八ヶ岳・真教寺尾根〜展望荘泊〜中山尾根〜県界尾根
- GPS
- 15:30
- 距離
- 16.8km
- 登り
- 1,922m
- 下り
- 1,903m
コースタイム
- 山行
- 6:05
- 休憩
- 0:18
- 合計
- 6:23
- 山行
- 7:03
- 休憩
- 1:49
- 合計
- 8:52
過去天気図(気象庁) | 2018年12月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
赤岳天望荘泊という稀に見る豪華プランで赤岳に行ってきた。黄連谷右俣以来、約3年ぶりのアルパインだったようで、久しぶりに冬靴に足を入れた。車はサンメドウズ清里スキー場に停めさせて頂く。調査不足で板無しリフト利用の可否がわからなかったので、ゲレンデ脇より藪に入り、登山道を歩くことにした。リフトトップに着く頃、ちょうど登山者が降りてきて「可」だったことが判明した。
気温は高く、しばらくベースレイヤーのみで歩く。牛首山あたりで先行パーティ2名を抜いて先頭に出た。傾斜が増す2,300mより上も樹林帯が長く、雪は膝上から腿くらい。パートナーのモーゼがほぼ一人でラッセルをこなした。鎖やハイマツが露出していて、積雪期特有の難しさはあまり感じない。いずれにしても落ちられない感じ。主稜線で天狗尾根のパーティ2名に遭遇。ピークを踏んで展望荘へ向かう。天気は意外に良く、雲は多いが南、中央、北アルプス全て見えた。
天望荘は快適そのもので三連休初日ということもあり、宿泊者も10名くらいで非常に快適。宿泊装備を浮かした分お酒を増やしたので、夕飯まで心地よく過ごせた。角煮やチキンのトマト煮込み、生ハムなどを頂き消灯時間である21時前には床に就いた。
翌朝起きると強風が窓を叩いていた。プランの修正も検討するが、気温も高く主稜線でこの風なら行けるだろう、と判断。朝食を摂ってザックを1つデポさせて頂き、中山尾根に登るべく、まずは行者小屋に向かった。中山乗越からはトレースが2つあった。1つは前日のものだったようで、取付きで1パーティ3名に会い、追い抜いてからはノートレースとなった。
取付きでじゃんけんに勝ったのでリードさせて頂く。1P目は右の凹角ではなくボルトのあるリッジラインを直上。ハンガーはどれもクルクル回るが、ボルトにカムも併用しながら高度を上げる。出だしが微妙な感じだった。2P目はモーゼリードで岩を左に抜けて木まで。そこからしばし同時登攀。実質3P目となる上部岩壁でもじゃんけんに勝ったのでリード。凹角からハングまで気持ちよく登れた。ハング下はハーケンが連打されている。続く4P目でピナクルまで、5P目は岩を乗越してからバンドを少しトラバース後、ルンゼ状を直上した。ここの登攀でリーシュを付けていないためにアックスを落としたのが最大の反省点か(フォロー時に拾ってもらった)。
展望荘に戻り、温かいものを頂きながら小屋番の方としばし談笑。お礼を言って宿を後にする。帰りは県界尾根を選択。この雪なら夏のトラバース道を使えるだろう、と考えたが行ってみるとそれなりに雪が多く、ラッセルもそこそこ大変で沢沿いを横断するのは少しリスキーだった。やはり尾根通しが無難だ。尾根に乗ってからは一箇所鎖場があり、雪の下に隠れたツルツルの岩に足を滑らせた(アイゼンは外していた)以外は問題なかった。ここは腕で鎖にぶら下がるような感じになってしまい、実は山行中で一番怖かった。山を下りると雨。霧の中、人工雪を集めたゲレンデ脇を歩いての下山はなかなかシュールだった。
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