由布岳〜くじゅう連山〜阿蘇山


- GPS
- 40:40
- 距離
- 128km
- 登り
- 7,124m
- 下り
- 6,616m
コースタイム
- 山行
- 13:39
- 休憩
- 0:56
- 合計
- 14:35
- 山行
- 12:03
- 休憩
- 1:18
- 合計
- 13:21
天候 | 感想欄に記載 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
ゴールは阿蘇駅 |
写真
感想
超久しぶりに九州の山。約10年ぶりかな。地形図を眺めていると由布、くじゅう、阿蘇のそれぞれの山域は隣接して並んでいるように見える。山域間は案外近い。歩いて移動できそうだと思った。別府駅からスタートして各山域の山を登りながら阿蘇駅まで歩いてみることにした。
【1日目】晴れ / 寒い
早朝の別府駅をスタート。街を抜けたところから一気登山道と案内板に書かれた道に入る。調べると海抜0m地点から鶴見岳まで続いている登山ルートとのこと。大会もやっているのね。へー、そんな道があることを知らなかった。ただ去年の台風で道が崩壊のため途中で一部が通行止めとなっていた。適当に迂回して進んだ。案内標識も充実しており名前の通り鶴見岳山頂まで一気に登れた。
鶴見岳から由布岳の間はそこそこ雪が残っていた。ただザクザク雪で爪系は必要なし。由布岳東峰と西峰の間だけ念のため四本爪を付けたが無くても良かったと思う。由布岳からは西登山口に下りて湯布院へ向かう。こっちの道はほぼ雪が無かった。天気も良くて由布の山域を満喫できた。
湯布院の街で何か食べようと思っていた。しかしどこも観光客で大行列。メインストリート?は大混雑していた。平日なのにびっくり。ほぼ外国人だと思う。仕方がないのでメシは諦めてスーパーマーケットで行動食だけを買い増した。
湯布院からは長者原に向けてひたすら車道歩き。途中で野稲岳に登っておく。崩平山も登る予定としていたが日没となってしまったためパス。今日の宿泊は朝日台の廃墟施設の駐車場横にツェルトを張る。時々車が通るので快適では無かった。寒い夜だった。
【2日目】雨
予報によると今日から天気が崩れるとのこと。朝に天気を確認すると午前中には雨が降り出す予報。それも強めの雨らしい。標高の高いところでは雪になっていると思われる。夏だと多少の悪天でも気にしないで登るがさすがに冬は登りたくない。寒いし。うーん停滞しよう。
とりあえず長者原まで移動しておく。雨が降るまでは散策路や周辺をぶらぶらして過ごす。10時頃には雨となる。幸い長者原周辺にはお店や温泉施設等がいくつかある。寒いので温泉はありがたかった。雨でも一日退屈しなかった。
長者原周辺はキャンプ等の宿泊は禁止との看板が多数あった。かなり離れたところまで歩いて林道?の奥にツェルトを張った。昼間より小降りになったとはいえ雨のツェルト泊は辛い。そんなに寒くなかったのは幸いだった。深夜には雨も止む。
【3日目】くもり / ガス
朝外を見ると濃厚なガスだった。長者原まで戻って駐車場のトイレで準備。何もかもが濡れていて不快指数100%。帰りたい気分だった。とりあえず出発…。暗闇の登山道を進む。坊ガツルに到着する頃に夜明けとなる。坊ガツルには誰もいなかった。
坊ガツルを過ぎるとガッツリと新雪が積もっていた。浅いところで足首、吹き溜まりではヒザまで埋まる雪。トレースが無いところではラッセルとなった。特に立中分かれから白口岳の間は登りでは太ももまで埋まる雪に超難儀。しんどかった。それにトレランシューズなので靴下までびしょ濡れ。まさか九州まで来てラッセルさせられるとは思わなかった。
中岳の山頂にはたくさんの人がいた。ここまでは数組しかスライドしなかったのに一気に人が増えた感じ。天気が悪くても登る人が多いことにびっくり。高速道路並のトレースも付いていてようやくラッセルからも解放された。今日は一日ひたすらガスの中で雪と格闘する修行のような山行だった。
瀬の本のレストハウスに下山した頃には既に夕方。閉店時間となってしまい夜メシには有りつけなかった…。行動食はもうほぼ無い。とりあえず先に進む。自販機で糖分を補給して阿蘇の街へ向けて歩き出した。
濡れた足で長時間歩くといつも足の裏が痛くなる。このまま阿蘇まで歩くとそうなる可能性が大。一旦足を乾かしたいので腹は減っているが今日は阿蘇まで行かないことにした。適当なところでツェルトを張る。前日の撤収時に忘れてきたのか張り綱の一組が行方不明だった。仕方がないので片側だけを立ち上げて張った。案外普通に過ごせた。
【4日目】くもり / 稜線は強風
暖かい夜でびしょ濡れ装備でも寒くなかった。助かった。3時過ぎに空腹感で目が覚める。急いで撤収。阿蘇の街まで徒歩約2時間半。街のコンビニでようやく昨日の夜メシ兼今日の朝メシにありつけた。
仙酔峡登山口から登山道に入る。阿蘇山へ向けて登っていく。標高1300m辺りから雪道となる。雪というより氷かな。四本爪で登っていく。稜線まであがると強風だった。それも立っていのるがやっとな感じの爆風。寒いしガスで視界も悪いしで黙々と前に進むだけ。天気が良ければ素晴らしい火山の風景だったに違いない。残念ながら雰囲気ぐらいしか感じられなかった。さすがに登って来る人はいなかった。
古坊中駐車場にはたくさんの観光客がいた。8割外国人か。こんな日に来ても何も見えないのでは…。その後は杵島岳の火口を一周しておく。そこそこ視界はあるが雲が多めで景色はイマイチ。ただ歩いただけという感想かな。最後は阿蘇駅に向けてひたすら車道を下る。雄大なカルデラ風景を見ながらの気持ちがいい道だった。
【まとめ】
多少の雪は想定していたがまさかの深い雪でラッセルになるとは思っていなかった。ラッセルは山スキーのときだけにして欲しい。
一日停滞したため行かなかった山頂もあるし、くじゅうも阿蘇山もガスでほぼ何も見えなかったのでまた登りに来ないといけない。悪天にずっとブツブツ文句を言いながら登っていたが終わってみれば良い思い出。雪の無い時期にまた来ようと思う。
【過去の山行記録】
平治岳・高塚山・大船山【くじゅう連山】 2014年11月23日(日)
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-553326.html
根子岳【大戸尾根ルート】 2014年11月24日(月)
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-554205.html
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