深夜テント内(-5℃)
■11/04 朝方強風(-5℃)、5時頃より無風快晴、10時頃よりガス、遠見尾根(8℃)、駐車場帰着後雨
過去天気図(気象庁) 2018年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
■往路:都内(01:55)−首都高速−中央自動車道−<岡谷JCT>−長野自動車道−<安曇野IC>ー県道310号−<柏矢町>−国道147号−<旭町>−<一中東>−国道148号−道の駅・白馬(05:59/298km)

■復路:道の駅・白馬−<神城>−県道33号−<ぽかぽかランド美麻>−県道31号−<宮IC>−白馬長野有料道路−<安庭IC>−国道19号−長野南バイパス−<下氷鉋・塔之腰>−県道35号−<長野IC>−上信越自動車道−<更埴JCT>−上信越自動車道−<藤岡JCT>−関越自動車道(35キロ渋滞)−<大泉JCT>−外環自動車道−首都高速−都内(21:38/596km)

■駐車場:道の駅・白馬
マップコード 691 866 089*66
コース状況/
危険箇所等
■とおみゲレンデ−アルプス平
ゲレンデ内はスキーシーズンを控えゴンドラのメンテナンスやコース内の草刈りが行われています。ブル道を歩けば邪魔になることはないと思いますが、急坂なのでブルなどの走行に支障を与えないように歩きましょう。
エスカルプラザはスキー場開設まで閉鎖されているようです。

■アルプス平−小遠見山
アルプス平から地蔵の頭、小遠見山へのルートはトレッキングコースを兼ねているため、よく整備されていて危険な箇所はないと思います。

■小遠見山−西遠見山
小遠見山からポツポツ雪が出始めますが、雪が繋がるのは大遠見辺りからです。深いところでも踝ぐらいで、アイゼンなどの必要は感じませんでした。目印などは少ないですが、尾根筋のルートなので道迷いは少ないと思います。

■西遠見山−白岳−五竜山荘
このルートの核心部です。西遠見山から白岳との鞍部までヤセ尾根を下ります。雪が付くと更に細く感じ、白岳沢側は切れ落ちて(崩れ落ちて)いて高度感があります。アイゼンは付けませんでしたが、道幅が狭いので左右のアイゼンを引っ掛けないように...
白岳への登りは急登です。階段類はほぼ雪の下です。滑ったら止めるのは困難な斜度なので慎重に...中腹から上部には岩場が続き、何本ものクサリが掛けられています。雪がなければ問題はないと思いますが、岩の隙間に雪が入ったり、クサリが雪に埋もれたり、難易度は高くなります。下山のために極力クサリは引き出して登りました。上側からクサリを引き出すのは大変です。
白岳の山頂は、覆い被さるように雪がせり出しているので、手掛かりがないと登れません。東側に辛うじてハイマツが頭を出していたので利用しましたが、これからは大きな雪庇が張り出すと思いますので、ソロでは難しくなります。
尚、今年の夏に白岳山頂直下の下りで滑落死亡事故が起きています。ご注意下さい。

