硫黄岳(夏沢鉱泉泊)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 6.7km
- 登り
- 685m
- 下り
- 685m
コースタイム
18日 7:00夏沢鉱泉-8:00オーレン小屋-8:30夏沢峠9:00-10:30硫黄岳11:00-11:30夏沢峠-12:00オーレン小屋(昼)13:00-13:30夏沢鉱泉
天候 | 17日 雪 18日 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
夏沢鉱泉まで宿の車、雪上車。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
夏沢峠から硫黄岳間 所々アイスバーン、アイゼンがよく効き登り易いが滑落の危険は大きい。基本アイゼン、ピッケル。 |
写真
感想
雪山を初めたばかりの恩師を連れ硫黄岳に行ってきました。
当初、正月明け頃を予定したのですが夏沢鉱泉がすでに満室で延び延びになってしまいました。
恩師にとって年末の天狗岳に続き二度目の雪山です。
天狗の時はアイゼンを付けて数メートル歩いただけで大転倒。その後も何度転んだことか。またアイゼンと靴の相性が悪く何度も外れ、黒ゆりヒュッテを昼頃出て天狗から戻ったのは暗くなり初めた夕食直前でした。
そんなこんなで、今回は最も短時間で楽に登れアイゼン、ピッケルが使えるであろう今コースになったしだいです。
それでも明るい内に帰れるかどうか一抹の不安もありました。
またルートがあまりメジャーではないのでトレースも期待できない畏れもありました。こちらは前日に自分達で付ける体制で臨んだのですが、ラッセル要員として大いに期待していたkots、su両氏に直前に逃げられさらに不安に。
しかし、同級生夫妻、私、恩師とうちわだけになり気楽な登山にもなりました。
17日、小雪が舞うなか、唐沢鉱泉分岐で宿の車に乗り換え、さらに途中で雪上車に乗り小一時間で夏沢鉱泉に到着。
受付を済ませ、要らない着替え等を預け、とりあえず夏沢峠を目指しました。
心配したラッセルもなく、しっかり踏み固められたトレースにみちびかれ、難無く夏沢峠に着きました。
展望は全く期待できませんが、あわよくば今日中に硫黄岳を登ってしまおうと、そのまま山頂を目指しました。
しかし、森林限界を過ぎるとまともに立っていられない強風、目を開けていられない吹雪の為、あっさり撤退。というか、同級生はいつまでも耐風姿勢のままで登って来ないし、恩師はへたりこんで動かないし、二人とも全身で行きたくないオーラを発していました。仕方なく撤退を決定。恩師いわく、勇気ある撤退だよ。
早めに宿に戻ったので、ゆっくり風呂につかり、夕食までの数時間延々と飲み続ける面々でした。
外では雪山講習の方達が訓練をしていましたので、我々もやりますかと声をかけるも、同級生も恩師も、むかしから練習は嫌いだった、実戦で覚えるとのたまう。そして、また飲みつづけるのでした。
夕食も終わる頃、宿の方が明日の帰りの時間を聞きに来ました。最初、硫黄岳なら午後2時でどうでしょうとのことでした。私にはとてもそんなに早く戻れるとはおもわれませんでした。一様、硫黄岳までどのくらいかかりますかと聞いたところ、普通は3時間と言うことでしたので、我々はぜんぜん普通じゃないので、もっと遅い時間にしてと頼みました。結局、後便の空きは午後4:40しかなく、それでお願いしました。
翌朝は雪も風も止みましたが、山の上部はガスの中、展望は絶望的ですが山頂は踏めそうな天気です。
早めに準備ができた恩師を連れて、二人で先行しました。
結局、すでに宿の外に出ていた登山スクールの人達や同級生夫妻に追いつかれることなく夏沢峠に到着。今回調子のよい恩師です。
ここで、アイゼン、ハーネスを装着。恩師だけはアンザイレンで山頂を目指します。
