三頭山から笹尾根縦走〜生藤〜陣馬〜小仏
- GPS
- 11:04
- 距離
- 37.2km
- 登り
- 2,236m
- 下り
- 2,511m
コースタイム
10:47大沢山-11:11クメケタワ-11:34槇寄山-11:36西原峠-12:19笛吹峠-12:31丸山12:37-12:50小棡峠-13:08土俵岳-13:15日原峠-
13:42浅間峠13:46-14:22熊倉山-14:31軍刀利神社-14:40三国山-14:46生藤山-14:58茅丸-15:10連行山-15:45醍醐丸-16:08和田峠-
16:29陣場山-16:56明王峠-17:54小仏峠-18:28木下BS
天候 | 曇り時々小雪 |
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過去天気図(気象庁) | 2012年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
鷹ノ巣駅まで自家用車で 鷹ノ巣→奥多摩(JR青梅線) 奥多摩→小河内神社(西東京バス:500円) 復路) 小仏(木下バス停)→高尾駅北口(京王バス:220円) 高尾→鳩ノ巣駅駐車場(JR中央線・青梅線) |
コース状況/ 危険箇所等 |
特に危険と思われる箇所はありません。 強いて挙げれば「生藤山」山頂近くの岩場くらいでしょうか? (我が家の年長児は苦もなく登っていましたが...) 山のふるさと村の突き当たりにある登山口から積雪がありました。 登山道が奥多摩周遊道路と交わる前に、軽アイゼンを装着しました。 三頭山登頂には、軽アイゼン以上の装備は必携と思われます。 鞘口峠に向かうコースは時々、トレースがなくなりツボ足に。 基本的には沢伝いですが、新雪が積もると、木々のマークが少なく要注意と思われます。 鞘口峠の直前では前日の雪のせいか、ノートレース状態でした。ただし、登山道保護の崩落防止板と杭が目印になりました。 鞘口峠からは都民の森からの登山者が多く、トレースがたくさんありました。 笹尾根のクメケタワから下は積雪10cmくらいで斜度もそれほどでもないので、アイゼンを外しました。笹尾根は、ほとんどの登山道で雪が残っていました。 生藤山から和田峠は、積雪があったりなかったり...。でも、泥んこではありませんでした。 和田峠→陣馬山→小仏峠は、気温の上昇によりかなり泥田のような場所がありました。 泥対策が必要です。 |
写真
感想
先週後半に見た天気予報では、土曜日は雨か雪で、日曜日は晴れるはずでした。
そこで、かねてから計画していた「三頭山」から笹尾根、生藤山経由で高尾山を目指すロングコースを実行することにしました。
本来は、高尾→三頭山の逆コースを最初に考えたのですが、
1)途中で断念したときに数馬しか降りる方法がない
2)最終的に奥多摩湖畔に降り立ってもバス便が限られる
の2点で、今回は三頭山からとなりました。
エスケープルートは
・数馬
・井戸
・陣馬
・藤野
・相模湖
・小仏
など、たくさんあります。
それに、たとえ暗くなっても高尾なら明るい?
東京東部(いわゆる下町)に住んでいるので、始発で出発しても奥多摩到着7:56。これではいくら日が長くなったとはいえ、日没までには時間が足りません。
そこで考えたのが、車で現地まで行って適当なところでデポし、帰りに車を回収するという方法です。ヤマレコのレポートを参考に鳩ノ巣駅前の駐車場を利用することにしました。
なお、2月一杯は奥多摩駅に近い「氷川キャンプ場」駐車場も無料開放という話です(未確認)。
という計画でしたが、自宅を出発するのに時間がかかり、鳩ノ巣駅に到着したのが6:10過ぎ。始発の奥多摩行きは出てしまっています。このまま、峰谷橋のたもとの駐車場まで行って、帰りにバスを使って回収する方法も頭に浮かびましたが、最終バスの時間を考えると危険なので次の列車を待つことにしました。
身支度をしている間に2本目の6:18発にも乗り遅れてしまいましたが、鴨沢方面のバス便にはその電車は接続しておらず、1本あとの電車でも同じバスでした。
6:55奥多摩発「鴨沢西行き」バスには15-6人の登山客が乗っていましたが、峰谷橋で一人、小河内神社で降りたのが私一人と、残りは鴨沢行きのようでした。天気は今一つでしたが、やはり雲取山の人気は高いようです。
バス停からは「麦山の浮橋」を渡ります。
すでに橋の上には2人の釣り客が何本もの置き竿を出していました。ここを通ったことが1回だけあるのですが、そのときも釣り客がいました。いったい何が釣れるのでしょうか?
