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Yamareco

記録ID: 173253
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山滑走
北陸

鉢伏山

2012年03月04日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
13:37
距離
21.2km
登り
1,715m
下り
1,711m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

林道入口5:25-5:57林道カンバ谷分岐点-8:07(800m)-8:55(947m)-10:00鳥ヶ尾山-10:39(1202m)-11:42(1300m)-13:00(1538m)-13:46(1653m)-14:20鉢伏山14:37-15:10(1438m)-16:09(1202m)-16:34鳥ヶ尾山-17:15(947m)-18:14林道カンバ谷分岐-18:37林道入口
天候 晴れ後曇り遅くに雨
過去天気図(気象庁) 2012年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
和田の県道橋の近くに除雪されたスペース見つけて駐車
コース状況/
危険箇所等
林道含め全コース雪上、午前は固雪で急斜面はスキーアイゼンかアイゼン必要。
午後は融けて標高1000m以下は重雪。
1300mピークの細尾根通過がやや難所。
夜明け前に、和田川左岸の林道に入る。
2012年03月06日 10:12撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/6 10:12
夜明け前に、和田川左岸の林道に入る。
林道歩きの間に白々としてきた。
2012年03月06日 10:12撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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林道歩きの間に白々としてきた。
林道の分岐からカンバ谷林道をわずか進み、尾根に向かって取付く。
2012年03月06日 10:12撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/6 10:12
林道の分岐からカンバ谷林道をわずか進み、尾根に向かって取付く。
尾根筋に出た。
2012年03月06日 10:12撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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尾根筋に出た。
標高947mの標高点近く、大日岳が見えた。
2012年03月06日 10:12撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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標高947mの標高点近く、大日岳が見えた。
毛勝三山と大辻山
2012年03月06日 10:12撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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毛勝三山と大辻山
947mを越えると鳥ヶ尾山とそこまでの稜線が見渡せる。
2012年03月06日 10:12撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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947mを越えると鳥ヶ尾山とそこまでの稜線が見渡せる。
大日岳
2012年03月06日 10:12撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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大日岳
お隣の鍬崎山
2012年03月06日 10:12撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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お隣の鍬崎山
毛勝三山、大日岳
2012年03月06日 10:12撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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毛勝三山、大日岳
鳥ヶ尾山までなだらかな尾根が続く。
2012年03月06日 10:12撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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鳥ヶ尾山までなだらかな尾根が続く。
午前中は樹氷が綺麗、雪面は固い。
2012年03月06日 10:12撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/6 10:12
午前中は樹氷が綺麗、雪面は固い。
なだらかな丘の鳥ヶ尾までもう直ぐ、未だはるか先に鉢伏山。
2012年03月06日 10:12撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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なだらかな丘の鳥ヶ尾までもう直ぐ、未だはるか先に鉢伏山。
1202mピークに迫る。
2012年03月06日 10:12撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1202mピークに迫る。
1300mピーク。右寄りから登るが、急傾斜の難所だった。
2012年03月06日 10:12撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1300mピーク。右寄りから登るが、急傾斜の難所だった。
1538mピーク一帯は高原と言えるほどなだらかで広い。その分長く歩いても標高が増えない。鉢伏山は右手奥にまだ遠い。
2012年03月06日 10:12撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1538mピーク一帯は高原と言えるほどなだらかで広い。その分長く歩いても標高が増えない。鉢伏山は右手奥にまだ遠い。
1653mピークに迫る。これに上がれば鉢伏山頂は目の前のはず。午後になって曇って風も出てきた。
2012年03月06日 10:12撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/6 10:12
1653mピークに迫る。これに上がれば鉢伏山頂は目の前のはず。午後になって曇って風も出てきた。
いよいよ鉢伏山頂へ、最後の頑張り所。
2012年03月06日 10:12撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/6 10:12
いよいよ鉢伏山頂へ、最後の頑張り所。
ここが鉢伏山頂だ。鍬崎山はまだ見える。
2012年03月06日 10:12撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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ここが鉢伏山頂だ。鍬崎山はまだ見える。
薬師岳は大分隠れた。
2012年03月06日 10:12撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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薬師岳は大分隠れた。
山頂直下から帰り道を眺める。
2012年03月06日 10:12撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/6 10:12
山頂直下から帰り道を眺める。
1538mのピークを避けた巻道。
2012年03月06日 10:12撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/6 10:12
1538mのピークを避けた巻道。
1538の肩からの下りだが、どんよりと曇ってしまった。この後雨も降ってくる。
2012年03月06日 10:12撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/6 10:12
1538の肩からの下りだが、どんよりと曇ってしまった。この後雨も降ってくる。

感想

 富山県富山市の鉢伏山(1782m)は、富山市街地からも一応見えるのだが、その奥にある鋭鋒鍬崎山が目立つのに、名前通りになだらかな山頂のこちらは分かりにくく、知っている人も少ない。夏には有峰林道小口川線のフロヤ谷登山口から標準タイム3時間位で登れるが、小口川線は7-10月しか通れない。冬季は県道立山線側から尾根伝いに延々と歩く、標高差約1500m、往復20kmを超すロングコースとなる。
鉢伏山には一昨年の4月初めに、スノーシューで往復しているが、もうこんな長い道はしばらく歩きたくないと思った。がしかし、今季山スキーを手に入れ、きっとあの時より楽に登れると期待してまた行ってみることにしたのだが...

