記録ID: 1785517
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積雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳
高嶺Final+鳳凰地蔵岳
2019年04月07日(日) [日帰り]
体力度
6
1~2泊以上が適当
- GPS
- 14:05
- 距離
- 18.6km
- 登り
- 2,224m
- 下り
- 2,220m
コースタイム
天候 | 晴れのち高曇り そして風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車場は市営駐車場のため無料です |
コース状況/ 危険箇所等 |
☆残雪期の雪状況は日々変化しますので、直前の情報収集をされる事をお勧めします 【コース状況】 ●御座石温泉⇄旭岳への途中まで:雪ありません ●旭岳⇄鳳凰小屋:チェンスパで登りました。早朝の燕頭山までは昼の気温上昇で溶けた雪が氷になっていて、チェンスパか軽アイゼンは必携です。下りは特にあった方が良いでしょう。燕頭山から先は雪深くなり、踝〜脛下程度の比較的サラサラした軽い雪が増えました。前日に3名の方がラッセルで小屋まで入られていたため、私たちはチェンスパで登り通せましたが、踏み跡が無ければワカンかスノーシューがあった方が良いと感じました。 ●鳳凰小屋⇄地蔵岳:樹林帯から、それまで以上に深い雪となります。雪質は比較的軽めの雪でしたが、下りは特に気温が上がり、ワカン、スノーシューが無いと相当体力消耗します。地蔵直下の砂地も予想外に雪深く、脛まで踏み抜く深さの雪で一面覆われています。 砂地は落石、および雪崩に要注意です。 ●地蔵岳⇄高嶺:だいぶ前に入ったかなと思われる1名の踏み跡が所々見られたほかは、基本的にノートレースでした。ひたすら尾根沿いを歩いて行きましたが、途中の尾根が崖状に寸断されている部分があり、そこでは一旦ピンクのある岩場を左に下り、向かいに見えている大岩を下から巻くイメージでトラバースします。するとその先に尾根のコル部分が見えてくるので、そこからはまた尾根伝いに登ります。 高嶺の偽ピークに取り付く尾根からは雪がさらに深くなり、膝から腿まで積雪があります。ここからはリッジを歩く事で比較的雪深さに悩まされず進めました。リッジには小さな雪庇も有りますが、左右とも切れ落ちていない稜線なので、思い切ってリッジを踏んで大丈夫です。なお、ここはアイゼンでないと登れない斜度でした。スノーシュー、ワカンは尾根のコル辺りでデポするのが良いと思われます。 【コース】 地蔵岳の履歴はオベリスクの麓まで登らないと、ヤマレコではカウントされないようになっています。山頂標柱のある場所だけではノーカウントになってしまうので、ピークハントの履歴を残したい方はオベリスクの側まで登られる事をお勧めします。 |
その他周辺情報 | ●下山後温泉 尾白の湯 キャンプ場の中に併設されている温泉。露天風呂も内湯も広く、打たせ湯など様々なお風呂がありました。 大人820円 https://www.verga.jp/ ●下山後観光 山高神代桜 日本三大桜にして日本初の天然記念物指定 https://www.hokuto-kanko.jp/sp/sakura_jindai |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
バラクラバ
着替え
靴
ザック
ザックカバー
アイゼン
ピッケル
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
コンロ
コッヘル
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
シェラフ
|
---|
感想
昨年3月の残雪期に敗退してからというもの、様々な理由で4度も拒まれ続けた高嶺。ついについに、1年後の残雪期を狙って本気モードで登りつめた結果、無事に辿り着く事が出来ました〜(*^▽^*)
金曜日から休暇を取ったので、3日間の余裕がある中、今回はどのタイミングで登ろうかと本当に天気予報に悩まされました。超晴天の土曜日をやり過ごした事で、テン泊で入られた方のトレースを地蔵まで使わせて頂く事が出来た上、強風も行程に影響が出ない程度だったので高嶺の稜線を無難に歩く事が出来ました。
土曜日に9時間もかけて小屋まで到達したと仰っていた栃木の方を含めて、しっかりとトレース作って頂いた前日入り3名の方々に感謝です、ありがとうございました(^^)
今はもー、当分 鳳凰はイイヤσ(^_^;) と言う気分になっていますが、鳳凰はいつの時期に登っても素晴らしい山です。また今後の人生でも何度か登る事になるのではないかな〜と思っているので、その時には4度も敗退した想い出深い高嶺を眺めつつ、今回の山行を振り返りたいと思います。
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コメント
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harubo33さん、こんにちは。
過去4回、さまざまな理由で届かなかった高嶺の花にようやく辿りつきましたね。おめでとうございます!!鳳凰は私も好きな山のひとつです。harubo33さんご自身が書かれているように、いつかまた時間が空いたときに登られたり、近くの山から眺めて、敗退も含めたいろんな記憶がよみがえってくるでしょうね。
今後も思い出深い山行を重ねていってください(^^)
dove0903さん、ありがとうございます!