■五竜山荘−五竜岳山頂
この時期の山頂へは、12爪アイゼン、ピッケル、ヘルメット、ハードシェル上下など、完全な冬山装備が必要です。ルートは雪と岩稜のミックスですので、ピッケルは容易に収納できるタイプ、厚手の手袋は不向きです。
トレースの有る無しやガスると難易度は大きく異なります。斜面のトレースは風が強いと一晩で消えるでしょう。
斜面のトラバース、岩場(クサリ場)、斜面の直登、岩稜と多彩でルートは複雑です。一般登山道なので目印は豊富でしょうが、ほとんどが岩に付けられた目印で今は雪の下で、ほとんど見えません。ルートを熟知していないと行き詰まるので注意して下さい。
その他周辺情報 ぽかぽかランド美麻 
入浴時間:6:00〜8:00、10:00〜21:00
入浴料:大人600円 子供400円
http://miasa-pokapokaland.com/
着る時期を逸してしまいましたが、今回は「五竜岳」を美味しく食べ尽くしたいと思います。
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着る時期を逸してしまいましたが、今回は「五竜岳」を美味しく食べ尽くしたいと思います。
朝6時、道の駅「白馬」にやって来ました。まるでガスガスの中にいるようです。朝食を摂って本日は道の駅からスタートです。
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朝6時、道の駅「白馬」にやって来ました。まるでガスガスの中にいるようです。朝食を摂って本日は道の駅からスタートです。
白馬村も里は秋真っ最中です。
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白馬村も里は秋真っ最中です。
ガスを抜けて山頂方向を見上げます。小遠見から天狗の稜線だと思うのですが、雲ひとつないイイ天気です。
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ガスを抜けて山頂方向を見上げます。小遠見から天狗の稜線だと思うのですが、雲ひとつないイイ天気です。
とおみゲレンデを登ってきました。ゲレンデの終点辺りで見上げます。繋がっているリフトがテレキャビンでしょうか。あの上辺りがアルプス平だと思います。
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とおみゲレンデを登ってきました。ゲレンデの終点辺りで見上げます。繋がっているリフトがテレキャビンでしょうか。あの上辺りがアルプス平だと思います。
駐車場では1℃でしたが、すでに気温は10℃まで上がりました。暑くてハードシェルは着ていられません。今回は全て冬装備、水は飲料水のみ2リットル、雪を溶かします。
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駐車場では1℃でしたが、すでに気温は10℃まで上がりました。暑くてハードシェルは着ていられません。今回は全て冬装備、水は飲料水のみ2リットル、雪を溶かします。
とおみゲレンデの終点からブル道を利用してアルプス平に向かいます。このブル道、登山道並みに急登です。道の駅の辺りはまだガスの中です。
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とおみゲレンデの終点からブル道を利用してアルプス平に向かいます。このブル道、登山道並みに急登です。道の駅の辺りはまだガスの中です。
アルプス平を越えると白い稜線が見えてきました。八方尾根の奧に白馬三山かな...
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アルプス平を越えると白い稜線が見えてきました。八方尾根の奧に白馬三山かな...
左に今回の目的地五竜岳が見えてきました。そして今日一番の難関は中央のひときわ白い白岳です。これを越えないと五竜岳には到達できません。
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左に今回の目的地五竜岳が見えてきました。そして今日一番の難関は中央のひときわ白い白岳です。これを越えないと五竜岳には到達できません。
大黒岳から右へ牛首と唐松岳です。
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大黒岳から右へ牛首と唐松岳です。
地蔵の頭に登ってきました。
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地蔵の頭に登ってきました。
いつもはシャイなので鳴らしたことはないのですが、周りを見回しても人影はないので、思い切り鳴らしてみました。
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いつもはシャイなので鳴らしたことはないのですが、周りを見回しても人影はないので、思い切り鳴らしてみました。
小遠見山の手前で五竜岳の全容が見えてきました。まだまだ距離はありそうです。遠見尾根の一番奥が西遠見山です。ここから白岳の鞍部へ下って白岳山頂への急登です。岩場もクサリもあります。
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小遠見山の手前で五竜岳の全容が見えてきました。まだまだ距離はありそうです。遠見尾根の一番奥が西遠見山です。ここから白岳の鞍部へ下って白岳山頂への急登です。岩場もクサリもあります。
鹿島槍の北峰が見えてきました。南峰は北峰の真後ろなので双耳峰には見えません。
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鹿島槍の北峰が見えてきました。南峰は北峰の真後ろなので双耳峰には見えません。
小遠見山の山頂です。ここで小休止をして行動食を詰め込みます。
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小遠見山の山頂です。ここで小休止をして行動食を詰め込みます。
遠見尾根にはいろんな場所に遭難慰霊碑がたくさんあります。
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遠見尾根にはいろんな場所に遭難慰霊碑がたくさんあります。
小遠見山にある石柱は三角点ではありません。大遠見山にある三角点(中ノ沢)は見つかりませんでした。大遠見山には山頂標も見つかりませんでした。
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小遠見山にある石柱は三角点ではありません。大遠見山にある三角点(中ノ沢)は見つかりませんでした。大遠見山には山頂標も見つかりませんでした。
正面に五竜岳です。手前は遠見尾根と、右側は遠見尾根から続く白岳です。
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正面に五竜岳です。手前は遠見尾根と、右側は遠見尾根から続く白岳です。
五竜岳の山頂をアップに...東側から見る五竜岳が岩々しくて格好いいです。
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五竜岳の山頂をアップに...東側から見る五竜岳が岩々しくて格好いいです。
小遠見山から見た鹿島槍ヶ岳とカクネ里雪渓です。
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小遠見山から見た鹿島槍ヶ岳とカクネ里雪渓です。
カクネ里をちょっとアップに...
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カクネ里をちょっとアップに...
