谷川連峰主脈縦走 静寂を纏う白銀の世界
- GPS
- 30:28
- 距離
- 20.4km
- 登り
- 2,513m
- 下り
- 2,260m
コースタイム
- 山行
- 6:18
- 休憩
- 0:31
- 合計
- 6:49
天候 | 両日ともに晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
平標山登山口→バス→越後湯沢 越後湯沢→電車→土合 |
コース状況/ 危険箇所等 |
ヤマケイアルペンガイドによると主脈縦走はコースグレード中級、技術度4/5、体力度4/5と表記。 今回はヤマケイアルペンガイド(天神平〜三国山)とは若干コースが異なる。 西黒尾根:トレース明瞭。時折クラックあり。急登につき滑落注意。 肩の小屋〜オジカ沢の頭:トレース明瞭。時折クラックあり。オジカ沢の頭付近の南斜面へのトラバースは雪が不安定で、ピッケルがあまり効かない感じだった。 オジカ沢の頭〜毛渡乗越:トレースはあったりなかったり。特に危険箇所はない。 毛渡乗越〜エビス大黒避難小屋:ここが核心部。トレースはなかったり。遠くからみて雪庇やクラックの場所を確認。頂上付近で肩までの踏み抜きあり。エビス大黒ノ頭からの降りは少々気を遣う。 エビス大黒避難小屋〜仙ノ倉山:トレースはあったりなかったり。特に危険箇所はない。 仙ノ倉山〜平標山登山口:トレース多数。特に危険箇所はない。 全般的に踏み抜きやクラックはありますので、注意は必要。 避難小屋の扉は内開きで、小屋の内部に雪が入り積もっているため開けることができないため、使用することができません。避難小屋の役割を果たしていません。 オジカ沢の頭からの先行トレースはワカン(+アイゼン)だった。 私は西黒尾根〜大障子避難小屋、仙ノ倉山〜平標山登山口まではツボ足、それ以外はアイゼンを使用しました。 状況に応じた装備を自己判断でお願い致します。 |
写真
感想
3/9−10の連休をどう過ごすかを考えていた。身のほど知らずの愚か者プランをいくつかたてた。
①白毛門から馬蹄形縦走をし、肩の小屋泊、翌日主脈縦走。
②白毛門から馬蹄形縦走をし、肩の小屋泊、翌日俎凜團好肇鸚捷尾根下山。
③西黒尾根から大障子避難小屋ビバーグ、翌日主脈縦走。
3/8降雪、水上の駅前で15センチほどの積雪。谷川岳に近くなれば、もっとその量は増えるのは確実だった。そうすると白毛門登山口から馬蹄形はフルラッセル必至だった。昨年11月末に中ゴー尾根を2人でラッセルし急に3歳ぐらい年をとった感じになった。今回、これで行ったら20km近くラッセルすると13歳ぐらいは一気に老けそうな気がした。そのため、ちょっと楽をしようと③を選んだ。平標山登山口に車をデポ、バスで越後湯沢へ、電車で土合へと移動しているうちにトレースができあがるという、腹黒い策。狙い通りでトレースばっちりだった。それも束の間、オジカ沢ノ頭からはトレースはあったりなかったりといった具合だった。もちろんこの時期だから、トレースは期待していなかったが、あったことで判断材料が減少したため助かった。主脈の縦走は初めてで積雪も手伝って馬蹄形よりもはるかにつらかった。ヤマケイアルペンガイドには「おだやかな気持ち良い馬蹄形縦走に対して、大きな山を越え、起伏のある稜線を行くダイナミックな登山が楽しめるのがこのコースの魅力である」とある。その通りだった。十分に楽しんだ!しかし、平標山を過ぎ、疲労困憊と足底痛により久しぶりにこう思った「もう歩きたくない」と。③を選び楽したはずがこのザマだった。
3/3は谷川岳東尾根、そしてこの週末は主脈縦走と少々頑張りすぎた気もし、そんなにせっせと登らなくてもいいような気にもなり、燃え尽き症候群かとも思った。しかし、そんなことも3日もすれば忘れてしまうだろう。そして、また辛い思いをして登り、達成感と素晴らしい景色を見ることで辛さを忘却の彼方へ追いやってしまうのだろう。
こんなことを思わせてくれた稜線はどことなく北アルプスを彷彿させ、美しくも厳しいものだった。
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