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Yamareco

記録ID: 1754484
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
谷川・武尊

谷川連峰主脈縦走 静寂を纏う白銀の世界

2019年03月09日(土) ~ 2019年03月10日(日)
 - 拍手
GPS
30:28
距離
20.4km
登り
2,513m
下り
2,260m

コースタイム

1日目
山行
6:18
休憩
0:31
合計
6:49
9:21
9:25
146
11:54
12:09
74
13:23
13:23
19
13:42
13:44
75
14:59
15:08
41
15:49
15:50
14
2日目
山行
9:27
休憩
0:44
合計
10:11
6:28
6:28
78
7:46
8:04
49
8:53
8:53
10
9:03
9:03
122
11:05
11:19
30
11:49
11:57
56
12:53
12:55
32
13:27
13:27
19
13:46
13:48
111
天候 両日ともに晴れ
過去天気図(気象庁) 2019年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
平標山登山口に自家用車をデポ
平標山登山口→バス→越後湯沢
越後湯沢→電車→土合
コース状況/
危険箇所等
ヤマケイアルペンガイドによると主脈縦走はコースグレード中級、技術度4/5、体力度4/5と表記。
今回はヤマケイアルペンガイド(天神平〜三国山)とは若干コースが異なる。

西黒尾根:トレース明瞭。時折クラックあり。急登につき滑落注意。

肩の小屋〜オジカ沢の頭:トレース明瞭。時折クラックあり。オジカ沢の頭付近の南斜面へのトラバースは雪が不安定で、ピッケルがあまり効かない感じだった。

オジカ沢の頭〜毛渡乗越:トレースはあったりなかったり。特に危険箇所はない。

毛渡乗越〜エビス大黒避難小屋:ここが核心部。トレースはなかったり。遠くからみて雪庇やクラックの場所を確認。頂上付近で肩までの踏み抜きあり。エビス大黒ノ頭からの降りは少々気を遣う。

エビス大黒避難小屋〜仙ノ倉山:トレースはあったりなかったり。特に危険箇所はない。

仙ノ倉山〜平標山登山口:トレース多数。特に危険箇所はない。

全般的に踏み抜きやクラックはありますので、注意は必要。
避難小屋の扉は内開きで、小屋の内部に雪が入り積もっているため開けることができないため、使用することができません。避難小屋の役割を果たしていません。
オジカ沢の頭からの先行トレースはワカン(+アイゼン)だった。
私は西黒尾根〜大障子避難小屋、仙ノ倉山〜平標山登山口まではツボ足、それ以外はアイゼンを使用しました。