そして雪が付くと難易度が上がる白岳です。岩場がありクサリが何本も掛けられています。左側の鞍部に五竜山荘が見えています。
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そして雪が付くと難易度が上がる白岳です。岩場がありクサリが何本も掛けられています。左側の鞍部に五竜山荘が見えています。
少し角度が変わった鹿島槍ヶ岳北峰とカクネ里です。
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少し角度が変わった鹿島槍ヶ岳北峰とカクネ里です。
カクネ里雪渓をアップに...
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カクネ里雪渓をアップに...
遠見尾根の全景です。右のピークが西遠見山です。西遠見山から鞍部までヤセ尾根を下ってきますが、雪が付くと更に尾根は細く感じ緊張します。
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遠見尾根の全景です。右のピークが西遠見山です。西遠見山から鞍部までヤセ尾根を下ってきますが、雪が付くと更に尾根は細く感じ緊張します。
シラタケ沢から稜線にそそり立つ五竜岳東面の岩壁です。
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シラタケ沢から稜線にそそり立つ五竜岳東面の岩壁です。
アップで...
白岳の中腹まで登ってきましたが、雪の付き方が不安定で気が抜けません。滑ったら止められる斜面ではありません。今年の夏、滑落死亡事故が起きたルートです。
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白岳の中腹まで登ってきましたが、雪の付き方が不安定で気が抜けません。滑ったら止められる斜面ではありません。今年の夏、滑落死亡事故が起きたルートです。
なにやら五竜岳が怒り狂っているような...右側に今夜の宿泊地(テン場)の五竜山荘が見えます。
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なにやら五竜岳が怒り狂っているような...右側に今夜の宿泊地(テン場)の五竜山荘が見えます。
白岳山頂直下です。白岳の山頂は東西に長いので、どこを這い上がるか悩みます。雪が手前にせり出しているので手掛かりがないと越えられません。
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白岳山頂直下です。白岳の山頂は東西に長いので、どこを這い上がるか悩みます。雪が手前にせり出しているので手掛かりがないと越えられません。
東側にブッシュとハイマツが出ていたので、これを手掛かりにして這い上がります。
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東側にブッシュとハイマツが出ていたので、これを手掛かりにして這い上がります。
白岳の山頂です。石積みと三角点らしき石柱がありますが、これも三角点ではありません。
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白岳の山頂です。石積みと三角点らしき石柱がありますが、これも三角点ではありません。
白岳の山頂から見下ろした五竜岳山荘です。
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白岳の山頂から見下ろした五竜岳山荘です。
五竜山荘です。3回目かな...風で飛ばされるのか地面が露出しています。テン場は西側の斜面ですが、他に登山者はいないので、北からの風裏になる場所にテントを張ります。
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五竜山荘です。3回目かな...風で飛ばされるのか地面が露出しています。テン場は西側の斜面ですが、他に登山者はいないので、北からの風裏になる場所にテントを張ります。
五竜岳が目の前の優良物件です。
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五竜岳が目の前の優良物件です。
雪の状況を見るために五竜岳の途中まで登ってきました。16時半、風も治まりガスも取れました。
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雪の状況を見るために五竜岳の途中まで登ってきました。16時半、風も治まりガスも取れました。
北の方角には牛首と唐松岳が夕日に染まろうとしています。
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北の方角には牛首と唐松岳が夕日に染まろうとしています。
五竜山荘とマイテントです。この山荘には冬期(避難)小屋は無いようです。
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五竜山荘とマイテントです。この山荘には冬期(避難)小屋は無いようです。
黒部側は雲海の下です。
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黒部側は雲海の下です。
テントに戻って来ました。夕食にはまだ早いし、取り敢えず明日への鋭気を養います。
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テントに戻って来ました。夕食にはまだ早いし、取り敢えず明日への鋭気を養います。
日は落ちました。明日は天気次第ですが、山頂へのルートを頭に叩き込みます。おやすみなさい...
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日は落ちました。明日は天気次第ですが、山頂へのルートを頭に叩き込みます。おやすみなさい...
3時頃、テントを揺らす風で目が覚めました。念のためペグの点検に起き出してきました。ガスは無いようで上空には星がきらめいています。この風なら登頂は諦めようとシュラフに潜り込みました。
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3時頃、テントを揺らす風で目が覚めました。念のためペグの点検に起き出してきました。ガスは無いようで上空には星がきらめいています。この風なら登頂は諦めようとシュラフに潜り込みました。
4時頃が一番風が強かったと思います。起きて着替えて朝食の準備をします。5時を過ぎた頃から風がピタリと止みました。日の出前ですが山頂への準備を始めます。
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4時頃が一番風が強かったと思います。起きて着替えて朝食の準備をします。5時を過ぎた頃から風がピタリと止みました。日の出前ですが山頂への準備を始めます。
まだ薄暗いですが、目の前には...圧倒されます。ガス無く、風無く、行かねばなるまい。熱いコーヒーを沸かしてポットに詰めます。
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まだ薄暗いですが、目の前には...圧倒されます。ガス無く、風無く、行かねばなるまい。熱いコーヒーを沸かしてポットに詰めます。
6時を過ぎました。いよいよ儀式が始まります。四阿山と草津白根山の間辺りから御来光のようです。
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6時を過ぎました。いよいよ儀式が始まります。四阿山と草津白根山の間辺りから御来光のようです。