まさかここまで苦戦する山になるとは思っておらず、一年越しの山行になってしまいましたよ〜σ(^_^;) 高嶺の花とはよく言ったものだとつくづく思い知らされました 笑
信州の山も徐々に春めいて来てますが、百高山級はまだまだ冬が勝ってますね。季節の移り変わりを楽しみながら、お互いに山行を楽しみましょう♪ コメントありがとうございました(^^)
haruboさん、ruhasamenさん、こんにちは。
ついに高嶺クリアおめでとうございます🎉
前にも書きましたが鳳凰山は、登山を始めた年、白馬岳の次に登った二つ目のまともな山で初めてのテント泊の山でした。この高嶺は、同じルートで二日目に地蔵ヶ岳のあとに最後に踏んだピークでしたが高嶺まで非常に苦しくて、標高を見たとき、なんだ、この山、高いじゃないかと思い、まさに、高嶺でした。
それ以降、百をこえる山に登りましたが鳳凰山には行っていません。このレコを見て再訪したくなりました。ありがとうございました。
Murphyさんこんばんは! コメントありがとうございます(^^)
最初の苦い経験からまだ再訪されてなかったんですね〜。お気持ちよーく分かります。私の場合はそれが富士山でした。
でもきっと今のMurphyさんであれば、同じ結果にはならないはず!ぜひとも素晴らしい鳳凰三山縦走で再訪しましょう(^^)
また山行でご一緒出来るタイミングも楽しみにしています。
Murphyさん
こんにちは
登山を始めた年に鳳凰に登られたんですね。
そして初めてのテン泊が鳳凰とは素晴らしい選択ですね。
今回は日帰りでしたがテント泊でゆったりと楽しみたい山ですね。
すごい!昔、正月に甲斐駒から縦走したことがあるけど、高嶺は雪が深く急斜面の難所でした。二度と行きたくない場所の一つです。鳳凰から眺める北岳は絶品ですけどね!
T-830さん今晩は! コメントありがとうございました。
晩秋に早川尾根から高嶺を狙いましたが、かなりの急登でとんでもない山だなぁ、、、と敗退しています。それをお正月に成し遂げられたのは、スゴイとしか言いようがありません! 高嶺の花という言葉の由来がコノ高嶺かどうかは分かりませんが、今も昔も、そして今後も厳しい山であることは間違いないのでしょう(^^)
T_830さん
甲斐駒からの縦走ですか…難儀された事でしょう。。
仰せの通り高嶺は雪が深く急斜面の難所もあり雪質によっては相当苦労する山ですね。
haruboさん、ruhasamanさん、おはようございます♪
haruboさんは5度目の挑戦にしての高嶺登頂!おめでとうございます 諦めずにチャレンジして達成できた時の喜びは、本当にプライスレスですね
忘れていたものを思い出させてくれるようなレコをありがとうございます
積雪期の高嶺、写真を見るだけでキツそうなのが伝わってきますね。地蔵ヶ岳ピストンでも普通にキツいと思いますが、そこからさらに高嶺まで行けてしまうのは、さすがお二人ならではですね
私は無雪期に2度、白鳳峠から夜叉神へと縦走した時に高嶺を登っていますが、同じ山でも登る時期やそこまでのドラマが違うと全く違う山のようですね!
haruboさんにとっての高嶺は、大切で特別な山になりましたね
私は積雪期の裏那須(まずは流石山)へは2度チャレンジしてますがいずれも途中撤退なので、いつか目標を達成したいなと改めてこのレコを拝見して思いました。
最近はお花探しと土の上を歩くのが楽しくなってきてますが、まだまだ残雪期を楽しみたいな〜と思いました
miyucchiさんこんにちは!コメントありがとうございました〜(^^)
プライスレス、正にぴったりの表現ですよ。グッタリ疲れて下山しましたが、諦めなくて良かったなぁ〜って思い返すとニヤニヤしちゃいます 笑。頑張って達成できた事って、その時だけじゃなくてその後も長いこと自分の充足感に繋がるので、心の栄養にもなりますね〜♪ お陰で今週は多忙でも心身ともに軽く感じつつ仕事出来てます(^.^)
miyucchiさんの裏那須達成レコを今から楽しみにお待ちしてますね〜!目標があるってホントに素晴らしい!
miyucchiさん
こんにちは
高嶺にこんなに苦労するとは思いませんでした。
今回も前日インされた方の地蔵までのラッセルがなかったら登頂出来たかどうか…
雪山は難しいですね。残雪期お互い事故には気を付けて楽しみましょうね。
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