昨日の登りでは、へたりこんで動かず、下りでは恐怖の為、自らロープを要求した恩師でしたが、今日はやたら快調です。
夏沢峠で先行した登山スクールに追いつきそうな勢いなので時々休憩を入れます。
夏沢峠に着いた時はまだガスっていたのですが、登るにつれクリアーになり後方には天狗岳が見えてきました。
山頂からの大展望に期待がでてきました。
そして大きなケルンを追って山頂へ。
硫黄岳山頂に飛び出すと眼前には、八の主峰赤岳をはじめ南八ヶ岳の岩峰群が、その後ろには南アルプス、その右手には霞んでいますが中央アルプス、遠くには雲の上に槍や穂高の山頂も頭を出しています。
恩師は一眼レフを片手にうろうろ。
我々は火口壁を廻ってくることにしました。
山頂で十分に眺望を堪能して下山にかかりました。
同級生夫妻に先行してもらい、その後にロープで確保した恩師が続きます。
先頭を下る同級生は後続のことは省みずどんどん先に行きます。
ルートがわからなくなりそうな恩師も慌てて下ります。
あまりに速く、十分に確保体勢が取れない私はゆっくり下るよう何度も指示します。
途中で我々が遅れていることに気が付いた同級生婦人が待ってくれ、恩師も少しは落ち着いて下るようになりましたが、昨日に比べ別人のような速さです。
結局、30分ほどで夏沢峠に戻ってしまいました。
天狗岳の時を考えると夏沢峠までの下りだけでも2時間近くを見込んでいたのですが、素晴らしい進歩です。
オーレン小屋で一時間ほど宴会を楽しみ、ゆっくり下ったのですが夏沢鉱泉には午後1時半には着いてしまいました。
ぜんぜん普通じゃないはずが、ぜんぜん普通じゃんになってしまいました。
宿に聞いたところ、午後2時の便は無くなったとのこと、6人集まれば随時出すようなことで、とりあえずゆっくりお風呂にお入り下さいとのことでした。
宿には硫黄岳登頂のスクールの方やスノーシュースクールの方等、たくさんの方達が休んでいます。
当分雪上車には乗れそうもないので、かなりゆっくり風呂に浸かっていました。
一人のんびり風呂に入っていたところ、先に出ていた恩師が後5分で出発と言いにきました。
慌てて服を着て、すぐにスタンバイ。大勢の登山客の方達が先にいたのですが後便の予約らしくすぐに雪上車に乗れました。
帰りは高速の渋滞にはまりましたが午後8:00には浦安に到着できました。
おはようございます☆
私が硫黄を出発した2時間後には到着されてるんですね 段々ニアミス度が近まってますね。笑
そろそろ遭遇でしょうか
夏沢峠〜硫黄、昨シーズンに私がアイゼンデビューしたコースです。懐かしい〜
一日目と二日目の皆さんの変わり様にkaitoさんだけでなく私もびっくりですが(笑)、気の置けない方たちと楽しい山行になりましたね
kotsさん、suさんに逃げられ・・・と読みながらどうなるんだろうと思っていたのですが、
幸いにもラッセルはなかった様子、安心しました。
内輪とは云え、全ての段取り、特に恩師には手取り足取り、
子供時代の真逆となっている様子には思わず微笑んでしまいました。
恩師との山行、よく続いておられますね、と云うか、
恩師も飽きずに毎回出てこられるもんだと感心致します。
でも、恩師との交流、これはお金で買えるものではないので末永く大切にされたいと期待しています。
tamaoさんとのニアミスも段々近くなってるようですから
その内にバッタリ遭遇ってこともあるのかもしれません。
noboさんもtamaさんもだいぶ過激な登山をなさっており私はついていけません。
noboさん、もう西尾根に出発しているのかな?
恩師は中学時代の担任だったのですが、とにかく恐くて、私はまともに口も利けませんでした。
確かに山では立場が逆転、君付けで呼ばれてます。
最近やっとまともにお話ができるようになりました。
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