今日もいい日でありますように...無事に山頂に立てますように...
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今日もいい日でありますように...無事に山頂に立てますように...
山頂にも陽が当たり始めました。6時17分、山頂へ向けて出発します。
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山頂にも陽が当たり始めました。6時17分、山頂へ向けて出発します。
中腹のトラバース点まで登ってきました。テントを畳んでから登ることも考えましたが、出来るだけ早い時間に山頂に立つことを優先しました。
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中腹のトラバース点まで登ってきました。テントを畳んでから登ることも考えましたが、出来るだけ早い時間に山頂に立つことを優先しました。
唐松岳から白馬岳への稜線です。白馬方面も登っている人がいれば最高でしょう。
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唐松岳から白馬岳への稜線です。白馬方面も登っている人がいれば最高でしょう。
最初のトラバースが終わり足場のいい所でひと息入れます。
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最初のトラバースが終わり足場のいい所でひと息入れます。
山頂を見上げます。この後クサリ場を越えます。
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山頂を見上げます。この後クサリ場を越えます。
クサリは引き出せましたが、クサリ場の先にある岩場が恐かった。薄い手袋に替えました。
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クサリは引き出せましたが、クサリ場の先にある岩場が恐かった。薄い手袋に替えました。
まだ山頂は見えません。ここは直登です。
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まだ山頂は見えません。ここは直登です。
少し息の抜ける場所です。空が碧い...
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少し息の抜ける場所です。空が碧い...
さてここからは岩稜です。アイゼンのバンドを締め直します。ほとんど12爪の前歯で登ります。
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さてここからは岩稜です。アイゼンのバンドを締め直します。ほとんど12爪の前歯で登ります。
キレットへの分岐で山頂が見えました。ここまで来ればあと少し...
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キレットへの分岐で山頂が見えました。ここまで来ればあと少し...
山頂に立てました。3回目です。何か良いことでもしたのでしょうか(tさんの呪いか(笑)
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山頂に立てました。3回目です。何か良いことでもしたのでしょうか(tさんの呪いか(笑)
唐松、白馬方面
五竜山荘
鹿島槍ヶ岳です。北峰は辛うじて見えていますが、ちょっと粘ったけど南峰のガスは取れませんでした。
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鹿島槍ヶ岳です。北峰は辛うじて見えていますが、ちょっと粘ったけど南峰のガスは取れませんでした。
立山三山
熱いコーヒーでまったりと...
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熱いコーヒーでまったりと...
右端に唐松山荘が見えます。
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右端に唐松山荘が見えます。
ガスが上がって来ましたので山頂を後にします。
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ガスが上がって来ましたので山頂を後にします。
マイテントまで戻って来ました。登りでしっかりとトレースを付けたので下山は思ったより楽でした。テントを畳んで天気が崩れないうちに下山をします。
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マイテントまで戻って来ました。登りでしっかりとトレースを付けたので下山は思ったより楽でした。テントを畳んで天気が崩れないうちに下山をします。
白岳から仰ぎ見る五竜岳です。
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白岳から仰ぎ見る五竜岳です。
白岳を下りながら五竜岳、緊張したトラバースのトレースがここからよく見えます。
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白岳を下りながら五竜岳、緊張したトラバースのトレースがここからよく見えます。
正面は西遠見山、鞍部まで慎重に下ります。
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正面は西遠見山、鞍部まで慎重に下ります。
西遠見山から見上げた白岳と五竜山荘。
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西遠見山から見上げた白岳と五竜山荘。
青空が消え、ここからはモノトーンの世界です。五竜岳の山頂ではガスの中だった鹿島槍ヶ岳の北峰と南峰です。
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青空が消え、ここからはモノトーンの世界です。五竜岳の山頂ではガスの中だった鹿島槍ヶ岳の北峰と南峰です。
ルート上にあるチョット不思議な西遠見という空間。池があり、テン場にも使えそうな平坦な場所です。昨日のトレースが残っていますが、他に歩いた痕跡はありません。
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ルート上にあるチョット不思議な西遠見という空間。池があり、テン場にも使えそうな平坦な場所です。昨日のトレースが残っていますが、他に歩いた痕跡はありません。
西遠見と書かれた道標がポツンと...奧には五竜岳。裏剱の仙人池とか鏡平のような感じがします。
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西遠見と書かれた道標がポツンと...奧には五竜岳。裏剱の仙人池とか鏡平のような感じがします。
鹿島槍ヶ岳
中遠見からの鹿島槍ヶ岳北峰
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中遠見からの鹿島槍ヶ岳北峰
里に下りてくるとカラーが入ります。
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里に下りてくるとカラーが入ります。
無事に道の駅の駐車場に戻ってきました。この後すぐに雨が降り出しました。お疲れ〜...
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無事に道の駅の駐車場に戻ってきました。この後すぐに雨が降り出しました。お疲れ〜...