 富山地鉄有峰口駅から南側、県道43号が和田川を渡る橋の西側から始まる林道に入り、対岸に亀谷の温泉街を見ながら和田川左岸を進む。2,3箇所小さな雪崩の押し出しがあるが大したことはない。1km弱で支流カンバ谷を渡って林道が二手に分かれ、右手はカンバ谷を上っていく。一昨年はカンバ谷林道を終点近くまで進んでから山腹に取り付いたが、今回は林道分岐から直ぐ東の、緩い尾根に取り付く。直ぐに送電線鉄塔に出会い、その後さらに2本送電線をくぐる。次第に尾根筋がはっきりして来て、傾斜も強くなっていく。
 今日の雪は割と固く、一度雨になってその後凍りついた感じだ。最初はラッセルの苦労がなくて楽だと思ったが、急斜面で斜登行の時にスキーが食い込まず難しくなる。標高700から900mの区間が特に急傾斜で、少しでも緩いルートを探し、時には後戻りしたりしてかなりペースが落ちた。途中でクトー(スキーアイゼン)を装着して大分良くなったが、スキーは食い込まないのにクトーの刃ががっしり効くほど雪が固くなくて、直登行では雪面を切りながら後ずさりしたり、斜登行でもクトーの所だけ崩れてずれて行ったりする。
 946mの標高点を過ぎると緩傾斜の尾根道で一旦楽になり、見晴らしも良くなって鳥ヶ尾山に至る。1300mピークは東面が崖で、西面から回り込むがこちらもかなりの急傾斜である。一ヵ所どうにもスキーを履いては登れず、ツボ足で登ることにする。ところが、スキーでは殆ど沈まないのに、ツボ足では膝以上、時には足全部が埋まる雪で、高々20mほど登るのにずいぶん汗をかいた。その後しばらく緩斜面で難しいところはなく、立山、鍬崎山等を眺めながらの気持ち良い稜線漫歩である。しかし緩いだけに標高はなかなか稼げない。ともかく道が長い。
 いつの間にか、1538mではもう午後1時、それまで穏やかに晴れ渡っていたが、次第に雲が広がり、風も吹いてきた、1653mに登っている時には耐風姿勢が要るほどの時もあった。これ以上強くなったらそれを口実に敗退しようかとも一瞬思ったが、次のピークはもう山頂だ、行くしかない。
 幸い風はそれ以上に強くはならず、視界は大分悪くなったが、広々とした鉢伏山山頂に到達した。薬師岳の雄大な姿が楽しみだったがそれはもう見えなかった。でも午前中一杯は景色を楽しめたし、まあ良いか。さて帰りも相当長いので、早々に下りにかかる。
 山頂から1538mピーク手前の鞍部までは快適な滑降であっと言う間。それからが、数々のピーク毎に登り返しで結構時間を使う。1538mのあたりはひたすら平坦で、緩く登り緩く下るを繰り返す。それを抜けると1300mピーク手前まで快調な滑降。1300mピークは地形図では丸っこくて巻けるように思うが、東側は雪庇から崖状になり、西側へ回り込んでみると急傾斜になって結局ピークを踏む。1202mピークはツボ足で登り返し、行きにツボ足で苦労した区間は横滑りで難なく通過。鳥ヶ尾山は巻いてトレースを付けては来たが、帰りが快調になるほどには上手くつけらず、ピークを越えるのとどっちが早かったかよく分からない。鳥ヶ尾山の西の肩になる小ピークのあたりで、片方のストックのバスケットを落としてしまったのに気付き、ストック穴の大きさで見つかるかと思い戻って探してみたが、大分前だったようで10分ほど費やして諦めた。
 947mのピークを頑張って登り返すと、急傾斜地帯となる。ここは結構尾根の分岐が多いので、まずは自分のトレースを忠実に辿ろうとするが、固雪でかすかにしかつかなかった所は見失い、GPSで確認しながら下りて行く。気温は午前中より大分上がり、+5℃以上あるだろう、雪は緩んだので滑落の危険は少ないが、今度は重くて曲がりにくく、樹木が密な所もある。送電線まで漸く下りて来たが、植林帯に入るとかなり暗くなって来て、ついにはヘッドランプを使う。ほどなく林道にはでたが、すっかり暗くなって、朝の出発時と同じく亀谷の灯りを対岸にみながら出発地点に戻って来た。
 結局前回のスノーシュー往復に比べて、登りで2時間ほど余計に使い、下りもあまり違わなかった。今日の雪質では登りでのスキーのメリットがなく、斜登行で実際の歩行距離が伸び、再急傾斜で滞った分遅くなり、下り斜面は速いが、登り返しで損してしまったようだ。やっぱり鉢伏山は遠かった。

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