常念岳3
- GPS
- 58:50
- 距離
- 25.5km
- 登り
- 2,147m
- 下り
- 2,133m
コースタイム
2/5 撤収4:15〜中間点道標11:45〜稜線15:30〜幕営16:20
2/6 BC4:40〜石室7:20〜常念岳8:30/8:40〜BC10:45/撤収11:10〜三股13:45〜ゲート前18:20
天候 | 2/4 小雪 最高気温-6℃ 最低気温-10℃ 2/5 雪のち晴れ 最高気温-10℃ 最低気温-17℃ 2/6 晴れのち雨 最高気温-5℃ 最低気温-14℃ |
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過去天気図(気象庁) | 2012年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
あずみの公園入り口から路面が凍結していました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
ゲート〜三股・・しっかり積雪していました。アイゼンだけで行ったので、足首〜脛くらいまで埋まっていました。往路では雪は乾いていましたが、復路は雨で湿って重くなっていました。 三股〜稜線・・膝ラッセル。九十九折れの曲がるところが腿ラッセル。稜線に上がればツボ足ですみます。全体的にマーキングは十分ですが、一部わかりにくいところもありました。 前常念〜常念岳・・前常念への登りは岩のマークが見づらかったです。表面だけクラストしていて、足が引っ掛かります。常念への登りはしっかり凍っていて歩きやすかったです。 温泉・・ファインビュー室山に行きました。豊科ICから少し離れますが、宿泊もできる立派なところです。お湯は「ひらゆの森」のように無色無臭でツルツルです。 |
写真
感想
去年2回敗退した冬季常念岳、3度目の挑戦です。
天気予報は悪くなかったんですが、1日目はなぜか雪。林道もたっぷり積雪していて、前よりも時間がかかってしまいました。烏川やつつじ園の雪模様がいい雰囲気でした。
今回は林道に足跡があって、大平原まで続いていました。この林道は傾斜がきついので、少しは助かっています。大平原を過ぎると積雪量が上がります。予定では1日目に稜線まで上がるつもりだったのですが、三股の更衣室か迂回路の分岐で幕営せざるをえないペースになってしまいました。
三股到着時にはかなり疲れていましたが、少し距離を稼ぐのと、取り付きがわかりにくそうだったので、時間まで歩くことにしました。途中、猿の鳴き声がいつまでもついてくるので、幕営中にいたずらされるのも嫌だし、鳴き声がしなくなるまで歩きました。1日目は迂回路分岐の少し手前で幕営となりました。
2日目は予定より約1時間早く撤収し、昨日の遅れを取り戻します。といっても登頂までは無理でしょうから、稜線に上がって去年幕営した場所あたりまで行ければ良しとしました。空には星が見えていて、天気は何とかなってくれました。
暗いうちは不思議と道筋が見えて迷いませんでしたが、明るくなるころに、段差の先で右へ折れるところがわからず、うろうろしてしまいました。その後は幹の赤ペンキがよく導いてくれましたが、九十九折れの雪道はただでも膝まで埋まるのに、曲がるたびに腿ラッセルを強いられるのには閉口しました。マーキングも多いところではどの順に辿るのか判断できずに、道でないところを無理やり登ったりしていました。
結局、去年7時間ほどで上がれた稜線まで、11時間もかかってしまいましたが、気分は爽快でした。前常念への登りが前方に見えてきたあたりで幕営しました。
3日目は、槍ヶ岳の時のように、帰ったらテントだけしまって撤収できるようにしておきました。できれば、今日中に三股まで下りたいと思っていました。森林限界を超えると猛烈な風が吹いています。満天の星空は抜けるような青空になり、奥穂高岳の朝焼けを楽しめました。
石室はやはり雪の下でした。ここからは急な登りはなく、気持ちのいい稜線歩き、と言いたいところですが、とにかく風が強くて耐風姿勢のまま歩いたりしました。穂高方面は厚い雲に覆われてきていましたが、なんとか展望があるうちに登頂することができました。強風でカメラが動いてしまうため、自分を写すのはあきらめて下山しました。
下りはじめて間もなく振り返ると、もう山頂は雲の中でした。それから前にもまして強い風が吹き荒れて、テントが心配になりましたが、樹林帯ではそれほどでもなく安心しました。11時前に戻れたので早速撤収です。もう自分の足跡が消えかかっているのには驚きましたが、下降点からはしっかり残っていて、それを辿って行きました。
ひどかったのは、雪が湿っていてワカンにくっついてしまい、団子のようになります。重いだけでなく、底が丸くなるので滑って何度も転びました。それでも三股まではいい調子で下りて来られました。今からなら暗くなっても車まで戻れると思い、そのまま歩き出しましたが、下り道とは言え想像以上に辛い道のりになりました。林道歩きでいい思いは本当に少ないです。
そのままファインビュー室山へ直行し、至福の時を過ごしました。ただ、両足とも靴擦れがすごくて、最初のお湯で叫びそうになりました。家に電話してSAで仮眠し、4日目の朝に帰宅しました。
念願かなって言うことなし、ではなく、反省が一つ。空身で山頂往復するとき、コンパスを持っていくのを忘れていて、前常念から下りで樹林帯の入り口を間違えてしまい、血が下がる思いでした。危ういところでした。
凄いです!コメントできません。
単独でしかも山中テント2泊、信じられない一日当たりの行動時間。
ほんとうに凄い!
厳冬期、常念岳登頂、本当におめでとうございます。
BBCさん、リベンジおめでとうございます。
GWに三又から常念を登ったことがありますが、それでも踏み抜きが多く苦労した記憶があります
麓から登られテント泊で奥穂高岳の朝焼け 凄すぎです
ハイマツも雪に覆われてしまうと雷鳥はどこに住んでいるんでしょうか??
3日間で40時間行動、ラッセル&強風の中の稜線歩き。しかも単独。
スゴイ!スゴすぎます!!
体力はもちろん、BBCさんのその精神力の強さに感動しました。
お気に入りに登録させて頂きました。(もちろん、自分が行けると思ってではありません)
3度目での登頂成功とのことですが、過去2度のご経験をご自身の糧とされ(たと推察いたします)、
見事登頂を果たされたこと、そして無事下山され、こうしてレコを通して
その素晴らしさを伝えて下さったこと...。
本当に、ありがとうございました。
私もBBCさんのような山行がいつかできるよう、精進したいと思います。
お疲れ様でした。
コメントをいただいたときには、もう眠っていました
今回も天気に助けられて登頂できましたが、甘い計画と余裕のない歩き方でお恥ずかしいです。
でも今回は素直にうれしくて、来て良かったと思いました。
雪の踏み抜きは嫌ですね〜。ちょっと横にずれたら落とし穴みたいに潜るんですから。ペースを乱されますよね。
槍ヶ岳が見えるのを楽しみにしていたんですが、低気圧の方が速くてだめでした。
まあ、景色は十分楽しめましたので、無雪期の楽しみにします。
お気に入りにしていただき、ありがとうございます。
去年の敗退は確かに糧になりました。意地になったとも言えますが・・。2回も敗退したら無雪期に行きますよね。
とはいえ、前回悪天候ながら石室まで行けているので、今度は大丈夫だろうぐらいにしか考えていなかったのも確かです。
だから、今回登頂できたのも運が良かっただけだと思います。何かいつもと違うことをしたわけではありませんし。
でも、もう烏川林道は歩きたくないので、次は車で三股まで入って、蝶ヶ岳から縦走したいと思います。
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