渡り終えると、しばらくは湖畔に沿って歩きます。地図で見ると湖畔沿いの道はかなり曲がりくねっているので、アルミ梯子が立て掛けられている場所から奥多摩周遊道路に出て歩くことにしました。夜から早朝にかけて通行止めになる道ですので、車には逢いませんでした。
ふるさと村入口の看板から、山のふるさと村に入っていきます。ここも夜間はゲートが閉じられているようですが、ちょうど係りの人が車でやってきてゲートを開けるところでした。しばらく下っていくと、右側に釣り客用の駐車場を示す看板があり、すぐ上にはトイレもあります。ここには登山口の看板はないので、元の道へもどろうかとも思いましたが、逆方向になるので、そのまま上がっていきました。村の中央を流れる沢を超える橋が立派な橋があるので、それを渡りキャンプ場を進んで行きました。舗装道路の終点には冬季閉鎖と思われるトイレ棟があり、その手前にようやく「鞘口峠・三頭山登山口」の看板がありました。
舗装道路から外れるとすぐに積雪があり、雪のない地面がだんだんと少なくなっていきます。木道のある場所で軽アイゼンを装着しました。10分くらい登っていくと再び奥多摩周遊道路に出ます。軽アイゼンを装備しているので道歩きはいやだなと思いましたが、道路を横断するだけで済みました。
道路を横切り沢沿いに進んでいくと、どんどん積雪が多くなり、ついには白一色の世界に。はじめはトレースがあったのですが、昨夜に雪が降ったのでしょうか、途中からはトレースの状態に。基本的には沢沿いのコースなのですが、木々につけられたマークはほんの少しあるだけで、コースから外れることが幾たびか。あたりを見回して、何とか踏み跡を探し戻ることができましたが、このコースをたどる人が少ないことを物語っていました。
鞘口峠の手前では、ウサギの足跡を追いかける状態に。ウサギも登山道が歩きやすい(走りやすい?)のか、登山道をたどって行くようです。最後には小ラッセル(といっても足首程度ですが)となりました。
つづら折れをこなし、小河内神社バス停からちょうど2時間で鞘口峠に到着しました。晶文社の奥多摩の地図には、麦山橋からのコースタイムの記載が明確でないため、標準よりもかかっているのかどうかは不明です。
ちょうど2名のグループが鞘口峠を通過し、三頭山へと向かっているところでした。峠にあるベンチで本日初の休憩。さすがに2時間歩きづめでかつ登りだけ、疲労感大でした。
鞘口峠からはすぐに急な上り坂となり、ブナの道と登山道分岐まで急勾配が続きます。ここで先行者をパスし、登山道に従って登っていきます。再度ブナの道と合流しましたのでどちらでも行けるようです。ブナの道の方が道幅が広く、勾配が緩いようでした(その分距離は長いと思われます)。しばらく、ゆるい傾斜と急坂(階段)を繰り返したのちに見晴らし小屋に到着。残念ながら全く雲の中なので立ち寄りませんでしたが、防虫対策なのか真黒に勳醸された材木で作られたような見晴らし小屋にはベンチが用意されており、絶好の休憩場所と思われます。
鞘口峠からの登山道からは東峰、中央峰を経由して、ヌカザス山への分岐に着くはずですがブナの道には東峰への分岐の看板が見当たらず、分岐点から登り直しです。およそ2-3分で中央峰に、そしてそこから1分もたたずに東峰に着きます。あまり眺望はないようで、東峰の先には展望台がありました。証拠写真を撮影したあと今度は西峰へと向かいます。西峰には、鞘口峠からちょうど1時間かかり、標準タイムと同一でした。
西峰からは北側の石尾根と南西方向の富士山が見えるはずですが、この日は厚い雲に覆われているため、まったく視界は効きません。とりあえず2回目の休憩をとり、軽い昼食となりました。ここからは、前回の笹尾根歩きの逆コースとなります。
笹尾根に入り、最初は階段を下ります。入口に足跡がないので、三頭山避難小屋には人はいないようでした。そこから大沢山までを登り返すと、あとは長い下りです。ここからは岩場もあり傾斜が急な所もありますが、アイゼンがあれば問題はありません。ただし、軽アイゼンだと落ち葉の上に雪がうっすら積もっていて、落ち葉と雪が塊になって靴底にくっついてしまい100mから200mぐらい歩くごとに、落ち葉と雪の塊を落とす羽目になってしまいました。スノープレートを装着していてもたぶん防げないと思います。
