丹沢/大山川沢
- GPS
- 07:41
- 距離
- 12.3km
- 登り
- 1,478m
- 下り
- 1,467m
コースタイム
天候 | 晴れ後曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ふれあいの森日向キャンプ場駐車場に駐車(無料)。50台位駐車できる。往復で調べたところ一番上に停めて林道を歩いて行く方が見晴台に近いようだ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆道の状況 薄っすらと積雪がある状態で一部凍結した路面もあるが、アイゼンが必要な状態では無かった。泥濘みも酷く無かった。 大山川はほぼ涸沢になっていたが、二重滝の流心は濡れていた。 ◆登山ポスト なし。 |
写真
感想
東京にも雪が積もった翌日、大山川に冬の沢登りに行って来た。何回か歩いている沢だけど記憶以上に登攀的で楽しむことができた。思いがけずも山頂では残っていた霧氷が迎えてくれ、満開の桜を見たように美しかった。ヒルも出ないので大山川は冬が良いかもしれない。
朝はゆっくりと出発して日向キャンプ場駐車場を目指した。日向ふれあい学習センターを過ぎて駐車場に出合うけど帰路の調査によるとこの駐車場の一番上に停めて林道を歩くのが一番速く登山道に入れるようだ。ともかく学習センターの脇から登り林道を横切り更に登って40分で日向越に至り、展望が良い尾根を15分程登ると見晴台に着く。ここで止まらず更に二重滝橋まで行くがずっと谷側に柵があるのに驚いた。二重滝橋に着いたところで沢装備を整える。沢とは言えほぼ涸れ沢のはずなので足廻りはそれぞれ登山靴だ。
二重滝は2段10mの下段と2段2条8m滝の上段から成る。下段は左壁を登るが1段目がフリクションが肝だけど登山靴で割合と苦労する。13Kさんがリードしたが手袋をしないで登ったので岩が冷たいと叫んでいた。外気温は0℃から1℃と言うところなのでそりゃ冷たいですよね。上段は夏ならば釜の縁からスラブを登る方を間違いなく選択すると思うが落ちたらと思うと躊躇いがある。Aki-CLさんが登る様子を見ても微妙なフリクションとバランスで行ったので右壁をバンドを斜上して乗越すことにしたが丈夫で余り良いホールドが無く詰まる。Aki-CLさんにロープを下ろして貰って安心して丸いホールドに身を預けることができ、登れた。少し行くと沢は右に屈曲するがそこには2×5m滝があるがコーナーから容易に登れる。チョックストンがある滝も問題無い。
そして倒木が架かる5m滝に出合う。大山川は5年前の夏休みにAki-CLさんと来たが倒木の位置が右手に少しずれている。前回は倒木にも足を掛けながらスラブの残置スリングを使って登ったがもうそれは出来ないようだ。と思っていたら13Kさんがザックからアブミを取り出した。アブミを残置ハーケンに掛ければ割合と楽に登ることができる。楽しい小滝が続き倒木が架かる8m滝に出合うが太い残置ロープはまだ健在で倒木の根っこまで使わせて貰う。Lucky-Jさんと13Kさんが先行したがそのまま登り詰めると結構難しい感じだったので根っこのちょっと下のバンドをトラバースして左の端から落ち口のスラブに登ると比較的容易だった。次の2段15mは高度はあるが比較的容易でフリーで登れる。ここを登って休憩としたが、ちょうど湘南方面の眺めも良かった。
5年前は左に入った830mの二俣を右に進むとゴルジュを抜けると樋状10m滝に出合う。残置ハーケンが3箇所にあるが最初の残置までがなかなか遠い。取付きのスラブにはAki-CLさんも苦労して何回か滑りながら登る。腰の高さのスタンスに立ち込めれば残置にも届く。こことその上の残置にアブミを掛けて3つ目の残置スリングを手で掴みながら体を引き上げて行くがここからもなかなか甘くは無い。ここも第2の核心と言った所だ。-と言うから難しい訳だ。これだけ乾いているならフラットソールの方が合っていると思う1本だ。ここを抜けても幾つか滝があるが1000m近くになると岩が詰まった感じになりそろそろ尾根を目指そうかと言う気になる。左側の支尾根を目指して取り付いたが結構グズグズの斜面で難儀した。支尾根に登りヤマレコマップの地図を確認すると70m程左にトラバースすると登山道に出合えそう。獣道かやや踏み跡がありトラバースして行くとやがて資材運搬用モノレールに当たりこれを越えるとすぐに登山道、ちょうど二十二丁目のベンチに出た。
そこから大山を経て下山する。街には陽射しが当たっているが大山はずっと日が翳り寒い一日だった。ただそのお陰で頂上には霧氷が残っていた。大山の標高でしかも昼過ぎでまだ霧氷が見られるなんてとても珍しい。霧氷の広がりはまるで早咲きの桜のようで美しかった。見晴台で一回小休止を取ってのんびり下山。日向林道に出合った所でどちらが早いか?(走っちゃダメ)Aki-CLさんと道を分けて13Kさんと林道を降りて行ったがこちらの方が速かった。駐車場はもっと上まで続いているので一番上に停めて林道を歩くのが実は近道と言うことが解った。
思いの外(記憶以上に)登攀要素が多く、楽しめた大山川だった。5年前の山行ではヒルに酷い目にあったがここは水も涸れる秋冬が良いようだ。
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