ネコブ山ー下津川山
- GPS
- 32:00
- 距離
- 20.5km
- 登り
- 1,641m
- 下り
- 1,644m
コースタイム
5/4 5:30テン場出発 6:30ネコブ山山頂 7:20下津川山へのコル(撤退地点) 8:25ネコブ山から下山開始 9:15テン場 10:15下山開始 11:00 1338P 14:15登山口 15:15駐車場
天候 | 3日 晴れのち曇り、4日 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2019年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
水力発電所水道管〜900m付近の下り、ルートミスの踏み跡数か所あり |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
ネックウォーマー
毛帽子
靴
ザック
サブザック
アイゼン
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
|
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感想
今年のGWは北アルプスではなく新潟県内の近間にしようと思った。それといままで雪上でのテン泊もしてなかったので初トライだ。場所は懸案としていたネコブ山から下津川山に。ネコブ山へは12年前に日帰りしているが、今回テン泊でその先を目指す。
竹ペグは冬の内に作っていたし、組み立て式スコップも購入していた。しかしテントは3シーズン用しかないので、フライシートの裾から外気が通過し、テント内も外気に近くなるのが心配。
5/3の午前中は晴れて気持ちの良い登りだった。積雪量は12年前よりやや少ない程度。標高(H)900m付近から残雪歩きが始り、ブナの森を気持ちよく進めた。その後雪の無い尾根に戻ったが、登跡があるので迷うことは無かった。H1000mからはほぼ雪上となった。朝晴れた割には雪はクラストしていなかったが、かといって対して沈むこともなく、楽ちんだった。
12時過ぎに桑ノ木山のネコブ山側に着いたところで、ルートの残雪状況を見るとかなり藪が出ている。それと尾根の左側には大きな雪庇が断続しいている。ネコブ山に着いても吹き曝しの雪面に3シーズン用テントを張っても飛ばされる心配から、少し早いがここでテントを設営することに。
なるべく風を避けられる低木密集地内にテン場を見つけた。少し傾斜があるが、スコップがあるので問題なし。早速整地だ。スコップで掘っている際、着の小枝を何本か切ってしまった。_(._.)_ 掘り下げた方は風はよけられているが、そうでない方はブロックを積んで・・・何しろ時間はたっぷりある。そして水づくりだ。雪面はゴミでどこも汚いが、これは雪解けでの際表面にゴミが残るためらしく、30cm程掘るときれいな雪だった。
天気は徐々に曇り・ガスに変わっていった。風も出てきたが、テントはびくともしなくて安心できた。夕方一時陽が射したものの、その後もガスってしまった。
防寒対策の一つとして、ローソクランタンを用意したのだが、確かにLEDに比べ確実に暖かいのがうれしい。暇つぶしにスマホを機内モードから通常モードにしてみると、なんとアンテナが1本点いている。試しに娘にLINEを送ると返事が返ってきた。こんな山の中で・・・登山口の水力発電所の水道の整備のためなのだろうか?ともかく、予想外の暇つぶしができた。
夜の防寒対策はワークマンで最も厚手の防寒用靴下と、防寒用ももしき、あと2枚あるダウンジャケットの一枚を足に巻いたものの、やっぱり早朝足が冷えて目が覚めた。4時半頃にはすっかり夜が明けていて、テント内の温度は朝方−2℃だった。食事をして5時頃外に出るとちょうど日の出だった。今日も快晴だ。
まずネコブ山へ。雪庇の上にもトレースがあったがなるべく避け、藪を越えたり、右側の雪斜面を通ってさくっと山頂へ。直下にはテン泊の方が。聞くと昨日自分と同じルートでここまで来たという。テントの周りには特に雪ブロックは積んていなかった。きっと慣れているのだろう。この後は折り返して下山するという。
少し休んで下津川山に向かう。降り口の傾斜は45°を超える部分があったが、ピッケル・アイゼンが良く利き問題無かった。この前後には深さ10m位のクレバスが多数、それも相当長い(数十m)ので慎重にすすむ。
雪の無い尾根には明確なトレースがあり、無雪期でも通行できるようだ。ちょっとした岩場もあり、変化に富んだ痩せ尾根の道だ。また藪はどこも低く通過は容易だ。
前方にかなりの急傾斜の雪面が現れた。どちらに滑ってもただでは済まず自分にはムリかと思ったが、右手に藪が近いし少し進んでみた。実際には斜度は40度程度で、ピッケルも利くので無事通過できた。そして1718Pを越えて下津川山へのコルに。目の前に雪の鋭いナイフリッジが20m程続いている。トレースはあるが、自分には歩いて渡る自信がない。もし下山途中なら馬乗りになってでも渡るだろうが・・・、それに帰りには気温の上昇により雪が腐って足元をすくわれることも・・・。というわけでここで撤退することにした。
ネコブ山に戻ってみると先程のテン泊の方がまだ居て、あまりにいい景色といい天気でなかなか降りる気になれないという。先ほどの下津川山のコルまでの状況を聞かれて話したり、周りの山々のことなどに話しが弾んだ。柏崎の米山や、妙高3山の左側の北アルプスまで認識しており、かなり経験豊富のようだった。
周りの景色を十分堪能した後下山だ。直ぐ後に彼も下りたらしいが、えらく速い。私は折り畳み式のザックに日帰り用の荷物だけだが、桑ノ木山に着くと直ぐにテン泊装備の彼も来てびっくり。
ゆっくり休んで撤収へ。今回スコップをザックの下の方に収納するために、パッキングに手間取ってしまった。アルミの組み立て式で軽量なので、ザックの上の方に収納すれば、無雪期と同じようにテント内でほとんどパッキングできたのだった。そして最後に外に出て竹ペグを掘り出して、テント等はザックの下室入れてパッキング完了となる。
下りも天気はいいし景色もいいし残雪歩きは気持ちいい。ところが雪が無くなると、結構な傾斜で藪でルートを3回も外しそうになった。いずれも誤って痩せ尾根の岩+藪を嫌って迂回しようとしたトレースに入ったためだ。750H付近では30m以上登り返す羽目に。今回は時間的はゆとりがあったので良かったが、夕方になって下りるときは注意が必要だ。
てなわけで発電所の水道管小屋?に着いた時にはヘトヘトに。
登山口から駐車場までの約1時間の歩きでやっと普通のペースを取り戻すことができた。今度は無雪期に入ってみようかな。
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