結局、傾斜の緩むクメケタワからは軽アイゼンをはずして、歩くことになりました。
雪の積もった笹尾根はなかなか風情があります。峠に着くたびに上り返しがあり、まだ中盤ですが相当疲れがたまっているようでした。
この日はあいにくの天気で、ときおり小雪が舞い散る状態でした。ですので、出会った人は少なく、三頭山までに2人×2組、槇寄山まで2+1人、西原峠で4-5人、丸山付近でハンター1人と犬1匹に会っただけでした。ただ、笛吹峠の手前の広場では15人程度の団体さんが昼食休憩中でした。本当は富士山を眺めながらというはずだったと思います。
丸山で小休憩をとったあと、1時間ちょっとで浅間峠に着きました。ここからは、関東ふれあいの道なので、標識が頻繁にあらわれ、それも距離が表示されているので、何となく力がわいてきます。
熊倉山の手前に来るといったん雪がコース上からなくなり、かわりに赤土の地面が現れます。急な上り坂では先行者が足を滑らせたあとがたくさんありました。ダブルストックで登って行ったのであまりスリップはしませんでしたが、1度だけ横転寸前で肘をついてしまい、ちょっと上着が汚れてしまいました。ここを下るときはさらに要注意だと思います。
三国山・生藤山からの稜線歩きは、手慣れたコースなので気持ちよく歩けました。1か所だけ巻き道を行きましたが、一部狭いところがあり要注意です。眺望の乏しい醍醐丸も巻かずに登りました。ここから和田峠まではほとんど下りですが、それでも登りがあるのでバテた体には堪えます。
和田峠の売店で飲み物を補給しようと思いましたが、すでに16:00を回っていて売店は閉まっていました。リュックの中にゼリー飲料があることを思い出し、しばしエネルギー補給と休憩を取りました。あとは、どこであきらめるかだけが焦点です。このまま降りると16:40のバスにぎりぎり間に合うかもしれませんが、本日の日没は17:20過ぎなので、もう少し進んでみることにし、とりあえず陣場山を直登することにしました。
陣馬山への階段はかなり補修が進んでいましたが、かなり泥濘状態になっていて下りは滑りそうでした。
陣馬山頂では3人ほどの若者がたむろしていましたが、彼ら以外の登山客はすでに降りてしまっているようで、売店もしまりひっそりとしていました。ここで、降りるか進むかで迷いました。景信山まで5.9kmとの表示があり、飛ばしても1時間半を少し下回るくらいか?現在4:30ちょっと前とすると.....陣馬高原下へ降りた方がいいか?
結局ヘッドランプも持っていることを確認して、歩きなれた道だということで小仏まで行くことにしました。
そうとなったらすぐ行動ということで、ダッシュで降りて行きましたが、足元が泥田のような場所があり、悪戦苦闘。17:00前には明王峠を巻いて、全ての山を巻いて、ほとんど真っ暗にとなった17:54に小仏峠に到着しました。
そしていよいよヘッドランプを装着しようとザックを見たら、あれっ?
ポケットのチャックが開いていて、ヘッドランプと毛糸の手袋が見当たらなくなっていました。
途中で落としたようですが、さすがにこの時間からは戻るわけには行きません。
小仏へのエスケープルートは何とかうすぼんやりと見えたのですが、沢沿いの道路は真っ暗。沢に落ちたら大怪我ですので道の真ん中を歩くように心がけます。
20分ほどでようやく街灯のある場所までたどり着きましたが、小仏BSは闇の中で見落としどんどん下ってしまいました。
「今日は高尾駅まで歩きかなあ?」
と半ばあきらめていたところ、小仏行きのバスが登ってくるではありませんか?
あわててもよりバス停まで行って時刻表を確かめたら、およそ10分ちょっとで折り返してくることがわかりました。
結局木下BSが本日の終着となりました。
その後、高尾駅から鳩ノ巣駅まではおよそ2時間かかり、車を回収して帰りました。
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奥多摩湖から高尾山はさすがに遠かったです。
またいずれチャレンジしたいと思いますが、泥道にならない時期にしたいと思います。
逆コース(高尾→奥多摩湖)は2500m以上の累積の上りがあるのでよっぽど体力をつけないと難しそうです。
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