浄土山から奥大日-大日縦走
- GPS
- 09:39
- 距離
- 18.3km
- 登り
- 1,163m
- 下り
- 2,556m
コースタイム
- 山行
- 6:35
- 休憩
- 1:35
- 合計
- 8:10
天候 | 1日目曇り、2日目晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
称名滝駐車場から立山駅までのバスは500円。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
奥大日の三角点周囲一部夏道が露出。最低鞍部からの登り返し(2400m)は右に夏道の鎖が見えているが、その上は雪壁。左から雪をつないで登った。 大日のピークも雪がない。 それ以外は雪がつながっている。 大日平は縦溝(横溝?)祭り。 牛首以下はところどころ雪が残っているが、トレランシューズでも何とか降りれた。 |
その他周辺情報 | グリーンパーク吉峰。モンベル割引で550円なり。 |
写真
感想
18日の土曜日午前中は所用があり、午後発で浄土山に上がり宿泊、日曜日に足ごたえのある山スキーとの構想でシンモンさんを誘った。行き先協議の結果奥大日から大日岳への縦走、称名滝探勝路に下りるルートとした。本ルート僕は2016年の5月23日と今回とは同時期に行ったのだが、少雪の年で大日小屋からほんの僅かしかまともなスキー滑走ができなかったので、今回はリベンジと期待していた。
1日目室堂から浄土山へは一ノ越でなく室堂山側から北峰へと上がった。浄土山西面の斜面を雪が切れて夏道に出るまでスキーで登り、シートラで山頂に上がった。そのままシートラで南峰に渡ろうとしたら、結構ゴボるのでスキーに換装、遥かに楽だった。
2日目。朝小屋締めして5時から6時の間に出発の計画だったが、ぎりぎり6時少し前に出発できた。浄土山南峰・北峰のコル近くから浄土沢、一ノ越直下から雄山から真砂岳の山裾をトラバースして雷鳥平に達するまでガリガリ雪面を我慢の滑走。シール登行モードで稜線へ。室堂乗越へと進むと剱岳がお出ましになり、室堂領域が前面見渡せてすこぶる景色が良い。
室堂乗越から奥大日を目指す最初のピーク前で急になる所からスキーを担ぎ、七福園までシートラ歩行を続けた。奥大日の三角点まではツボ足トレースがはっきりあり、三角点を過ぎて不明瞭になったが、間もなく登山パーティーとすれ違い、以後大日岳までオントレース。最低鞍部に下りるまでに、夏場はロープや梯子がある急坂下りがあるが、後ろ向きのクライムダウンでそんなに恐くはなかった。一昨年は所々雪切れで夏道を探す苦労があったが、今回それは一切なかった。
七福園に上がる直前の岩場が本コースの急所。一昨年は鎖場の上半分は出ていて、それを目指して60度ほどの雪壁を攀じ登った。その前は岩場の左手に吹き溜まり的な雪の尾根が出来ていて、二本足で立って登ることが出来た。今回は左手ハイマツなどの植生が露出しているが、そのさらに左手に回ると急斜面だが雪がつながっていて攀じ登ることができた。
岩場の上に出れば緩くなって七福園は目前。久々にシール歩行モードで七福園に上がり、中大日はピークに行かずに北面をトラバースして大日小屋前に出た。さらにシール登行で大日岳山頂へ。山頂には既に2人おり、僕らの到着後にも1人、2人と増えて賑わった。その中の1人が一昨年にもここで会った小矢部のおじさん、向こうが覚えていて「ニシデンさんでしょ」ということに。下山ルートのアドバイスでお世話になりました。
大日岳山頂又は大日小屋から大日平までのスキー滑走は、これまで一昨年の様に直ぐ雪が切れてしまったり、それ以前にはホワイトアウトで雪酔いしながらの下降になったり、良い思いをしたことがなかった。今回は天候にも残雪状況にも恵まれ、山頂からの爽快な滑走が遂に果たせ、嬉しかった。山頂平坦部から抜け出たときの広い尾根、その下カール状の斜面をはるばる大日平へと見下ろして滑るのはここ独特の感慨がある。
大日平末端からは牛首を通って称名滝探勝路の登山口まで、急坂続きで最上部は残雪トラバース、その下は崩れ随所の荒れ道、猿ヶ馬場から下がやっとまともに歩ける道となるが、春先はいつもこんなものと予想の範囲だった。途中合った2人からは、崩れて危ない所があるので気をつけて、と言われたがどこを指していたかわからなかった。毎年いつもこんなもので、今年特別酷いわけではなかったから。
