立山 山滑走5Days


- GPS
- 27:00
- 距離
- 32.7km
- 登り
- 3,962m
- 下り
- 4,422m
コースタイム
- 山行
- 0:40
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 0:40
- 山行
- 6:36
- 休憩
- 1:09
- 合計
- 7:45
- 山行
- 7:42
- 休憩
- 0:52
- 合計
- 8:34
- 山行
- 4:55
- 休憩
- 1:06
- 合計
- 6:01
天候 | 1日目 曇り、2日目 小雪のち曇時々晴れ、3〜5日目 快晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
電気バス〜ケーブルカー〜ロープウェイ〜トロリーバスと乗り継いで室堂に向かったが、ロープウェイ以外は待ち時間もなく、スムースに移動できた。午後からの移動だったのと、悪天のせいかも。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
午後からはほとんどの斜面がザラメ化して滑りやすい状況に。今回のルートはすべて雪は十分ありました。 |
その他周辺情報 | 入浴:しゃくなげの湯(700円) 帰宅前の夕飯:あづみ野 勝味庵(とんかつ屋) |
予約できる山小屋 |
剱澤小屋
|
写真
tartletの前に登りだした男性、シール&クトーで突破しようとしてたので離れて待ってたら、案の定滑って落ちてきた。しかも流れ止めを付けてないのに板を外すので、板を流してもおかしくない状態に・・・危ないなぁ。
CLの名言:「ウインナーラーメンで満足できるんだから、食担はそんなにメニューの心配することないんだよなー」
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ネックウォーマー
バラクラバ
日よけ帽子
毛帽子
着替え
ブーツ
ザック
ビーコン
スコップ
ゾンデ
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
ガムテープ
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
ナイフ
ビンディング
スキー板
シール
アイゼン
行動食
非常食
水筒(保温性)
食器
ロールペーパー
テントマット
シェラフ
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共同装備 |
ツェルト
カメラ
調理用食材
調味料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
調理器具
テント
|
備考 | ■3人×4日分の食料(夕食3回、朝食1回):ジンギスカン肉500g、牛モツ300g、エビとブロッコリー入りアヒージョセット1袋、ウインナ13本入り1袋、キャベツ半玉、モヤシ2袋、玉ねぎ2個、ニラ2束、ニンジン1本、プチトマト1パック、生マッシュルーム1パック、うどん2玉、棒ラーメン2人分、インスタントラーメン5袋、早ゆでパスタ300g、明太子パスタソース2人分、焼き肉のたれ ※当初3泊予定だったため、食料は3泊目安で準備。ラーメンを多めに持ってたので、結果的に4泊可能になりました。朝食は3日目以外はすべて個食です。 ■持ち込んだ酒量:ビール350缶×6、ビール500缶×1、日本酒500ml、赤ワイン750ml。全く足りなくて、覚えてるだけでビール500缶×5本、赤ワイン375ml、チューハイ350缶×3を追加購入。雷鳥荘、雷鳥ヒュッテはスーパードライ、立山山荘はエビスで、いずれも500mlで500円。 ■ガスカートリッジ:250g×2缶を消費。 |
感想
【Day 1】松本での食料の買い出しからスタート。スーパーつるやはなんでも安いし、おにぎりやパンも美味しくて優秀。肉は丸中精肉店で。大量の食料に、「本当にコレ持っていけるのか?」と若干不安を覚える。
扇沢の駐車場で共同装備の分担。私もある程度は持ったものの、パッキングが悪いのかあまり沢山入らない。結局hidetomatoさんにかなりの量を持ってもらい、risapuさんにはザックカバーとザックの間にも荷物を入れてもらう状況に。多分私一人だけ軽めだったはず・・・スミマセン。。
天気がかなり怪しかったけど、室堂に着くころには一応雨は止み、野営場までの移動から就寝までは降られなかったのはありがたい限り。室堂→野営場までの移動は40分ほどだけど、大荷物で移動するのは大変だった。。。
ちなみに、まともに冬のテント泊をするのは、私は二回目。夏のテント泊にはない小技をいろいろ教えていただく。(よく考えると、実践で壁作ったり整地したりするのも初めてだった)
この日は夕食を食べ、お酒は節約モードで軽くたしなむ程度で終了。
【Day 2】寝ているときから降っていることは気付いたけど、予想に反して雨じゃなく雪が降ってたらしい。予報通り徐々に天候は回復し、当初予定通りに出発。が、これまた予報通りに西風が強く、上部に登っていけばいくほど風が強くなる。真砂岳山頂付近までは何とかたどり着いたものの、稜線上は立っていられないほどの風に撤退を決定。体が飛ばされるほどの風はこれが初めて。無事に稜線から降りて風が弱まったときには心底安心した。
予定より早めに帰ってきたこともあり、雷鳥荘にお風呂に入りに行く。雷鳥荘は、普通のホテルと比較できるほどのきれいさ。お風呂はシャワーも展望風呂も、もちろんシャンプー類や強力ドライヤーまであって快適そのもの。野営場に戻ってからは快晴の空の下でジンギスカン。なんだかんだで充実した一日だった。
【Day 3】まだ風は残るものの、完璧な快晴。前日の反省のもとに午前中は日当たりが良い西面の浄土沢を狙い、雪が緩んできた午後に山崎カールを狙う作戦。
浄土山は登っていくうちにだんだんカチカチになってきて、「これくらいなら何とか突破できるかなー」と言ってから数メートル後には滑ってどうしようもなくなり、白旗あげてクトー装着。先を予想して早めに装着の判断をしなくてはならないな。あとの二人は板を担いでアイゼン歩行に切り替え。そのため通るルートがバラバラにならざらなくなり(アイゼン歩行では直登できるけど、クトーではツライ)、私だけ他のツアーの後ろについて歩いていく。途中で二人の姿が見えなくなって焦り、無理に合流しようと変なルートを通っちゃったけど、冷静に考えれば山頂で絶対に合流できるんだから、焦る必要もなかった。
一本落としたあとは、雄山登頂。一ノ越のあとは岩がゴロゴロしていて、アイゼン歩行に慣れてない私は気を遣う。登頂時には、視界イマイチ。視界が晴れるのを待っていたものの、なかなか晴れてこない。諦めないとならないか?と思ったそのタイミングで視界が晴れ、最高に気持ちよく山崎カールを滑れた。動画撮影のために1本だけトップをやらせてもらったけど、いつものように恐々滑るのではなく、思い切り滑れて本当に気持ちよかった!
