破風山(青笹尾根)
- GPS
- 12:23
- 距離
- 16.8km
- 登り
- 1,691m
- 下り
- 1,680m
コースタイム
05:37 旧道ゲート
05:42 取付点(電光温度表示板)
05:56 稜線(防火帯)
07:11 P1657.2m(防火帯終了)
08:02 P1855.7m(四等三角点)
11:16 破風山(西破風山) 11:17
11:54 破風山避難小屋(昼食) 12:26
13:28 賽ノ河原(2270m) 13:31
14:18 甲武信小屋まき道分岐
14:29 戸渡尾根分岐
14:35 木賊山
14:43 戸渡尾根入口
16:00 徳ちゃん新道/近丸新道分岐 16:09
17:25 甲武信ヶ岳登山口
17:45 西沢渓谷入口ゲート
17:56 道の駅みとみ帰着
天候 | 朝方曇り、雪パラパラも... 日の出6:20頃(防火帯) 日の出直後より青空、雲の流れは速いが風は弱い。 青笹尾根0℃、戸渡尾根-5℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
■復路道の駅みとみ(16:11)−国道140号−<新隼橋北>−県道38号−県道214号−<上町>−県道38号−<柏尾>−国道20号−勝沼IC−中央自動車道−<小仏17キロ渋滞+事故渋滞>−首都高速−都内(21:16/309km) |
コース状況/ 危険箇所等 |
■登山口 通常は鶏冠山大橋の手前から防火帯の尾根に取り付くのでしょうが、西沢大橋を渡らずに旧道ゲートからショートカットで雁坂みちに出て、電光表示板のある所から山腹を直登しました。急登で落ち葉が濡れていたので滑ります。 ■青笹尾根 稜線の防火帯はP1657.2mまで続きます。ピークから一旦鞍部まで下って登り返します。レコでは踏み跡があるようですが、雪で全くわかりません。 この尾根には境界杭と境界見出標がいい間隔であり、境界杭や境界見出標の近くの木には赤いペンキが塗られています。この境界杭を追えば途中に障害物はありますが縦走路直下の露岩帯まで辿り着きます。但し、上部の境界杭は雪の下でした。 P1657.2mを越えた後、P1855.7m、P2052mなど明確なピークを越えますが、ピークから鞍部へ下る北側は吹き溜まりもあり雪が深いです。 P2052を越えた頃から障害物山盛りの倒木地獄が始まります。巨木が折り重なって倒れていたり、倒木の周りは吹き溜まりになっています。 倒木地獄を越えてからは更に雪が深くなり膝上から太腿ぐらいまで沈むのでワカンを出しました。そして頭の上には多量の雪を載せたシラビソの枝が覆い被さります。サラサラの雪ではなく多少水分を含んだモフモフの雪です。枝を押し分けるのもしんどいですが、頭上からは容赦ない雪のシャワーを浴びます。 このシラビソの樹林帯を抜けると露岩地帯に飛び出します。 障害物がないので南側の展望は素晴らしいです。露岩帯から縦走路までわずかですが、この間も雪のシャワーを浴びます。 ■破風山(西破風山)−木賊山 破風山の縦走路にはトレースはありませんでした。 破風山から破風山避難小屋への下りは、西風を受けてか雪がうねっていました。 急坂の下りなのでアイゼンを着けようかと思いましたが、雪質からアイゼンに雪が付着して花魁状態になると反って危険と思いツボ足で下りました。 避難小屋には薪やストーブがありました。雪も少し吹き込んでいましたが、人が入った形跡はありませんでした。 破風山避難小屋から木賊山への積雪は踝ぐらいから深くても膝下程度でした。 新雪なので滑ることもなく、すべてツボ足で歩きました。 このルートはシャクナゲの低木に雪が乗っており、枝が登山道に覆い被さりウザイです。 ■戸渡尾根−徳ちゃん新道 戸渡尾根から木賊山、甲武信ヶ岳方面は本日と思われる数人のトレース(ストックの数から2、3人)がありました。 戸渡尾根の上部は新雪が圧雪されていて滑ることはありませんが、下部は新雪が溶け始め新雪の下はツルツルの氷で滑りまくりです。 徳ちゃん新道に入ると雪はほぼ融けていました。 |
写真
感想
今週末も新潟方面の山に行く予定でいた。
しかし天気が良くない、風雪予報。雪だけならまだしも、風はイヤだ。
テン泊2日間は諦め、土日の1日でもいいから晴れる日はないか。
ヤマテンはピンポイントは難しいのでテンクラで....