奥大日には称名川の登山口から夏に訪れたことがあったが、ピークを踏む頃にはガスガスで全く眺望がなかった。どうせ何も見えないから…と帰りに寄ろうと思っていた大日岳もパスして降りてしまった。
残雪期に人津谷から大日岳を目指した時もコンディションが悪く早乙女岳で終了となってしまった。
どうも大日岳は縁がない。いや、夏に踏もうと思ったらそれは簡単なんだけど…
ということで、最近のレコでもどうやらまだ大斜面はしっかり滑れそうだし、大日岳は踏みたいなということで、このコースを希望した。
奥大日から大日の間はそれなりにワクワク?ドキドキ?させてくれる稜線歩きができるだろう。
行ってみれば奥大日まではしっかりトレースもあり雪切れもなく、サクサクと行程は進んだ。天候もよく眺望は最高!
奥大日以後はところどころ危ない下降やダブルウィペットでのクライミングはあるがなんとかなった。反対向き周回者のトレースやアドバイスのおかげもある。ありがとうございました。
雪庇クレバス踏み抜きを最も心配したが、今回は僅かな穴程度で済んだ。
Nishidenさんとの残雪期山行は我慢のシートラからの歓喜の滑走というパターンが多いが、今回も類に違わず、大日岳からの滑走は歓喜でした。
Nishidenさんの滑走を撮影することを忘れてしまいそうになるくらい、ちょうどよい斜度とちょうどよい緩み具合のシャバ雪。
いやぁご馳走さまでした。
牛首からの下山はまた我慢のシートラですが、時折ハンノキ滝がきれいに見えるので飽きずに降りてこれました。
また別のルート斜面で大日には訪れてみたいですね。
Nishidenさんお誘いありがとうございました。
コメント
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立山周辺で滑ってみたいけど未滑走、の一つが大日岳。アルペンルートのバスの中からいつもよだれを垂らさんばかりに眺めています。
山頂から大日平に向かう斜面は雄大な景色が広がり、さぞかし気持ちが良かったことと思います。写真を拝見してますます行きたくなりました。計画だけして実行しないというパターンが多いのですがここはぜひとも実現させようと考えています。
redさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
ピークで会った体力抜群そうな小矢部のオジサマは「下から登って滑った方が…」とおっしゃってましたので、称名川登山口からピストンでredさん是非!
大日平に上がる林道でもあったらなーって心の底から思います。
それはさておき、この時期の山頂直下のザラメは歓喜の滑り間違いなしです。
ニシデンさん、シンモンさん、お疲れ様でした。
私は日曜日に日帰りで室堂から縦走しました。所々スキーのトレースがあるなぁ・・・とは思ってましたが、まさかお2人が先行してたとは!トレースありがたく使わせていただきました。
稜線のナイフリッジは楽しかったけど、牛首のトラバースが嫌らしかったですね。
大日からの大斜面は、今回はヒップソリでチョッカリました
ドナさん朝一バスで室堂着なら8時頃ですか。僕らは雷鳥平野営場対岸でシールを付けたのが6:30頃。その時点で2時間くらいの差ですかね。1泊装備+シートラの僕らに対して、ドナさんは軽々と、大日岳までで大分追いついてきた感じでしょうか。
トレースは逆向きに10人くらい通って付いたのが大部分です。
donaさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
ニシデンさんが書いている通り、一番イヤらしい部分は対面のトレースで解決したので
我々もトレースに感謝する立場です。
私の重い体重で深いトレースになってましたらすいません
donaさんならヒップソリでなくとも颯爽とスキーで滑ったことと思いますがどうでしょう。
まぁスキーを担ぐ時間が長いのが問題なのですが…
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