この日は風呂には入らず、アヒージョ&パスタの夕食。体力を使ったからか、3人で300gのパスタをあっさり平らげてしまった。
【Day 4】今回のメインイベント、別山沢ルートへ。まずは雷鳥沢を登って別山乗越に向かうけど、わりと急な上にカチカチ気味。なんとかクトー無しでいけそうだったので、根性でなんとか登った。途中にどうしてもシール歩行ができない箇所があり、そこからはスキーを担ぐ。劒御前小屋の前では、冬毛の雷鳥に大接近!今まで冬毛の雷鳥を見たことがなかったけど、立山では5日間毎日どこかしらで見かけた。
別山沢は滑り出しが急だと聞いてたけど、確かにコワイ箇所が数か所。ビビリな私は、シュテムターン大活用で安全最優先で降りる。でも、ずっと剱岳の雄姿を味わいながら滑れるこのルートは最高!無事に劒沢出合に到着したときは、何ともいえない達成感!
その後は・・・ひたすら登り返し。ルート本に3時間と書いてあったけど、疲れもあってか本当に3時間かかった。劒御前小屋に到着したらもう16時。「よく頑張ったから」とCLに炭酸飲料をおごってもらう。最高に美味かった!その後は雷鳥沢を滑走。かなり遅い時間だったけど、あまりにも汗をかいたので雷鳥沢ヒュッテでお風呂に入る。こちらは雷鳥荘と違って談話室もなく、シャワーすらない。でもシール歩行して雷鳥荘まで行く気力もなく・・・でした。
急遽1泊追加滞在になったので、夕食はラーメンとウインナのみ。ごく簡単なメニューだけど、なんとも美味しく感じた。
【Day 5】ついに最終日、この日も天気は良く、先に荷物を出して諸々の装備を乾かす。食料はほとんど尽きていたので、雄山に向かう前に室堂ターミナルに寄って白海老天ぷらそばを頂く。立ち食いそばなんだけど、やたらに美味しく感じるし、量もかなりしっかりしていた。
その後は再び雄山の山頂を目指す。3日目と同じルートを歩くけど、さすがに全荷だとツライ・・・なんとか雄山山頂に着いてからは、全荷での御前谷滑走。よくよく考えると、全荷での滑走は完全に初めて。コケたら大変だと思うと、ひたすら安全だけを考えて降りざるを得ないビビりなワタシ。あとでhidetomatoさんに「外足全然使えてない」と超つっこまれた。確かにターン前半からずらし始めてスピードを殺せば、無理にブレーキ掛けながら滑るより楽だったはず。やっぱり春の雪に慣れてないってことだなぁ。。
御前谷を滑走し、途中からトラバース。雪崩の危険が高い個所で再びスキーを担いで登りついた先は、ロープウェイの上から見た雪原が広がっていた。デコボコの雪を慎重に滑り、無事に黒部平駅に到着。自分史上最長、5日間の山行を終えた達成感はハンパなかった。
【備忘録】
・竹ペグがないとき、かつベースキャンプ型の滞在でピッケルやショベルで固定できないとき(昼間に持ち出すため)、雪のブロックを石のように使って固定することができる。ただし、前日昼間のうちに外さないと撤収のときに苦労する(固くなって外れにくくなる)
・ブーツのインナーを外し、シェル+象足で履くとテン場で便利。
・テントを張る前にしっかり整地しないと、くぼみに結露がたまって一部が水浸しになる。
・この時期は湿雪雪崩に注意。滑った刺激で表面の雪が流れ始め、急斜面だと止まらなくなる。足元をすくわれて滑落する危険性がある。
・短距離であれば、A型にしなくてもザックの横に固定するだけで板を運ぶことができる。
・雪に板を刺してシールを乾かすときは、テールの金具を外すこと。壊れる可能性がある。
・今回は上は雨具、下はハードシェルでちょうどよかった。上で用意したのは、フリース、ダウンジャケット、ウィンドブレーカー、長袖Tシャツ(中厚)、LWアンダー。下はダウンパンツ、MWアンダー。
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