霧氷と野焼きの饗宴 春の九重連山縦走



- GPS
- 28:55
- 距離
- 22.4km
- 登り
- 1,712m
- 下り
- 1,738m
コースタイム
- 山行
- 4:33
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 5:23
- 山行
- 5:50
- 休憩
- 1:47
- 合計
- 7:37
天候 | 3/16 晴れ・風やや強し 3/17 午前・雪交じり爆風 午後・快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
3/17 別府港PM6:45出航 テカポは山口へ |
コース状況/ 危険箇所等 |
<長者原〜諏蛾守越> 前半は舗装路、途中も林道あり、歩きやすいルート <諏蛾守越〜三俣山〜南峰〜坊ガツル> 西峰までは急だが登りやすい。南峰から坊ガツルは山と高原地図でも破線で表記されるように滑りやすい急なルート。 <鉾立峠〜白口岳> 山と高原地図では破線だが比較的登りやすい。頂上直下は要注意。 <白口岳〜久住山> 開けた稜線ルートで歩きやすい。 <久住山〜牧ノ戸峠> 火山灰土の非常にぬかるんだルート。スパッツ必着! ※GPSデータは電源入れ忘れのため、スタート地点が途中からとなってます。 また、バッテリー切れのため、久住山〜避難小屋間はデータが飛んでます。 |
その他周辺情報 | 長者原にモンベルあり。9:00から営業。忘れ物はここで調達できる。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
バラクラバ
毛帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
チェーンアイゼン
|
---|---|
共同装備 |
コンロ
コッフェル
15m非常用ロープ
|
感想
ちょうど1か月前、初めて九州の山・九重へ小屋泊を楽しんだ。。
その時の法華院温泉山荘の佇まいがすっかりと気に入った私、
今回は大阪の沢登り仲間「大峰サワーズ」にもいかがですかと
参加を募ったところ「ゆきうさ」さんの手が挙がる。
3月16日早朝、長期出張先の山口から車を走らせ別府港で
ゆきうささんをピックアップする。
フェリーは瀬戸内海にも関わらず強風のため結構揺れたそうだ。
この日の天気予報は九州地方以外は雨・雪の予報が多く、
風は九州でも強風予報であったのだ。
長者原に着き、現地でのうっすらと積もった雪の様子を判断し
モンベル長者原店でチェーンアイゼンを購入。
これがこの後、大活躍するのであった。
諏蛾守越から雪化粧した三俣山へ登ると、先ほどまでガスっていた
九重連山の山並みが一気に晴れていくという、
まさに最高のタイミングに二人で歓喜する。
今日は二人とも晴れ男・女だ。
今回、坊ガツルの野焼きが午前中に行われることを事前情報で得ていたが
三俣山山頂で正午を回っていたので真っ黒になった坊ガツルを見ることに
なるのかなと思って三俣南峰から見下ろすとまだ茶色のままじゃ
ありませんか。強風で開始が遅れているのかなと思いながら、
「山と高原地図」で破線表記の坊ガツルまでのルートを下りだすと
ちょうど周辺部からようやく野焼きが始まったようだ。
しかし、まだ時間がかかりそうなので、破線ルートを下っていく。
このルート、破線の理由は急斜面に火山灰土がむき出しになった
超滑り易いルートなのであった。チェーンアイゼンのおかげで
少しは滑りも抑えられることもあったが、
それでも悪戦苦闘し、木の枝にぶら下がったり
足元が引きずられるようになりながらやっと坊ガツルへと降り立った。
その時、最高のタイミングで湿原の中央部に最後の火が放たれ、
一気に炎が横に、さらに天高く上がっていくその瞬間であった。
舞い上がる炎は生き物のように大きく小さくなりながら
大地を焦がし、天を焦がしていく。
湿原を流れる小川へ向かって火線が動いてくる様は圧巻だ。
野焼きの煤けた匂いを法華院温泉で流し、ビールと戴く夕食。
そして談話室でのウイスキーや日本酒、酒の肴に夜は更けていく。
翌朝、どんよりと曇った空に時折雪が混じる中、
鉾立峠へ向けて歩き出す。
昨日よりも風が強い。ほとんど爆風状態だ。
時折、ザックを背負った体が引き倒されそうになるほどだ。
なんとか白口岳に立ち、想定ルートを変更して池ノ小屋を目指す。
温かいコーヒーで一息つき、再び爆風の中、久住山を目指す。
しかし着いた久住山でもガスガスは変わらず、
今度は久住山避難小屋へ逃れるように入り込む。
ここでもコーヒーを飲んで一息ついていると、なんだか窓の外が明るい?
支度を済ませ、外に出ると・・・・晴れ間が出ている!
今日は午後からは雲が取れると予報していたがその通りになった。
その後は一気に青空が優勢になり、昨夜からの霧氷とのコントラストが
最高の演出を見せてくれたのであった。
とりわけ、星生山からの展望が最高であった。
霧氷の白、笹の緑、そして青空。
織り成す色合いが美しく、足元のぬかるみに辟易しながらも
気分は楽しく歩けたのであった。
爆風、急な破線の難ルート、ぬかるみとコンディションが悪い状況も
ありながら、足並みよく一緒に歩いてくれた大阪からのゆきうさサンには
本当に感謝であり、美しい景色に歓喜するときは独りよりも喜びを
分かち合えるのが楽しい二日間であった。
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