【日本百名山 No.11】仙丈ヶ岳 戸台河原駐車場からこもれび山荘経由でピストン


- GPS
- 16:22
- 距離
- 36.8km
- 登り
- 2,941m
- 下り
- 2,938m
コースタイム
- 山行
- 4:58
- 休憩
- 0:09
- 合計
- 5:07
- 山行
- 6:37
- 休憩
- 0:41
- 合計
- 7:18
天候 | 一日目晴れ 二日目快晴 三日目小雪のち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
全体の行程を予め「山と高原地図」で拾ってヤマレコマップに取り込んでいたのだが,駐車場から丹渓山荘跡までは頻繁に「コースを外れました警告」が出て,うざかったっす。 |
その他周辺情報 | 下山後はモチロン仙流荘で入浴デス!500円デス!!サイコーデス!!! |
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
|
写真
装備
MYアイテム |
重量:-kg
![]() |
---|---|
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ハードシェル上下
ズボン
靴下
グローブ
靴
ザック
昼ご飯
非常食
飲料
コンパス
ヘッドランプ
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
カメラ
12本爪アイゼン
チェーンスパイク
ストック
ピッケル
ゲイター
GPS
|
備考 | 地図を忘れるという失態をしでかす。スマフォとGPSがあるから地図を開くことはまずないんだけど,そういう問題ではない。深く反省。 |
感想
「雪山に行くのなら,無雪期に登った山に登るべき」と,よく言われる。これまでこのテーゼは結構無視して生きてきたのであるが,こと仙丈ケ岳に関しては,このテーゼを守るべきであると,登り終えた今,そう思う。もしも私が夏に一度この山に登っていれば,おそらく冬にも登ってみようなどとは思わなかったに違いない。それほど厳しい行程であった。
いやはや。「南アルプスの女王」とかいうお名前に騙されてはイケマセン。
一日目はユーメーな河原歩きからスタート。皆様のレコを読んで辛いと分かっていたので,ある程度覚悟はできていたので,まあ,ナントカこなせた次第。予備知識なしで挑んでいたら,途中で挫折してたかも。
スタートから雪は全然なく,丹渓山荘跡から本格的に登り初めて,もう嫌!ってなったあたりでようやく地面に白いものが見え始める。その後林道を何度か横切るうちに雪道に代わり,最後はチェーンスパイクを付けて宿に至った。
天気予報的には正月休み中4日だけが快晴予報で,したがって3日から小屋泊まりしようと目論む人はたくさんいるわけで,おかげで二日間とも小屋は大賑わいであった。今回,忘れ物が非常に多い山行になったのだが,カメラの予備バッテリーと愛用のカナル型イヤホンを忘れたのは痛恨のミスであった。せっかく小屋で一人観ようとスマフォにダウンロードしておいた「ゾンビランドサガ全話」が無駄になってしまった。仕方なく小屋の蔵書の「サバイバル登山」を読みふけって時間を潰す。極上の夕食後(絶品のポトフ!),19時過ぎに枕に頭を付け,うつらうつらと夜を過ごす。
二日目,朝食は0430スタート。皆様早発ちされて,7時前に出発した私は,ほとんど最後尾スタートと相成った。北沢峠から山頂まで標高差1000メートルほどで,距離もそれなりにあるし「南アルプスの女王」なんだし,緩やかに登っていく感じなのかなあなどと寝ぼけた頭で挑んだら,小仙丈ケ岳まではハードな登りの連続で,息も絶え絶えとなる。標高2500メートルを超えたあたりからは,空気も薄くなってきた感も出てきて,文字通り息も絶え絶え。おまけに行動食として持参した薄皮アンパンを食べてから,なんだか胃の調子が悪くなり,胃が食物を受け付けなくなってしまって,荒行的な様相を呈し始める。
それでも小仙丈ケ岳まで行けば後は楽だろうとか思っていたのに,辿り着いたその先に山頂まで続く稜線は結構なアップダンを繰り返したげく,山頂手前に急登が存し,つまるところ南アルプスの女王はどうやらドSの女王様であったのである。
とはいえ,この日の山頂付近は,時折風が強く吹くものの,おおむね穏やかであった。ひいひい言いながら稜線を進み,一歩一歩踏みしめて急登をしのいで1100頃に到着した山頂には,筆舌に尽くしがたい絶景が広がっており,写真を撮りまくったのだが,それでもあの光景の数%くらいしか捉えることはできなかっただろう。
ワタクシごときの経験と体力で積雪期3000メートル超の山頂を踏めたのは,至極幸運だったと,改めて思う。生きててよかった。山登り続けててよかった。
フラフラのまま下山開始。途中,ザック横に付けた座布団を飛ばされ,相変わらずドS様に翻弄されつつも,樹林帯に入ったあたりでようやくランチパックを食することができ,身体も少し持ち直し,14時ごろ宿に戻る。
この日も大勢の宿泊者で賑わう山荘で,読書,夕食,パッキングで時間を潰し,この日も1900に枕に頭を付ける。
三日目,この日は私も早発ちするつもりだったのに起きたのは0450というダメダメっぷり。朝食をいただき,手早く荷物をまとめ,オーナーさんにお礼を述べ,宿の前で服装を整えチェーンスパイクを履き,ザックを背負ったところで,トレッキングポールを宿の中に置き忘れたことに気が付く。どうにも最後までダメダメである。
夜明け前の気温がマイナス4度というとんでもなく温かい状態でまだ暗い森の中に向けてスタート。10分ほどで汗をかき始めたので,ハードシェルを脱いでザックに突っ込む。あとはひたすら森を抜け河原を彷徨って0938,無事駐車場に辿り居て終了。
ともあれ今シーズン初の本格雪山を何とかこなせたことに,今はほっとしている。辛い河原歩きも,冬靴を歪なワタクシの足に合わせるための行程だったと考えれば,ナントカ納得できる,かな?
来年も行く?のかな?甲斐駒?むーん・・・
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