テンクラで目に留まったのが甲武信ヶ岳、別に甲武信ヶ岳に登りたい訳ではない、3回ほど登っているので。
以前から気になってお気に入りに登録していたkanosukeさんの「青笹尾根」がある。
2013年のレコを登録していたのに2018年のレコをダブって登録していた。
アルツハイカーは青笹尾根に行こう。
道の駅みとみに着いたときはまだ暗かった。
30分程仮眠をして車の外に出ると、2000m級の山々は真っ白。
この時はきれいな霧氷だと思っていた。
6時20分頃、防火帯の稜線で日の出を迎えた。西側の白い山が輝きだした。
標高1500mを越えた頃から防火帯は白色に変わった。
7時10分、1657.2mピークの防火帯終点に来た。振り返ると防火帯両サイドのカラマツに付着した霧氷と青空がきれい。
そして正面には破風山。これは霧氷ではない。霧氷が付かない崩壊地も真っ白。
昨日か昨晩か、相当量の降雪があったようだ。
なにかワクワクしてきた...念のため持ってきた装備を確認する。
四等三角点の標識があったピークから破風山に向け北側に進路を変えて鞍部まで下る。
この辺りから雪が深くなってきた。鞍部までの下りはほぼ膝まで沈んだ。
汗をかきそうだったので一度は仕舞ったハードシェルを再度着込む。
2052mピークを過ぎた頃から倒木が目立つようになった。
最初は倒木を避けながら、ピンクテープと境界の赤いペンキを目印に登ってきたが、勾配が急になると倒木は折り重なるように倒れ、雪が吹き溜まって、倒木を越えられない。
ワカンを捌けない状況で、沈んだ体を倒木で引き上げる始末。
雪がなければ下を潜れる倒木も、雪が吹き溜まっていて無理。
倒木を跨いで越えようとして片足立ちになると、そのまま沈む。
倒木と倒木の隙間を上に抜けられる場所を探して右往左往。
倒木帯を抜けるのに1時間以上かかってしまった。
ところが、これで「こと」は済まなかった。
倒木帯を越えた所でワカンを装着、これで多くは沈まなくなったが、なんせ急斜面、蹴り込まなければ滑って登れない。
そして頭上には重い雪を乗せたシラビソの枝がのし掛かる。
雪が乗った重い枝を押し分けるのも大変、全身に雪シャワーを浴びて雪だるま状態で露岩帯に辿り着いた。
露岩帯から俯瞰した青笹尾根、この野郎...これほどの雪があるとは思わず、撤退も脳裏に浮かんだけれど、遊ばせてもらいました。
ありがとう!
コメント
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hottenさん、こんにちは!
山に対する趣向が違い過ぎますね〜
破風山を、青笹経由で登りますか!
しかも、踏み跡無き、積雪斜面と格闘しつつですからね
自称、アルツハイカーを名乗られるだけあり、普通の思考回路で
ないのは確かです
この様な苦行僧並の登山、楽しいと思う心がドMの証ですね
ただ、ハイレベルなスキルが必要なのも確か。
流石は、元お山の教官であります!
地元も、山は毎日のように降雪があります。
今朝など、庭まで雪化粧
現在もどんよりとした雲に覆われ、冬に戻ったかのようです。
当分、雪山で遊べそうですよ
こんばんは、tailwindさん!
毎度、辛口のコメントありがとうございます
ほとんどの人が興味のないドMなレコの傷口に、唐辛子を擦り込んでくださるコメは快感そのものです
仕事で溜まったフラストレーションを解消するためには必要なのです
tさんはドSでしょうか
年度末で忙しく、しばらく信州には行けませんでした
なんと、山は毎日のように降雪がありましたか
週末毎に天気予報が悪かったですが、冬に戻った信州で雪遊びをしたいです
hottenさん、こんにちは〜
前回コメしそびれちゃいました
青笹尾根、2回も登録していただき、そんなに気に入ってくれたなんて光栄です。
でも、なかなか行かれないご様子でいつ行くんだろうと思ってたら、なるほど〜、このタイミングでしたか。
条件が厳しくなるのを待っていたのですね、さすがです!
前週笛吹市内から見た奥秩父の山々はまったく雪がないようでしたが最近の寒気でこんなに雪が降ったのですね。東北や信越だけかと思ってたのでびっくり。
でも予期せぬ雪山にhottenさんなんか嬉しそう。
あの倒木帯は雪がなくても悪態をつきたくなるほど面倒なのに雪が吹き溜まった状態では普通なら心が折れてしまいそう。さらにその上の藪っぽい急登も頭上から雪爆弾が降り注いで、凡人は泣いてしまうでしょう。
そんな過酷な状況なのにレコを読んでいると怪しい光を目に宿らせて口角が緩み「うひひひ」と笑いながら雪と戯れているhottenさんの姿が脳裏に鮮明に浮かびあがります。
こんな時期に雪を呼び寄せてしまうなんて、雪に愛されているんですね〜
雪がついた青笹尾根、hottenさんならでは山行。素晴らしい。
ちょっとうらやましい気もするけど、ワタシはパスだな〜
本当におつかれさまでした。
おはようございます、kanosukeさん!
前々から気になっていた青笹尾根にやっと行くことができました。
まさか、ここまで雪があるとは思わず、歓迎されたことに大感謝です。
しかし、あの倒木地獄にはまいりました。
越えられそうにない思いが脳裏をよぎり、撤退の二文字も浮かびました。
雪のない季節でも大変でしょうネ。
まだ青い葉の倒木もあったので、これからも倒木は増え、ますます大変になりそうです。
恩賜林なのに手が入らないのかしら?
昔はよく行った奥秩父...
良さを再認識しました。
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