雁金山・久松山 〜鳥取市を見下ろす峰を歩いてみる〜
- GPS
- 06:33
- 距離
- 10.9km
- 登り
- 716m
- 下り
- 709m
コースタイム
- 山行
- 5:16
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 6:46
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
トレッキング終了の小西(こざい)から先は川沿いの桜を眺めながら家まで歩いて帰りました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
道を外れなければ特に危険はないでしょう。遊歩道として整備されているところと、登山道の踏み跡が混在しています。 鳥取市街のすぐ脇の山なので、エスケープルートもあちこちにあります。ただし、トイレはありません。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
ウインドブレーカー
日よけ帽子(キャップ)
靴
サブザック(15L)
昼食(カップうどん)
ケトル
バーナー
割り箸
非常食(シリアルバー)
飲料(お茶600mL+水700mL)
iPhone(GPS)
iPad mini
カメラ
バッテリー
携帯電話
腕時計
ヘッドランプ
手拭い
目薬
メンタム軟膏
財布
|
---|---|
備考 | 行動食の飴を忘れたので、途中で行動食のSOYJOYを2本消費しました。ウインドブレーカーとヘッドランプ、薬類は使わずに済みました。 |
感想
鳥取市内を車で走りながら、県庁前から北(中央病院方向)へ行くとき、右側に久松山から連なる山並みを眺めては「あの上、歩けるのかなぁ。歩いてみたいなぁ」と思っていた。国土地理院の地図にも稜線に道は記されていないし、山行記録を探してみてもあまり参考になりそうな記録が見つからない。そこで、暑くなって草が茂る前に歩いてみることにした。
4月6日は晴天、市内各所の桜の名所はお花見日和で、多くの人で賑わっている。私は花の下でみんなと騒ぐより一人で新緑の山を歩く方が好きだ。…べ、べつに友達がいないわけじゃないモンっ!
この山並みの一番北の小山から登り始めることにした。山城町に位置するこの山は地図には名前がないものの、周囲に「山城」とか「丸山」とかいう地名があるので、地元にはなじみのある山なのだろう。地図山頂地点には卍記号が記されているし、何か「いわく」のある山なのだろう、道はないけど。山の南東側に道はありそうだが、往復コースではなく縦走したかったので、敢えて北側から山に入ることにした。地図によると途中までは階段がありそうだ。ずいぶん荒れた階段と道なき尾根を山頂部まで上がると、そこには携帯電話基地局と思われる施設と、そこへつながる金属製の階段があった。もっとリサーチすればこっちから上がれたのにな、ま、そんなこともあるか。山頂にはつぶれた祠と廃墟になった小屋があった。地元の名士の名前の刻まれた鐘楼がその音を響かせることなく地面に置かれていた。下りは落ち葉で覆われているもののハイキングできそうな道を軽快に下りて行くことができた。
一旦住宅地の中を通り、旧国道9号線をまたいで、雁金山に入る尾根までやってきた。ここには墓地があり、その脇にある何本かの「南無阿弥陀仏」と彫られた石碑(古いものは享保六年と刻されている)の横に道があったので、そこから山へ入ってみた。何とか道はありそうだ。歩いてみると、ちゃんと道になっている。所々ロープが設置されているし、道を草が覆っているようなところも無い。それりに歩く人のいるコースのようだ、一安心。尾根から稜線を気持ちよく歩いて行くことができる。たかだか標高100m足らずの丘ではあるが、鳥取市街がすぐ間近なので茂みの間から見覚えのある街並みが眺められるのが鳥取市民としては嬉しい。
しばらく歩くと、相輪13段の塔が現れた。「平和祈念塔」だ。夜になると、ライトアップされたこの塔が鳥取市街地のほぼ全域から眺められる。子供の頃からなじみの塔だが、実際にここまで来たのは初めてだった。昭和27年の鳥取大火を契機に昭和34年に建立されたものだそうだ。私が生まれる前のことなのだが、こういった先人の思いは受け継いでいくべきだとこの場に立ってあらためて思うのだった。
続いて久松山へ向かう。円護寺隧道の辺りから久松山へ向かう登山道はやはり地図には無い。けれども行ってみるとピンクのマーキングテープが巻かれていて道に迷うことなく山頂へ向かうことができた。遊歩道として整備されているわけではないが、登山道として比較的多くの人が歩くコースのようだ。ただし、山頂に近付くにつれて傾斜がきつくなってくる。正午を過ぎて焦る気持ちもややあったものの、無理せず小休憩を挟みながら歩いた。
山頂、本丸跡へ到着したのは13時を過ぎていた。麓の久松公園の桜はほぼ満開で花見客でにぎわっているが、山頂のここはまだ何割か蕾が残っている。頑張ってここまで上ってきた夫婦や親子、ご婦人のグループが展望抜群の山頂広場で昼食をとったり歓談したりしていた。ここは史跡なので火の使用は控えめにお湯を沸かす程度にして、カップうどんで昼食とした。遠くの山が霞んで見えるのは春霞なのか、それとも黄砂なのだろうか。
昼食を終えて再び歩き始めた。ここから先は国土地理院の地図に載っている道を辿って歩く計画だ。以前通った十神林道経由で太閤ヶ平(たいこうがなる)へ行くコースではなく、途中で道を折れてひょうたん池(中水道)の縁を通って栗田の神社奥の道を上って行くつもりだった。ところが長田神社へ下りる道を軽快に下っていたら、左へ折れる道に気付かずにそのまま長田神社に辿り着いてしまった。しかたがないので、一旦車道を経由して栗谷神社の谷を登って行くことにした。この道も良く整備されていて気持ちよく歩けた。山腹に時々見られる白い花はコブシだろう。ヤマザクラはソメイヨシノより花期が少し早いようですでに散り際になっている。小さなスミレや馬酔木(アセビ)の花、まだ伸び切らずゼンマイ状になっているシダなど、春の息吹を感ながら本陣山へ向かい、その山頂手前で分岐して小西(こざい)谷へ続く森の中の道へ入り、小西谷の集落までハイキングを続けた。上り坂が続くところもあるが、足元は悪くなく、道を迷ったり見失ったりすることも無く、比較的人の歩くトレッキングコースなのであろう、安心して歩くことができた。
山を歩き始めて2年、山を歩くようになって気になりだした近所の山を実際に歩いてみて何だかすっきりした。また、地図に道がなかったり山行記録があまり見つからないような所でも、実際は割と多くの人が歩いていることを知ることができた。地元だからこそ、こういう道をこれからも探していろいろと歩いてみたい。
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