状況に応じた装備を自己判断でお願い致します。
昨日の降雪によって、木々の影がきれいに雪面へ
2019年03月09日 10:26撮影 by  ILCE-6000, SONY
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3/9 10:26
昨日の降雪によって、木々の影がきれいに雪面へ
6日前に登った東尾根。今日のような天気に登りたかった。こうやってみるとえげつない。
2019年03月09日 11:27撮影 by  ILCE-6000, SONY
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3/9 11:27
6日前に登った東尾根。今日のような天気に登りたかった。こうやってみるとえげつない。
いつもの西黒尾根。本日もここはツボ足で行きます。
2019年03月09日 11:27撮影 by  ILCE-6000, SONY
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3/9 11:27
いつもの西黒尾根。本日もここはツボ足で行きます。
こうやって東尾根と比べてみると、西黒尾根もなかなかの傾斜
2019年03月09日 11:54撮影 by  ILCE-6000, SONY
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3/9 11:54
こうやって東尾根と比べてみると、西黒尾根もなかなかの傾斜
シュカブラと飛行機雲
2019年03月09日 12:37撮影 by  ILCE-6000, SONY
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3/9 12:37
シュカブラと飛行機雲
東尾根を登っているのが見えます。トレースなし、あと少しです。
2019年03月09日 13:05撮影 by  ILCE-6000, SONY
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3/9 13:05
東尾根を登っているのが見えます。トレースなし、あと少しです。
天神尾根と合流すると一気に人が増える。6日前に頂上に行っているので、本日はスルーで先を急ぎます。
2019年03月09日 13:34撮影 by  ILCE-6000, SONY
3/9 13:34
天神尾根と合流すると一気に人が増える。6日前に頂上に行っているので、本日はスルーで先を急ぎます。
俎瑤斑罐粥屡根。中ゴー尾根にやっぱりトレースなし。11月に中ゴー尾根を登った時は降雪直後でフルラッセルで廃人寸前だった。
2019年03月09日 13:53撮影 by  ILCE-6000, SONY
3/9 13:53
俎瑤斑罐粥屡根。中ゴー尾根にやっぱりトレースなし。11月に中ゴー尾根を登った時は降雪直後でフルラッセルで廃人寸前だった。
俎瑤肇ジカ沢ノ頭
2019年03月09日 13:54撮影 by  ILCE-6000, SONY
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3/9 13:54
俎瑤肇ジカ沢ノ頭
けっこうなエビのしっぽ
中ゴー尾根分枝
2019年03月09日 13:56撮影 by  ILCE-6000, SONY
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3/9 13:56
けっこうなエビのしっぽ
中ゴー尾根分枝
中ゴー尾根分枝 ここから肩の小屋までは500m
2019年03月09日 13:56撮影 by  ILCE-6000, SONY
3/9 13:56
中ゴー尾根分枝 ここから肩の小屋までは500m
オジカ沢ノ頭へは南斜面へのトレースを辿ります。
2019年03月09日 14:29撮影 by  ILCE-6000, SONY
3/9 14:29
オジカ沢ノ頭へは南斜面へのトレースを辿ります。
オジカ沢ノ頭
2019年03月09日 14:52撮影 by  ILCE-6000, SONY
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3/9 14:52
オジカ沢ノ頭
赤谷川源流域
2019年03月09日 14:59撮影 by  ILCE-6000, SONY
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赤谷川源流域
赤谷川源流域 スキーで滑走した跡があります。
2019年03月09日 15:22撮影 by  ILCE-6000, SONY
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3/9 15:22
赤谷川源流域 スキーで滑走した跡があります。
雪面がとても綺麗です
2019年03月09日 15:23撮影 by  ILCE-6000, SONY
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雪面がとても綺麗です
2019年03月09日 15:23撮影 by  ILCE-6000, SONY
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万太郎山とそこから始まるカジキの背びれのような吾策新道。
2019年03月09日 15:40撮影 by  ILCE-6000, SONY
3/9 15:40
万太郎山とそこから始まるカジキの背びれのような吾策新道。
シュカブラと俎
2019年03月09日 15:42撮影 by  ILCE-6000, SONY
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シュカブラと俎
陽の角度により陰影がはっきりしています
2019年03月09日 15:44撮影 by  ILCE-6000, SONY
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3/9 15:44
陽の角度により陰影がはっきりしています
夕焼けが大障子ノ頭に隠れて見えません
2019年03月09日 17:23撮影 by  ILCE-6000, SONY
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夕焼けが大障子ノ頭に隠れて見えません
2019年03月09日 17:23撮影 by  ILCE-6000, SONY
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俎方面
2019年03月10日 04:38撮影 by  ILCE-6000, SONY
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3/10 4:38
俎方面
茂倉岳方面
2019年03月10日 04:46撮影 by  ILCE-6000, SONY
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茂倉岳方面
俎方面
2019年03月10日 04:50撮影 by  ILCE-6000, SONY
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3/10 4:50
俎方面
夜明け前のドラマティックな時間です。
2019年03月10日 05:51撮影 by  ILCE-6000, SONY
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3/10 5:51
夜明け前のドラマティックな時間です。
2019年03月10日 06:02撮影 by  ILCE-6000, SONY
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大障子ノ頭 道のりは長い
2019年03月10日 06:20撮影 by  ILCE-6000, SONY
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3/10 6:20
大障子ノ頭 道のりは長い
今回の山行で雪が「白銀」と例えられるのがやっとわかりました。
2019年03月10日 06:33撮影 by  ILCE-6000, SONY
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3/10 6:33
今回の山行で雪が「白銀」と例えられるのがやっとわかりました。
歩いている人がいないから、たくさんのシュカブラがきれいなまま
2019年03月10日 06:34撮影 by  ILCE-6000, SONY
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3/10 6:34
歩いている人がいないから、たくさんのシュカブラがきれいなまま
オジカ沢の頭と俎
2019年03月10日 06:51撮影 by  ILCE-6000, SONY
3/10 6:51
オジカ沢の頭と俎
万太郎山に着きました。
2019年03月10日 07:44撮影 by  ILCE-6000, SONY
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3/10 7:44
万太郎山に着きました。
歩いてきた稜線。武尊山も見えます。
2019年03月10日 07:45撮影 by  ILCE-6000, SONY
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3/10 7:45
歩いてきた稜線。武尊山も見えます。
一ノ倉岳と茂倉岳 その他はわかりにくい。
2019年03月10日 07:45撮影 by  ILCE-6000, SONY
3/10 7:45
一ノ倉岳と茂倉岳 その他はわかりにくい。
谷川岳、肩の小屋、オジカ沢ノ頭。肩の小屋付近に人がいるのがわかります。
2019年03月10日 07:46撮影 by  ILCE-6000, SONY
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3/10 7:46
谷川岳、肩の小屋、オジカ沢ノ頭。肩の小屋付近に人がいるのがわかります。
赤谷川源流域が美しすぎる
2019年03月10日 07:46撮影 by  ILCE-6000, SONY
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3/10 7:46
赤谷川源流域が美しすぎる
新潟の山々ですが、どこが何かはさっぱりわかりません。
2019年03月10日 07:47撮影 by  ILCE-6000, SONY
3/10 7:47
新潟の山々ですが、どこが何かはさっぱりわかりません。
エビス大黒ノ頭への登り。ここが核心部。トレースはありますが、歩くところをしっかり確認しておきます。
2019年03月10日 09:01撮影 by  ILCE-6000, SONY
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3/10 9:01
エビス大黒ノ頭への登り。ここが核心部。トレースはありますが、歩くところをしっかり確認しておきます。
万太郎山と東俣ノ頭
2019年03月10日 09:18撮影 by  ILCE-6000, SONY
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3/10 9:18
万太郎山と東俣ノ頭
登ったと思ったら、まだまだ先!ゲーしそう。
2019年03月10日 09:46撮影 by  ILCE-6000, SONY
3/10 9:46
登ったと思ったら、まだまだ先!ゲーしそう。
ドロドロした感じの雪です
2019年03月10日 10:02撮影 by  ILCE-6000, SONY
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3/10 10:02
ドロドロした感じの雪です
何の足跡でしょうか?谷に消えます。
2019年03月10日 10:12撮影 by  ILCE-6000, SONY
3/10 10:12
何の足跡でしょうか?谷に消えます。
なんか顔に見えません?ひげも生えてて…
2019年03月10日 10:27撮影 by  ILCE-6000, SONY
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3/10 10:27
なんか顔に見えません?ひげも生えてて…
エビス大黒ノ頭
2019年03月10日 11:09撮影 by  ILCE-6000, SONY
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3/10 11:09
エビス大黒ノ頭
ドーンと構える仙ノ倉山
2019年03月10日 11:09撮影 by  ILCE-6000, SONY
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ドーンと構える仙ノ倉山
エビス大黒避難小屋
2019年03月10日 11:46撮影 by  ILCE-6000, SONY
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3/10 11:46
エビス大黒避難小屋
エビのしっぽがすごくて、ツエルトとかで蓋をすればビバーグできそうです。
2019年03月10日 11:49撮影 by  ILCE-6000, SONY
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3/10 11:49
エビのしっぽがすごくて、ツエルトとかで蓋をすればビバーグできそうです。
あのエビス大黒ノ頭で、サーマレストのシートが風に煽られ、滑落していきました。
2019年03月10日 12:38撮影 by  ILCE-6000, SONY
3/10 12:38
あのエビス大黒ノ頭で、サーマレストのシートが風に煽られ、滑落していきました。
やっと仙ノ倉山 残るはあと1座
2019年03月10日 12:46撮影 by  ILCE-6000, SONY
3/10 12:46
やっと仙ノ倉山 残るはあと1座
苗場山も近くなりました。
2019年03月10日 12:47撮影 by  ILCE-6000, SONY
3/10 12:47
苗場山も近くなりました。
10000mだって…嬉しくなりますね。
2019年03月10日 13:01撮影 by  ILCE-6000, SONY
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3/10 13:01
10000mだって…嬉しくなりますね。
最後の平標山
2019年03月10日 13:39撮影 by  ILCE-6000, SONY
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3/10 13:39
最後の平標山
2019年03月10日 13:39撮影 by  ILCE-6000, SONY
3/10 13:39
撮影機器:

感想

3/9−10の連休をどう過ごすかを考えていた。身のほど知らずの愚か者プランをいくつかたてた。
①白毛門から馬蹄形縦走をし、肩の小屋泊、翌日主脈縦走。
②白毛門から馬蹄形縦走をし、肩の小屋泊、翌日俎凜團好肇鸚捷尾根下山。
③西黒尾根から大障子避難小屋ビバーグ、翌日主脈縦走。

3/8降雪、水上の駅前で15センチほどの積雪。谷川岳に近くなれば、もっとその量は増えるのは確実だった。そうすると白毛門登山口から馬蹄形はフルラッセル必至だった。昨年11月末に中ゴー尾根を2人でラッセルし急に3歳ぐらい年をとった感じになった。今回、これで行ったら20km近くラッセルすると13歳ぐらいは一気に老けそうな気がした。そのため、ちょっと楽をしようと③を選んだ。平標山登山口に車をデポ、バスで越後湯沢へ、電車で土合へと移動しているうちにトレースができあがるという、腹黒い策。狙い通りでトレースばっちりだった。それも束の間、オジカ沢ノ頭からはトレースはあったりなかったりといった具合だった。もちろんこの時期だから、トレースは期待していなかったが、あったことで判断材料が減少したため助かった。主脈の縦走は初めてで積雪も手伝って馬蹄形よりもはるかにつらかった。ヤマケイアルペンガイドには「おだやかな気持ち良い馬蹄形縦走に対して、大きな山を越え、起伏のある稜線を行くダイナミックな登山が楽しめるのがこのコースの魅力である」とある。その通りだった。十分に楽しんだ!しかし、平標山を過ぎ、疲労困憊と足底痛により久しぶりにこう思った「もう歩きたくない」と。③を選び楽したはずがこのザマだった。

3/3は谷川岳東尾根、そしてこの週末は主脈縦走と少々頑張りすぎた気もし、そんなにせっせと登らなくてもいいような気にもなり、燃え尽き症候群かとも思った。しかし、そんなことも3日もすれば忘れてしまうだろう。そして、また辛い思いをして登り、達成感と素晴らしい景色を見ることで辛さを忘却の彼方へ追いやってしまうのだろう。
こんなことを思わせてくれた稜線はどことなく北アルプスを彷彿させ、美しくも厳しいものだった。

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