感想

今年9月の3連休、大糸線の神城駅から五竜岳に歩いて登り、鹿島槍ヶ岳から赤岩尾根を下山して簗場駅までに歩いて戻るという計画を立てたが、所用が入り半日しか時間が取れずに里山の鍬ノ峰に登ってきただけ。
もっとも、テレキャビンやゴンドラが動いているので、一人ゲレンデ内を歩いていると、奇異の目に曝されたかも知れないが...

エイブル白馬五竜はスキーシーズンの準備に入りテレキャビンやゴンドラも止まった。遠見尾根は静かなシーズンを迎えた。
ならば行かねばなるまい、テントを担いでノンビリと...
北アルプスゆっくりノンビリの第九弾は雪の五竜岳へ...

当初、スキー場の無料駐車場に駐めようと思ったが、今は無人。悪戯されるのもいやなので、人目のある道の駅「白馬」に駐めた。

テレキャビンやゴンドラが止まっても登山者はいるだろうと思っていた。
時間が早いので作業員はいないだろうけど...ところがゲレンデ内やアルプス平辺りには全く人影がない。遠見尾根に入ると、何日か前のトレース痕があったり消えたり、こちらにも全く人影がない。静かなことはいいが、チョット心配にもなってきた。

白岳に登ると、唐松岳からキレット方面への縦走路が見える。こちらにはしっかりとしたトレースが見える。五竜山荘のテン場には人がいるだろう...
冬期小屋があったか記憶が定かではないが、メジャーな五竜岳周辺に人がいないわけはない...いいテン場が空いていればいいが。
小屋の入口は静まりかえっていた。二階への入口にはカギが掛かっていたので冬期小屋はないようだ。
一人かよぉ〜...
結局、朝ゲレンデに入ってから、翌日ゲレンデを出るまで、誰一人とも会わなかった。静かはいいけど、チョット寂しいのが本音。

今回準備の中で、11月という中途半端な時期にどの程度まで冬のレベルを上げたらいいか悩んだが、オーバースペックでもいいと、ほぼ厳冬期のスペックを詰め込んだ。
テントだけは冬用の外張りにせずにフライを入れたが、シュラフは#0、羽毛服の上下に象足、寒くもなく暑過ぎることもなく快適に眠れた。11月初旬とはいえ、稜線は厳冬期スペックです。

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コメント

根っからの山屋さん
hottenさん、おはようございます!

いや〜驚きました
紅葉の美しさを競うレコが多い中、一足早い積雪PH!
この時期の雪では、逆に難度が高い箇所も多かったでしょう
スキルが高く、シロクマ仕様の方でないと、とても無理な山業。
流石は元教官!根っからの山屋さんであります
今回は、とてもツッコミを入れられませんよ

それにしても、70の長いトラバース。
拝見しただけで手に汗が滲みます
傾斜角が半端なく、リアルに恐怖を感じます。
どうも、一度失敗してからトラウマでして
教官!満州帰りとはもう言いませんので、一度ご教授願います!
ただ、カルフォルニア育ちで耐寒能力が低いので、夏山でお願いします

雪に覆われた、神々しい山々の景色を拝見すると、雪山好きにも納得出来ます。
重装備での本格山業、お疲れ様でした!
2018/11/7 8:07
Re: 根っからの山屋さん
おはようございます、tailwindさん!

いつになく褒め言葉が踊っていると、気味が悪く... お返しの言葉が出てきません
まあ、毒の多い人間は、雪に覆われた神々しい山々の前に立ち解毒をして貰う...デトックスってやつですな
静粛の中にたたずんで、白い山々を眺めていると、本当に心が洗われます、もちろん右手には ですが...
しばらく毒は吐けません

あるをつくして...これって南信の方でよくつかわれますよネ
2018/11/8 7:36
ゆっくりノンビリ?
って、どこがやねん!
とツッコミをいれずにはいられない緊張感。
あのトラバースは想像するだに恐ろしい。

思わず見惚れる美しい雪山の景色とスリリングな登攀。
しかも山には誰もいない。
羨ましいほど素晴らしいレコです。
いやあ〜スゴイっす。

世間が去り行く秋を惜しむ中hottenさんの意識はもう雪山に向かってるんですね。
雪を見ると無性に...ってやつですね。

実はワタシは北アの中で唯一五竜だけ登ってなくて、今年こそは五竜〜鹿島槍をと思って予定するも、天候で断念しました。この状況ではもう今年は無理だな〜。
2018/11/9 10:31
Re: ゆっくりノンビリ?
おはようございます、kanosukeさん!

クライマーkanosukeさんが、こんなトラバースでビビっていてはダメでしょう
無積雪期の五竜はそれほど危険なことはないと思いますが、雪が付くだけで一気に難易度が上がります
特にこの時期は雪が不安定です
でも、赤い紅葉より白い稜線が好きで、なる早で行きたくなってしまいます

そうですか、五竜は未踏でしたか、私は3回目でしたが、積雪期なら雪が安定している春山がいいですよ
2018/11/10 7:48
うぉぉ。
半端ないっす!
どんな選択したらこの不安定な時期に五竜へテン泊しようと思うのか信じられないです(^^; いまだから行けるのかな。いやいや、普通行けやしないしチョイスもしないし誰か居ないかな?とか期待しちゃダメですからね!笑

景色が凄まじいですね。
でもやっぱり雪が少ないように見えるのは気のせいですかね?
2018/12/2 21:25
Re: うぉぉ。
おはようございます、pennylaneさん!

> どんな選択したら...ずばり、人が少ない
でも、人っ子一人いないとは思いませんでした。

雪が少ないように見えるのは南斜面です。白岳も五竜岳も北斜面にはタップリと雪があります。
五竜岳は北斜面を登るので、膝ぐらいまで潜ります。
まだ雪が安定していないので注意が必要ですが...

コメントありがとうございます。
2018/12/3 7:29
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